FY-60HF-Dの交換と後継機種まとめ｜費用・工事手順も写真付きで解説

キッチンレンジフード

2025年11月19日

「キッチンのレンジフードから異音がする」「換気が弱くなって料理の煙が気になる」そんな症状が出ていませんか？

パナソニック製のFY-60HF-Dは優れたレンジフードですが、10年以上使用している場合は交換を検討すべきタイミングです。

この記事では、FY-60HF-Dの後継機種であるFY-60HF5への交換について、実際の工事の様子から費用、DIYの可否まで、写真付きで詳しく解説します。「今すぐ交換したい」という方が知りたい情報を、結論から分かりやすくお伝えします。

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FY-60HF-D交換の結論まとめ

FY-60HF-Dは長年使用されてきた信頼性の高い換気扇ですが、10年以上経過している場合は交換を検討すべきタイミングです。

後継機種のFY-60HF5は省エネ性能が向上し、静音性も改善されているため、交換によって快適性が大幅に向上します。

後継機種	FY-60HF5（パナソニック公式後継モデル）
本体価格	37,000円（税込）
工事費用	40,000円（標準工事・税込）
総額目安	77,000円（本体+工事）
工事時間	約2〜3時間（標準的な作業の場合）
DIY可否	推奨しません – 電気工事士資格が必要
おすすめの交換方法	専門業者への依頼（安全・確実・保証付き）

⚠ 重要な注意点

換気扇の交換には電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律違反となり、火災や感電のリスクもあります。必ず専門業者に依頼しましょう。

実際のFY-60HF-D交換の様子｜写真付きレポート

実際の交換作業の流れを、工程ごとに詳しくご紹介します。専門業者による丁寧な作業により、安全かつ確実に新しい換気扇へと生まれ変わります。

Before：交換前の状態

長年使用してきたFY-60HF-Dは、外観に経年劣化が見られます。グリル部分には油汚れやホコリが蓄積し、運転音も大きくなってきていました。このような状態は換気効率の低下を示しており、室内の空気環境にも悪影響を及ぼしています。作業前には必ずブレーカーを落とし、安全を確保してから作業に入ります。

取り外し作業

まずはグリルカバーを取り外し、本体を固定しているネジを慎重に外していきます。長年の使用で錆びついているネジもあるため、専用工具を使用して丁寧に作業を進めます。

天井裏の配線状況も同時に確認し、劣化している配線がないかチェックします。古い換気扇は想像以上にホコリが溜まっているため、取り外し時には周囲への配慮も必要です。

配線処理

電源配線の取り外しは最も慎重を要する工程です。

ブレーカーが確実に落ちていることを再確認し、検電器で通電していないことを確かめます。配線の色や接続方法を写真に記録しながら、一本ずつ丁寧に外していきます。

古い配線の被覆が劣化している場合は、この段階で新しい配線に交換しましょう。

配線接続部のコネクタやターミナルの状態も入念にチェックし、必要に応じて部品を交換します。

新型設置：後継機種FY-60HF5の取り付け

後継機種FY-60HF5の設置に移ります。まず天井の取り付け穴の寸法を確認し、必要に応じて調整します。FY-60HF5は旧機種と互換性があるため、基本的には同じ穴を使用できますが、わずかなズレも確認しながら慎重に位置決めを行います。本体を天井に固定する際は、水平を確認しながらしっかりとネジ止めします。配線接続は色や極性を間違えないよう、マニュアルと照合しながら確実に行います。

After：交換完了

新しいFY-60HF5の設置が完了しました。真っ白で清潔感のある仕上がりとなっています。

試運転を行い、正常に動作することを確認します。

運転音は旧機種に比べて格段に静かになり、換気風量も十分に確保されています。最後にブレーカーを戻し、各速度での動作確認を行います。作業後は周辺の清掃を行い、取り外した旧機種は適切に処分します。

FY-60HF-Dとは？（特徴・仕様）

FY-60HF-Dは、パナソニックが製造・販売していたキッチン用レンジフード（換気扇）で、主に住宅やマンションのシステムキッチンに設置されてきた製品です。

コンパクトながら十分な換気能力を持ち、多くの住宅で長年にわたって使用されてきた定番モデルとして知られています。

FY-60HF-Dの主な特徴

このモデルの最大の特徴は、そのバランスの良さにあります。

換気能力と静音性、そして価格のバランスが優れており、幅広い住宅で採用されてきました。本体サイズは一般的なレンジフードサイズに対応しており、リフォーム時の交換も比較的容易です。モーター部分は耐久性に優れた設計で、適切なメンテナンスを行えば10年以上の使用が可能でした。

