VD-10ZFC6の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室とトイレ、あるいは浴室と洗面所を1台でまかなっている換気扇の型番を確認したら「VD-10ZFC6」と書かれていた。
この記事は、まさにそんな方に向けた内容です。
結論から先にお伝えします。VD-10ZFC6の後継機種は、三菱電機のVD-10ZFC14です。三菱電機の公式サイト(WIN2K)でVD-10ZFC6の現行品として案内されている機種で、接続パイプφ100mm・埋込寸法215mm角という取付に関わる寸法がVD-10ZFC6とまったく同じです。さらに「2部屋同時換気」「副吸込グリル付」といった機能もそのまま引き継いでいるため、天井を加工せずに交換できるケースがほとんどです。
ただし、VD-10ZFC6は2004年6月発売・2007年生産終了の製品です。すでに補修用の部品供給も終了しており、いま動いていても設置から20年前後が経過している計算になります。換気扇の耐用年数は一般に10〜15年ですから、交換を検討する時期はとうに過ぎています。
この記事では、VD-10ZFC6の特徴と後継機種VD-10ZFC14との違い、実際の交換作業の流れ、費用と工事時間の目安、業者に依頼する際の注意点までを写真とあわせて解説します。
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目次
VD-10ZFC6交換の結論まとめ
まずは急いで知りたい情報を先にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧機種 | VD-10ZFC6(三菱電機/天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形)※2004年6月発売・2007年生産終了 |
| 後継機種 | VD-10ZFC14(三菱電機/サニタリー用 2部屋換気用・低騒音形)※メーカー公式の現行品 |
| 交換費用の目安 | おおよそ28,000〜45,000円程度(本体+標準工事+既存機の処分費込み)。2室分のダクト状態によって変動します。詳しい見積もり価格はLINEからお問い合わせください。 |
| 工事時間 | 約1時間前後(1台あたり・標準的な現場の場合) |
| DIY可否 | 不可。電源を速結端子で直結するため、電気工事士の資格が必要です |
| 開口部の加工 | 原則不要。VD-10ZFC14もVD-10ZFC6と同じ埋込215mm角・接続パイプφ100mmです |
| おすすめの交換方法 | 同一シリーズの後継機種VD-10ZFC14へ、有資格の専門業者による交換 |
VD-10ZFC6は「2部屋用」という少し特殊なタイプです。本体を浴室などに設置し、副吸込グリルを通じて隣接するトイレや洗面所も同時に換気する仕組みで、1台で2室分の役割を担っています。
だからこそ、交換時に汎用の1室用機種を選んでしまうと、副吸込側の部屋の換気が止まってしまいます。VD-10ZFC6からの交換では、同じ2部屋用の後継機種を選ぶことが大前提になります。
なお、メーカー公式サイトではVD-10ZFC6の現行品としてVD-10ZFC14に加えてVD-10ZFVC7も併記されています。こちらは24時間換気機能付きの定風量タイプで、設置条件や用途によってはこちらが適する場合もあります。最終的な機種選定は現地調査のうえでご相談ください。
実際のVD-10ZFC6交換の様子
ここからは、実際にVD-10ZFC6をVD-10ZFC14へ交換した現場の様子を、作業の順番どおりに追っていきます。2部屋用ならではのポイントもあわせてご紹介します。
Before|築19年、浴室と洗面所のVD-10ZFC6
お伺いしたのは築19年のマンション。浴室の天井に本体のグリルが、隣の洗面所の天井に副吸込グリルが取り付けられていました。ご相談は「浴室はまだ換気できているようだが、洗面所側がまったく吸わなくなった」という内容です。
本体のグリルを外して型番を確認すると「VD-10ZFC6」。三菱電機の資料では2004年6月発売の機種ですから、設置から約19年が経過していることになります。
