VD-10ZFC5の交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

銘板に「VD-10ZFC5」とある浴室の換気扇を、そろそろ替えたい。けれど品番で調べてもメーカーの製品情報が出てこない。
この記事は、そんな状況で交換先を探している方に向けたものです。結論から言うと、交換先は三菱電機の現行機種「VD-10ZFC14」です。どちらも浴室と脱衣所などを1台でまとめて換気する2部屋用で、天井の開口は215mm角、ダクトはφ100mmという「10クラス」の基本寸法を受け継いでいます。
注意したいのは、同じ2部屋用でも「13」や「15」で始まる品番は開口が260mm角と一回り大きいことです。品番の数字を読み違えて大きいクラスを選ぶと、天井の穴を広げる工事が必要になります。また、コンセントではなく天井裏の屋内配線と本体を接続する機種なので、取り外しも取り付けも電気工事士の資格を持つ人の作業になります。
この記事では、VD-10ZFC5を「今すぐ替えるべきか、まだ使えるのか」を判断する手順をフローチャートで示したうえで、10クラスならではの寸法の考え方、VD-10ZFC14と24時間換気タイプ・定風量タイプの選び分け、交換で見落としやすいスイッチや天井の条件まで、メーカー資料で確認できた内容をもとに解説します。
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目次
VD-10ZFC5交換の結論まとめ
VD-10ZFC5の交換で押さえておきたいことを、判断の材料になる順に一覧にしました。数値や仕様は三菱電機の業務支援サイトWIN2Kと、VD-10ZFC14の取扱説明書・据付工事説明書で確認したものです。
| 確認すること | VD-10ZFC5の場合 |
|---|---|
| 交換先(後継機種) | VD-10ZFC14(ダクト用換気扇 天井埋込形(2部屋用低騒音形)・2024年6月発売) |
| 天井の開口 | 215mm角どうしの入れ替え(VD-10ZFC14の据付工事説明書で□215mm) |
| ダクト | φ100mm(排気側+副吸込側の2本をそのまま再接続) |
| 工事時間 | 15分〜30分程度が目安。副吸込側ダクトの補修、スイッチ交換、天井材の補修が加わると長くなります |
| DIY | 不可(屋内配線を本体の端子に接続する機種のため電気工事士の資格が必要) |
| おすすめの交換方法 | 同じ10クラス・2部屋用のVD-10ZFC14へ本体ごと交換。24時間換気をさせたい場合はVD-10ZFLC14やVD-10ZFVC7も検討 |
交換先は10クラスの2部屋用「VD-10ZFC14」
WIN2Kでは、VD-10ZFC5の前後にあたるVD-10ZFC2(1994年発売)やVD-10ZFC6(2004年発売)、さらに初代のVD-10ZFC(1988年発売)の製品ページに、現行機種として「VD-10ZFC14」と「VD-10ZFVC7」の2機種が示されています。VD-10ZFC5自体の製品ページはWIN2Kで見つけられませんでしたが、同じ系統の旧機種がそろってこの2機種につながっていることから、標準的な交換先はVD-10ZFC14と考えてよいでしょう。
VD-10ZFC14は、WIN2Kの品名で「ダクト用換気扇 天井埋込形(2部屋用低騒音形)」とされる機種です。VD-10ZFC5を壁のスイッチの入・切で使ってきた場合は、交換後も同じ操作で使えます。一方のVD-10ZFVC7はDCブラシレスモーターを使った「2部屋用定風量タイプ」で、常時運転を前提にした上位の選択肢です。
工事時間の目安と長くなる条件
換気生活では、浴室やトイレの換気扇の交換を15分〜30分程度とご案内しています。VD-10ZFC5からVD-10ZFC14への交換も、開口とダクト径が同じ系統どうしの入れ替えなので、基本はこの範囲に収まります。