型番	FY-60HF-D
メーカー	パナソニック（Panasonic）
設置場所	キッチン（レンジフード）
換気風量	約60m³/h（標準運転時）
消費電力	約14W〜17W
騒音レベル	約35dB〜38dB
埋込寸法	240mm × 240mm
発売時期	2000年代中期

FY-60HF-Dは、24時間換気システムの一部として使用されることも多く、連続運転にも対応した設計となっています。

フィルターやファン部分は取り外して清掃が可能で、定期的なメンテナンスによって性能を維持できる構造になっています。

調理時の油煙や臭いを効率的に排出し、キッチン環境を快適に保つ役割を果たしてきました。

ただし、現在は生産終了となっており、交換部品の入手も困難になってきているため、故障時は本体ごとの交換が推奨されます。

FY-60HF-Dの交換が必要なタイミング

換気扇は日々使用する設備であるため、徐々に劣化が進行します。適切なタイミングで交換することで、快適な住環境を維持し、電気代の節約やトラブル防止にもつながります。以下のような症状が現れたら、交換を検討すべきサインです。

異音が発生している

換気扇から「ゴーゴー」「カラカラ」「キーキー」といった異音が聞こえる場合は、モーターのベアリングが摩耗しているか、ファンに異物が挟まっている可能性があります。

特に起動時や停止時に大きな音がする場合は要注意です。これらの異音を放置すると、モーターの焼損や完全停止につながる恐れがあります。

換気能力の低下

以前と比べて調理時の煙が充満するようになった、油の臭いが残るようになった、換気に時間がかかるようになった、といった症状は換気能力の低下を示しています。これはファンやモーターの汚れ、油の付着による回転数の低下などが原因です。

換気不足は油煙によるキッチンの汚れやシックハウス症候群のリスクを高めるため、早めの対応が必要です。

経年劣化の兆候

下記のような本体やフード部分の変色、油汚れの固着、プラスチック部品のひび割れ、錆の発生なども交換のサインです。

特にキッチンでは油煙の影響で内部部品の劣化が進行している可能性があります。また、電源コードの被覆が劣化してひび割れている場合は、感電や火災のリスクがあるため即座の交換が必要です。

使用年数による交換目安

設置から8〜10年：定期点検と清掃の実施を検討
設置から10〜12年：交換を視野に入れた計画を開始
設置から15年以上：速やかな交換を推奨

換気扇の一般的な耐用年数は10年〜15年程度とされています。FY-60HF-Dをこの期間以上使用している場合、見た目に問題がなくても内部の劣化が進行している可能性が高いです。

予期せぬ故障を避けるためにも、使用年数を基準とした計画的な交換をおすすめします。

その他の交換検討ポイント

電気代の増加：モーターの劣化により消費電力が増加している可能性
振動の発生：キッチン壁や天井に振動が伝わるようになった場合
スイッチの不具合：ONとOFFの切り替えや風量調節が不安定になった
リフォーム時期：キッチン全体の改修と合わせた交換が効率的
油汚れの蓄積：掃除しても落ちない油汚れが内部まで浸透している

FY-60HF-Dの後継機種と互換性

FY-60HF-Dは既に生産終了となっているため、交換時には後継機種を選択する必要があります。パナソニックの公式後継機種や互換性のある製品について詳しく解説します。

公式後継機種：FY-60HF5

パナソニックが提供するFY-60HF-Dの直接的な後継機種がFY-60HF5です。この製品は旧機種の基本設計を踏襲しながら、現代の省エネ基準に対応し、性能が向上しています。取り付け穴のサイズも同一のため、スムーズな交換が可能です。

	FY-60HF-D（旧機種）	FY-60HF5（後継機種）
換気風量	約60m³/h	約65m³/h
消費電力	14W〜17W	11W〜13W
騒音レベル	35dB〜38dB	32dB〜35dB
モーター寿命	約40,000時間	約50,000時間
本体価格	-（生産終了）	37,000円
省エネ性能	標準	向上（約20%削減）

サイズと性能の違い

FY-60HF5は外形寸法がFY-60HF-Dと同一であり、既存の取り付け穴をそのまま使用できます。

これにより追加の工事が不要で、コストを抑えた交換が実現します。性能面では、DCモーター採用により消費電力が約20%削減され、年間の電気代も節約できるのが特徴です。

