V-122BZ2の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室暖房乾燥機V-122BZ2をお使いで、異音や換気力の低下にお困りではありませんか?10年以上使い続けている場合、交換のタイミングが近づいている可能性があります。この記事では、V-122BZ2の交換方法や後継機種V-142BZ5の詳細、実際の工事の流れを写真付きで徹底解説します。
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目次
V-122BZ2交換の結論まとめ(最初に知りたい情報)
まず、V-122BZ2の交換を検討している方が知りたい重要なポイントをまとめました。
| 項目 | 内容 |
| 後継機種 | V-142BZ5(三菱電機) |
| 交換費用総額 | 約79,000円(本体39,000円+工事40,000円) |
| 工事時間 | 約3〜4時間 |
| DIY可否 | 不可(電気工事士資格が必要) |
| おすすめの交換方法 | 専門業者への依頼(安全性と保証が確実) |
V-122BZ2は浴室暖房・乾燥・換気機能を持つ多機能タイプのため、電気工事だけでなく、天井裏の配線処理、ダクト工事、防水処理など専門的な知識が求められます。DIYでの交換は法律上も技術上も推奨できません。
実際のV-122BZ2交換の様子(写真付きレポート)
ここでは、実際にV-122BZ2から後継機種V-142BZ5への交換工事を行った際の様子を、工程ごとに写真付きでご紹介します。

浴室天井に設置されているV-122BZ2。12年以上使用しているため、吸込口周辺に汚れが蓄積し、運転時の異音も目立つようになっていました。お客様から「乾燥に時間がかかるようになった」「暖房が効きにくい」とのご相談を受け、交換工事を実施することになりました。
取り外し作業
まず、電源を遮断した後、化粧パネルを取り外します。本体を固定しているネジを専用ドライバーで慎重に外していきます。V-122BZ2は天井埋込型のため、天井裏にアクセスして本体全体を取り外す必要があります。浴室という水回りのため、防水処理にも注意が必要です。
配線処理
本体を取り外した後、電源配線を外します。この作業は電気工事士の資格が必要です。V-122BZ2は暖房機能があるため、比較的太い電源線が使用されています。ダクト接続部分の処理や、防水シーリングの状態も同時に確認します。古い配線の状態を確認し、劣化が見られる場合は交換します。
新型設置
後継機種V-142BZ5を天井開口部に設置します。V-122BZ2とV-142BZ5は開口寸法が異なるため、開口部の調整作業を行います。本体を固定し、配線を接続した後、ダクトを取り付けます。防水処理も確実に施工し、水漏れのリスクを防ぎます。
After

V-142BZ5への交換が完了しました。新品のため化粧パネルも美しく、運転音も静かになりました。動作確認を行い、暖房・乾燥・換気・涼風のすべての機能が正常に作動することを確認して工事完了です。お客様からも「乾燥時間が短くなって快適」と喜びの声をいただきました。
V-122BZ2とは?(特徴・仕様)
V-122BZ2は、三菱電機が製造していた浴室暖房・乾燥・換気システムです。主な特徴は以下の通りです。
主要機能
- 浴室暖房機能: 入浴前に浴室を暖めることができ、冬場のヒートショック対策に有効
- 衣類乾燥機能: 雨の日や花粉の時期でも浴室内で洗濯物を効率的に乾燥可能
- 換気機能: 入浴後の湿気を効率的に排出し、カビの発生を抑制
- 涼風機能: 夏場の入浴時に涼しい風を送り快適に
- 24時間換気対応: 常時換気モードで浴室の湿気を継続的に排出
基本仕様:
| 項目 | 仕様 |
| 設置タイプ | 天井埋込型 |
| 電源 | AC100V |
| 消費電力 | 暖房時:約1,270W |
| 風量 | 換気時:約215m³/h |
| 外形寸法 | 約380mm×295mm |
| 埋込高さ | 約195mm |
| 質量 | 約10kg |
V-122BZ2は、1室換気タイプとして設計されており、標準的な浴室(約1〜2坪程度まで)に対応しています。
V-122BZ2の交換が必要なタイミング
V-122BZ2の交換を検討すべきタイミングについて、具体的なサインをご紹介します。
異音・換気不足
こんな症状が出ていませんか?