内部を見ると、羽根には湿気を含んだホコリが層になってこびりつき、シロッコファンの隙間がほとんど埋まっていました。2部屋用は本体と副吸込側で風量を分け合う構造のため、全体の風量が落ちると、風量配分の少ない副吸込側から先に「吸わない」症状が出ます。今回の症状はまさにその典型でした。
あわせて副吸込側のシャッターも確認したところ、動きが渋くなっていました。掃除では戻らない段階と判断し、後継機種VD-10ZFC14への交換をご提案しました。
取り外し作業|まずはブレーカーを落とす
作業は分電盤でブレーカーを落とし、検電器で無電圧を確認するところから始まります。天井埋込形換気扇は本体上部の速結端子に電源が直結されているため、通電したままの作業は絶対に行いません。
次に、本体側のグリル両サイドのバネを内側につまんで外します。長年使った機種はバネが硬くなっていることが多く、無理に引っ張ると天井のクロスを破いてしまうため、片側ずつゆっくり外していきます。
2部屋用の場合、洗面所側の副吸込グリルも取り外します。VD-10ZFC6は副吸込グリルのグリル部分が脱着できる構造なので、こちらも同様に慎重に外していきました。
グリルが外れたら、本体を天井に固定している取付ネジを緩めます。VD-10ZFC6はスライド脱着式なので、ネジを緩めれば本体を手前にスライドさせて引き出せます。
配線処理|速結端子から電線を外す
本体を少し引き出したところで、上面にある速結端子から電線を抜きます。速結端子は差し込むだけで結線できる代わりに、外すときは専用の解除穴に細いマイナスドライバーを差し込みながら電線を引き抜く必要があります。
このとき、電圧側・接地側・アース線がそれぞれどの端子に入っていたかを必ず記録しておきます。VD-10ZFC14も同じ速結端子方式ですが、配線を取り違えると正常に動作しないだけでなく、感電や故障の原因になります。浴室に設置する機種のためアース工事も必須です。
あわせて、排気ダクトと副吸込側のダクトを両方確認します。2部屋用は経路が2系統あるぶん、点検すべき箇所も倍になります。今回は副吸込側のフレキダクトが緩み、接続部から空気が漏れていたため、清掃のうえテーピングを巻き直しました。
新型設置|VD-10ZFC14を天井に納める
取り外した開口部に、新しいVD-10ZFC14を差し込みます。埋込寸法はどちらも215mm角、接続パイプもφ100mmで一致しているため、天井を削ったり埋めたりする加工は一切必要ありませんでした。
VD-10ZFC14はダクト接続口が段付構造になっており、フレキダクトをかぶせたあとのテーピングがしやすい設計です。塩ビ管接続時にはダクト方向を全方向7°まで微調整できるため、既存配管の角度が多少ずれていても無理なく接続できます。
2系統のダクトを接続し、速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に締め付けたら、本体を天井にスライドさせて固定します。最後に副吸込側のグリルも取り付けました。
After|洗面所側もしっかり吸うように

グリルを取り付けてブレーカーを復旧し、試運転を行います。まず浴室側にティッシュを当てると、しっかり吸い付きました。問題だった洗面所の副吸込側でも、はっきりと吸い込みが確認できます。
VD-10ZFC14のカタログ上の騒音値は27dB(50Hz)/27.5dB(60Hz)ですが、これは無響室での測定値。実際にお客様が比べられたのは「19年使い込んで汚れと摩耗で上乗せされた音」との差なので、体感の違いはカタログ値の比較よりずっと大きくなります。
作業時間は養生と片付けを含めて約1時間。取り外したVD-10ZFC6はそのまま持ち帰って処分しています。
VD-10ZFC6とは?(特徴・仕様)
VD-10ZFC6は、三菱電機の「天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形」に位置づけられるモデルです。メーカーは当時、この機種を「省メンテナンス・省施工のダクト用換気扇」と紹介していました。
最大の特徴は、1台で2部屋を同時に換気できることです。本体を浴室などに設置し、副吸込グリルを通じて隣接するトイレや洗面所からも空気を吸い込みます。換気扇を2台設置するよりコストと施工の手間を抑えられるため、マンションや戸建てのサニタリー空間で広く採用されました。