ただし、2部屋用は排気側と副吸込側の2本のダクトを扱うため、1部屋用より確認する箇所が増えます。副吸込側のダクトが天井裏で外れていた、本体の周りの天井材が湿気で傷んでいた、壁のスイッチが新しい本体と合わない種類だった、といった場合は、その分の作業が加わります。
DIYができない理由と、おすすめの進め方
VD-10ZFC5のような天井埋込形は、コンセントにプラグを差すタイプではありません。VD-10ZFC14も「速結端子接続」とされ、天井裏の電源線を本体の端子に差し込んで接続します。屋内配線の接続は電気工事士法で資格者に限られており、VD-10ZFC14の取扱説明書・据付工事説明書でも、電気工事は電気工事士が電気設備技術基準と内線規程に従って行うよう明記されています。浴室のような湿気の多い場所では、D種接地工事と漏電ブレーカーの取付けも求められています。
資格がない場合は、専門業者に依頼するのが安全で確実です。換気生活では、本体の写真と品番ラベルの写真をLINEで送っていただければ、交換先の機種や工事の内容をご相談いただけます。
実際のVD-10ZFC5交換の様子
ここでは同じ系統の交換に共通する流れを、浴室の天井に本体、脱衣所の天井に副吸込グリルがある「よくある現場の一例」として工程ごとにご紹介します。
Before
浴室の天井に、四角いグリルの換気扇が付いています。グリルを外して本体の銘板を確認すると「VD-10ZFC5」の表記があり、10クラスの2部屋用であることが分かります。ここで見るのは品番だけではありません。脱衣所の天井に小さな副吸込グリルがあるかどうか、浴室の壁に近すぎないか、本体の周りの天井材にたわみやシミがないかも合わせて確認します。
もう一つ確かめておきたいのが壁のスイッチです。VD-10ZFC14の取扱説明書では、電子式スイッチやホタルスイッチ(スイッチが切れているときにランプが点くタイプ)は、組合せによって不具合が起きるおそれがあるとされています。古い住宅ではホタルスイッチが使われていることもあるため、交換前に種類を見ておきます。
取り外し作業
分電盤で換気扇の回路のブレーカーを切り、検電器で電気が来ていないことを確かめてから作業に入ります。グリルは長年の湿気で樹脂が硬くなっていることが多く、無理に引くと爪が折れて天井側に破片が落ちることがあるため、少しずつ均等に引き下げて外します。
グリルの裏には、本体側と副吸込側の吸い込みの割合を調整する風量調節板が付いています。グリルを外すと羽根とモーターが見え、本体を天井に固定しているネジを外していきます。本体を下ろす前に、天井裏で排気ダクトと副吸込ダクトがどちら向きにつながっているかを確認し、取り違えないよう目印を付けておきます。
配線処理
本体を少し下げて、端子から電源線を外します。20年以上使われてきた配線は、被覆が硬くなっていたり、先端が変色していたりすることがあります。その場合は先端を切り戻して、新しく被覆をむき直します。VD-10ZFC14の取扱説明書では電源電線の皮むきは10mmとされており、むきすぎると漏電の原因になると注意されています。
浴室のような湿気の多い場所では、アース線の接続も確認します。既存の本体でアースが取られていなかった場合は、接地工事の要否を含めてその場でご説明します。2本のダクトはアルミテープをはがして本体から抜き、天井裏に残したまま新しい本体に付け直します。
新型設置

VD-10ZFC14の据付工事説明書では、埋込寸法は□215mmです。VD-10ZFC5が収まっていた開口にそのまま入るため、天井の穴を広げる加工は通常いりません。天井裏で排気ダクトと副吸込ダクトをそれぞれの接続口に差し込み、テーピングしやすい段付きの接続口にアルミテープを巻いて空気漏れを防ぎます。
