VD-15ZP13の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室や店舗の天井に設置されている換気扇の型番を確認したら「VD-15ZP13」だった。
後継機種を知りたい方も、異音や風量低下でお困りの方も、この記事で必要な情報がそろいます。
結論から先にお伝えします。VD-15ZP13の後継機種は、三菱電機のVD-15ZP14です。三菱電機の公式サイト(WIN2K)でVD-15ZP13の現行品として案内されている機種で、接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付条件がVD-15ZP13とまったく同じです。天井の開口部やダクトをそのまま流用でき、多くの現場では1時間前後で交換が完了します。
ただし、ひとつ正直にお伝えしておきたいことがあります。VD-15ZP13は2022年6月発売・2024年生産終了と、非常に新しいモデルです。設置から1〜3年程度という個体がほとんどで、換気扇の耐用年数(一般に10〜15年)からすればまだ使い始めたばかりです。
つまり、症状が出ていないVD-15ZP13を今すぐ交換する必要はありません。一方で、この年数で異音や風量低下が出ているなら、初期不良や施工上の問題、あるいは24時間連続運転などの過酷な使用条件が背景にある可能性があります。その場合は原因の特定が最優先です。この記事では、VD-15ZP13の仕様と後継機種VD-15ZP14との違い、実際の交換作業の流れ、費用の目安、業者に依頼する際の注意点までを解説します。
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目次
VD-15ZP13交換の結論まとめ
急いでいる方のために、VD-15ZP13の交換で押さえておくべきポイントを先にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧機種 | VD-15ZP13(三菱電機/天井埋込形換気扇 低騒音・大風量タイプ)※2022年6月発売・2024年生産終了 |
| 後継機種 | VD-15ZP14(三菱電機/サニタリー用 低騒音形・大風量タイプ)※メーカー公式の現行品 |
| 交換費用の目安 | おおよそ28,000〜48,000円程度(本体+標準工事+既存機の処分費込み)。大型機種のため、天井の状態やダクトの状況によって変動します。詳しい見積もり価格はLINEからお問い合わせください。 |
| 工事時間 | 約1時間前後(1台あたり・標準的な現場の場合) |
| DIY可否 | 不可。電源を速結端子で直結するため、電気工事士の資格が必要です |
| 開口部の加工 | 原則不要。VD-15ZP14はVD-15ZP13と同じ埋込260mm角・接続パイプφ100mmです |
| 交換の緊急度 | 症状がなければ急ぎません。異音・風量低下があれば原因調査を推奨 |
| おすすめの交換方法 | 同一シリーズの後継機種VD-15ZP14へ、有資格の専門業者による交換 |
VD-15ZP13でもっとも注意すべきは、これが「大風量タイプ」だという点です。羽根径φ140mm・埋込寸法260mm角という、天井埋込形換気扇のなかでも大型の設計で、1.5坪以上の広い浴室や、ダクトの長い間取り、店舗・事務所などで採用されています。
そのため、交換時に「同じφ100mmだから」と10シリーズ(埋込180mm角)や13シリーズ(埋込205mm角)の機種を選んでしまうと、開口寸法が大きく合わないうえ、風量も半分近くまで落ちてしまいます。シリーズをまたがず、同じ15シリーズの大風量タイプを選ぶことが大前提です。
なお、メーカー公式サイトではVD-15ZP13の現行品としてVD-15ZP14に加えて、VD-15ZPC14とVD-15ZVC7も併記されています。ボディ材質や24時間換気機能の有無で選択肢が分かれるため、最終的な機種選定は現地調査のうえでご相談ください。
実際のVD-15ZP13交換の様子
ここからは、実際にVD-15ZP13をVD-15ZP14へ交換した現場の様子を、作業の順番どおりに追っていきます。設置から3年ほどという新しい機種で、なぜ交換に至ったのかもあわせてご紹介します。
Before|設置3年目、大浴場のVD-15ZP13
お伺いしたのは、小規模な宿泊施設の共用浴室。天井に大型の十字格子グリルが2台並んで設置されていました。ご相談は「まだ3年なのに、片方の換気扇から大きな音がして、湯気が抜けにくくなった」という内容です。
