VD-13ZC12の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室やトイレの換気扇の型番を確認したら「VD-13ZC12」だった。
後継機種を知りたい方も、異音や風量低下でお困りの方も、この記事で必要な情報がそろいます。
結論から先にお伝えします。VD-13ZC12の後継機種は、三菱電機のVD-13ZC14です。三菱電機の公式サイト(WIN2K)でVD-13ZC12の現行品として案内されている機種で、接続パイプφ100mm・埋込寸法205mm角という取付条件がVD-13ZC12とまったく同じです。天井の開口部やダクトをそのまま流用でき、多くの現場では30分〜1時間ほどで交換が完了します。
ただし、ひとつ正直にお伝えしておきたいことがあります。VD-13ZC12は2020年6月発売・2022年生産終了と、この記事で扱う旧機種のなかでは非常に新しいモデルです。設置から3〜5年程度という個体がほとんどで、換気扇の耐用年数(一般に10〜15年)からすればまだ折り返しにも達していません。
つまり、症状が出ていないVD-13ZC12を今すぐ交換する必要はありません。一方で、この年数で異音や風量低下が出ているなら、設置環境や使い方に原因がある可能性があります。その場合は本体交換だけでなく、ダクトや設置状況の見直しも含めた点検が必要です。この記事では、VD-13ZC12の仕様と後継機種VD-13ZC14との違い、実際の交換作業の流れ、費用の目安、業者に依頼する際の注意点までを解説します。
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目次
VD-13ZC12交換の結論まとめ
急いでいる方のために、VD-13ZC12の交換で押さえておくべきポイントを先にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧機種 | VD-13ZC12(三菱電機/天井埋込形換気扇 低騒音)※2020年6月発売・2022年生産終了 |
| 後継機種 | VD-13ZC14(三菱電機/サニタリー用 低騒音形)※メーカー公式の現行品 |
| 交換費用の目安 | おおよそ23,000〜38,000円程度(本体+標準工事+既存機の処分費込み)。天井の状態やダクト・配線の状況によって変動します。詳しい見積もり価格はLINEからお問い合わせください。 |
| 工事時間 | 約30分〜1時間(1台あたり・標準的な現場の場合) |
| DIY可否 | 不可。電源を速結端子で直結するため、電気工事士の資格が必要です |
| 開口部の加工 | 原則不要。VD-13ZC14はVD-13ZC12と同じ埋込205mm角・接続パイプφ100mmです |
| 交換の緊急度 | 症状がなければ急ぎません。異音・風量低下があれば点検を推奨 |
| おすすめの交換方法 | 同一シリーズの後継機種VD-13ZC14へ、有資格の専門業者による交換 |
VD-13ZC12は「13シリーズ」に属するモデルで、埋込寸法205mm角・羽根径φ115mmという、10シリーズ(埋込180mm角・羽根径φ100mm)よりひと回り大きな設計です。1坪以上の浴室や、ダクトの長い間取りに対応するために選ばれています。
そのため、交換時に「同じφ100mmだから」と10シリーズの機種を選んでしまうと、開口寸法が合わず天井の補修が必要になるうえ、風量も落ちてしまいます。シリーズをまたがず、同じ13シリーズの後継機種を選ぶことが大前提です。
なお、メーカー公式サイトではVD-13ZC12の現行品としてVD-13ZC14に加えてVD-13ZVC7も併記されています。こちらは24時間換気機能付きの定風量タイプです。最終的な機種選定は現地調査のうえでご相談ください。
実際のVD-13ZC12交換の様子
ここからは、実際にVD-13ZC12をVD-13ZC14へ交換した現場の様子を、作業の順番どおりに追っていきます。設置から5年ほどという比較的新しい機種で、なぜ交換に至ったのかもあわせてご紹介します。
Before|設置5年目、浴室のVD-13ZC12

お伺いしたのは、新築時にVD-13ZC12が採用された戸建て住宅。1.25坪の浴室の天井に、白い十字格子のグリルが見えます。ご相談は「まだ5年しか経っていないのに、換気扇から異音がして風量も落ちている。故障だろうか」という内容でした。
グリルを外して本体側面の型番シールを確認すると「VD-13ZC12」。三菱電機の資料では2020年6月発売の機種ですから、設置から5年ほどということになります。メーカー保証(通常1年)はすでに切れています。