三菱電機の公式資料で確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | VD-10ZFC6の情報 |
|---|---|
| メーカー | 三菱電機 |
| 分類 | 天井埋込形換気扇/2部屋用・低騒音形 |
| 発売日 | 2004年6月1日 |
| 生産終了 | 2007年 |
| 当時の価格 | 18,500円(税別)※販売終了時点の事業者向け積算見積価格 |
| JANコード | 4902901490484 |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 215mm角 |
| 換気方式 | 2部屋同時換気(副吸込グリル付・グリル部分脱着可能) |
| 風量調節 | 風量調節板付(本体グリル裏面部) |
| シャッター | 高密閉風圧式シャッター搭載(排気・副吸込口とも) |
| 材質 | シロッコファン(プラスチック製)/十字格子グリル(プラスチック製) |
| 配線方式 | 速結端子接続/スライド脱着式 |
| 現行の後継機種 | VD-10ZFC14(ほかにVD-10ZFVC7も現行品として案内) |
※出典:三菱電機WIN2K(業務支援サイト)製品情報ページ。風量・騒音値などの詳細数値は現在公開されている資料では確認できないため、記載を控えています。実機の型番シールと納入仕様書でのご確認をおすすめします。
機能面では、省電力設計の高効率モーターや高密閉風圧式シャッターを搭載し、当時としては十分な性能を備えていました。テーピングしやすい段付構造のパイプガイド、全方向7°のダクト方向微調整、速結端子接続、スライド脱着式といった施工性の工夫も、現行モデルにそのまま受け継がれています。
とはいえVD-10ZFC6は2007年に生産を終了した旧型品です。補修用性能部品の保有期間もすでに満了しているため、モーターやシャッターのバネといった部品は入手できません。故障した場合の選択肢は「修理」ではなく「本体交換」の一択となります。
VD-10ZFC6の交換が必要なタイミング
VD-10ZFC6は「壊れて止まったら交換」と考えられがちですが、実際には完全に停止する前から性能低下のサインが出ています。特に2部屋用は、症状の出方に特徴があります。
異音・換気不足
音の変化は分かりやすいサインです。次のような音が出ていれば、内部の劣化が進んでいます。
- 「ゴー」「ブーン」という低い唸りが以前より大きい ── 羽根への汚れ堆積、またはモーター軸受けの摩耗
- 「カラカラ」「カタカタ」という乾いた音 ── 羽根のバランス崩れ、異物の混入
- 「キーン」という高い金属音 ── 軸受けの潤滑切れ。停止が近い状態です
- 停止後に「バタン」と大きな音がする ── シャッターのバネ劣化
そして2部屋用で特に注意したいのが、副吸込側から先に症状が出るという点です。VD-10ZFC6は本体側と副吸込側で風量を分け合う構造のため、全体の風量が落ちると、配分の少ない副吸込側から真っ先に「吸わない」状態になります。
「浴室はまだ換気できているのに、トイレや洗面所だけにおいが残る」「片方の部屋だけ湿気が抜けない」という症状は、換気扇そのものの性能低下を疑うサインです。副吸込側のグリルにティッシュを当ててみて、吸い付かずに落ちてしまうようなら、交換を検討する段階に来ています。
経年劣化
VD-10ZFC6で起こりやすい経年劣化は、大きく4か所です。
| 劣化箇所 | 症状 | 交換の判断 |
|---|---|---|
| モーター軸受け | 唸り音・高音の発生、回転が重い | 部品供給終了のため本体交換 |
| 羽根(シロッコファン) | 汚れの目詰まりによる風量低下 | 清掃で戻らなければ交換 |
| 風圧式シャッター | 閉まりきらない、開閉音が大きい | バネ部品は入手不可のため交換 |
| 副吸込側のダクト | 緩み・外れによる空気漏れ | 本体交換とあわせて要点検 |
シャッターの不具合は「換気自体は動いている」ため見逃されがちです。しかし閉鎖機能が落ちると、停止中に外気が逆流し、冬場の冷気や外のにおい、小さな虫の侵入につながります。VD-10ZFC6は排気側と副吸込口の両方にシャッターを備えているため、どちらか一方だけ劣化しているケースもあります。
使用年数の目安