電源線とアース線を端子に差し込み、軽く引いて抜けないことを確認したら、本体を開口に押し上げて固定します。据付工事説明書では、浴室と他の部屋で使う場合は本体を必ず浴室側に設置するよう指定されており、この現場でも本体は浴室、副吸込グリルは脱衣所という配置のままです。最後にグリルを取り付けます。
After
【📷写真】浴室の天井にVD-10ZFC14が設置された完成写真
ブレーカーを戻してスイッチを入れ、運転音とグリルのガタつきを確認します。浴室の本体グリルと脱衣所の副吸込グリルの両方にティッシュペーパーを近づけ、どちらにも吸い付けば2部屋とも換気できています。脱衣所側の吸い込みが弱いときは、ダクトの接続や風量調節板の取付け状態を見直します。
仕上げに、VD-10ZFC14のお手入れについてご説明します。取扱説明書ではグリルの清掃を6か月に1度が目安とされ、台所用の中性洗剤を薄めて布で拭き、洗剤が残らないよう乾いた布で拭き取る方法が案内されています。シンナーやアルコール、研磨剤入りの洗剤は使わないよう注意書きがあります。
VD-10ZFC5とは?(特徴・仕様)
VD-10ZFC5は、三菱電機の「ダクト用換気扇 天井埋込形」のうち、品番が「VD-10ZFC」で始まる2部屋用の系統に属する機種です。本体を浴室などの天井に埋め込み、もう一つの部屋の天井に付けた副吸込グリルからもダクトで空気を引き込んで、まとめて屋外へ排気します。
困るのは、VD-10ZFC5自体の製品ページや仕様書がWIN2Kに見当たらないことです。風量・騒音・消費電力といった単体の数値は、裏付けが取れない以上この記事には載せていません。代わりに、すぐ前後の世代についてメーカーが出している情報をつなぎ合わせて、VD-10ZFC5の姿を浮かび上がらせていきます。
品番の「10」は開口215mm角のクラスを表す
三菱電機の天井埋込形換気扇は、品番の「VD-」に続く数字でクラスが分かれています。WIN2Kで確認できた範囲では、VD-10ZFC系統はVD-10ZFC2もVD-10ZFC6も、現行のVD-10ZFC14も、埋込寸法215mm角・接続パイプφ100mmです。これに対して、同じ2部屋用のVD-13ZFC14やVD-15ZFC14は260mm角で、天井の穴の大きさが違います。
| 品番のクラス | 埋込寸法 | 現行の2部屋用(局所換気) | 風量(50Hz/60Hz) |
|---|---|---|---|
| 10クラス | 215mm角 | VD-10ZFC14 | 120/125m³/h |
| 13クラス | 260mm角 | VD-13ZFC14 | 175/170m³/h |
| 15クラス | 260mm角 | VD-15ZFC14 | 210/210m³/h |
※三菱電機WIN2Kの仕様表、各機種の取扱説明書・据付工事説明書で確認した値です。
つまりVD-10ZFC5は、2部屋用の中で一番コンパクトなクラスにあたります。マンションの浴室のように天井裏のスペースが限られている場所や、浴室と脱衣所の換気をコンパクトな本体1台でまかなう間取りで選ばれてきたクラスです。交換で迷いやすいのは、「せっかくだから風量の大きいものに」と13や15のクラスを選んでしまうケースで、その場合は開口を260mm角に広げる工事が必要になります。
VD-10ZFC5が使われていた時期
VD-10ZFC系統の世代をWIN2Kでたどると、初代のVD-10ZFCが1988年10月発売・1992年生産終了、VD-10ZFC2が1994年7月発売・1999年生産終了、VD-10ZFC6が2004年6月発売・2007年生産終了となっています。品番の並びから、VD-10ZFC5はVD-10ZFC2とVD-10ZFC6の間、1999年ごろから2004年ごろに販売されていた世代と考えられます。
この推定どおりであれば、2026年の時点で設置から20年以上が経っている個体が多いことになります。正確な製造年は本体の銘板で確認できる場合がありますが、文字が消えかけていることも多いので、読み取れない場合は写真を送っていただければこちらで確認します。
