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VD-13ZF2の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室の天井に付いている三菱電機のダクト用換気扇「VD-13ZF2」は、三菱電機の業務用サイトWIN2Kによると1990年6月に発売され、1994年に生産を終えた機種です。1台の本体で浴室と洗面所(またはトイレ)の2部屋を同時に換気する、いわゆる「2部屋用換気扇」の系統にあたります。設置から30年前後が経っているケースがほとんどで、「運転音がうるさくなった」「浴室の湿気が抜けにくい」「洗面所側の吸込口から風を感じない」といった症状が出て、交換を考える時期を迎えている機種です。

結論からお伝えすると、VD-13ZF2の後継機種は三菱電機の「VD-13ZF14」です。三菱電機WIN2KのVD-13ZF2の製品ページでも、現行品としてVD-13ZF14が最初に案内されています。VD-13ZF14は2024年6月発売の「天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形」で、埋込寸法は260mm角、接続パイプはφ100mmです。流通サイトの互換品番一覧にもVD-13ZF2が含まれており、天井の開口を大きく作り直さずに交換できる見込みが高い組み合わせです(VD-13ZF2側の埋込寸法は公開資料で確認できないため、最終的には現地で寸法を確かめます)。

ただし、VD-13ZF2は35年近く前の世代の製品で、同じ「ZF2」を含む品番にも1977年に生産を終えた「V-13ZF2」やBL認定品の「VD-13ZF2-BL」があり、後継機種の選び方が少しずつ違います。この記事では、VD-13ZF2の交換費用・工事時間・DIY可否を最初にまとめたうえで、2部屋用ならではの副吸込ダクトの扱いを含めた交換作業の流れを写真付きのレポート形式で紹介します。そのあと、特徴、交換のタイミング、後継機種との違い、工事の流れ、よくある質問の順に解説します。

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目次

VD-13ZF2交換の結論まとめ

まずは、VD-13ZF2の交換を考えている方が最初に知りたい5つの項目を表にまとめました。それぞれの根拠や詳しい理由は、このあとの各章で順番に説明します。

項目内容
後継機種三菱電機 VD-13ZF14(天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形・2024年6月発売)※三菱電機WIN2KでVD-13ZF2の現行品として案内。ほかにVD-13ZFC14、VD-15ZFVC7も現行品として掲載
工事時間換気生活の案内する浴室・トイレ換気扇の標準時間(15〜30分程度)を基準に、2部屋用のため副吸込ダクトの状態、天井裏の作業スペース、本体の固着具合で長くなる場合があります
DIY可否おすすめしません。天井裏で電源線を本体に直接つなぐ天井埋込形で、配線作業は電気工事士の資格が必要です
おすすめの交換方法換気扇交換の専門業者に、型番ラベルと天井・副吸込グリルの写真を送って見積もり→本体・グリル一式を後継機種へ交換

VD-13ZF2の交換でまず押さえておきたいのは、「浴室と隣の部屋を1台でまかなう2部屋用なので、後継機種も2部屋用を選ぶ」という点です。見た目が似ている1部屋用の天井埋込形換気扇に替えてしまうと、洗面所やトイレ側の副吸込口から空気を引く仕組みがなくなり、隣の部屋の換気が止まってしまいます。VD-13ZF14は「2部屋同時換気」「副吸込グリル付」の2部屋用なので、VD-13ZF2と同じ使い方をそのまま引き継げます。

なお、換気生活で掲載しているVD-13ZFC14は、三菱電機WIN2KでもVD-13ZF2の現行品のひとつとして挙げられている機種です。本体の大きさや質量、シャッターの仕様がVD-13ZF14と異なるため、どちらが現場に合うかは天井裏の状況を見て判断します。写真があれば、見積もりの段階でどちらで進めるかを含めてご提案できます。

DIYについては、VD-13ZF2は天井の中に本体を埋め込み、電源線を本体の端子に直接つなぐタイプです。コンセントに差し込むプラグ式ではないため、電線の取り外しや接続は電気工事士法で有資格者が行うと定められている電気工事にあたります。後継機種VD-13ZF14の据付工事説明書にも「電気工事は電気工事士の方が実施してください」と明記されています。さらにVD-13ZF2は本体のほかに副吸込側のダクトもつながっているため、1部屋用の換気扇よりも天井裏の作業が多くなります。安全面と仕上がりの両方から、業者への依頼をおすすめします。