換気扇の耐用年数は一般に10〜15年とされ、三菱電機の補修用性能部品の保有期間も生産終了から一定年数で満了します。VD-10ZFC6は2007年に生産を終了しているため、いま稼働している個体はすべて設置から18年以上が経過している計算です。
| 使用年数 | 状態の目安 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 〜7年 | 正常に動作するのが一般的 | 年1〜2回のグリル清掃で維持 |
| 8〜10年 | 風量低下・運転音の増加が出始める | 点検を受け、交換の検討を開始 |
| 11〜15年 | 副吸込側の吸い込み低下が目立ってくる | 交換を強く推奨 |
| 16年〜(VD-10ZFC6該当) | いつ停止してもおかしくない | 早急に交換 |
浴室のように高温多湿の環境では、上の目安より早く劣化が進みます。しかも2部屋用の換気扇が止まると、2つの部屋の換気が同時に止まります。1室用よりも影響が大きいぶん、早めの対応が重要です。
VD-10ZFC6の後継機種と互換性
公式後継機種の型番はVD-10ZFC14
VD-10ZFC6の現行後継機種は、三菱電機のVD-10ZFC14です。三菱電機の業務支援サイトWIN2Kにおいて、VD-10ZFC6の「現行品」として案内されています。
VD-10ZFC6からは直接ではなく、次のように世代を重ねて現在の型番にたどり着いています。
| VD-10ZFC6 | → VD-10ZFC7 | → VD-10ZFC9/10 | → VD-10ZFC13 | → VD-10ZFC14 |
|---|---|---|---|---|
| 生産終了 | 生産終了 | 生産終了 | 生産終了 | 現行機種 |
世代は進んでいますが、接続パイプφ100mm・埋込寸法215mm角という取付に関わる寸法は一貫して据え置かれています。そのためVD-10ZFC6からVD-10ZFC14への交換は、間の世代を飛ばしても問題なく行えます。VD-10ZFC14はVD-10ZFC13の後継にあたる現行モデルで、メーカー希望小売価格は31,700円(税別)です。
サイズ・性能の違いを比較
VD-10ZFC6とVD-10ZFC14の主な項目を並べると、取付に関わる条件はすべて共通であることが分かります。
| 項目 | VD-10ZFC6(旧) | VD-10ZFC14(後継) | 判定 |
|---|---|---|---|
| 接続パイプ径 | φ100mm | φ100mm | 同一 |
| 埋込寸法 | 215mm角 | 215mm角 | 同一 |
| 換気方式 | 2部屋同時換気 | 2部屋同時換気 | 同一 |
| 副吸込グリル | 付属(グリル部分脱着可能) | 付属(グリル部分着脱可能) | 同一 |
| 配線方式 | 速結端子接続 | 速結端子接続 | 同一 |
| 本体着脱 | スライド脱着式 | 本体スライド脱着式 | 同一 |
| 羽根 | シロッコファン | デルタシロッコファンβ | 効率向上 |
| 汚れ対策 | 記載なし | グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル | 新搭載 |
そして、VD-10ZFC14の詳細な仕様は次のとおりです。
| 項目 | VD-10ZFC14の仕様 |
|---|---|
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/サニタリー用・2部屋換気用・低騒音形 |
| 用途 | 浴室・トイレ・洗面所(居間・事務所・店舗) |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 215mm角 |
| 羽根径 | φ115mm |
| 外形寸法 | 高さ210 × 幅396 × 奥行286mm |
| 電源 | 単相100V |
| 消費電力 | 13W(50Hz)/15.5W(60Hz) |
| 風量 | 120m³/h(50Hz)/125m³/h(60Hz) |
| 騒音値 | 27dB(50Hz)/27.5dB(60Hz) |
| 質量 | 2.0kg |
| 風量割合 | 本体:副吸込=約2:1(出荷時設定・変更不可) |
| 旧品番 | VD-10ZFC13 |
| 価格 | 31,700円(税別)※事業者向け積算見積価格 |