前後の世代から見えるVD-10ZFC系統の特徴
VD-10ZFC2の製品ページには、特長として「低騒音設計」「スライド脱着式」「テーピングが容易な段付構造のパイプガイド」が挙げられています。後のVD-10ZFC6では、「2部屋同時換気」「省電力設計の高効率モーター」に加えて、排気口と副吸込口の両方に高密閉風圧式シャッターを備え、本体グリルの裏面に風量調節板、着脱できる副吸込グリルが付属するとされています。
VD-10ZFC5はこの2つの世代の間にあたるため、同じように本体側と副吸込側の吸い込みを風量調節板で配分する構造だったと考えられます。ただし、シャッターの数や配置など細かな仕様はVD-10ZFC5単体の資料で確認できていないため、交換時には実物を見て判断します。
VD-10ZFC5の交換が必要なタイミング
【📷写真】汚れがたまったVD-10ZFC5のグリルと羽根のアップ(浴室の天井)
交換するべきか迷ったときは、「症状」を先に見て、次に「年数」を見る順番で考えると判断しやすくなります。下の図は、VD-10ZFC14の取扱説明書に書かれている使用中止の症状と標準使用期間をもとに、判断の流れをまとめたものです。

図:VD-10ZFC5を交換すべきかの判断フロー(症状→年数→判断)
異音・換気不足
図の一段目は、すぐに使用をやめるべき症状です。VD-10ZFC14の取扱説明書では、羽根が回転しない、運転中に異常な音や振動がする、回転が遅い・不規則、こげ臭いにおいがする、本体の据付部に腐食や破損がある、といった場合は直ちに使用を中止し、電源を切って連絡するよう案内されています。VD-10ZFC5で同じ症状が出ているなら、それは修理ではなく交換を急ぐ段階です。
二段目は、まだ回っているものの調子が落ちているケースです。運転音が以前より大きい、回り始めにうなるような音がする、脱衣所の副吸込グリルにティッシュを近づけても吸い付かない、といった症状です。脱衣所側だけ吸わない場合は、本体ではなく副吸込ダクトの外れやつぶれ、風量調節板の外れが原因のこともあります。グリルを清掃し、ダクトの状態を確認しても改善しない場合に交換を考えます。
経年劣化
見た目の変化も、本体の寿命を知る手がかりです。グリルが黄ばんで硬くなり、外そうとすると爪が欠けそうになる、グリルの周りの天井材が黒ずんでいる、本体のフランジ周辺にサビが出ている、といった状態は、湿気の多い浴室で長年使われてきた証拠です。
とくに浴室側に本体がある2部屋用は、入浴のたびに湯気を直接受け止めています。羽根にこびり付いた汚れは回転のバランスを崩し、モーターの負担を増やします。清掃しても臭いが残る、黒い汚れが羽根の奥まで固まっているといった状態であれば、部品を交換するより本体ごと新しくするほうが現実的です。
使用年数の目安
図の三段目が年数による判断です。VD-10ZFC14の取扱説明書では、設計上の標準使用期間を15年としており、これを超えて使うと経年劣化による発火やけがなどの事故につながるおそれがあると注意書きされています。VD-10ZFC14では製造年が本体に西暦4桁で表示されているので、交換後は次の交換時期の目安も分かりやすくなります。
VD-10ZFC5は、前後の世代の販売時期から考えると、多くがこの15年を超えていると推定されます。症状がまだ出ていなくても、止まってから慌てるより、動いているうちに計画的にVD-10ZFC14へ替えるほうが、浴室と脱衣所の両方で湿気がこもる期間をつくらずに済みます。逆に、ほかの機種から交換したばかりなど設置から15年未満であることがはっきりしている場合は、6か月ごとのグリル清掃を続けながら様子を見る選択もあります。
VD-10ZFC5の後継機種と互換性
公式後継機種の型番