内部を見ると、羽根の汚れ自体は年数相応で軽めでした。VD-13ZC12は羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラス、グリル部にデュアルバリアマテリアルを採用しており、汚れが付きにくい設計だからです。
問題は別のところにありました。天井裏を点検すると、フレキダクトが梁を避けるために急角度で曲げられ、一部がつぶれて断面が狭くなっていたのです。これでは換気扇に想定以上の負荷がかかり、羽根の回転数が上がって風切り音が大きくなります。5年で異音が出た理由はここにありました。
お客様には「本体の劣化というより、ダクトの取り回しが負荷の原因。ただしその負荷を5年間受け続けたモーターも無傷ではない」とご説明し、ダクトの経路修正とあわせて後継機種VD-13ZC14への交換をご提案しました。
取り外し作業|まずはブレーカーを落とすところから
作業はブレーカーを落とすところから始まります。天井埋込形換気扇は本体上部の速結端子に電源が直結されているため、通電したままの作業は絶対に行いません。分電盤で該当回路を切ったあと、検電器で無電圧を確認します。
次に、グリル両サイドのバネを内側につまんで外し、グリル本体を取り外します。VD-13ZC12は設置から5年程度という個体が多く、バネの固着は旧世代機ほどではありませんが、湿気の多い浴室では硬くなっていることもあるため、片側ずつゆっくり外していきます。
グリルが外れたら、本体を天井に固定している取付ネジを緩めます。VD-13ZC12は本体スライド脱着式なので、ネジを緩めれば本体を手前にスライドさせて引き出せる構造です。13シリーズは10シリーズより本体が大きいぶん、引き出す際に天井材や配管に当たらないよう気を配ります。
配線処理|速結端子から電線を外す

本体を少し引き出したところで、上面にある速結端子から電線を抜きます。速結端子は差し込むだけで結線できる代わりに、外すときは専用の解除穴に細いマイナスドライバーを差し込みながら電線を引き抜く必要があります。
このとき、電圧側・接地側・アース線がそれぞれどの端子に入っていたかを必ず記録しておきます。VD-13ZC14も同じ速結端子方式ですが、配線を取り違えると正常に動作しないだけでなく、感電や故障の原因になります。浴室に設置する機種のためアース工事(D種接地工事)も必須です。
そして今回の主因だったダクトの修正に取りかかります。つぶれていたフレキダクトを一度切り離し、経路を見直して曲がりを緩やかにしたうえで、段付構造のダクト接続口にしっかりかぶせてテーピングし直しました。ここを直さずに本体だけ新しくしても、同じ負荷がかかり続けて数年後に同じ症状が出てしまいます。
新型設置|VD-13ZC14を天井に納める
取り外した開口部に、新しいVD-13ZC14を差し込みます。埋込寸法はどちらも205mm角、接続パイプもφ100mmで一致しているため、天井を削ったり埋めたりする加工は一切必要ありませんでした。
VD-13ZC14もダクト接続口が段付構造になっており、フレキダクトをかぶせたあとのテーピングがしやすい設計です。また塩ビ管接続時にはダクト方向を全方向7°まで微調整できるため、既存配管の角度が多少ずれていても無理なく接続できます。
ダクトを接続し、速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に締め付けたら、本体を天井にスライドさせて固定ネジを締めます。
After|異音が消え、風量も回復

グリルを取り付けてブレーカーを復旧し、試運転を行います。気になっていた風切り音はきれいに消え、グリルにティッシュを当てると以前よりはっきり強く吸い付きました。
カタログ上の騒音値はVD-13ZC14で27.5dB(50Hz)/28.5dB(60Hz)ですが、これは無響室での測定値です。今回の異音はダクトの負荷によって上乗せされていた音だったため、本体交換とダクト修正の両方で解消しました。
お客様からは「原因まで説明してもらえたので納得して交換できた」とのお言葉をいただきました。作業時間はダクトの経路修正を含めて約1時間。取り外したVD-13ZC12はそのまま持ち帰って処分しています。
VD-13ZC12とは?(特徴・仕様)
VD-13ZC12は、三菱電機のダクト用換気扇「天井埋込形・低騒音」に位置づけられるモデルです。2020年6月に発売され、2022年に生産を終了しました。
特徴は大きく2つあります。ひとつは、埋込寸法205mm角・羽根径φ115mmという13シリーズならではのサイズ。10シリーズ(180mm角・φ100mm)より大きく、1坪以上の浴室やダクトの長い間取りでも十分な換気量を確保できます。