工事時間が標準の15〜30分程度より長くなりうるのは、既存のVD-13ZF2を取り外し、排気ダクトと副吸込ダクトの状態を確認したうえでVD-13ZF14を取り付け、配線をつなぎ直して試運転するまでの目安です。副吸込側のダクトが劣化していて交換が必要な場合や、天井材の補修を伴う場合は、そのぶん時間が延びます。

実際のVD-13ZF2交換の様子(写真付きレポート)

ここからは、VD-13ZF2をVD-13ZF14へ交換する作業の流れを、よくある現場の一例としてレポート形式でご紹介します。舞台は、築30年を少し超えた戸建て住宅の1階です。浴室の天井にVD-13ZF2の本体が埋め込まれ、壁をはさんだ隣の洗面所の天井には、四角い副吸込グリルが1つ付いています。浴室と洗面所の空気を1台の本体でまとめて吸い込み、1本の排気ダクトで屋外へ出している、典型的な2部屋用換気扇の配置です。

上の枠でご紹介している換気生活の施工事例は、品番に「ZF」を含む三菱電機の旧機種(VD-13ZF、V-13ZF2、VD-13ZFC2)から現行機種へ交換したもので、VD-13ZF2そのものの事例ではありません。型番は違っても、2部屋用であれば浴室の本体と隣室の副吸込口をセットで扱うという作業の考え方は共通しています。

Before

この現場でよくあるご相談のきっかけは、運転音が大きくなった、以前より入浴後の浴室の鏡の曇りが取れにくくなった、というものです。現地で浴室の天井を見上げると、VD-13ZF2のグリルは全体に黄ばみ、すき間にはホコリと湿気が混ざった黒い汚れがこびりついていました。羽根にも同じように汚れが付いている可能性が高い状態です。

2部屋用の換気扇で見落とされやすいのが、隣の部屋の副吸込グリルです。洗面所の天井にある副吸込グリルにティッシュを近づけてみると、ほとんど吸い付きませんでした。本体の能力が落ちているだけでなく、副吸込側のダクトが途中でつぶれていたり、外れていたりすることも考えられます。VD-13ZF2の交換では、浴室の本体と洗面所の副吸込口の両方を最初に確認しておくことが、交換後に「洗面所の換気が弱いまま」という失敗を防ぐポイントになります。

また、天井の点検口から天井裏をのぞき、本体の周りのスペース、排気ダクトと副吸込ダクトの材質や劣化具合、電源線の状態も確認しました。作業の段取りや所要時間が変わるためです。

取り外し作業

作業はまず、分電盤で換気扇の回路のブレーカーを切るところから始まります。浴室は水気がある場所なので、通電したまま作業することはありません。ブレーカーを切ったら、グリルを外して内部の羽根とモーター部分を確認し、本体を天井に固定しているネジをドライバーで1本ずつ外していきます。

30年前後使われてきた本体は、ネジにサビが出ていたり、天井材と本体のあいだが湿気と汚れで固着していたりすることがあります。無理に引っ張ると天井のボードを割ってしまうので、固着している部分は少しずつほぐしながら本体を下ろします。VD-13ZF2は本体に排気側と副吸込側の2つのダクトがつながっているため、本体を少し下げたところで天井裏側のダクトの接続部を確認し、テープや固定バンドを外してダクトを本体から切り離します。

外したダクトの接続部を見ると、長年の結露と汚れでアルミテープがはがれかけていたり、ダクトの内側にホコリが層になって付いていたりするのがわかります。副吸込側のダクトは隣の部屋まで天井裏を横に引き回されていることが多く、途中で折れ曲がっていると風が通りにくくなります。今回の現場でも、洗面所側のダクトに折れがあり、これが副吸込の弱さの一因だったと考えられました。

配線処理

本体を下ろしたら、電源線を本体の端子から外します。ここからが電気工事士の資格が必要な作業です。古い電源線は被覆が硬くなっていたり、先端が変色していたりすることがあるため、状態が悪い部分は切り詰めて、新しい芯線を出し直します。電線を外したら、先端が他の金属部分に触れないよう絶縁しておきます。

後継機種のVD-13ZF14は、電源線を差し込むだけで接続できる速結端子を採用しています。据付工事説明書では、外被をむく長さ(70〜90mm)や芯線の被覆をむく長さ(10mm)が指定されており、「皮むきした芯線を確実に奥まで速結端子に差し込む」ことが求められています。旧機種の配線をそのまま流用するのではなく、新しい本体の指定どおりに電線を加工し直すことが、長く安心して使うための基本です。

