VD-15ZC2の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室の天井から低い唸り音が響く、入浴後の湿気が朝まで抜けない。
そんな症状が出ている天井埋込形換気扇が三菱電機のVD-15ZC2であれば、修理ではなく交換を検討する段階です。
結論から先にお伝えします。VD-15ZC2の後継機種は、三菱電機のVD-15ZC14です。三菱電機の公式サイト(WIN2K)でVD-15ZC2の現行品として案内されている機種で、接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付条件がVD-15ZC2とまったく同じです。天井の開口部やダクトをそのまま流用でき、多くの現場では1時間前後で交換が完了します。
ただし注意点があります。VD-15ZC2は1992年11月発売・1999年生産終了の製品です。仮にまだ稼働していても、設置から26年以上が経過している計算になります。換気扇の耐用年数は一般に10〜15年ですから、その倍近い年数を使い続けていることになり、補修用性能部品の保有期間もとうに満了しています。
また、VD-15ZC2の交換には電気工事士の資格が必要です。電源を速結端子で直結するタイプのため、DIYでの取り外し・取り付けはできません。この記事では、VD-15ZC2の仕様と後継機種VD-15ZC14との違い、実際の交換作業の流れ、費用の目安、業者に依頼する際の注意点までを写真とあわせて解説します。
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目次
VD-15ZC2交換の結論まとめ
急いでいる方のために、VD-15ZC2の交換で押さえておくべきポイントを先にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧機種 | VD-15ZC2(三菱電機/ダクト用換気扇 天井埋込形・低騒音)※1992年11月発売・1999年生産終了 |
| 後継機種 | VD-15ZC14(三菱電機/サニタリー用 低騒音形)※メーカー公式の現行品 |
| 交換費用の目安 | おおよそ28,000〜45,000円程度(本体+標準工事+既存機の処分費込み)。26年以上経過した設置環境では、ダクトや配線の状態により変動します。詳しい見積もり価格はLINEからお問い合わせください。 |
| 工事時間 | 約1時間前後(1台あたり・標準的な現場の場合) |
| DIY可否 | 不可。電源を速結端子で直結するため、電気工事士の資格が必要です |
| 開口部の加工 | 原則不要。VD-15ZC14はVD-15ZC2と同じ埋込260mm角・接続パイプφ100mmです |
| おすすめの交換方法 | 同一シリーズの後継機種VD-15ZC14へ、現地調査を行ったうえで有資格の専門業者による交換 |
VD-15ZC2は「15シリーズ」に属するモデルで、埋込寸法260mm角・羽根径φ140mmという、天井埋込形換気扇のなかでも大きめの設計です。10シリーズ(埋込180mm角)や13シリーズ(埋込205mm角)とは明確に別クラスで、1.5坪前後の広い浴室や、天井裏のダクト経路が長い間取りで採用されてきました。
そのため、交換時に「同じφ100mmだから」と10シリーズや13シリーズの機種を選んでしまうと、開口寸法が大きく合わないうえ、風量も大幅に落ちてしまいます。シリーズをまたがず、同じ15シリーズの後継機種を選ぶことが大前提です。
なお、メーカー公式サイトではVD-15ZC2の現行品としてVD-15ZC14に加えてVD-15ZVC7も併記されています。こちらは24時間換気機能付きの定風量タイプです。最終的な機種選定は現地調査のうえでご相談ください。
実際のVD-15ZC2交換の様子
ここからは、実際にVD-15ZC2をVD-15ZC14へ交換した現場の様子を、作業の順番どおりに追っていきます。30年近く使われた換気扇の交換がどのように進むのか、当日のイメージをつかんでいただければと思います。
Before|築28年、浴室のVD-15ZC2
お伺いしたのは築28年の戸建て住宅。1.5坪の広い浴室の天井に、経年で黄ばんだ大型の格子グリルが見えます。ご相談は「換気扇の音がとにかく大きい。夜に回すと隣の部屋まで響く」「湿気も前ほど抜けない」という内容でした。
グリルを外して本体側面の型番シールを確認すると「VD-15ZC2」。三菱電機の資料では1992年11月発売の機種ですから、新築時から28年近く稼働してきたことになります。