- 運転中に「ガラガラ」「キュルキュル」「カタカタ」といった異音がする
- 以前より明らかに風量が弱くなった
- 乾燥時間が長くなった(従来の1.5倍以上かかる)
- 暖房の効きが悪くなった
- 浴室のカビが以前より発生しやすくなった
- 運転中に振動が大きくなった
- スイッチを入れても反応が遅い、または反応しない
- 温風が出ない、または温度が低い
これらの症状は、モーターの劣化やファンの摩耗、ヒーターの劣化、内部の汚れの蓄積が原因です。特に異音や暖房機能の低下は故障の前兆であることが多く、早めの交換をおすすめします。
経年劣化
浴室暖房乾燥機は高温多湿な環境で使用されるため、以下のような経年劣化が避けられません。
- 内部部品の腐食: 湿気による金属部品のサビや腐食
- モーターの摩耗: 長期使用によるベアリングの劣化、回転の不安定化
- ヒーターの劣化: 暖房用ヒーターの経年劣化、温度が上がりにくくなる
- 電気部品の劣化: 基板やコンデンサの経年劣化、制御不良
- シーリング材の劣化: 防水性能の低下、水漏れのリスク
- ダクトの汚れ: 長年の使用によるダクト内部の汚れやカビ
- フィルターの目詰まり: 清掃では取りきれない深部の汚れ
これらの劣化は修理しても再発することが多く、複数箇所の修理が必要になる場合は交換のほうがコストパフォーマンスに優れます。
使用年数の目安
一般的な浴室暖房乾燥機の耐用年数は約10〜15年とされています。
交換を検討すべき使用年数:
| 使用年数 | 状態 | 対応 |
| 5年未満 | 通常使用可能 | 定期的な清掃のみ |
| 5〜10年 | 部分的な不具合が出始める | 症状に応じて修理または交換を検討 |
| 10〜15年 | 交換推奨時期 | 不具合の有無に関わらず交換を検討 |
| 15年以上 | 早急な交換推奨 | 安全面からも交換を強く推奨 |
V-122BZ2は製造から年数が経過しているため、10年以上使用している場合は後継機種への交換を検討する時期です。特にヒーター機能を持つ製品は、経年劣化による火災リスクもあるため、早めの対応が重要です。
V-122BZ2の後継機種と互換性
V-122BZ2の後継機種について、詳しく解説します。
公式後継機種の型番
三菱電機の公式後継機種はV-142BZ5です。
V-122BZ2からV-142BZ5への主な改良点:
- 省エネ性能の向上: 消費電力を約10%削減
- 静音性の改善: 運転音が約3〜5dB低減
- 乾燥能力の向上: より効率的な送風パターンで乾燥時間短縮
- 操作パネルの改良: より直感的で見やすい操作パネルに
- 耐久性の向上: 新型モーターとヒーターの採用により寿命が延長
- 安全機能の強化: 過熱防止機能や異常検知機能の強化
- デザインの洗練: より薄型でスタイリッシュな外観
サイズ・性能の違い
V-122BZ2とV-142BZ5のサイズ・性能比較表:
| 項目 | V-122BZ2(旧型) | V-142BZ5(後継) |
| 天井開口寸法 | 約360mm×275mm | 約410mm×275mm |
| 本体外形寸法 | 約380mm×295mm | 約450mm×295mm |
| 埋込高さ | 約195mm | 約195mm |
| 暖房能力 | 約1,270W | 約1,250W |
| 風量 | 約215m³/h | 約215m³/h |
| 運転音 | 約47dB | 約48dB |
| 年間消費電力量 | 約780kWh | 約700kWh |
| 質量 | 約10kg | 約11kg |
重要なポイント:
- 天井開口寸法が異なるため、開口部の拡張工事が必要
- 幅方向に約50mm拡張が必要(275mm→410mm方向に拡大)
- 基本性能は維持しつつ、省エネ・静音性・乾燥能力が向上
- 既存のダクト・配線は基本的にそのまま使用可能(状態により交換推奨)
他メーカーとの互換性
V-122BZ2は三菱電機製品のため、基本的には同社の後継機種V-142BZ5への交換が最も確実です。
他メーカー製品への交換について:
| メーカー | 互換性 | 注意点 |
| パナソニック | △ 条件付き可能 | 開口寸法の大幅な調整が必要な場合あり |
| マックス | △ 条件付き可能 | 配線方式の確認が必要 |
| 東芝 | △ 条件付き可能 | ダクト接続部の加工が必要な場合あり |