あわせて、洗面所側の副吸込ダクトの折れを直すため、ダクトを新しいアルミフレキシブルダクトに交換しました。VD-13ZF14の据付工事説明書では、副吸込側もダクト径はφ100mmとされ、接続パイプに塩化ビニル管・アルミフレキシブルダクト・鋼板管のいずれかを使えるとされています。既存の配管の材質と状態に合わせて、使えるものは生かし、傷んでいるものだけを交換します。

新型設置

配線とダクトの準備ができたら、いよいよVD-13ZF14の取り付けです。VD-13ZF14の埋込寸法は260mm角で、VD-13ZF2が付いていた天井の開口をそのまま使える見込みが高いと考えられます。ただし、VD-13ZF2の埋込寸法は公開資料で確認できず、30年前の施工では開口の大きさにばらつきがあることもあるため、実際に本体を当てて寸法を確かめてから取り付けます。据付工事説明書では、天井の野縁(天井材を支える下地)の高さが45mm以下であることも条件として示されています。

VD-13ZF14は「本体スライド脱着式」とされる機種で、据付工事説明書では、先にダクト接続口をダクトに仮固定し、そこへ本体を副吸込側から差し込んだうえで、付属の木ネジ4本で本体を天井に固定する手順が示されています。排気側のダクトと、洗面所から引いてきた副吸込側のダクトの接続部は、アルミテープでしっかりテーピングします。塩ビ管で接続する場合は、ダクトの向きを全方向に7°まで微調整できるため、古い配管の位置に多少ずれがあっても合わせやすくなっています。

2部屋用ならではの工程が、風量の配分の調整です。VD-13ZF14には風量調節板が付いていて、グリルの突起部に差し込む調節板の穴の位置を変えることで、本体側(浴室)と副吸込側(洗面所)の風量の割合を変えられます。据付工事説明書によると、工場出荷時は約1.5:1で、4段階で調整できます。今回の現場では、浴室の湿気をしっかり抜くことを優先しつつ、洗面所側の吸い込みが感じられる位置に設定しました。

After

最後にグリルを取り付け、ブレーカーを戻して試運転を行います。浴室側のグリルにティッシュを近づけるとしっかり吸い付き、洗面所の副吸込グリルでもはっきりと吸い込みが確認できました。運転音も交換前の「ゴーッ」という音から、耳を澄ませて聞こえる程度の音に変わりました。VD-13ZF14は低騒音形で、三菱電機WIN2Kの仕様表では騒音値29dB(50Hz)/28.5dB(60Hz)とされています。

浴室の天井は新しい白いグリルになり、洗面所の副吸込グリルも新品に替わったことで、2つの部屋の天井がすっきりとした印象になりました。VD-13ZF14のグリル部と羽根部にはデュアルバリアマテリアルが使われており、汚れが付きにくい工夫がされています。据付工事説明書では、グリルの汚れを6か月に1度を目安に、台所用中性洗剤を浸した布でふき取るお手入れが案内されています。交換後は、この程度のお手入れを続けることで、きれいな状態を長く保ちやすくなります。

作業の終わりには、取り外したVD-13ZF2の本体と古いダクトを回収し、浴室と洗面所の床や壁を清掃してお引き渡しとなります。副吸込ダクトの交換を含めると2時間前後かかることがありますが、ダクト交換がなければもう少し短く終わります。

VD-13ZF2とは?(特徴・仕様)

VD-13ZF2は、三菱電機のダクト用換気扇のうち、天井に本体を埋め込む「天井埋込形」に分類される機種です。三菱電機WIN2Kでは「換気扇・ロスナイ[本体]ダクト用換気扇 天井埋込形」のカテゴリに掲載されています。WIN2Kで確認できる基本情報は次のとおりです。

項目VD-13ZF2の情報
メーカー三菱電機
種類ダクト用換気扇 天井埋込形(三菱電機WIN2Kの分類)
発売1990年6月1日
生産終了1994年
WIN2K掲載価格(販売終了時点)18,800円(税抜)※事業者向けの積算見積価格で、一般消費者向けの販売価格ではありません
現行品(WIN2K掲載)VD-13ZF14/VD-13ZFC14/VD-15ZFVC7
派生品番VD-13ZF2-BL(1991年5月発売・1994年生産終了、現行品はVD-13ZF14-BL)
風量・騒音・消費電力・寸法WIN2Kの製品ページには記載がなく、公開されている納入仕様書から本記事では数値を確認できていないため記載していません

