換気扇のタイプ別外し方は？外すべきタイミングや清掃方法も

外さなくちゃと思いつつも、清掃をせずに放置しがちな換気扇。換気扇は定期的なお手入れを行わなければ、換気性能が落ちたり、悪臭の原因になってしまいます。あまりにも清掃を怠ると火災につながりかねないため、外し方や清掃のポイントは把握すべきです。

この記事では、換気扇の外し方のポイントをタイプ別に解説します。外れない時の対処法や汚れを防止する方法、日常点検のコツと併せて確認してください。

　

換気扇を外すべきタイミングとやめたほうがいいタイミング

換気扇の状態が気になる方が真っ先に把握すべきなのは、安全に取り外せるかどうかです。

焦げ臭く、異音が激しい時は換気扇を取り外すべきではありません。反対に、軽く金属が擦れる音やゴーゴーとした音がする時、汚れが目立つときは外して、お手入れをすることが望まれます。

以下の見出しで、詳細を説明します。

焼け焦げた臭いがする時や異音が激しい時は取り外しNG

換気扇から焼け焦げた臭いがするときや、「ガタガタ」「キュルキュル」とした音が激しいと感じるときは真っ先に換気扇の電源を切ってください。電源スイッチが効かない場合は、コンセントを抜くか、ブレーカーを切りましょう。

内部部品の破損や電気的なトラブルが発生している可能性があり、自力での修理は大変危険です。

必ず修理・交換のプロに相談し、対処してください。

清掃をしていない・油汚れやカビの臭いがする時は外すべき

換気扇を清掃する頻度の目安は3～6ヵ月程度です。この期間以上清掃をしないでいると、汚れが溜まり悪臭の発生源になってしまうことがあります。

長期間にわたる汚れは、機械的なトラブルの原因にもなります。一例に、汚れがファンや回転軸に付着して正常な回転が妨げられるケースがあげられます。その他、電気配線がショートし汚れに引火して火災につながるケースも考えられます。

こまめな清掃は、換気扇の故障防止や災害の予防にも役立つのです。

金属が擦れる音やゴーゴーとした音はお手入れで解消しうる

「キュルキュル」「チチッ」という音がする場合、その原因にはファンの回転軸の潤滑剤不足が考えられます。軸の潤滑剤が切れて、ファンと接触した時に発生する金属音が発生するのです。

また、「ゴーゴー」「ボー」という音は換気扇のフィルターや汚れが溜まっていて、換気効率が落ちている時に発生する音です。より大きな動力が必要になったり、目が詰まって吸気の流れが悪くなることで、こうした異音が発生しやすくなります。

後述する清掃方法を実施し、異音も併せて解消しましょう。

換気扇を外す前にやるべきことは？

換気扇を外す前にやるべきことは、以下の4点です。

• スマホ（カメラ）の用意
• 電源を落とす
• 汚れそうな場所の養生
• ネジの入れ物用意

換気扇の取り外しを行う前に、真っ先に行うべきなのは電源を落とすことです。換気扇の電源を落とし忘れると、電気的なトラブルやファンの誤作動に巻き込まれる恐れがあり大変危険です。コンセントを抜いたり、ブレーカーを落として安全を確保しましょう。

写真を撮影しておくと、取り付け時に部品がどう取り付けられていたかが振り返りやすくなります。とくに、型番が分からないときや取扱説明書は必ず各作業毎に写真を撮影しておきましょう。

換気扇の汚れを防止するためには、周囲を新聞紙などで養生しておくのがおすすめです。加えて、作ねじなどの小物を保管する容器も用意すると紛失防止ができます。

換気扇の清掃に用意しておくと良いものは？

換気扇の清掃を行う際には、以下の道具を最低限揃えておくべきです。

• 中性洗剤
• 新聞紙
• ゴム手袋　
• 柔らかい布
• 洗い桶（あるいは40Lのゴミ袋と容器）
• ブラシ
• スポンジ
• ドライバー
• ねじを保管する容器