内部を覗くと、羽根(シロッコファン)には湿気を含んだホコリがフェルト状にこびりつき、羽根の形が分からないほどでした。15シリーズは羽根径φ140mmと大きく本来は風量に余裕がある設計ですが、ここまで目詰まりすると本来の性能はまったく出ません。手で回すと軸受けにはっきりした引っかかりがあり、摩耗もかなり進んでいました。
お客様に現状をご説明したうえで、「掃除では戻らない段階。むしろ無理に回し続けるとモーターが焼ける可能性がある」とお伝えし、後継機種VD-15ZC14への交換をご提案しました。
取り外し作業|28年分の固着との戦い
作業は分電盤でブレーカーを落とし、検電器で無電圧を確認するところから始まります。天井埋込形換気扇は本体上部の端子に電源が直結されているため、通電したままの作業は絶対に行いません。
次にグリルを外します。VD-15ZC2は埋込260mm角と大きく、グリルもそれに応じたサイズです。しかも28年分の湿気でバネが錆びて硬くなっており、この現場でも片側がなかなか外れませんでした。無理に引っ張ると天井材ごと欠けてしまうため、バネの根元を少しずつ動かしながら、時間をかけて解放していきます。
本体を固定しているネジも同様に錆びていました。ドライバーをしっかり押し当てて空回りを防ぎながら、ゆっくり緩めていきます。VD-15ZC2はスライド脱着式ですが、本体が大きいぶん引き出す際に天井材や配管に当たらないよう慎重に支えました。
配線処理|古い結線をていねいに解く
本体を少し引き出し、電源線を外します。VD-15ZC2の年代の製品は、現在の速結端子ではなくネジ式の端子台で結線されているケースもあり、現場ごとに状況が異なります。
今回は端子台にネジ止めされていたため、電圧側・接地側・アース線の位置を写真に記録してから外しました。この記録が新機種に接続するときの拠り所になります。あわせて電線の被覆も確認し、劣化やひび割れがあれば交換の対象になります。浴室に設置する機種のためアース工事(D種接地工事)も必須です。
ダクトも要チェックです。28年経過した現場では、アルミフレキシブルダクトが硬化して割れていたり、テーピングが完全に剥がれて隙間から空気が漏れていたりすることが珍しくありません。この現場では接続部のテープが粉状に劣化していたため、清掃のうえ巻き直しました。
新型設置|VD-15ZC14を天井に納める

取り外した開口部に、新しいVD-15ZC14を差し込みます。埋込寸法はどちらも260mm角、接続パイプもφ100mmで一致しているため、天井を削ったり埋めたりする加工は一切必要ありませんでした。
VD-15ZC14はダクト接続口が段付構造になっており、フレキダクトをかぶせたあとのテーピングがしやすい設計です。また塩ビ管接続時にはダクト方向を全方向7°まで微調整できるため、既存配管の角度が多少ずれていても無理なく接続できます。
ダクトを接続し、速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に締め付けたら、本体を天井にスライドさせて固定ネジを締めます。
After|音の大きさが別物に
グリルを取り付けてブレーカーを復旧し、試運転を行います。スイッチを入れた瞬間、お客様が「本当に動いてるんですか」と驚かれました。それまでの唸り音がまったくしないためです。
VD-15ZC14のカタログ上の騒音値は28.5dB(50Hz/60Hz)、風量は180m³/h。これは無響室での測定値ですが、実際に比べていただいたのは「28年使い込んで汚れと軸受け摩耗で上乗せされた音」との差なので、体感の違いはカタログ値の比較よりはるかに大きくなります。
後日いただいたご連絡では、「入浴後に換気扇を回しておけば、朝には壁がしっかり乾くようになった」とのことでした。作業時間は養生と片付けを含めて約1時間。取り外したVD-15ZC2はそのまま持ち帰って処分しています。
VD-15ZC2とは?(特徴・仕様)
VD-15ZC2は、三菱電機のダクト用換気扇「天井埋込形」に属するモデルです。1990年代前半から後半にかけて、住宅の浴室を中心に数多く採用されました。
特徴は大きく2つあります。ひとつは、埋込寸法260mm角・羽根径φ140mmという15シリーズならではのサイズ。10シリーズ(180mm角・φ100mm)や13シリーズ(205mm角・φ115mm)より一段大きく、1.5坪前後の広い浴室やダクト経路の長い間取りでも十分な換気量を確保できます。
もうひとつは、ボディがプラスチック製である点です。同じ15シリーズにも金属ボディのVD-15Zシリーズがありますが、ZCシリーズは樹脂製のため湿気に強く、軽量で施工しやすいという利点があります。
三菱電機の公式資料で確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | VD-15ZC2の情報 |
|---|---|