VD-13ZF2の後継に挙げられているVD-13ZF14やVD-13ZFC14はいずれも「2部屋用低騒音形」で、VD-13ZF2の直後の世代にあたるVD-13ZF4(1994年10月発売)は、WIN2Kで埋込寸法260mm角・接続パイプ直径100mmと案内され、そのBL品であるVD-13ZF4-BLのページには「2室用」と明記されています。流通サイトに掲載されているVD-13ZF14の互換品番にも、VD-13ZF、VD-13ZF2、VD-13ZF4〜VD-13ZF13が並んでいます。このことから、VD-13ZF2は浴室とトイレ・洗面所などの2部屋を1台で換気する「ZF」系統の一世代と位置づけられます。実際に交換するときは、隣の部屋の天井に副吸込グリルがあるかどうかを見れば、2部屋用として使われているかをすぐに確認できます。

VD-13ZF2は「ZF」系の初期の世代にあたる機種

三菱電機の2部屋用ダクト用換気扇は、流通サイトの互換品番一覧を見ると「VD-13ZF」「VD-13ZF2」「VD-13ZF4」…「VD-13ZF13」と、末尾の数字が変わる形で型番が更新されてきたことがわかります。VD-13ZF2はその初期の品番で、1990年の発売から1994年の生産終了まで、約4年間販売されていた機種です。その後は1994年10月発売のVD-13ZF4へと引き継がれ、現在のVD-13ZF14まで世代を重ねています。

WIN2Kの製品ページを見比べると、VD-13ZF4には「低騒音設計」「スライド脱着式」「テーピングしやすい段付構造のパイプガイド」といった特長が記載されていますが、VD-13ZF2のページにはこうした特長の記載がありません。VD-13ZF2の世代にこれらの機能がなかったとは言い切れませんが、少なくとも三菱電機が特長として打ち出していたのはVD-13ZF4以降です。現行のVD-13ZF14では、本体スライド脱着式、速結端子接続、風量調節板、副吸込3方向選択、汚れが付きにくいデュアルバリアマテリアルなどが特長として示されており、VD-13ZF2からの交換では、こうした現行機の機能をまとめて取り入れることになります。

VD-13ZF2・V-13ZF2・VD-13ZF2-BLの見分け方

VD-13ZF2の交換で注意したいのが、よく似た品番との見分けです。三菱電機WIN2Kには、VD-13ZF2のほかに「V-13ZF2」という品番も掲載されています。V-13ZF2は1977年に生産を終えた、さらに古い世代の天井埋込形ダクト用換気扇で、現行品としてはVD-13ZF14・VD-13ZFC14のほか、VD-15ZF14・VD-15ZFC14・VD-15ZFVC7も案内されています。先頭が「V-」か「VD-」かで発売時期が10年以上違うため、本体のラベルを確認するときは先頭の文字まで正確に読み取ることが大切です。

もう一つが、末尾に「-BL」が付くVD-13ZF2-BLです。BLは優良住宅部品(BL部品)の認定品を示す末尾で、WIN2Kでは1991年5月発売、1994年生産終了とされています。VD-13ZF2-BLの現行品として案内されているのはVD-13ZF14-BLです。集合住宅などでBL品が指定されている場合は、交換後もBL品を選ぶ必要があるかどうかを管理会社に確認しておくと安心です。

品番発売/生産終了(WIN2K)WIN2Kの現行品
VD-13ZF21990年6月発売/1994年生産終了VD-13ZF14、VD-13ZFC14、VD-15ZFVC7
VD-13ZF2-BL1991年5月発売/1994年生産終了VD-13ZF14-BL
V-13ZF21977年生産終了VD-13ZF14、VD-13ZFC14、VD-15ZF14、VD-15ZFC14、VD-15ZFVC7
VD-13ZF4(次の世代)1994年10月発売/1999年生産終了VD-13ZF14、VD-13ZFC14、VD-15ZFVC7

型番ラベルは、グリルを外した本体の内側や側面に貼られていることが多いです。30年以上たつと文字がかすれて読みにくくなっていることもあるため、読み取れない場合はラベル部分と天井全体、副吸込グリルの写真を撮って業者に送れば、見た目や寸法から判断してもらえます。