ファンやフィルターを付け置く容器で、手頃なものがない場合があります。その場合は、段ボールにゴミ袋を被せれば代用可能です。

温度が高すぎると袋が傷んでしまう可能性があります。40℃くらいのお湯を用意し、袋に入れましょう。

換気扇（シロッコファン）の外し方と清掃方法は？　

レンジフードに多いキッチンのシロッコファンはどのように清掃すべきでしょうか？　

シロッコファンを清掃する前に、整流板とフィルターを取り外す必要があります。手順は以下のとおりです。

・整流板を取り外し清掃する

・フィルターを取り外し清掃する

・シロッコファンを取り外し清掃する

以下より、スリム型レンジフードのシロッコファンの清掃方法を解説します。

整流板を取り外し清掃する

空気の流れを整える整流板は、前側と後側とでフックやマグネット、留め具で取り付けられています。

前側を外したらゆっくりと下側に下ろして下さい。後ろ側は、フックに取り付けられているケースがほとんどです。整流板は上部と下部を持ちながら、上にずらすと取り外せます。

取り外した整流板は、中性洗剤を含んだ布で拭き上げると清掃できます。

フィルターを取り外す

深型のレンジフードや一部のスリム型レンジフードには、グリスフィルターが取り付けられている場合があります。

上に持ち上げたり、留め具を外して清掃しましょう。油ですべりやすくなっているため、落下させないように注意してください。

フィルターは、中性洗剤を薄めたお湯で、1〜2時間程度漬け置き洗いをすると綺麗にできます。清掃後は、キッチンペーパーや布で拭き上げ乾燥させましょう。

シロッコファンを取り外し清掃する

シロッコファンは、ネジやワンタッチ式の留め具で取り付けられています。

ネジには「UNLOCK」や、「ゆるめる」の刻字がなされているケースが多いため、表示に従い取り外しましょう。表示が無い場合は、時計回り式に回せばネジは緩みます。

ワンタッチ式の留め具はボタンを押したり、軽く押したりすると取り外せます。取扱説明書に記載の方法で取り外してください。

取り外したシロッコファンも、中性洗剤を薄めたぬるま湯に1〜2時間程度つけおき、ブラシで汚れをこすり落とすと綺麗になります。

キッチンの換気扇（プロペラファン）の外し方と清掃方法は？

キッチンのプロペラファンの清掃は、ファンが露出しているケースも考えられます。汚れても良い服に着替え作業しましょう。

・フィルターやファンを取り外す

・カバーや油受けを清掃する

外し方と清掃の方法を手順ごとに解説します。

フィルターとファンを取り外し清掃する

フィルターがある場合、ツメや留め具を用いて取り付けられています。ツメを外し、手前に引くと取り外し可能です。

プロペラファンは、ハネを押さえながら、中心部分のスピンナーやねじを時計回りゆるめると外せます。

外したハネやフィルターはシロッコファンのパーツと同様、薄めた中性洗剤につけ置き洗いします。その後、スポンジで洗い終わったら乾かしましょう。

カバーや油受けを取り外し清掃する

カバーも同様に、ネジやツメで取り付けられています。機種に応じた方法で、ネジを外したり上にずらしたりして取り外して下さい。

カバーには、油受けが取り付けられている場合があります。取り付けネジをはずしてファンと同様の方法で洗いましょう。

トイレやお風呂の換気扇（プロペラファン）の外し方と清掃方法は？

トイレやお風呂の換気扇を外すとき、カバーの形状が異なっていて戸惑うことがあります。適切な取り付け方を把握し、部品の破損を防止しましょう。トイレやお風呂の換気扇（シロッコファン）の取り外しは、以下の手順で行えます。