※騒音値は無響室での測定値です。実際の据付状態では反響音を含むため、これより高くなります。
機能面での進化点は次のとおりです。
- グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルを採用し、汚れの付着を抑制
- 高効率羽根「デルタシロッコファンβ」を採用し、同じ風量をより静かに送風
- 省電力設計の高効率モーターを採用
- 高密閉風圧式シャッターを搭載し、停止時の逆流を抑制
- ダクト接続口が段付構造で、フレキダクトのテーピングが容易
- 塩ビ管接続時にダクト方向を全方向7°まで微調整可能
- 速結端子接続・本体スライド脱着式で、将来のメンテナンスもしやすい
特に効いてくるのが「汚れにくさ」です。2部屋用は風量を分け合う構造上、汚れによる風量低下の影響が副吸込側に強く出ます。グリル部と羽根部の汚れが付きにくくなったことは、10年後・20年後も2室の換気を維持するうえで大きな意味を持ちます。
他メーカーとの互換性
「他メーカーも検討したい」というご相談もいただきますが、VD-10ZFC6の交換に限っては、同じ三菱電機の2部屋用後継機種を選ぶことを強くおすすめします。
| 選択肢 | 埋込寸法 | 換気方式 | 交換のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 VD-10ZFC14 | 215mm角 | 2部屋同時換気 | ◎ そのまま交換可能 |
| 三菱電機 VD-10ZFVC7 | 要確認 | 2部屋・24時間換気対応 | ○ 公式の現行品候補 |
| 他社の1室用天井埋込形 | 175〜180mm角が主流 | 1部屋のみ | × 副吸込側の換気が止まる |
最大の理由は換気方式です。他社の一般的な天井埋込形換気扇は1室用で、副吸込口を持ちません。VD-10ZFC6の位置に1室用を取り付けてしまうと、隣接する部屋の換気が完全に止まってしまいます。
開口寸法の問題もあります。他社の汎用品は埋込寸法175〜180mm角が主流で、VD-10ZFC6の開口部(215mm角)に対しては小さすぎるため、グリルで隠しきれずに天井の補修が必要になります。
その点、VD-10ZFC14は開口寸法・パイプ径・換気方式のすべてが一致します。追加工事の可能性を最小限に抑えられるため、コスト面でも工期面でも有利です。
VD-10ZFC6交換の方法と工事の流れ
DIYはできる?(結論:資格が必要です)
先に結論をお伝えすると、VD-10ZFC6の交換をDIYで行うことはできません。
VD-10ZFC6は電源コードとコンセントで接続されているのではなく、天井裏の電源線を本体上部の速結端子に直結する方式です。この「電線を器具に接続する作業」は電気工事士法で定められた作業にあたり、無資格で行うと法令違反になります。火災や感電のリスクも当然あります。
加えて浴室に設置する場合はアース工事(D種接地工事)が必須であり、これも有資格者の作業です。
参考までに、有資格者が行う場合の作業手順は次のとおりです。
- 分電盤で該当回路のブレーカーを切り、検電器で無電圧を確認する
- 本体側のグリルと、副吸込側のグリルをそれぞれ取り外す
- 本体の取付ネジを緩め、本体を手前にスライドさせて引き出す
- 速結端子の解除穴にマイナスドライバーを差し込み、電線を抜く(配線位置を記録)
- 排気ダクトと副吸込側ダクトのテーピングを外し、2系統とも状態を確認する
- 新しいVD-10ZFC14を開口部に納め、2系統のダクトを接続してテーピングする
- 速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に接続する
- 本体を固定し、本体側・副吸込側の両方のグリルを取り付ける
- ブレーカーを復旧し、2室ともに吸い込みがあることを確認する
ご自身でできるのは、グリルを外して羽根やグリルを清掃するところまでと考えてください。
業者依頼の流れ
換気生活にご依頼いただいた場合の流れは次のとおりです。
| STEP | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | お問い合わせ | LINEまたはフォームから。型番シールと、本体側・副吸込側それぞれの設置場所の写真を送っていただくとスムーズです |