24時間換気が義務化される前の世代であること

VD-13ZF2が販売されていた1990年代前半は、住宅の24時間換気が建築基準法で義務付けられる(2003年7月の改正法施行)より前の時代です。そのため、VD-13ZF2はお風呂に入るときや入ったあとにスイッチを入れて使う、という運転のされ方をしてきた住宅が多いと考えられます。一方で、現在の住宅では浴室の換気扇を24時間換気の一部として使うことも一般的になっています。交換をきっかけに、浴室の換気扇をどう運転するか(入浴後だけにするか、常時弱く回すか)を見直してみるのもよいでしょう。24時間換気として安定した風量で連続運転したい場合は、後述のVD-15ZFVC7のような定風量タイプも選択肢になります。

VD-13ZF2の交換が必要なタイミング

VD-13ZF2は生産終了から30年以上が経過している機種なので、今動いていても「いつ止まってもおかしくない」段階にあると考えておくのが現実的です。ここでは、交換を考えたほうがよい具体的なサインを3つの視点から説明します。

異音・換気不足

もっともわかりやすいサインが、運転音の変化です。「ゴーッ」「ブーン」という音が以前より大きくなった、「カタカタ」「キュルキュル」という音が混じるようになった、という場合は、モーターの軸受けの摩耗や、羽根に付いた汚れによるバランスの崩れが考えられます。

換気不足のサインとしては、入浴後に浴室の鏡や窓の曇りがなかなか取れない、壁や天井にカビが出やすくなった、といった変化があります。VD-13ZF2のような2部屋用の場合は、これに加えて隣の部屋の副吸込グリルの吸い込みも確認してください。副吸込グリルにティッシュを近づけても吸い付かない場合は、本体の能力低下のほか、副吸込側のダクトの外れや折れが起きている可能性があります。浴室側は問題なく吸っているのに洗面所やトイレ側だけ吸わない、という症状は、2部屋用換気扇ならではのトラブルです。

経年劣化

見た目の劣化も判断材料になります。グリルの黄ばみやひび割れ、本体周りのサビ、天井との境目の黒ずみなどは、長年の湿気と熱にさらされてきた証拠です。

また、スイッチを入れても回り始めるまでに時間がかかる、回ったり止まったりする、焦げたようなにおいがする、といった症状は、モーターや配線の劣化が進んでいるサインです。こうした症状が出ている場合は使用を控え、早めに点検・交換を依頼してください。

使用年数の目安

一般的に、換気扇の交換の目安は10〜15年程度といわれています。参考までに、後継機種VD-13ZF14の取扱説明書では、設計上の標準使用期間が15年と示されています。VD-13ZF2は1990年から1994年に販売されていた機種なので、新築時から使っている場合、すでに30年前後が経過している計算になります。一般的な目安を大きく超えているため、目立った不具合がなくても、交換を前向きに検討してよいタイミングです。

チェック項目VD-13ZF2で見られるサイン考えられる原因
運転音ゴーッ・カタカタなど音が大きい軸受けの摩耗、羽根の汚れ
浴室の換気鏡の曇りが取れない、カビが増えた本体の能力低下、ダクトの詰まり
隣室の副吸込副吸込グリルが吸い込まない副吸込ダクトの外れ・折れ、能力低下
見た目グリルの黄ばみ・割れ、本体のサビ湿気と熱による経年劣化
動作回り始めが遅い、止まる、焦げ臭いモーター・配線の劣化(使用中止を)

表のうち、どれか1つでも当てはまるなら交換を検討する価値があります。とくに「動作」の欄に当てはまる症状は安全にかかわるため、早めにご相談ください。

VD-13ZF2の後継機種と互換性

この章では、VD-13ZF2の後継機種の型番と、サイズ・性能の違い、他メーカー品との互換性について解説します。

公式後継機種の型番

三菱電機WIN2KのVD-13ZF2の製品ページでは、現行品としてVD-13ZF14、VD-13ZFC14、VD-15ZFVC7の3機種が案内されています。このうち、VD-13ZF2と同じ「VD-13ZF」の型番を引き継ぐ直系の後継機種がVD-13ZF14です。VD-13ZF14は2024年6月3日に発売された「天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形」で、WIN2K掲載価格は33,900円(税抜・事業者向けの積算見積価格)です。

VD-13ZF14の主な特長として、三菱電機WIN2Kの製品ページと据付工事説明書では次の点が挙げられています。

  • グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルを採用(汚れが付きにくい)
  • 高効率羽根「デルタシロッコファンβ」の採用と低騒音設計
  • 2部屋同時換気、風量調節板付き、副吸込グリル付き(副吸込は3方向から選択可能)
  • 塩ビ管接続時にダクト方向を全方向7°まで微調整可能
  • 速結端子接続、本体スライド脱着式、排気側に風圧式シャッター(据付工事説明書に記載)