| メーカー | 三菱電機 |
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/低騒音(静音タイプ) |
| カラー | ホワイト |
| 発売日 | 1992年11月1日 |
| 生産終了 | 1999年 |
| 当時の価格 | 15,000円(税別)※販売終了時点の事業者向け積算見積価格 |
| JANコード | 4902901234514 |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 260mm角 |
| ボディ材質 | プラスチックボディタイプ |
| 主な特長 | 低騒音設計/スライド脱着式/テーピングが容易な段付構造のパイプガイド採用 |
| 現行の後継機種 | VD-15ZC14(ほかにVD-15ZVC7も現行品として案内) |
※出典:三菱電機WIN2K(業務支援サイト)製品情報ページ。風量・騒音値などの詳細数値は現在公開されている資料では確認できないため、記載を控えています。実機の型番シールと納入仕様書でのご確認をおすすめします。
ここで重要なのは、VD-15ZC2が「四半世紀以上前に生産を終えた機種」であるという事実です。三菱電機の補修用性能部品の保有期間はすでに満了しており、モーターやシャッターのバネ、羽根といった部品は入手できません。
つまり、VD-15ZC2に不具合が起きた場合、修理という選択肢は存在しません。取り得る手段は本体交換の一択です。まだ動いている場合も、故障してから慌てて手配するより、計画的に交換したほうが結果的に負担は軽くなります。
VD-15ZC2の交換が必要なタイミング
VD-15ZC2の場合、実のところ「タイミングを見極める」段階はすでに過ぎています。それでも、いま現れているサインの意味を知っておくことは有用です。
異音・換気不足
もっとも分かりやすいサインが音の変化です。次のような音が出ていれば、内部の劣化が相当進んでいます。
- 「ゴー」「ブーン」という低い唸りが以前より大きい ── 羽根への汚れ堆積、またはモーター軸受けの摩耗
- 「カラカラ」「カタカタ」という乾いた音 ── 羽根のバランス崩れ、異物の混入
- 「シャラシャラ」という擦れる音 ── 汚れで羽根と風路の隙間が狭くなっている可能性
- 「キーン」という高い金属音 ── 軸受けの潤滑切れ。停止が近い状態です
- 運転中に断続的に音が途切れる ── モーターが焼き付きかけている可能性があります
VD-15ZC2は本体が大きいぶん、劣化したときの運転音も大きくなりがちです。「夜に回すと隣の部屋まで響く」というご相談が多いのも、この機種の特徴です。
換気不足のほうは、音より気づきにくい変化です。VD-15ZC2が設置されているのは1.5坪前後の広い浴室など、もともと換気量を必要とする空間なので、風量が落ちると影響がはっきり出ます。「入浴後に鏡の曇りが引かない」「翌朝になっても浴室の壁が濡れている」「壁や天井の隅にカビが出てきた」といった症状は、風量低下のサインです。グリルにティッシュを一枚当ててみて、吸い付かずに落ちてしまうようなら、換気能力はかなり低下しています。
経年劣化
VD-15ZC2の年代の機種で起こりやすい劣化は、大きく4か所です。
| 劣化箇所 | 症状 | 交換の判断 |
|---|---|---|
| モーター軸受け | 唸り音・高音の発生、回転が重い | 部品供給終了のため本体交換 |
| 羽根(シロッコファン) | 汚れの目詰まりによる風量低下 | 清掃で戻らなければ交換 |
| シャッター | 閉まりきらない、開閉音が大きい | バネ部品は入手不可のため交換 |
| ダクト・配線 | ダクトの硬化・割れ、被覆の劣化 | 本体交換とあわせて要点検 |
特にシャッターの不具合は、換気そのものは動いているため見逃されがちです。しかし閉鎖機能が落ちると、停止中に外気が逆流し、冬場の冷気や外のにおい、小さな虫の侵入につながります。VD-15ZC2は開口が260mm角と大きいため、逆流の影響も相応に大きくなります。
使用年数の目安
換気扇の耐用年数は一般に10〜15年とされています。VD-15ZC2は1999年に生産を終了しているため、どんなに新しい個体でも設置から26年以上が経過している計算になります。
| 使用年数 | 状態の目安 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 〜10年 | 正常に動作するのが一般的 | 年1〜2回のグリル清掃で維持 |
| 11〜15年 | 風量低下・運転音の増加が進行 | 交換を検討 |
| 16〜25年 | 軸受け・シャッターの劣化が顕著 | 交換を強く推奨 |