もうひとつは、汚れ対策が世代として完成していた点です。グリル部にデュアルバリアマテリアル、羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラスを採用し、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」と組み合わせることで、汚れによる風量低下と運転音の悪化を抑える設計になっています。
三菱電機の公式資料で確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | VD-13ZC12の情報 |
|---|---|
| メーカー | 三菱電機 |
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/低騒音 |
| 発売日 | 2020年6月1日 |
| 生産終了 | 2022年 |
| 当時の価格 | 18,500円(税別)※販売終了時点の事業者向け積算見積価格 |
| JANコード | 4902901886324 |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 205mm角 |
| 羽根 | デルタシロッコファンβ/羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラス |
| グリル | グリル部にデュアルバリアマテリアル |
| モーター | 省電力設計の高効率モーター |
| シャッター | 高密閉風圧式シャッター搭載 |
| 配線方式 | 速結端子接続/本体スライド脱着式 |
| 現行の後継機種 | VD-13ZC14(ほかにVD-13ZVC7も現行品として案内) |
※出典:三菱電機WIN2K(業務支援サイト)製品情報ページ。風量・騒音値などの詳細数値は現在公開されている資料では確認できないため、記載を控えています。実機の型番シールと納入仕様書でのご確認をおすすめします。
施工性の面では、テーピングしやすい段付構造のダクト接続口、塩ビ管接続時に全方向7°まで調整できるダクト方向、速結端子接続、本体スライド脱着式といった工夫が盛り込まれており、これらは現行モデルにもそのまま受け継がれています。
生産終了は2022年と比較的最近ですが、三菱電機の補修用性能部品の保有期間は生産終了から一定年数で満了します。いま部品が手配できても、数年後には同じ対応ができるとは限りません。故障してから慌てるより、症状が出ている段階で交換を検討したほうが選択肢は広く残ります。
VD-13ZC12の交換が必要なタイミング
VD-13ZC12は設置から3〜5年程度という個体がほとんどです。「まだ新しいのに交換?」と迷われるのは当然ですから、判断のポイントを整理しておきます。年数ではなく、実際に出ている症状で判断してください。
異音・換気不足
音の変化は分かりやすいサインです。次のような音が出ていれば、何らかの異常が起きています。
- 「ゴー」「ブーン」という低い唸りが以前より大きい ── 羽根への汚れ堆積、またはモーター軸受けの摩耗
- 「ヒュー」という風切り音が強い ── ダクトの曲がり・つぶれによる負荷増大の可能性
- 「カラカラ」「カタカタ」という乾いた音 ── 羽根のバランス崩れ、異物の混入
- 「キーン」という高い金属音 ── 軸受けの潤滑切れ。停止が近い状態です
- 停止後に「バタン」と大きな音がする ── シャッターのバネ劣化
ここで重要なのが、VD-13ZC12の年数で異音が出ている場合、本体の寿命ではなく設置環境に原因があるケースが少なくないという点です。
三菱電機の取扱説明書にも、ダクト配管が長い場合や曲がり部分が多い場合は換気扇への負担が大きくなり、羽根の回転数が上昇して風切り音が大きくなる旨が記載されています。5年程度で異音が出ているなら、天井裏のダクトの状態を確認する価値は十分にあります。
換気不足のほうは、音より気づきにくい変化です。「入浴後に鏡の曇りが引かない」「翌朝になっても浴室の壁が濡れている」「壁や天井の隅にカビが出てきた」といった症状は、風量低下のサインです。グリルにティッシュを一枚当ててみて、吸い付かずに落ちてしまうようなら、点検を受けることをおすすめします。
経年劣化
VD-13ZC12の年数で起こりうる不具合は、大きく4か所です。
| 箇所 | 症状 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| ダクト | 曲がり・つぶれ・詰まりによる負荷増大 | この年数でもっとも多い原因。要点検 |
| モーター軸受け | 唸り音・高音の発生、回転が重い | 改善しなければ本体交換 |