このように、VD-13ZF14はVD-13ZF2と同じ2部屋用という使い方を保ちながら、汚れにくさ、静かさ、施工のしやすさに配慮した機能が備わっています。とくに副吸込を3方向から選べる点は、既存の副吸込ダクトの向きに合わせやすいという意味で、古い機種からの交換で役立つ改良です。

サイズ・性能の違い(比較表)

VD-13ZF2の風量・騒音・消費電力などの数値は、三菱電機WIN2Kの製品ページに記載がなく、今回の調査では確認できませんでした。そのため、下の比較表ではVD-13ZF2について確認できた項目のみを記載し、後継機種の候補であるVD-13ZF14とVD-13ZFC14の違いがわかるようにまとめています。

項目VD-13ZF2(旧機種)VD-13ZF14(後継)VD-13ZFC14(現行品)
品名ダクト用換気扇 天井埋込形天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形
発売1990年6月(1994年生産終了)2024年6月2024年6月
WIN2K掲載価格(税抜)18,800円(生産終了時)33,900円31,900円
埋込寸法資料で確認できず260mm角(野縁高さ45mm以下)260mm角(野縁高さ40mm以下)
接続パイプ資料で確認できずφ100mmφ100mm
風量(50/60Hz)資料で確認できず175/170m³/h175/170m³/h
騒音(50/60Hz)資料で確認できず29/28.5dB29.5/29dB
消費電力(50/60Hz)資料で確認できず13.5/15.5W13.5/15.5W
外形寸法(高さ×幅×奥行)資料で確認できず222×479×330mm218×442×330mm
質量資料で確認できず4.2kg3kg
シャッター資料で確認できず風圧式シャッター(排気側)高密閉風圧式シャッター(排気側)

※VD-13ZF14・VD-13ZFC14の風量・騒音・消費電力・外形寸法・質量・接続パイプは三菱電機WIN2Kの仕様表、埋込寸法とシャッターは三菱電機の製品情報・据付工事説明書によります。価格は事業者向けの積算見積価格で、一般消費者向けの販売価格ではありません。

表からわかるように、VD-13ZF14とVD-13ZFC14は風量と消費電力が同じで、違いは本体の大きさ・質量とシャッターの仕様、そして騒音値のわずかな差です。VD-13ZF14は本体の幅が479mmとやや大きく、質量も4.2kgと重めですが、騒音値は50Hzで29dBとVD-13ZFC14より0.5dB低くなっています。VD-13ZFC14は本体の幅が442mm、質量3kgとコンパクトで、排気側に高密閉風圧式シャッターを搭載しています。

VD-13ZF2からの交換でどちらを選ぶかは、主に天井裏のスペースで決まります。VD-13ZF2と同じ系統を引き継ぎたい、流通サイトの互換品番一覧でVD-13ZF2との互換が明示されている機種を選びたい、という場合はVD-13ZF14が素直な選択です。埋込寸法はどちらも260mm角ですが、据付工事説明書で示される野縁の高さの条件はVD-13ZF14が45mm以下、VD-13ZFC14が40mm以下と異なります。一方、天井裏が狭く本体を小さくしたい場合や、換気生活の掲載価格で進めたい場合は、WIN2KでVD-13ZF2の現行品として挙げられているVD-13ZFC14も候補になります。どちらが合うかは、天井裏の写真を見てご提案します。

三つ目の現行品VD-15ZFVC7は、「2部屋用定風量形」の機種です。DCブラシレスモーターによる省エネと、ダクトの圧力が変わっても換気風量が安定する定風量機能が特長で、WIN2K掲載価格は54,200円(税抜・事業者向けの積算見積価格)と高めです。浴室の換気扇を24時間換気として常時運転したい場合や、ダクトが長く風量が落ちやすい住宅では検討の余地がありますが、VD-13ZF2を「入浴時に使う2部屋用換気扇」として置き換えるだけであれば、まずはVD-13ZF14を基本に検討すればよいでしょう。

他メーカーとの互換性

パナソニックなど他メーカーにも2部屋用の天井埋込形換気扇はありますが、埋込寸法、本体の高さ、ダクトの接続位置、副吸込口の位置や向きは機種ごとに異なります。VD-13ZF2の開口や副吸込ダクトの取り回しは三菱電機の2部屋用を前提に作られているため、他メーカー品に替えると、天井の開口を広げたり、ダクトの取り回しを変えたりする追加工事が必要になることがあります。