| 26年〜(VD-15ZC2該当) | いつ停止してもおかしくない | 早急に交換 |
浴室のように高温多湿の環境では、上の目安よりも早く劣化が進みます。VD-15ZC2が「まだ動いている」場合、それは幸運であって安全の証明ではありません。異音や風量低下が出ている段階で動くことをおすすめします。
VD-15ZC2の後継機種と互換性
公式後継機種の型番はVD-15ZC14
VD-15ZC2の現行後継機種は、三菱電機のVD-15ZC14です。三菱電機の業務支援サイトWIN2Kにおいて、VD-15ZC2の「現行品」として案内されています。
VD-15ZC2からは直接ではなく、30年以上のあいだに何度も世代を重ねて現在の型番にたどり着いています。
| VD-15ZC2 | → 中間の各世代 | → VD-15ZC13 | → VD-15ZC14 |
|---|---|---|---|
| 1992年発売・1999年生産終了 | VD-15ZC5〜ZC12など | 生産終了 | 現行機種 |
世代は大きく進んでいますが、接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付に関わる寸法は一貫して据え置かれています。そのためVD-15ZC2からVD-15ZC14への交換は、間の世代をすべて飛ばしても問題なく行えます。この寸法の一貫性が、三菱電機のダクト用換気扇を選ぶ大きなメリットです。
サイズ・性能の違いを比較
VD-15ZC2とVD-15ZC14の主な項目を並べると、取付に関わる条件はすべて共通であることが分かります。
| 項目 | VD-15ZC2(旧) | VD-15ZC14(後継) | 判定 |
|---|---|---|---|
| 接続パイプ径 | φ100mm | φ100mm | 同一 |
| 埋込寸法 | 260mm角 | 260mm角 | 同一 |
| ボディ材質 | プラスチック | プラスチック | 同一 |
| 本体着脱 | スライド脱着式 | 本体スライド脱着式 | 同一 |
| ダクト接続口 | 段付構造のパイプガイド | 段付構造のダクト接続口 | 同一思想 |
| 羽根 | シロッコファン | デルタシロッコファンβ | 効率向上 |
| 汚れ対策 | 記載なし | グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル | 新搭載 |
| ダクト方向調整 | 記載なし | 塩ビ管接続時に全方向7°まで微調整可能 | 追加 |
そして、VD-15ZC14の詳細な仕様は次のとおりです。
| 項目 | VD-15ZC14の仕様 |
|---|---|
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/サニタリー用・低騒音形 |
| 用途 | 浴室・トイレ・洗面所(居間・事務所・店舗) |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 260mm角 |
| 羽根径 | φ140mm |
| 外形寸法 | 高さ218 × 幅401 × 奥行330mm |
| 電源 | 単相100V |
| 消費電力 | 14W(50Hz)/15.5W(60Hz) |
| 風量 | 180m³/h(50Hz/60Hz) |
| 騒音値 | 28.5dB(50Hz/60Hz) |
| 質量 | 2.6kg |
| 材質 | プラスチックボディ |
| JANコード | 4902901984754 |
| 価格 | 25,200円(税別)※事業者向け積算見積価格 |
※騒音値は無響室での測定値です。実際の据付状態では反響音を含むため、これより高くなります。
30年以上の技術進歩が、そのまま差になっています。主な進化点は次のとおりです。
- グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルを採用し、汚れの付着を抑制
- 高効率羽根「デルタシロッコファンβ」を採用し、同じ風量をより静かに送風
- 省電力設計の高効率モーターを採用
- 高密閉風圧式シャッターを搭載し、停止時の逆流を抑制
- ダクト接続口が段付構造で、フレキダクトのテーピングが容易
- 塩ビ管接続時にダクト方向を全方向7°まで微調整可能
- 速結端子接続・本体スライド脱着式で、将来のメンテナンスもしやすい
特に効いてくるのが「汚れにくさ」です。換気扇の運転音が年々大きくなり、風量が落ちていく主な原因は羽根への汚れ堆積なので、グリル部と羽根部の両方で汚れが付きにくくなったことは、10年後・20年後の性能維持に直結します。VD-15ZC2で経験された風量低下や騒音の悪化が、同じペースでは進みにくくなるということです。