グリルを外して本体側面の型番シールを確認すると「VD-15ZP13」。三菱電機の資料では2022年6月発売の機種ですから、設置から3年ほどということになります。メーカー保証(通常1年)はすでに切れていました。
内部を確認すると、羽根には湯気に含まれる油分とホコリが混じった汚れが、年数のわりにしっかり付着していました。共用浴室のため朝から晩まで連続運転しており、一般家庭の換気扇と比べて稼働時間が桁違いだったのです。手で回すと軸受けにわずかな引っかかりも感じられました。
お客様には「一般住宅なら10年以上使える機種ですが、この使い方だと消耗が早い。清掃で一時的に改善しても、軸受けの摩耗は戻らない」とご説明し、後継機種VD-15ZP14への交換をご提案しました。
取り外し作業|大型機種ならではの手順
作業は分電盤でブレーカーを落とし、検電器で無電圧を確認するところから始まります。天井埋込形換気扇は本体上部の速結端子に電源が直結されているため、通電したままの作業は絶対に行いません。
次に、グリル両サイドのバネを内側につまんで外し、グリル本体を取り外します。VD-15ZP13は埋込260mm角と大きく、グリルもそれに応じたサイズなので、片手で支えながら外すと落下の危険があります。二人作業か、しっかり支えながらの作業が安全です。
グリルが外れたら、本体を天井に固定している取付ネジを緩めます。VD-15ZP13は本体スライド脱着式ですが、本体質量が3kg超あるため、引き出す際は天井材や配管に当たらないよう慎重に支えます。ここは10シリーズや13シリーズの交換とは明確に感覚が違うところです。
配線処理|速結端子から電線を外す
本体を少し引き出したところで、上面にある速結端子から電線を抜きます。速結端子は差し込むだけで結線できる代わりに、外すときは専用の解除穴に細いマイナスドライバーを差し込みながら電線を引き抜く必要があります。
このとき、電圧側・接地側・アース線がそれぞれどの端子に入っていたかを必ず記録しておきます。VD-15ZP14も同じ速結端子方式ですが、配線を取り違えると正常に動作しないだけでなく、感電や故障の原因になります。浴室に設置する機種のためアース工事(D種接地工事)も必須です。
あわせてダクトの状態も確認します。大風量タイプは送る空気の量が多いぶん、ダクトの曲がりやつぶれ、テーピングの緩みが性能に与える影響も大きくなります。この現場では接続部のテープが湿気で劣化していたため、清掃のうえ巻き直しました。
新型設置|VD-15ZP14を天井に納める
取り外した開口部に、新しいVD-15ZP14を差し込みます。埋込寸法はどちらも260mm角、接続パイプもφ100mmで一致しているため、天井を削ったり埋めたりする加工は一切必要ありませんでした。
VD-15ZP14はダクト接続口が段付構造になっており、フレキダクトをかぶせたあとのテーピングがしやすい設計です。また塩ビ管接続時にはダクト方向を全方向7°まで微調整できるため、既存配管の角度が多少ずれていても無理なく接続できます。
ダクトを接続し、速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に締め付けたら、本体を天井にスライドさせて固定ネジを締めます。
After|湯気の抜けが目に見えて改善

グリルを取り付けてブレーカーを復旧し、試運転を行います。気になっていた唸り音はきれいに消え、グリルにティッシュを当てると強く吸い付きました。
VD-15ZP14のカタログ上の風量は220m³/h(50Hz/60Hz)、騒音値は35dB。大風量タイプなので数値としての運転音は決して小さくありませんが、劣化して上乗せされていた異音がなくなった分、体感はかなり静かになりました。
お客様からは「浴室の湯気の抜けが明らかに変わった」とのお言葉をいただきました。作業時間は2台分で約2時間。取り外したVD-15ZP13はそのまま持ち帰って処分しています。
VD-15ZP13とは?(特徴・仕様)
VD-15ZP13は、三菱電機のダクト用換気扇「天井埋込形・低騒音」に位置づけられるモデルです。2022年6月に発売され、2024年に生産を終了しました。
最大の特徴は「大風量タイプ」であることです。羽根径φ140mm・埋込寸法260mm角という、天井埋込形換気扇のなかでも大型の設計で、10シリーズ(φ100mm・180mm角)や13シリーズ(φ115mm・205mm角)とは明確に別クラスの機種です。
この大きさが必要になるのは、1.5坪以上の広い浴室、天井裏のダクト経路が長く曲がりの多い間取り、あるいは店舗や事務所といった、標準タイプでは換気量が足りない現場です。VD-15ZP13が設置されているということは、その空間に相応の換気量が必要だと判断された結果と考えてよいでしょう。