| 羽根(シロッコファン) | 汚れの目詰まりによる風量低下 | コーティングにより軽微。清掃で戻ることも |
| 風圧式シャッター | 閉まりきらない、開閉音が大きい | バネ劣化なら交換が確実 |
シャッターの不具合は「換気自体は動いている」ため見逃されがちです。しかし閉鎖機能が落ちると、停止中に外気が逆流し、冬場の冷気や外のにおい、小さな虫の侵入につながります。「換気は効いているが、止めたあとが気になる」という状態も点検のサインです。
使用年数の目安
換気扇の耐用年数は一般に10〜15年とされています。VD-13ZC12は2020年発売・2022年生産終了のため、いま稼働している個体は設置から3〜5年程度というケースが中心です。
| 使用年数 | 状態の目安 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 〜5年(VD-13ZC12該当) | 本来は正常に動作する時期 | 症状があれば原因調査。なければ清掃で継続 |
| 6〜10年 | 汚れによる風量低下が出始める | 年1〜2回のグリル清掃で維持 |
| 11〜15年 | 軸受け摩耗・シャッター劣化が進行 | 交換を推奨 |
| 16年〜 | いつ停止してもおかしくない | 早急に交換 |
正直なところ、症状がまったく出ていないVD-13ZC12を今すぐ交換する必要はありません。まずはグリルと羽根の清掃から始めるのが順当です。三菱電機も、グリルの清掃は約3か月に1度を目安に行うよう案内しています。
ただし、この年数で異音や風量低下が出ているなら話は別です。放置すればモーターへの負荷が続き、本来15年使えるはずの設備が数年で寿命を迎えてしまいます。原因を特定したうえで、必要なら本体交換とダクト修正をまとめて行うのが結果的にいちばん経済的です。
VD-13ZC12の後継機種と互換性
公式後継機種の型番はVD-13ZC14
VD-13ZC12の現行後継機種は、三菱電機のVD-13ZC14です。三菱電機の業務支援サイトWIN2Kにおいて、VD-13ZC12の「現行品」として案内されています。
VD-13ZC12からは直接ではなく、間に1世代を挟んで現在の型番にたどり着いています。
| VD-13ZC12 | → VD-13ZC13 | → VD-13ZC14 |
|---|---|---|
| 2020年発売・2022年生産終了 | 生産終了 | 現行機種 |
世代は進んでいますが、接続パイプφ100mm・埋込寸法205mm角という取付に関わる寸法は一貫して据え置かれています。そのためVD-13ZC12からVD-13ZC14への交換は、間の世代を飛ばしても問題なく行えます。VD-13ZC14はVD-13ZC13の後継にあたる現行モデルで、メーカー希望小売価格は24,600円(税別)です。
サイズ・性能の違いを比較
VD-13ZC12とVD-13ZC14の主な項目を並べると、取付条件も基本性能もほぼ共通であることが分かります。
| 項目 | VD-13ZC12(旧) | VD-13ZC14(後継) | 判定 |
|---|---|---|---|
| 接続パイプ径 | φ100mm | φ100mm | 同一 |
| 埋込寸法 | 205mm角 | 205mm角 | 同一 |
| 羽根 | デルタシロッコファンβ | デルタシロッコファンβ | 同一 |
| グリル部の汚れ対策 | デュアルバリアマテリアル | デュアルバリアマテリアル | 同一 |
| シャッター | 高密閉風圧式 | 高密閉風圧式 | 同一 |
| 配線方式 | 速結端子接続 | 速結端子接続 | 同一 |
| 本体着脱 | 本体スライド脱着式 | 本体スライド脱着式 | 同一 |
| ボディ材質 | プラスチック | プラスチック | 同一 |
ここは正直にお伝えしておきます。VD-13ZC12とVD-13ZC14の間に、大きな性能差はありません。デルタシロッコファンβも、グリル部のデュアルバリアマテリアルも、高密閉風圧式シャッターも、VD-13ZC12の時点ですでに搭載されていました。
つまりVD-13ZC12からVD-13ZC14への交換は、「性能を引き上げる」ための工事ではありません。稼働してきたモーターとシャッターをリセットし、この先10年以上を安心して使えるようにするための工事です。異音や風量低下が出ているなら、その価値は十分にあります。
参考までに、VD-13ZC14の詳細な仕様は次のとおりです。
| 項目 | VD-13ZC14の仕様 |
|---|---|
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/サニタリー用・低騒音形(局所換気タイプ・十字格子) |