他メーカー製品への交換は可能な場合もありますが、以下の理由から三菱電機の後継機種V-142BZ5をおすすめします:
- 施工の確実性: 三菱電機同士のため適合性が高い
- 保証の安心: メーカー保証がスムーズに受けられる
- 性能の最適化: V-122BZ2の設計思想を引き継ぎ、最適な性能を発揮
- 操作の継続性: 操作方法が似ているため使いやすい
- 部品の入手性: 将来的なメンテナンスが容易
V-122BZ2交換の方法と工事の流れ
V-122BZ2の交換方法について、DIYの可否と業者依頼の流れを解説します。
DIY手順
結論: V-122BZ2のDIY交換は法律上も技術上も不可能です
浴室暖房乾燥機の交換には以下の理由からDIYができません。
- 電気工事士資格が必須
- 100V電源の配線工事は第二種電気工事士以上の資格が必要
- 暖房機能があるため、高容量の配線処理が必要
- 無資格での作業は電気工事士法違反となり、罰則の対象
- 専門的な技術が必要
- 天井裏での配線処理と高容量回路の接続
- ダクトの適切な接続と防水処理
- 本体の水平調整と確実な固定
- 開口部の拡張工事(天井加工)
- 防水シーリング処理
- ヒーター回路の安全な接続
- 安全上のリスク
- 感電の危険(特にヒーター回路は高リスク)
- 落下による怪我のリスク
- 不適切な施工による火災や漏電のリスク
- 防水不良による水漏れリスク
- ヒーター接続不良による過熱・火災リスク
業者依頼の流れ
専門業者に依頼する場合の一般的な流れをご紹介します。
Step 1: 問い合わせ・見積もり依頼(所要時間:即日〜1日)
- 電話、メール、LINEなどで問い合わせ
- 現在使用している機種(V-122BZ2)を伝える
- 希望の後継機種(V-142BZ5)を相談
- 症状や不具合の内容を説明
- 浴室のサイズや環境を伝える
- 無料見積もりを依頼
Step 2: 現地調査(所要時間:40分〜1時間)
- 専門スタッフが訪問して現状確認
- 天井裏の状況、配線の状態、ダクトの確認
- 開口寸法の測定と拡張工事の範囲確認
- 防水処理の状態確認
- 浴室全体の状態確認
- 正式な見積書の提示
Step 3: 契約・日程調整(所要時間:1〜3日)
- 見積内容に納得したら契約
- 工事日時の調整
- 機器の発注
- 必要な部材の確認
Step 4: 交換工事(所要時間:3〜4時間)
- 電源の遮断と安全確保
- 既存機器V-122BZ2の取り外し
- 天井開口部の拡張工事(約50mm幅方向に拡大)
- 開口部の補強と仕上げ
- 配線・ダクトの点検と処理
- 配線の交換(必要に応じて)
- 新型機器V-142BZ5の設置と接続
- 防水シーリング処理
- ダクトの接続
- 動作確認と調整(暖房・乾燥・換気・涼風すべて)
Step 5: 完了確認・清掃(所要時間:30分)
- すべての機能の動作確認
- 温度テスト(暖房機能)
- 操作方法の説明
- お手入れ方法の説明
- 作業箇所の清掃
- 保証書の受け取り
注意点
業者選定時の重要なチェックポイント
必ず確認すべき項目
- 電気工事士の資格を持つスタッフが施工するか
- 浴室暖房乾燥機の施工実績が豊富か
- 施工保証の内容と期間(10年保証が望ましい)
- 見積もりに含まれる項目(本体・工事・開口拡張・処分・出張費など)
- 追加料金の発生条件
- メーカー保証の適用条件
- 防水処理の保証
避けるべき業者
- 極端に安い見積もりを提示する
- 電気工事士資格の有無を明示しない
- 浴室暖房乾燥機の施工経験が少ない
- 保証内容が不明確
- 追加料金の説明が曖昧
- 防水処理について説明しない
V-122BZ2交換費用と後継機種の価格比較
V-122BZ2から後継機種V-142BZ5への交換にかかる費用を詳しく解説します。
本体価格
V-142BZ5(後継機種)の価格:
| 販売形態 | 価格 |
| メーカー希望小売価格 | 約65,000円〜70,000円 |
| 専門業者経由 | 39,000円 |
| 大手家電量販店 | 約50,000円〜58,000円 |
| ネット通販 | 約42,000円〜52,000円 |
専門業者経由で購入すると、業者専用の仕入れルートにより割安で入手できることが多いです。
工事費用
V-142BZ5への交換工事費用の内訳:
| 工事項目 | 費用 |