• カバーを取り外し清掃する
• 内部のネジ止めされているパネルを取り外す
• ファンを清掃する

以下より、手順ごとに解説します。

カバーを取り外し清掃する

多くの場合、お風呂やトイレの換気扇のカバーは金具で固定されています。カバーごと引っ張って金具を内側に押すと、取り外しができます。

外した後のカバーは中性洗剤を薄めたお湯で洗ったり、掃除機で吸い取ったりしてホコリを取り除きます。

内部のネジ止めされているパネルを取り外す

パネルは、プラスに切られた溝のねじで取り付けられていて、ファンを固定しています。

プラスドライバーでパネルを取り外す際には、回らない時に無理な力を加えないようにすべきです。

無理に回してしまうと、ねじとドライバーが噛み合わずにねじの溝が潰れてしまいます。ドライバーで回らなくなる恐れがあるため、うまくネジが回せない時は、しっかりねじ穴にドライバーを入れて押し回して下さい。

ファンを清掃する

レンジフードのシロッコファンと同様に、取り外したら、中性洗剤を薄めたお湯に漬け置いたり、ブラシでこすったりして洗います。

カビやホコリを落としきったら、よく乾かしてから取り付けて下さい。

換気扇が外れない時の対処法3つ

ここまで、換気扇を取り外す方法を解説しましたが、それでも換気扇が外れない場合があります。換気扇のパーツを力任せに扱ったために破損してしまうケースもあるため、適切な対処法を把握すべきです。

具体的には、下記の3つを実践すべきです。

・ドライヤーの風を当てる

・潤滑剤を塗る

・型番を調べる

それぞれ説明します。

ドライヤーの風を当てる

換気扇の各パーツが外れない場合、汚れが油で固着している可能性があります。パーツ付近で固まった油を柔らかくするには、ドライヤーの温風を当てることが有効です。数十センチほど離して、3分間温風で当てましょう。

取り外しの際は、温風により各パーツが熱くなっている可能性があります。必ず手袋を着用し、火傷に注意してください。　

潤滑剤を塗る

換気扇の各パーツが外れない場合、原因には錆による固着も考えらえます。外れないパーツの取り付け部分に少量の潤滑剤を吹付け、30分～1時間程度おいてください。

型番を調べる

換気扇がうまく取り外せない場合は、正しい取り外し方を再確認すべきです。機種の表面に記載されている型番の取り扱い説明書を確認しましょう。

型番は、換気扇カバーの内部に記載されていることがあります。表面に見当たらないときは、まずカバーを取り外してみてください。

汚れ防止フィルターやコーティング剤は清掃の手間を省ける　

換気扇を取り外すと同時に、次回の清掃が簡単にできるアイテムを併用すると効率的です。

例えば、換気扇の汚れ防止シートを使うとファンに汚れが溜まりにくくなり清掃が簡単にできます。

特に、レンジフードの汚れ防止シートには、ガラス繊維のシートが向いています。引火しにくく、安全性が高いためです。

また、換気扇用のコーティング剤を吹き付けると油汚れやホコリ汚れの付着を軽減できます。

コーティング剤を吹き付けて、30分程度そのままにして取り付けるだけで汚れを大きく軽減できます。

まとめ│換気扇の修理・交換は換気生活がおすすめ

ここまで、換気扇の外し方やお手入れの方法を解説しましたが、パーツの取り外しがうまくいかないことはよくあります。

無理な修理は故障や怪我を引き起こしかねないため、不安のある時には必ず換気扇修理のプロに相談しましょう。

換気扇の修理業者を選ぶ際には、確かな施工技術を持っている、料金体系が分かりやすい業者を選ぶべきです。

なかでも、換気生活は、2023年の年間施工実績は6,120件と豊富です。商品・工事・出張費用を含めた分かりやすい料金プランでご依頼を承っております。

実際に、施工技術の高さと分かりやすい料金体系から、多くのお客様より高い評価を頂いております。

工事のお申し込みはの受付時間は以下のとおりです。

電話受付：9：00〜20：00（年中無休）

メール・LINE：24時間受付中

住まいに合った換気扇の選定や修理を行える換気生活を利用し、お得に換気扇を交換しましょう。