| 用途 | 浴室・トイレ・洗面所(居間・事務所・店舗) |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 205mm角 |
| 羽根径 | φ115mm |
| 外形寸法 | 高さ210 × 幅351 × 奥行286mm |
| 電源 | 単相100V |
| 消費電力 | 13W(50Hz)/15.5W(60Hz) |
| 風量 | 125m³/h(50Hz)/130m³/h(60Hz) |
| 騒音値 | 27.5dB(50Hz)/28.5dB(60Hz) |
| 質量 | 1.6kg |
| 材質 | 本体・羽根・グリル:プラスチック製 |
| 旧品番 | VD-13ZC13 |
| 価格 | 24,600円(税別)※事業者向け積算見積価格 |
※騒音値は無響室での測定値です。実際の据付状態では反響音を含むため、これより高くなります。
他メーカーとの互換性
「せっかくなら別メーカーにしたい」というご相談もいただきますが、天井埋込形換気扇の場合は同一メーカーの後継機種を選ぶのが基本です。理由は開口寸法にあります。
| 選択肢 | 埋込寸法 | パイプ径 | 交換のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 VD-13ZC14 | 205mm角 | φ100mm | ◎ そのまま交換可能 |
| 三菱電機 VD-13ZVC7 | 要確認 | φ100mm | ○ 公式の現行品候補 |
| 三菱電機 VD-10ZC14 | 180mm角 | φ100mm | × 開口が合わず風量も低下 |
| 他社の汎用天井埋込形 | 175〜180mm角が主流 | φ100mm | △〜× 開口の不一致が起こりやすい |
もっとも多い失敗が、同じ三菱電機でもシリーズを間違えてしまうケースです。VD-10ZC14は埋込寸法180mm角で、VD-13ZC12の開口部(205mm角)より25mm小さいため、そのまま取り付けると隙間が生じます。しかも羽根径がφ100mmと小さく、風量も落ちてしまいます。
他社の汎用品も同様で、埋込寸法175〜180mm角が主流のため、VD-13ZC12の開口部に対しては小さすぎます。グリルで隠しきれない場合は天井の補修が必要になり、追加費用と工期が発生します。
こうした理由から、確実かつ追加費用を抑えて交換するなら、同一シリーズの後継機種であるVD-13ZC14が最有力の選択肢になります。
VD-13ZC12交換の方法と工事の流れ
DIYはできる?(結論:資格が必要です)
先に結論をお伝えすると、VD-13ZC12の交換をDIYで行うことはできません。
VD-13ZC12は電源コードとコンセントで接続されているのではなく、天井裏の電源線を本体上部の速結端子に直結する方式です。この「電線を器具に接続する作業」は電気工事士法で定められた作業にあたり、無資格で行うと法令違反になります。火災や感電のリスクも当然あります。
「速結端子は差し込むだけだから簡単そう」と思われるかもしれませんが、差し込みが簡単なことと資格が不要であることはまったく別の話です。加えて浴室に設置する場合はアース工事(D種接地工事)が必須であり、これも有資格者の作業です。
参考までに、有資格者が行う場合の作業手順は次のとおりです。
- 分電盤で該当回路のブレーカーを切り、検電器で無電圧を確認する
- グリル両サイドのバネを内側につまんで外し、グリルを取り外す
- 本体の取付ネジを緩め、本体を手前にスライドさせて引き出す
- 速結端子の解除穴にマイナスドライバーを差し込み、電線を抜く(配線位置を記録)
- ダクトのテーピングを外し、経路・曲がり・つぶれの有無を確認する
- 新しいVD-13ZC14を開口部に納め、ダクトを接続してテーピングする
- 速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に接続する
- 本体を固定し、グリルを取り付けてブレーカーを復旧、試運転で確認する
ご自身でできるのは、グリルを外して羽根を清掃するところまでと考えてください。VD-13ZC12は汚れが付きにくい設計なので、定期的なグリル清掃だけでも十分な効果があります。
業者依頼の流れ
換気生活にご依頼いただいた場合の流れは次のとおりです。
| STEP | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | お問い合わせ | LINEまたはフォームから。型番シールと設置場所の写真、そして症状(音・風量)を伝えていただくとスムーズです |