VD-10ZFC5の交換先として、この記事ではVD-10ZFC14をおすすめしています。WIN2Kでは、VD-10ZFC、VD-10ZFC2、VD-10ZFC6、そして1990年発売のVD-10ZF3といった10クラスの2部屋用の旧機種に対し、現行機種としてVD-10ZFC14とVD-10ZFVC7が表示されています。
VD-10ZFC14は2024年6月3日に発売された現行機種です。WIN2Kの特長欄を見ると、2部屋を同時に換気できる点と副吸込グリル付(グリル部分着脱可能)である点がまず目に入ります。そのほか、排気側の高密閉風圧式シャッター、グリル部と羽根部のデュアルバリアマテリアル、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」、省電力設計の高効率モーター、低騒音設計、本体スライド脱着式が並んでいます。
また、VD-10ZFC14と同じ取扱説明書には、24時間換気機能付タイプの「VD-10ZFLC14」も載っています。こちらは壁スイッチで「強」「弱」を切り替えられ、「弱」運転で24時間換気を行うタイプです。VD-10ZFC5を入・切のスイッチだけで使ってきたのであればVD-10ZFC14、建物の換気計画上、常時運転させたいのであればVD-10ZFLC14やVD-10ZFVC7が候補になります。
サイズ・性能の違い(比較表)
VD-10ZFC5単体の仕様は確認できなかったため、旧機種側には同じ系統のVD-10ZFC2・VD-10ZFC6でWIN2Kに記載されている内容を参考として並べます。
| 項目 | VD-10ZFC5(旧機種) | VD-10ZFC14(後継機種) |
|---|---|---|
| 品名 | ダクト用換気扇 天井埋込形(VD-10ZFC系統の2部屋用) | ダクト用換気扇 天井埋込形(2部屋用低騒音形) |
| 販売時期 | メーカー資料で確認できず(前後の世代から1999〜2004年ごろと推定) | 2024年6月3日発売(現行) |
| 埋込寸法 | 215mm角(同系統のVD-10ZFC2・VD-10ZFC6の値) | □215mm |
| 接続パイプ径 | φ100mm(同系統の値) | φ100mm |
| 風量 | 確認できず | 120m³/h(50Hz)/125m³/h(60Hz) |
| 騒音 | 確認できず | 27dB(50Hz)/27.5dB(60Hz) |
| 消費電力 | 確認できず | 13W(50Hz)/15.5W(60Hz) |
| 外形寸法 | 確認できず | 高さ210×幅396×奥行286mm |
| 質量 | 確認できず | 2.0kg |
| シャッター | 確認できず(参考:VD-10ZFC6は排気口・副吸込口の両方) | 高密閉風圧式シャッター(排気側) |
| 電源・接続 | 屋内配線を本体に接続(参考:VD-10ZFC6は速結端子接続) | 単相100V・速結端子接続 |
※VD-10ZFC14の数値の出典は、三菱電機WIN2Kの仕様表と、取扱説明書・据付工事説明書です。騒音値は無響室で測ったもので、実際に天井へ据え付けた状態では大きめに出ることがあります。
交換でいちばん大切なのは、開口とダクトがそのまま使えるかどうかです。VD-10ZFC5の系統とVD-10ZFC14は215mm角・φ100mmで共通しているため、天井を切り広げたり、ダクトの太さを変えたりする必要は基本的にありません。ただし、VD-10ZFC14の据付工事説明書には、野縁の高さと天井材の厚さの合計を40mm以下、天井材の厚さを25mm以下とし、本体のフランジ部分と天井材に2〜3mmのすき間があくよう角穴をあける、という条件があります。リフォームで天井材を重ね張りしている場合などは、この条件に収まるかを現地で確認します。
シャッターの構成にも世代による違いがあります。参考として確認したVD-10ZFC6は排気口と副吸込口の両方にシャッターがあると案内されていましたが、VD-10ZFC14の特長欄では「高密閉風圧式シャッター搭載(排気側)」とされています。屋外からの逆風を止める排気側のシャッターは備えているので、通常の使い方で困ることはありませんが、旧機種と構造がまったく同じではない点は知っておくとよいでしょう。