他メーカーとの互換性
「せっかくなら別メーカーにしたい」というご相談もいただきますが、天井埋込形換気扇の場合は同一メーカー・同一シリーズの後継機種を選ぶのが基本です。理由は開口寸法にあります。
| 選択肢 | 埋込寸法 | 風量クラス | 交換のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 VD-15ZC14 | 260mm角 | 180m³/h | ◎ そのまま交換可能 |
| 三菱電機 VD-15ZVC7 | 要確認 | 24時間換気対応 | ○ 公式の現行品候補 |
| 三菱電機 VD-13ZC14 | 205mm角 | 125/130m³/h | × 開口も風量も不足 |
| 他社の汎用天井埋込形 | 175〜180mm角が主流 | 標準 | × まったく合いません |
もっとも多い失敗が、同じ三菱電機でもシリーズを間違えてしまうケースです。VD-13ZC14は埋込寸法205mm角で、VD-15ZC2の開口部(260mm角)より55mmも小さいため、そのまま取り付けると大きな隙間が生じます。しかも風量が125〜130m³/hと3割ほど落ちてしまいます。
他社の汎用品も同様で、埋込寸法175〜180mm角が主流のため、VD-15ZC2の開口部に対しては大幅に小さすぎます。グリルではとても隠しきれず、天井の造作工事が必要になり、追加費用と工期が発生します。
こうした理由から、確実かつ追加費用を抑えて交換するなら、同一シリーズの後継機種であるVD-15ZC14が最有力の選択肢になります。
VD-15ZC2交換の方法と工事の流れ
DIYはできる?(結論:資格が必要です)
先に結論をお伝えすると、VD-15ZC2の交換をDIYで行うことはできません。
VD-15ZC2は電源コードとコンセントで接続されているのではなく、天井裏の電源線を本体の端子に直結する方式です。この「電線を器具に接続する作業」は電気工事士法で定められた作業にあたり、無資格で行うと法令違反になります。火災や感電のリスクも当然あります。
加えて浴室に設置する場合はアース工事(D種接地工事)が必須であり、これも有資格者の作業です。VD-15ZC2は大型機種のため、脚立の上で頭上に支えながらの作業になる点もリスクです。
参考までに、有資格者が行う場合の作業手順は次のとおりです。
- 分電盤で該当回路のブレーカーを切り、検電器で無電圧を確認する
- グリルのバネを外し、グリルを取り外す(錆びている場合は慎重に)
- 本体の取付ネジを緩め、本体を手前に引き出す
- 電源線を外す(配線位置を写真で記録しておく)
- ダクトのテーピングを外し、ダクトを切り離して状態を確認する
- 開口部と天井裏を清掃し、下地の状態を点検する
- 新しいVD-15ZC14を開口部に納め、ダクトを接続してテーピングする
- 速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に接続する
- 本体を固定し、グリルを取り付けてブレーカーを復旧、試運転で確認する
ご自身でできるのは、グリルを外して羽根やグリルを清掃するところまでです。ただしVD-15ZC2の年代の機種はグリルのバネが劣化していることが多く、清掃時に破損させてしまうと部品が入手できません。無理はなさらないでください。
業者依頼の流れ
換気生活にご依頼いただいた場合の流れは次のとおりです。
| STEP | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | お問い合わせ | LINEまたはフォームから。型番シールと設置場所の写真を送っていただくとスムーズです |
| 2 | お見積もり | 本体・工事・処分・出張費をすべて含んだ総額をご提示。相談・見積もりは完全無料です |
| 3 | 現地調査・日程調整 | 26年以上経過した設置環境では、ダクトや配線の状態確認が重要になります |
| 4 | 交換工事 | 養生 → 既存機の取り外し → ダクト・配線の点検 → 新機設置 → アース工事 → 試運転 |
| 5 | お引き渡し | 動作確認とお手入れ方法をご説明。取り外した旧機はそのまま引き取ります |
| 6 | アフター保証 | 取り付け後10年間の保証をご用意しています |
依頼前に押さえておきたい注意点
- 型番を必ず確認する ── グリルを外すと本体側面に型番シールがあります。「VD-15ZC2」なのか「VD-13ZC2」なのかで、選ぶ後継機種が変わります
- シリーズの数字を見落とさない ── 15シリーズは埋込260mm角、13シリーズは205mm角、10シリーズは180mm角。この違いが天井の補修工事につながります