換気風量は若干向上しており、より効率的に室内の空気を入れ替えることができます。

騒音レベルも3dB程度低減されており、静かな運転音で快適性が増しています。モーター寿命も延長されているため、長期間安心して使用できる設計となっています。

他メーカーとの互換性

基本的には同一メーカーの後継機種への交換が推奨されますが、取り付け穴のサイズが合えば他メーカーの製品も選択肢に入ります。ただし、電源配線の仕様や固定方法が異なる場合があるため、専門業者に事前確認が必要です。

💡 ポイント

他メーカー製品を選ぶ際は、取り付け穴サイズ、電源電圧、配線方式、ダクト接続部の規格などを確認しましょう。不明な点は専門業者に相談することをおすすめします。

三菱電機：VD-10ZC13シリーズなど、類似サイズの製品がラインナップ
東芝：DVF-10MRQシリーズが互換性の可能性あり
マックス：BS-60HMなど、同等クラスの換気扇を展開

ただし、パナソニック製のFY-60HF5が最も確実で、保証面でも安心です。純正後継機種を選ぶことで、トラブルのリスクを最小限に抑えられます。

FY-60HF-Dの交換方法と工事の流れ

換気扇の交換は電気工事を伴うため、適切な手順と資格が必要です。DIYと業者依頼のそれぞれについて、詳しく解説します。

DIYでの交換手順

⚠ 重要な法的制約

換気扇の電気配線工事は、電気工事士の資格が必要な「電気工事」に該当します。

無資格者が行うことは電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。

また、無資格工事による事故は火災保険の適用外となる場合があるため、資格をお持ちの方のみDIY交換が可能です。

DIYでの交換手順は、次のとおりです。天井での作業となるため、安全対策は万全に行ってください。

準備：ブレーカーを落とし、検電器で通電していないことを確認
旧機種の取り外し：グリルを外し、本体固定ネジを外す
配線の切り離し：配線位置を記録しながら端子から外す
本体の取り外し：天井から慎重に引き抜く
新機種の仮設置：取り付け位置を確認し、水平を出す
配線接続：記録に基づき正確に配線を接続
本体固定：ネジでしっかりと固定
動作確認：ブレーカーを戻し、各速度で動作を確認

必要な工具は、プラスドライバー、マイナスドライバー、検電器、脚立、ニッパー、ペンチ、絶縁テープなどです。作業時間は慣れた方で2時間程度、初めての方は3〜4時間を見込んでおくと良いでしょう。

業者依頼の流れ

専門業者に依頼する場合、以下のような流れで作業が進みます。安全性と確実性を重視するなら、業者依頼が最適です。

問い合わせ・見積もり依頼：電話またはWebフォームから連絡
現地調査：業者が訪問し、設置状況を確認
見積もり提示：作業内容と費用の詳細説明
日程調整：工事日時を決定
工事実施：2〜3時間程度で交換作業完了
動作確認・説明：新機種の使用方法を説明
支払い・保証書受け取り：工事保証書を受領

専門業者に依頼するメリットは多数あります。まず、電気工事士の資格を持つプロが作業するため、安全性が担保されます。また、万が一のトラブル時も工事保証により対応してもらえます。作業時間も短く、天井裏の配線状況など専門的な判断が必要な場面でも適切に対処できます。

交換作業の注意点

電源の確実な遮断：ブレーカーを落とし、作業中は誤って戻されないよう注意喚起の札をかける
配線の記録：取り外し前に配線の色や接続位置を写真撮影しておく
天井の補強確認：古い住宅では天井の補強が必要な場合もある
ダクトの状態チェック：ダクトの劣化や外れがないか確認
周辺の清掃：作業後は天井やグリル周辺をきれいに清掃

特に築年数が経過した住宅では、配線の劣化や天井材の弱化が見られることがあります。こうした場合は追加の補修工事が必要になることもあるため、事前に業者による詳細な調査を受けることをおすすめします。

FY-60HF-D交換費用と後継機種の価格比較

換気扇の交換にかかる総費用を正確に把握することで、予算計画が立てやすくなります。本体価格と工事費用の内訳を詳しく見ていきましょう。

本体価格の詳細

製品名	FY-60HF5（パナソニック製・後継機種）
メーカー希望小売価格	オープン価格
実勢価格（当社）	37,000円（税込）
保証期間	メーカー保証1年＋工事保証3年