また、2部屋用換気扇は「本体を浴室に付け、副吸込を洗面所やトイレに付ける」という前提で設計されています。VD-13ZF14の据付工事説明書でも、浴室と他の部屋で使用する場合は本体が必ず浴室に据え付けられていることを確認するよう求めています。他メーカー品を選ぶ場合も同じ前提になりますが、開口寸法とダクト位置の互換性を一つずつ確認する手間がかかります。特別な理由がなければ、三菱電機の後継機種であるVD-13ZF14(またはVD-13ZFC14)を選ぶのが、工事の手間と費用を抑えるうえで現実的な選択です。

VD-13ZF2交換の方法と工事の流れ

ここでは、VD-13ZF2の交換をDIYで行う場合の手順と、業者に依頼する場合の流れ、そして交換時の注意点をまとめます。

DIY手順

先にお伝えしたとおり、VD-13ZF2は電源線を本体に直接つなぐ天井埋込形のため、配線を伴う交換作業は電気工事士の資格を持つ方しか行えません。資格をお持ちの方が作業する場合の一般的な流れは、次のとおりです。

  1. 本体ラベルでVD-13ZF2(VD-13ZF2-BLやV-13ZF2でないか)を確認し、後継機種と副吸込グリルを準備する
  2. 分電盤で換気扇回路のブレーカーを切り、検電器で電気が来ていないことを確認する
  3. 浴室側のグリルを外し、本体の固定ネジを外して本体を少し下げる
  4. 天井裏で排気ダクトと副吸込ダクトの接続部を外し、電源線を端子から外して絶縁する
  5. 洗面所・トイレ側の旧副吸込グリルを外し、副吸込ダクトの状態を確認する(折れ・外れ・劣化があれば交換)
  6. 後継機種の据付工事説明書に従って本体を取り付け、ダクト2本と電源線(速結端子)を接続する
  7. 副吸込グリルを取り付け、風量調節板で浴室側と副吸込側の風量割合を設定する
  8. ブレーカーを戻して試運転し、浴室・副吸込側の両方で吸い込みと異音の有無を確認する

手順を見るとわかるように、VD-13ZF2の交換は1部屋用の換気扇より工程が多く、天井裏でダクト2本を扱う必要があります。脚立の上での作業になるため、転落の危険もあります。資格がない方は、本体を外すところまで含めて無理に作業せず、業者に依頼してください。

業者依頼の流れ

換気生活のような換気扇交換の専門業者に依頼する場合の流れは、おおむね次のようになります。写真で状況を確認できれば、現地での見積もり訪問を省略できることも多く、工事当日までの手間を減らせます。

  1. LINEやお問い合わせフォームから、型番ラベル・浴室天井・副吸込グリル(洗面所やトイレ)の写真を送る
  2. 写真をもとに後継機種(VD-13ZF14またはVD-13ZFC14)と工事内容を確認し、見積もりを受け取る
  3. 金額に納得したら工事日を決める
  4. 当日、既存のVD-13ZF2を取り外し、ダクトと配線の状態を確認したうえで後継機種を取り付ける
  5. 試運転で浴室側・副吸込側の吸い込みを確認し、古い本体を回収して完了

費用は、本体代と工事費、既存品の処分費をまとめた総額で比べるのがポイントです。換気生活ではVD-13ZF14の掲載価格はありませんが、兄弟機のVD-13ZFC14はコミコミ価格36,850円(税込、下取り適用時)で掲載しており、VD-13ZF14へ交換する場合は39,000円〜45,000円前後(下取りの有無により変動)が目安です。副吸込ダクトの交換や、天井材の補修が必要な場合は追加費用がかかることがあります。正確な金額はLINEから無料見積もりでご確認ください。

注意点

VD-13ZF2の交換で特に注意したい点は3つあります。1つ目は、2部屋用から1部屋用に替えないことです。見た目が似ている1部屋用に替えると、洗面所やトイレ側の換気がなくなってしまいます。副吸込グリルがある住宅では、必ず2部屋用の後継機種を選んでください。

2つ目は、副吸込ダクトの点検を同時に行うことです。30年前後使われてきた副吸込ダクトは、折れや外れ、テープのはがれが起きていることがあります。本体だけを新しくしても、ダクトに問題があれば副吸込側の換気は改善しません。本体を外したタイミングはダクトを確認できる貴重な機会なので、状態を見て必要なら交換しておくのがおすすめです。