| 基本工事費 | 20,000円 |
| 既存機器取り外し | 6,000円 |
| 天井開口拡張工事 | 8,000円 |
| 配線工事 | 3,000円 |
| ダクト接続・防水処理 | 3,000円 |
| 工事費合計 | 40,000円 |
含まれるサービス:
- 既存機器の取り外しと処分
- 天井開口部の拡張工事(約50mm)
- 開口部の補強と仕上げ
- 配線の点検と必要に応じた交換
- ダクトの清掃と接続
- 防水シーリング処理
- 動作確認と調整(全機能)
- 操作説明
- 清掃・片付け
総額の目安
V-122BZ2からV-142BZ5への交換総額:
本体価格: 39,000円
工事費用: 40,000円
─────────────
総額: 79,000円(税込)
他の選択肢との比較:
| 選択肢 | 費用 | メリット | デメリット |
| 後継機種へ交換 | 79,000円 | 最新機能、省エネ、10年保証、性能向上 | 初期費用が必要 |
| 修理で対応 | 25,000〜45,000円 | 初期費用が安い | 再故障のリスク、保証期間短い |
| DIY(不可) | – | – | 法律違反、危険 |
長期的なコストパフォーマンス
後継機種V-142BZ5は省エネ性能が向上しており、年間電気代が約3,000〜4,000円削減されます。10年使用すると約30,000〜40,000円の節約となり、実質的な負担は大幅に軽減されます。
V-122BZ2交換・後継機種に関するよくある質問
Q1. V-122BZ2はまだ修理できますか?
A. V-122BZ2は製造から年数が経過しているため、部品の在庫状況によっては修理が困難な場合があります。メーカーの部品保有期間は製造終了から約6〜8年とされており、主要部品の入手が難しい可能性が高いです。
修理が可能な場合でも
- 修理費用: 25,000〜45,000円
- 保証期間: 3〜6ヶ月程度
- 他の部品も劣化しているため再故障のリスクが高い
10年以上使用している場合は、修理より交換のほうがコストパフォーマンスに優れることが多いです。
Q2. 開口拡張工事で天井はどうなりますか?
A. V-122BZ2からV-142BZ5への交換では、天井開口部を約50mm拡張する必要があります。
工事の内容
- 天井板を慎重にカット
- 開口部の補強
- 仕上げ処理
工事後は新しい機器がぴったり収まり、見た目も美しく仕上がります。専門業者が丁寧に施工するため、仕上がりの品質は高いです。
Q3. 工事当日の立ち会いは必要ですか?
A. はい、工事当日は立ち会いが必要です。工事時間は3〜4時間程度で、その間は浴室が使用できなくなります。
Q4. 交換後の保証期間はどのくらいですか?
A. メーカー保証1年間に加えて、換気生活では10年間の工事保証を提供しています。
Q5. 賃貸住宅でも交換できますか?
A. 賃貸住宅の場合、交換には大家さんまたは管理会社の許可が必要です。経年劣化による交換は大家さん負担となることが多いです。
Q6. 交換工事の音はどのくらいですか?
A. 開口拡張工事を含むため、電動工具の音が発生します。集合住宅の場合は、事前に両隣・上下階への挨拶をおすすめします。
まとめ|V-122BZ2の交換と後継機種選び
V-122BZ2は優れた浴室暖房乾燥機ですが、10年以上使用している場合は交換を検討する時期です。異音や暖房・乾燥能力の低下といった症状が現れたら、安全性の観点からも早めの対応が必要です。
後継機種のV-142BZ5は、省エネ性能と静音性が向上しながら、乾燥能力も強化されています。開口拡張工事が必要ですが、専門業者が丁寧に施工するため仕上がりも美しく、向こう10年以上安心して使える浴室環境が整います。総額約79,000円(本体39,000円+工事40,000円)で、快適な浴室生活が実現します。
浴室暖房乾燥機の交換は電気工事士資格が必要な専門工事です。DIYでの作業は法律違反となるだけでなく、感電や火災などの重大なリスクを伴います。必ず専門業者に依頼し、確実な施工と長期保証を受けることをおすすめします。
適切なタイミングでの交換は、快適な浴室環境を保つだけでなく、電気代の節約や安全性の確保にもつながります。V-122BZ2の調子が気になり始めたら、まずは無料見積もりで現状を確認してみてはいかがでしょうか。