他メーカーとの互換性
パナソニックや東芝(日本キヤリア)など他メーカーの天井埋込形換気扇は、本体の埋込寸法、排気側と副吸込側の接続口の位置や向き、副吸込グリルの取付枠の寸法が、三菱電機の10クラスと同じとは限りません。今回の調査では、215mm角の開口とφ100mmの2本のダクトにそのまま適合する他メーカー品はメーカー資料で確認できませんでした。他メーカー品を入れる場合は、開口の加工や副吸込ダクトの付け回しが必要になる可能性があります。
VD-10ZFC5の場合、同じメーカーの同じクラスに開口とダクト径のそろったVD-10ZFC14があります。他メーカー品を選ぶ特別な理由がなければ、VD-10ZFC14を選ぶのが天井や配管に手を入れずに済む近道です。
VD-10ZFC5交換の方法と工事の流れ
DIY手順
手順に入る前に押さえておきたいのは、天井裏から来ている電源線を本体につなぎ直す工程があるという点です。この作業は電気工事士の資格がなければ行えず、無資格での作業は法令違反となるうえ、漏電や火災につながるおそれもあります。以下は資格をお持ちの方向けに、VD-10ZFC14の取扱説明書・据付工事説明書に沿って作業の順番をまとめたものです。
- 本体の銘板でVD-10ZFC5であることを確認し、10クラスのVD-10ZFC14(または24時間換気タイプ)を用意する
- 壁のスイッチの種類(ホタルスイッチ・電子式スイッチでないか)と、浴室内にスイッチがないかを確認する
- ブレーカーを切り、検電器で無電圧を確認してからグリルと本体を外す
- 排気側・副吸込側のダクトに目印を付けて切り離し、電源線の先端の状態を確認する
- 野縁高さ+天井材厚さが40mm以下、天井材の厚さが25mm以下であることを確認する
- VD-10ZFC14の接続口に2本のダクトを差し込み、アルミテープで巻いて固定する
- 電源線(皮むき10mm)とアース線を速結端子に接続し、本体を固定してグリルを取り付ける
- 通電して運転音を確認し、本体グリルと副吸込グリルの両方の吸い込みを確かめる
作業で見落としやすいのはスイッチまわりです。VD-10ZFC14の取扱説明書では、浴室内にコントロールスイッチを設けることは禁止されており、電子式スイッチやホタルスイッチは組合せによって不具合が起きるおそれがあるとされています。適応スイッチとしては、VD-10ZFC14にはP-10SW2が示されています。また、グリルの側面と部屋の壁は150mm以上離すことになっているため、既存の位置がこれより壁に近い場合は扱いを検討します。
業者依頼の流れ
換気生活にご依頼いただく場合は、まずLINEでご連絡ください。浴室の換気扇本体、グリルを外した状態の銘板、脱衣所の副吸込グリル、壁のスイッチの写真を送っていただくと、交換先の機種と工事の内容をスムーズにご案内できます。
- LINEで「VD-10ZFC5を交換したい」とご連絡いただく
- 本体・銘板・副吸込グリル・壁スイッチの写真を送っていただく
- 写真をもとに交換機種と作業内容をご相談し、工事日を決める
- 当日、VD-10ZFC5を取り外してVD-10ZFC14を取り付ける
- 2部屋の吸い込みと運転音を確認し、お手入れ方法をご説明して完了
写真で判断しきれない点がある場合や、天井裏のダクトに補修が必要になりそうな場合は、作業に入る前にその内容をご説明し、ご了承いただいてから進めます。工事中は浴室と脱衣所を使えない時間がありますが、標準的な取替であれば短時間で元どおりお使いいただけます。
注意点
1つ目は、クラスの取り違えです。2部屋用の現行機種にはVD-10ZFC14、VD-13ZFC14、VD-15ZFC14などがあり、品番の数字が1つ違うだけで開口の大きさが変わります。VD-10ZFC5からの交換で13や15のクラスを選ぶと、天井の穴を215mm角から260mm角に広げる工事が必要になります。