三菱電機の公式資料で確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | VD-15ZP13の情報 |
|---|---|
| メーカー | 三菱電機 |
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/低騒音・大風量タイプ |
| 発売日 | 2022年6月1日 |
| 生産終了 | 2024年 |
| 当時の価格 | 27,600円(税別)※販売終了時点の事業者向け積算見積価格 |
| JANコード | 4902901941801 |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 260mm角 |
| 羽根径 | φ140mm |
| 現行の後継機種 | VD-15ZP14(ほかにVD-15ZPC14、VD-15ZVC7も現行品として案内) |
※出典:三菱電機WIN2K(業務支援サイト)製品情報ページ。風量・騒音値などの詳細数値は現在公開されている資料では確認できないため、記載を控えています。実機の型番シールと納入仕様書でのご確認をおすすめします。
もうひとつ押さえておきたいのが、ボディの材質です。VD-15ZPシリーズは金属(鋼板製)ボディで、同じ大風量タイプでもプラスチックボディのVD-15ZPCシリーズとは別系統になります。消防署の指導により金属ボディが指定されている現場では、樹脂ボディの製品に交換できないため、交換時には必ず確認が必要です。
生産終了は2024年とごく最近ですが、三菱電機の補修用性能部品の保有期間は生産終了から一定年数で満了します。いまは部品が手配できても、10年後に同じ対応ができるとは限りません。
VD-15ZP13の交換が必要なタイミング
VD-15ZP13は設置から1〜3年程度という個体がほとんどです。「まだ新しいのに交換?」と迷われるのは当然ですから、判断のポイントを整理しておきます。年数ではなく、実際に出ている症状で判断してください。
異音・換気不足
音の変化は分かりやすいサインです。次のような音が出ていれば、何らかの異常が起きています。
- 「ゴー」「ブーン」という低い唸りが以前より大きい ── 羽根への汚れ堆積、またはモーター軸受けの摩耗
- 「ヒュー」という風切り音が強い ── ダクトの曲がり・つぶれによる負荷増大の可能性
- 「カラカラ」「カタカタ」という乾いた音 ── 羽根のバランス崩れ、異物の混入
- 「キーン」という高い金属音 ── 軸受けの潤滑切れ。停止が近い状態です
- 停止後に「バタン」と大きな音がする ── シャッターのバネ劣化
ここで重要なのが、VD-15ZP13の年数で異音が出ている場合、本体の寿命ではなく別の要因が背景にあるケースが多いという点です。
ひとつは稼働時間です。大風量タイプは店舗、事務所、共用浴室、24時間換気の主力機として使われることが多く、一般家庭の換気扇より稼働時間が長くなりがちです。稼働時間が3倍なら、3年でも一般家庭の10年近い消耗をしている計算になります。
もうひとつはダクトです。三菱電機の取扱説明書にも、ダクト配管が長い場合や曲がり部分が多い場合は換気扇への負担が大きくなり、羽根の回転数が上昇して風切り音が大きくなる旨が記載されています。大風量タイプは送る空気の量が多いぶん、この影響も大きく出ます。
換気不足のほうは、「入浴後に湯気が抜けにくい」「天井や壁の結露が増えた」「においがこもる」といった症状で現れます。グリルにティッシュを当てて吸い付きが弱いようなら、点検を受けることをおすすめします。
経年劣化
VD-15ZP13の年数で起こりうる不具合は、大きく4か所です。
| 箇所 | 症状 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| モーター軸受け | 唸り音・高音の発生、回転が重い | 連続運転の現場では消耗が早い。改善しなければ交換 |
| 羽根(シロッコファン) | 汚れの目詰まりによる風量低下 | 清掃で戻れば継続使用も可能 |
| ダクト | 曲がり・つぶれ・テーピングの緩み | 大風量タイプほど影響が大きい。要点検 |
| 風圧式シャッター | 閉まりきらない、開閉音が大きい | バネ劣化なら交換が確実 |
シャッターの不具合は「換気自体は動いている」ため見逃されがちです。しかし閉鎖機能が落ちると、停止中に外気が逆流し、冬場の冷気や外のにおい、小さな虫の侵入につながります。大風量タイプは開口も大きいため、逆流の影響も相応に大きくなります。
使用年数の目安