3つ目は、品番の読み違いに注意することです。VD-13ZF2、VD-13ZF2-BL、V-13ZF2は品番が似ていますが、発売時期や後継機種の案内が異なります。とくにBL品の指定がある集合住宅では、交換後もBL品(VD-13ZF14-BL)が必要かどうかを管理会社に確認してください。型番の判断に迷う場合は、ラベルの写真を送っていただければ業者側で確認できます。

VD-13ZF2交換・後継機種に関するよくある質問

Q. VD-13ZF2の後継機種は何ですか?

A. 三菱電機の業務用サイトWIN2Kでは、VD-13ZF2の現行品としてVD-13ZF14、VD-13ZFC14、VD-15ZFVC7の3機種が案内されています。このうち、同じ「VD-13ZF」の型番を引き継ぐ直系の後継機種はVD-13ZF14(2024年6月発売の2部屋用低騒音形)です。天井裏のスペースや予算に応じて、VD-13ZFC14を選ぶこともあります。

Q. VD-13ZF14に替えるとき、天井の開口は広げる必要がありますか?

A. VD-13ZF14の埋込寸法は260mm角で、流通サイトの互換品番一覧にもVD-13ZF2が含まれているため、既存の開口をそのまま使える見込みが高いと考えられます。ただしVD-13ZF2の埋込寸法は公開資料で確認できず、30年前後前の施工では開口寸法にばらつきがあることもあるため、実際に寸法を確認してから取り付けます。写真を送っていただければ事前に確認できます。

Q. 洗面所(トイレ)の天井にある四角い吸込口も交換が必要ですか?

A. はい、あわせて交換するのが基本です。洗面所やトイレの天井にある吸込口は、VD-13ZF2の副吸込グリルです。後継機種のVD-13ZF14には副吸込グリルが付属しているため、本体と一緒に新しいものに替えます。副吸込側のダクトが傷んでいる場合は、ダクトの交換もあわせてご提案します。

Q. VD-13ZF2とV-13ZF2は同じ機種ですか?

A. 違う機種です。三菱電機WIN2Kによると、VD-13ZF2は1990年6月発売・1994年生産終了、V-13ZF2は1977年に生産を終えたさらに古い機種です。後継として案内されている現行品も一部異なるため、本体ラベルの先頭が「V-」か「VD-」かを確認してください。

Q. VD-13ZF2-BLの場合も後継機種はVD-13ZF14ですか?

A. 末尾に「-BL」が付くVD-13ZF2-BLの場合、三菱電機WIN2Kで案内されている現行品はVD-13ZF14-BLです。BL品は優良住宅部品の認定品で、集合住宅などで指定されていることがあります。交換後もBL品が必要かどうかは、管理会社や管理組合に確認しておくと安心です。

Q. 浴室の換気は弱くないのに、洗面所の吸い込みだけ弱いのはなぜですか?

A. 2部屋用換気扇でよくある症状で、副吸込側のダクトが途中で折れている、接続部が外れている、ダクト内にホコリがたまっている、といった原因が考えられます。本体の能力低下が重なっていることもあります。本体を交換するときにダクトも点検し、必要に応じて交換すると改善が期待できます。

Q. VD-13ZF2の交換は自分でできますか?

A. VD-13ZF2は電源線を本体に直接つなぐ天井埋込形のため、配線作業には電気工事士の資格が必要です。後継機種VD-13ZF14の据付工事説明書でも、電気工事は電気工事士が行うよう明記されています。さらに天井裏で排気ダクトと副吸込ダクトの2本を扱う必要があるため、資格のない方のDIYはおすすめしません。

まとめ|VD-13ZF2の交換と後継機種選び

VD-13ZF2は、三菱電機が1990年6月に発売し、1994年に生産を終えた天井埋込形のダクト用換気扇です。浴室と洗面所・トイレの2部屋を1台で換気する「ZF」系統の一世代で、今も使われているものは30年前後が経過しています。異音や換気不足、副吸込グリルの吸い込みの弱さなどが気になり始めたら、交換を考えてよいタイミングです。

後継機種は、三菱電機WIN2Kで現行品として案内されているVD-13ZF14が直系です。埋込寸法260mm角・接続パイプφ100mmの2部屋用低騒音形で、既存の開口を生かして交換できる見込みが高い組み合わせです。天井裏のスペースによっては、同じく現行品として案内されているVD-13ZFC14も候補になります。いずれの場合も、2部屋用から1部屋用に替えないこと、副吸込ダクトの状態をあわせて確認すること、V-13ZF2やVD-13ZF2-BLとの品番の違いに注意することが大切です。

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