| 2 | お見積もり | 本体・工事・処分・出張費をすべて含んだ総額をご提示。相談・見積もりは完全無料です |
| 3 | 現地調査・日程調整 | この年数の機種は原因調査が重要です。ダクトの状態もあわせて確認します |
| 4 | 交換工事 | 養生 → 既存機の取り外し → ダクト点検・修正 → 新機設置 → アース工事 → 試運転 |
| 5 | お引き渡し | 動作確認とお手入れ方法をご説明。取り外した旧機はそのまま引き取ります |
| 6 | アフター保証 | 取り付け後10年間の保証をご用意しています |
依頼前に押さえておきたい注意点
- まずは症状と設置時期を伝える ── VD-13ZC12の年数なら、本体以外に原因があるケースも珍しくありません
- 型番を必ず確認する ── グリルを外すと本体側面に型番シールがあります。「VD-13ZC12」なのか「VD-10ZC12」なのかで、選ぶ後継機種が変わります
- シリーズの数字を見落とさない ── 13シリーズは埋込205mm角、10シリーズは180mm角。25mmの違いが天井の補修工事につながります
- ダクトの点検を含めてもらう ── 本体だけ交換しても、原因が残れば数年で同じ症状が出ます
- 見積もりは総額で比較する ── 本体価格だけが安くても、工事費・処分費・出張費が別途加算されると総額は逆転します
- 保証内容を確認する ── メーカー保証は通常1年です。工事後の保証年数は業者によって大きく異なります
- 新築・リフォームの保証を確認する ── 施工から一定期間内であれば、住宅設備の保証が適用される場合があります
VD-13ZC12交換・後継機種に関するよくある質問
Q. まだ5年ほどですが、交換すべきですか?
A. 症状次第です。異音、風量低下、シャッターの不具合が出ているなら点検・交換をおすすめします。逆に何も症状がなければ、グリルと羽根の清掃で十分です。三菱電機はグリルの清掃を約3か月に1度を目安に案内しています。
Q. 5年で異音が出るのは故障ですか?
A. 本体の寿命ではなく、設置環境に原因があるケースが少なくありません。ダクトの配管が長い、曲がりが多い、途中でつぶれているといった状況では換気扇に負荷がかかり、羽根の回転数が上がって風切り音が大きくなります。まずは原因の特定をおすすめします。
Q. VD-13ZC12はまだ購入できますか?
A. VD-13ZC12は2022年に生産を終了しています。流通在庫が見つかる場合もありますが、後継機種のVD-13ZC14を選んだほうが確実で、部品供給の面でも安心です。
Q. 天井の穴を広げる工事は必要ですか?
A. 原則として不要です。VD-13ZC14はVD-13ZC12と同じ埋込205mm角・接続パイプφ100mmです。ただし過去に別機種への交換歴がある場合は、現地での確認が必要になることがあります。
Q. VD-13ZC12とVD-13ZC14で性能はどれくらい違いますか?
A. ほとんど変わりません。デルタシロッコファンβ、グリル部のデュアルバリアマテリアル、高密閉風圧式シャッターといった主要な仕様はVD-13ZC12の時点で搭載済みです。交換の意味は性能向上ではなく、稼働してきたモーターとシャッターをリセットすることにあります。
Q. VD-13ZC12とVD-10ZC12は何が違いますか?
A. サイズが違います。VD-13ZC12は埋込205mm角・羽根径φ115mm、VD-10ZC12は埋込180mm角・羽根径φ100mmです。13シリーズのほうがひと回り大きく、風量にも余裕があります。後継機種もそれぞれVD-13ZC14、VD-10ZC14と分かれているため、型番の数字を必ずご確認ください。
Q. 掃除では直りませんか?
A. 汚れによる風量低下であれば清掃で改善する場合があります。しかしVD-13ZC12は汚れが付きにくい設計のため、この年数で症状が出ている場合は汚れ以外に原因があることが多く、清掃では改善しないケースが目立ちます。
Q. 工事は何時間くらいかかりますか?
A. 標準的な現場で1台あたり30分〜1時間程度です。ダクトの経路修正を伴う場合は、追加の作業時間が必要になることもあります。
まとめ|VD-13ZC12の交換と後継機種選び
VD-13ZC12の後継機種は、三菱電機のVD-13ZC14です。接続パイプφ100mm・埋込寸法205mm角という取付条件がVD-13ZC12と一致しているため、天井の開口部やダクトをそのまま活かして交換でき、多くの現場では30分〜1時間で作業が完了します。
ただしVD-13ZC12は2020年発売と新しく、後継機種との性能差はほとんどありません。デルタシロッコファンβもグリル部のデュアルバリアマテリアルも、すでに搭載されています。ですから、症状が出ていないVD-13ZC12を急いで交換する必要はありません。まずはグリルと羽根の清掃から始めてください。
一方で、この年数で異音や風量低下が出ているなら、原因を放置しないことが重要です。ダクトの曲がりやつぶれによって換気扇に負荷がかかり続けると、本来15年使えるはずの設備が数年で寿命を迎えてしまいます。本体だけを交換しても原因が残れば同じことの繰り返しです。原因を特定したうえで、必要な工事をまとめて行うのが結果的にいちばん経済的です。
そしてVD-13ZC12の交換には電気工事士の資格が必要です。浴室ではアース工事も必須となるため、DIYでは対応できません。同一シリーズの後継機種であるVD-13ZC14を軸に、ダクトの状態まで含めて現地調査を行い、本体・工事・処分・出張費を含めた総額と保証内容で業者を比較することが、失敗しない交換のポイントです。
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