FY-60HF5の本体価格は、販売店によって多少の差がありますが、一般的に35,000円〜42,000円の範囲です。

換気生活では37,000円（税込）にて提供しております。

工事費用の内訳

作業項目	費用	備考
基本工事費	25,000円	取り外し・取り付け・配線接続
出張費	5,000円	エリアにより変動あり
諸経費	5,000円	処分費・材料費など
動作確認・調整	3,000円	試運転・風量調整
清掃	2,000円	周辺清掃・養生撤去
標準工事費合計	40,000円	税込価格

標準的な交換工事であれば、工事費用は40,000円程度が相場です。

総額の目安と費用対効果

本体価格（FY-60HF5）：37,000円
標準工事費：40,000円
合計：77,000円（税込）

約77,000円の初期投資により、以下のようなメリットが得られます。

電気代の削減：年間約2,000円〜3,000円の節約（消費電力20%削減）
静音性の向上：騒音レベル3dB低減で快適な生活環境
換気性能アップ：湿気やカビの予防効果
故障リスクの低減：突然の故障による緊急工事を回避
資産価値の維持：住宅設備の更新による価値保全

10年間使用した場合、電気代の削減効果だけで20,000円〜30,000円の節約になります。また、故障による緊急工事は割増料金が発生するため、計画的な交換の方が経済的です。

FY-60HF-D交換・後継機種に関するよくある質問

FY-60HF-Dの交換を検討されている方からよく寄せられる質問をまとめました。疑問点の解消にお役立てください。

Q1. FY-60HF-Dはもう修理できませんか?

A. FY-60HF-Dは生産終了から年数が経過しており、メーカーの補修部品保有期間も終了しています。そのため、モーターなど主要部品の故障時は修理が困難です。一時的な清掃やグリル交換程度であれば対応可能な場合もありますが、本体ごとの交換を推奨します。

Q2. 後継機種FY-60HF5は絶対に取り付けられますか?

A. FY-60HF5はFY-60HF-Dの後継機種として設計されており、基本的には同じ取り付け穴を使用できます。ただし、築年数が古い住宅では天井の補強状況や配線仕様が現行規格と異なる場合があります。事前に専門業者による現地調査を受けることをおすすめします。

Q3. 自分で交換しても大丈夫ですか?

A. 換気扇の交換には電気配線工事が伴うため、電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律違反となり、火災や感電のリスクもあります。また、無資格工事による事故は火災保険の適用外となる可能性があるため、必ず専門業者に依頼してください。

Q4. 工事にはどれくらいの時間がかかりますか?

A. 標準的な交換工事であれば、2〜3時間程度で完了します。ただし、配線の全交換が必要な場合や周辺の補修を行う場合は、4〜5時間かかることもあります。作業中はレンジフードが使用できないため、調理の予定がある場合は工事日を調整しましょう。

Q5. 工事当日の立ち会いは必要ですか?

A. 基本的には工事の開始時と完了時に立ち会いが必要です。開始時に現状確認と作業内容の最終確認を行い、完了時に動作確認と使用方法の説明を受けます。作業中は外出していても問題ありませんが、緊急時に連絡が取れる状態にしておいてください。工事中はキッチンが使用できないため、昼食の準備などは事前に済ませておくことをおすすめします。

Q6. 保証はどうなっていますか?

A. 換気生活では、工事を行ったあと10年間の保証が付きます。この期間内に工事起因の不具合が発生した場合は、無償で対応いたします。

Q7. 古い換気扇の処分はどうなりますか?

A. 業者に依頼した場合、取り外した古い換気扇は業者が適切に処分します。処分費用は工事費用に含まれていることが一般的です。産業廃棄物として適正処理されるため、環境面でも安心です。

Q8. 24時間換気システムの場合、交換時の注意点はありますか?

A. 24時間換気システムの一部として使用されている場合、交換時にシステム全体のバランスが崩れないよう注意が必要です。後継機種の風量特性を確認し、必要に応じて他の換気口の調整も行います。専門業者に24時間換気システムであることを事前に伝えてください。

Q9. マンションでも交換できますか?

A. マンションでも交換は可能ですが、管理規約によっては事前に管理組合への届け出が必要な場合があります。また、共用部分のダクトに接続されている場合は、管理組合の承認が必要です。工事前に管理規約を確認し、必要に応じて届け出を行ってください。

Q10. 冬場と夏場、どちらの交換がおすすめですか?

A. キッチンのレンジフード交換は、比較的気温が穏やかな春や秋がおすすめです。真冬や真夏は工事中の換気や温度管理が難しくなります。ただし、故障している場合は季節を問わず早めの交換が必要です。調理時の換気が確保できないと油煙が充満してしまうため、計画的な交換であれば、3〜5月または9〜11月が最適な時期です。