換気扇の耐用年数は一般に10〜15年とされています。VD-15ZP13は2022年発売・2024年生産終了のため、いま稼働している個体は設置から1〜3年程度というケースが中心です。
| 使用年数 | 状態の目安 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 〜5年(VD-15ZP13該当) | 本来は正常に動作する時期 | 症状があれば原因調査。なければ清掃で継続 |
| 6〜10年 | 汚れによる風量低下が出始める | 年1〜2回のグリル清掃で維持 |
| 11〜15年 | 軸受け摩耗・シャッター劣化が進行 | 交換を推奨 |
| 16年〜 | いつ停止してもおかしくない | 早急に交換 |
正直なところ、症状がまったく出ていないVD-15ZP13を今すぐ交換する必要はありません。まずはグリルと羽根の清掃から始めるのが順当です。三菱電機も、グリルの清掃は約3か月に1度を目安に行うよう案内しています。
ただし、店舗や共用浴室のように長時間運転している現場では、上の目安より大幅に早く劣化が進みます。異音や風量低下が出ているなら、清掃で粘るより原因を特定して対処したほうが確実です。
VD-15ZP13の後継機種と互換性
公式後継機種の型番はVD-15ZP14
VD-15ZP13の現行後継機種は、三菱電機のVD-15ZP14です。三菱電機の業務支援サイトWIN2Kにおいて、VD-15ZP13の「現行品」として案内されています。
VD-15ZP14は2024年6月3日発売の現行モデルで、旧品番はVD-15ZP13。ちょうど1世代の関係にあたります。
| VD-15ZP13 | → VD-15ZP14 |
|---|---|
| 2022年6月発売・2024年生産終了 | 2024年6月発売・現行機種 |
接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付に関わる寸法は据え置かれているため、VD-15ZP13からVD-15ZP14への交換は開口部の加工なしで行えます。メーカー希望小売価格は32,300円(税別)です。
サイズ・性能の違いを比較
取付条件は完全に共通ですが、羽根には明確な進化があります。
| 項目 | VD-15ZP13(旧) | VD-15ZP14(後継) | 判定 |
|---|---|---|---|
| 接続パイプ径 | φ100mm | φ100mm | 同一 |
| 埋込寸法 | 260mm角 | 260mm角 | 同一 |
| 羽根径 | φ140mm | φ140mm | 同一 |
| タイプ | 大風量タイプ | 大風量タイプ | 同一 |
| 配線方式 | 速結端子接続 | 速結端子接続 | 同一 |
| 本体着脱 | 本体スライド脱着式 | 本体スライド脱着式 | 同一 |
| 羽根の種類 | デルタシロッコファンβ世代 | デルタシロッコファンΓ(ガンマ) | 進化 |
| 汚れ対策 | 記載なし | グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル | 搭載 |
注目したいのが、VD-15ZP14に採用された高効率羽根「デルタシロッコファンΓ(ガンマ)」です。三菱電機の他機種で採用されている「デルタシロッコファンβ」からさらに進んだ世代の羽根で、大風量タイプの現行モデルに搭載されています。
あわせてグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルが採用され、汚れの付着を抑える設計になりました。大風量タイプは通す空気の量が多いぶん汚れの堆積も早いため、この改良は稼働時間の長い現場ほど効いてきます。
VD-15ZP14の詳細な仕様は次のとおりです。
| 項目 | VD-15ZP14の仕様 |
|---|---|
| 分類 | ダクト用換気扇 天井埋込形/サニタリー用・低騒音形・大風量タイプ |
| 用途 | 浴室・トイレ・洗面所(居間・事務所・店舗) |
| 接続パイプ径 | φ100mm |
| 埋込寸法 | 260mm角 |
| 羽根径 | φ140mm |
| 外形寸法 | 高さ222 × 幅404.5 × 奥行330mm |
| 電源 | 単相100V |
| 消費電力 | 20W(50Hz)/23W(60Hz) |
| 風量 | 220m³/h(50Hz/60Hz) |
| 騒音値 | 35dB(50Hz/60Hz) |
| 質量 | 3.4kg |
| 発売日 | 2024年6月3日 |
| JANコード | 4902901985003 |
| 価格 | 32,300円(税別)※事業者向け積算見積価格 |