- 開口寸法は現地で実測する ── 1990年代の施工では、図面どおりに開口されていないことがあります
- ダクトと配線の点検を含める ── 26年超の設置環境では、本体だけ新しくしても性能が出ないことがあります
- 見積もりは総額で比較する ── 本体価格だけが安くても、工事費・処分費・出張費が別途加算されると総額は逆転します
- 保証内容を確認する ── メーカー保証は通常1年です。工事後の保証年数は業者によって大きく異なります
- 同時交換を検討する ── 同時期に設置された他の換気扇も同様に劣化しています。まとめて交換すると出張の手間が一度で済みます
VD-15ZC2交換・後継機種に関するよくある質問
Q. VD-15ZC2はまだ購入できますか?
A. できません。VD-15ZC2は1999年に生産を終了しており、補修用性能部品の保有期間も満了しています。後継機種のVD-15ZC14へお取り替えください。
Q. 天井の穴を広げる工事は必要ですか?
A. 原則として不要です。VD-15ZC14はVD-15ZC2と同じ埋込260mm角・接続パイプφ100mmです。ただし1990年代の施工では開口が図面どおりでないこともあるため、現地での実測をおすすめします。
Q. まだ動いていますが、交換したほうがいいですか?
A. はい、おすすめします。VD-15ZC2は生産終了から26年以上が経過しており、修理用の部品はすでに供給されていません。故障してから手配するより、計画的に交換したほうが工期も費用も読みやすくなります。
Q. 小さい機種に交換して費用を抑えられますか?
A. おすすめできません。VD-15ZC2の開口部は260mm角で、13シリーズ(205mm角)や10シリーズ(180mm角)とは大きく異なります。天井の補修工事が必要になるうえ、風量も落ちてしまい、結果的に高くつきます。
Q. VD-15ZC2とVD-15Z2の違いは?
A. ボディの材質が異なります。VD-15ZC2はプラスチック(樹脂)ボディ、VD-15Zシリーズは金属ボディです。消防署の指導により金属ボディが指定されている現場では、樹脂ボディの製品に交換できないことがあります。マンションや店舗の場合は特にご確認ください。
Q. 交換すると電気代は安くなりますか?
A. VD-15ZC14の消費電力は14W(50Hz)/15.5W(60Hz)です。VD-15ZC2の公表値は現在確認できないため単純比較はできませんが、劣化した換気扇はモーターに負荷がかかって効率が落ちているため、新品への交換で本来の性能に戻ります。
Q. 掃除では直りませんか?
A. 汚れによる風量低下が原因であれば、清掃で改善する場合があります。しかしVD-15ZC2の年代では、モーターの軸受け摩耗やシャッターのバネ劣化が同時に進んでいることがほとんどで、清掃では改善しません。
Q. 工事は何時間くらいかかりますか?
A. 標準的な現場で1台あたり1時間前後です。大型機種のため10シリーズより少し時間がかかり、ネジやバネの固着、ダクトの劣化がある場合はさらに追加の作業時間が必要になることもあります。
まとめ|VD-15ZC2の交換と後継機種選び
VD-15ZC2の後継機種は、三菱電機のVD-15ZC14です。接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付条件がVD-15ZC2と一致しているため、天井の開口部やダクトをそのまま活かして交換でき、多くの現場では1時間前後で作業が完了します。30年以上のあいだ取付寸法が据え置かれていることが、この交換のしやすさを支えています。
後継機種を選ぶメリットは、工事の確実性だけではありません。羽根が「デルタシロッコファンβ」へと進化し、グリル部と羽根部の両方にデュアルバリアマテリアルが採用されました。汚れが付きにくくなったことで、数年後の風量低下や運転音の悪化を抑えられる点は、長く使ううえで大きな価値があります。
一方で、交換を先延ばしにするリスクは小さくありません。VD-15ZC2は補修用部品の供給がすでに終了しているため、故障したその日から換気が止まります。VD-15ZC2が設置されているのは1.5坪前後の広い浴室など、もともと十分な換気量を必要とする空間です。換気が止まれば湿気がこもってカビが発生し、建材そのものの傷みにつながります。何より、換気扇はある日突然止まる設備です。異音や風量低下というサインが出ている段階で動くほうが、結果的に負担は軽く済みます。
そしてVD-15ZC2の交換には電気工事士の資格が必要です。浴室ではアース工事も必須となるため、DIYでは対応できません。同一シリーズの後継機種であるVD-15ZC14を軸に、ダクトや配線の状態まで含めて現地調査を行い、本体・工事・処分・出張費を含めた総額と保証内容で業者を比較することが、失敗しない交換のポイントです。
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