| 2 | お見積もり | 本体・工事・処分・出張費をすべて含んだ総額をご提示。相談・見積もりは完全無料です |
| 3 | 現地調査・日程調整 | 2部屋用は2系統のダクト経路があるため、事前確認が重要です |
| 4 | 交換工事 | 養生 → 既存機の取り外し → 2系統のダクト点検 → 新機設置 → アース工事 → 試運転 |
| 5 | お引き渡し | 2室ともに換気できていることを確認し、お手入れ方法をご説明。旧機はそのまま引き取ります |
| 6 | アフター保証 | 取り付け後10年間の保証をご用意しています |
依頼前に押さえておきたい注意点
- 型番を必ず確認する ── グリルを外すと本体側面に型番シールがあります。「VD-10ZFC6」と「VD-10ZC6」は別機種で、選ぶ後継機種も変わります
- 2部屋用であることを必ず伝える ── 1室用として見積もられると、副吸込側の換気ができなくなります
- 副吸込側の部屋も確認してもらう ── ダクトの緩みや詰まりは副吸込側で起きていることが多くあります
- 見積もりは総額で比較する ── 本体価格だけが安くても、工事費・処分費・出張費が別途加算されると総額は逆転します
- 保証内容を確認する ── メーカー保証は通常1年です。工事後の保証年数は業者によって大きく異なります
- 賃貸・分譲マンションの場合 ── 管理会社や管理組合への事前確認が必要なことがあります
- 天井裏の状況を伝える ── 点検口の有無、ダクトの劣化、断熱材の状況によって作業内容が変わります
VD-10ZFC6交換・後継機種に関するよくある質問
Q. VD-10ZFC6はまだ購入できますか?
A. VD-10ZFC6は2007年に生産を終了しており、新規での入手は困難です。補修用性能部品の保有期間も満了しているため、後継機種のVD-10ZFC14へお取り替えください。
Q. 天井の穴を広げる工事は必要ですか?
A. 原則として不要です。VD-10ZFC14はVD-10ZFC6と同じ埋込215mm角・接続パイプφ100mmです。ただし過去に別機種への交換歴がある場合は、現地での確認が必要になることがあります。
Q. 1部屋用の安い換気扇に替えてもいいですか?
A. おすすめできません。VD-10ZFC6は副吸込グリルを通じて隣の部屋も換気しています。1室用に交換すると、副吸込側の部屋の換気が完全に止まってしまい、湿気やにおいがこもる原因になります。
Q. VD-10ZFC6とVD-10ZC6は何が違いますか?
A. 換気できる部屋数が違います。VD-10ZFC6は2部屋用(埋込215mm角)、VD-10ZC6は1部屋用(埋込180mm角)です。後継機種もそれぞれVD-10ZFC14、VD-10ZC14と分かれているため、型番シールを必ずご確認ください。
Q. 浴室側は動くのに、トイレ側だけ吸いません。故障ですか?
A. 2部屋用でよくある症状です。VD-10ZFC6は本体側と副吸込側で風量を分け合う構造のため、全体の風量が落ちると配分の少ない副吸込側から先に吸わなくなります。羽根の汚れ、またはダクトの緩み・詰まりが原因のことが多く、点検をおすすめします。
Q. 副吸込側の風量は調整できますか?
A. VD-10ZFC14では本体と副吸込側の風量割合が約2:1に設定されており、出荷時から変更できません。また本体グリル裏面の風量調節板を取り外してしまうと、副吸込側から吸い込まなくなるためご注意ください。
Q. 掃除では直りませんか?
A. 汚れによる風量低下であれば清掃で改善する場合があります。しかしモーターの軸受け摩耗やシャッターのバネ劣化が原因の場合、清掃では改善しません。掃除をしても副吸込側が吸わないままなら、交換のタイミングです。
Q. 工事は何時間くらいかかりますか?
A. 標準的な現場で1台あたり1時間前後です。2系統のダクトを点検・接続するため、1室用より少し時間がかかります。
まとめ|VD-10ZFC6の交換と後継機種選び
VD-10ZFC6の後継機種は、三菱電機のVD-10ZFC14です。接続パイプφ100mm・埋込寸法215mm角という取付条件がVD-10ZFC6と一致しており、「2部屋同時換気」「副吸込グリル付」という機能もそのまま引き継いでいます。天井の開口部やダクトをそのまま活かして交換でき、多くの現場では1時間前後で作業が完了します。
後継機種を選ぶメリットは、工事の確実性だけではありません。グリル部と羽根部のデュアルバリアマテリアル、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」、省電力設計の高効率モーターといった技術がそのまま入っています。2部屋用は風量を分け合う構造上、汚れによる風量低下の影響が副吸込側に強く出るため、汚れにくくなったことは長期的に大きな価値があります。
一方で、交換を先延ばしにするリスクも小さくありません。VD-10ZFC6は補修用部品の供給がすでに終了しているため、故障したその日から2つの部屋の換気が同時に止まります。浴室や洗面所の換気が止まれば、湿気がこもってカビが発生し、建材そのものの傷みにつながります。「浴室側はまだ動いているから」と副吸込側の不調を放置していると、ある日突然すべてが止まることになりかねません。
そしてVD-10ZFC6の交換には電気工事士の資格が必要です。浴室ではアース工事も必須となるため、DIYでは対応できません。同一シリーズの2部屋用後継機種であるVD-10ZFC14を軸に、2系統のダクト状態まで含めて現地調査を行い、本体・工事・処分・出張費を含めた総額と保証内容で業者を比較することが、失敗しない交換のポイントです。
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