※騒音値は無響室での測定値です。実際の据付状態では反響音を含むため、これより高くなります。
他メーカーとの互換性
「せっかくなら別メーカーにしたい」というご相談もいただきますが、大風量タイプの場合はとくに、同一メーカー・同一シリーズの後継機種を選ぶことを強くおすすめします。
| 選択肢 | 埋込寸法 | 風量クラス | 交換のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 VD-15ZP14 | 260mm角 | 大風量(220m³/h) | ◎ そのまま交換可能 |
| 三菱電機 VD-15ZPC14 | 要確認 | 大風量 | ○ 樹脂ボディ版。材質指定に注意 |
| 三菱電機 VD-13ZC14 | 205mm角 | 標準(125/130m³/h) | × 開口も風量も不足 |
| 他社の汎用天井埋込形 | 175〜180mm角が主流 | 標準 | × まったく合いません |
理由は2つあります。ひとつは開口寸法です。他社の汎用品は埋込寸法175〜180mm角が主流で、VD-15ZP13の開口部(260mm角)に対しては大幅に小さすぎます。グリルではとても隠しきれず、天井の造作工事が必要になります。
もうひとつは風量です。VD-15ZP13が設置されているのは、標準タイプでは換気量が足りないと判断された空間です。仮に開口が合っても、風量が半分近い機種に交換すれば、湿気やにおいが抜けきらないという結果を招きます。
また、ボディ材質も見落とせません。VD-15ZPシリーズは金属ボディで、消防署の指導により金属ボディが指定されている現場では樹脂ボディの製品に交換できません。店舗や共同住宅の場合は特にご確認ください。
VD-15ZP13交換の方法と工事の流れ
DIYはできる?(結論:資格が必要です)
先に結論をお伝えすると、VD-15ZP13の交換をDIYで行うことはできません。
VD-15ZP13は電源コードとコンセントで接続されているのではなく、天井裏の電源線を本体上部の速結端子に直結する方式です。この「電線を器具に接続する作業」は電気工事士法で定められた作業にあたり、無資格で行うと法令違反になります。火災や感電のリスクも当然あります。
加えて浴室に設置する場合はアース工事(D種接地工事)が必須であり、これも有資格者の作業です。さらにVD-15ZP13は質量3kg超の大型機種で、脚立の上で頭上に支えながらの作業になります。落下すれば本体の破損だけでなく、けがにもつながります。
参考までに、有資格者が行う場合の作業手順は次のとおりです。
- 分電盤で該当回路のブレーカーを切り、検電器で無電圧を確認する
- グリル両サイドのバネを内側につまんで外し、グリルを取り外す(大型のため支えながら)
- 本体の取付ネジを緩め、本体を手前にスライドさせて引き出す
- 速結端子の解除穴にマイナスドライバーを差し込み、電線を抜く(配線位置を記録)
- ダクトのテーピングを外し、経路・曲がり・つぶれの有無を確認する
- 新しいVD-15ZP14を開口部に納め、ダクトを接続してテーピングする
- 速結端子に電線を差し込み、アース線を確実に接続する
- 本体を固定し、グリルを取り付けてブレーカーを復旧、試運転で確認する
ご自身でできるのは、グリルを外して羽根を清掃するところまでと考えてください。
業者依頼の流れ
換気生活にご依頼いただいた場合の流れは次のとおりです。
| STEP | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | お問い合わせ | LINEまたはフォームから。型番シールと設置場所の写真、症状(音・風量)、運転時間を伝えていただくとスムーズです |
| 2 | お見積もり | 本体・工事・処分・出張費をすべて含んだ総額をご提示。相談・見積もりは完全無料です |
| 3 | 現地調査・日程調整 | この年数の機種は原因調査が重要です。ダクトの状態もあわせて確認します |
| 4 | 交換工事 | 養生 → 既存機の取り外し → ダクト点検 → 新機設置 → アース工事 → 試運転 |
| 5 | お引き渡し | 動作確認とお手入れ方法をご説明。取り外した旧機はそのまま引き取ります |
| 6 | アフター保証 | 取り付け後10年間の保証をご用意しています |
依頼前に押さえておきたい注意点
- まずは症状と運転時間を伝える ── VD-15ZP13の年数なら、稼働条件やダクトに原因があるケースが多くあります
- 型番を必ず確認する ── グリルを外すと本体側面に型番シールがあります。「VD-15ZP13」なのか「VD-15Z13」「VD-15ZPC13」なのかで、選ぶ後継機種が変わります
- 大風量タイプであることを伝える ── 標準タイプで見積もられると、開口も風量も合いません
- ボディ材質を確認する ── 金属ボディが指定されている現場では、樹脂ボディへの交換ができません
- 見積もりは総額で比較する ── 本体価格だけが安くても、工事費・処分費・出張費が別途加算されると総額は逆転します
- 保証内容を確認する ── メーカー保証は通常1年です。工事後の保証年数は業者によって大きく異なります
- 店舗・共同住宅の場合 ── 管理会社や管理組合、オーナーへの事前確認が必要なことがあります
VD-15ZP13交換・後継機種に関するよくある質問
Q. まだ数年しか経っていませんが、交換すべきですか?
A. 症状次第です。異音、風量低下、シャッターの不具合が出ているなら点検・交換をおすすめします。逆に何も症状がなければ、グリルと羽根の清掃で十分です。三菱電機はグリルの清掃を約3か月に1度を目安に案内しています。
Q. 3年で異音が出るのは故障ですか?
A. 一概には言えません。大風量タイプは店舗や共用浴室などで長時間運転されることが多く、一般家庭より消耗が早く進みます。またダクトの曲がりやつぶれによる負荷も原因になります。まずは原因の特定をおすすめします。
Q. VD-15ZP13はまだ購入できますか?
A. VD-15ZP13は2024年に生産を終了しています。流通在庫が見つかる場合もありますが、後継機種のVD-15ZP14を選んだほうが確実で、部品供給の面でも安心です。
Q. 天井の穴を広げる工事は必要ですか?
A. 原則として不要です。VD-15ZP14はVD-15ZP13と同じ埋込260mm角・接続パイプφ100mmです。ただし過去に別機種への交換歴がある場合は、現地での確認が必要になることがあります。
Q. 小さい機種に交換して費用を抑えられますか?
A. おすすめできません。VD-15ZP13は大風量タイプで、標準タイプ(13シリーズ)の風量は125〜130m³/h、VD-15ZP14は220m³/hと開きがあります。開口寸法も260mm角と205mm角で55mmも違うため、天井の補修工事が必要になり、結果的に高くつきます。
Q. VD-15ZP13とVD-15ZP14で性能はどれくらい違いますか?
A. 取付条件・風量クラス・羽根径は同一です。違いは羽根で、VD-15ZP14には高効率羽根「デルタシロッコファンΓ(ガンマ)」が採用され、グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルによる汚れ対策も加わりました。稼働時間の長い現場ほど、この汚れにくさが効いてきます。
Q. VD-15ZP13とVD-15ZPC13の違いは?
A. ボディの材質が異なります。VD-15ZPシリーズは金属(鋼板製)ボディ、VD-15ZPCシリーズはプラスチックボディです。消防署の指導により金属ボディが指定されている現場では、樹脂ボディの製品に交換できないため、型番シールの「C」の有無を必ずご確認ください。
Q. 工事は何時間くらいかかりますか?
A. 標準的な現場で1台あたり1時間前後です。大型機種のため、10シリーズや13シリーズより少し時間がかかります。複数台をまとめて交換する場合は台数分をご想定ください。
まとめ|VD-15ZP13の交換と後継機種選び
VD-15ZP13の後継機種は、三菱電機のVD-15ZP14です。接続パイプφ100mm・埋込寸法260mm角という取付条件がVD-15ZP13と一致しているため、天井の開口部やダクトをそのまま活かして交換でき、多くの現場では1時間前後で作業が完了します。
後継機種を選ぶメリットは、工事の確実性だけではありません。VD-15ZP14には高効率羽根「デルタシロッコファンΓ(ガンマ)」が採用され、グリル部と羽根部にはデュアルバリアマテリアルによる汚れ対策が加わりました。大風量タイプは通す空気の量が多いぶん汚れの堆積も早いため、稼働時間の長い現場ほどこの改良が効いてきます。
一方で、VD-15ZP13は2022年発売とごく新しい機種です。症状が出ていないものを急いで交換する必要はありません。まずはグリルと羽根の清掃から始めてください。
ただし、この年数で異音や風量低下が出ているなら、放置は禁物です。大風量タイプが設置されているのは、標準タイプでは換気量が足りない空間。その換気が止まれば、湿気がこもってカビが発生し、建材そのものの傷みにつながります。VD-15ZP13の交換には電気工事士の資格が必要で、浴室ではアース工事も必須。しかも質量3kg超の大型機種のためDIYでは対応できません。同一シリーズの後継機種であるVD-15ZP14を軸に、ダクトの状態や運転時間まで含めて現地調査を行い、本体・工事・処分・出張費を含めた総額と保証内容で業者を比較することが、失敗しない交換のポイントです。
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