2つ目は、運転のしかたとの相性です。入浴後だけスイッチを入れる使い方であれば、同じ入・切操作のVD-10ZFC14がそのまま合います。一方で、建物の24時間換気を浴室の換気扇で担っている場合は、「弱」運転で24時間換気ができるVD-10ZFLC14や、DCブラシレスモーターで定風量運転をするVD-10ZFVC7が候補になります。VD-10ZFVC7の据付工事説明書では、市販のスイッチで24時間運転する場合は、容易に停止されない工夫が必要とされています。どの使い方をしているか分からない場合は、スイッチの写真から確認できます。
3つ目は、天井裏の状態です。20年以上使われた住宅では、副吸込側のダクトがたるんでいたり、接続部のテープが劣化してはがれていたりすることがあります。据付工事説明書では、排気ダクトに屋外へ向けて1/100以上の下り勾配をつけることや、極端な曲げやしぼりを避けることも求められています。本体だけ新しくしても、ダクトに問題があれば脱衣所側の換気は改善しないため、交換の機会にあわせて点検しておくと安心です。
VD-10ZFC5交換・後継機種に関するよくある質問
Q. VD-10ZFC5の品番で調べてもメーカーの製品情報が出てきません。交換先はどう決めればよいですか?
A. VD-10ZFC5自体の製品ページはWIN2Kで確認できませんでしたが、同じVD-10ZFC系統のVD-10ZFC2やVD-10ZFC6などの現行機種として、VD-10ZFC14とVD-10ZFVC7が示されています。入・切のスイッチで使う一般的な使い方なら、同じ215mm角・φ100mmのVD-10ZFC14が標準の交換先です。
Q. 品番の数字が大きいVD-13ZFC14やVD-15ZFC14でも、今の天井の穴に入りますか?
A. そのままでは入りません。VD-13ZFC14とVD-15ZFC14は埋込寸法が260mm角で、VD-10ZFC5の215mm角より大きいため、天井の開口を広げる工事が必要になります。開口を変えずに交換したい場合は、同じ215mm角のVD-10ZFC14を選んでください。
Q. VD-10ZFC5を24時間つけっぱなしにしています。交換先はVD-10ZFC14でよいですか?
A. 常時運転が前提であれば、VD-10ZFC14と同じ取扱説明書に載っている24時間換気機能付タイプのVD-10ZFLC14(「弱」運転で24時間換気)や、DCブラシレスモーターを使った定風量タイプのVD-10ZFVC7も検討してください。どちらが合うかは、今のスイッチの種類や建物の換気の考え方によって変わるため、スイッチの写真を送っていただければご相談に応じます。
Q. 壁のスイッチがホタルスイッチ(切るとランプが点くタイプ)です。そのまま使えますか?
A. VD-10ZFC14の取扱説明書では、電子式スイッチやホタルスイッチは組合せによって不具合が起きるおそれがあるとされています。適応スイッチとしてはP-10SW2が示されているので、交換のときにスイッチも合わせて確認し、必要に応じて取り替えます。なお、浴室内にスイッチを設けることは禁止されています。
Q. VD-10ZFC5がいつ設置されたものか分かりません。交換したほうがよいですか?
A. VD-10ZFC5の正確な販売期間はメーカー資料で確認できませんでしたが、前後の世代の販売時期から、1999年ごろから2004年ごろの機種と考えられます。現行機種の取扱説明書では標準使用期間を15年としているため、多くのVD-10ZFC5はすでにこの期間を超えていると推定されます。異音や停止がなくても、計画的な交換をおすすめします。
Q. リフォームで浴室の天井を張り替えています。そのまま交換できますか?
A. VD-10ZFC14の据付工事説明書では、野縁の高さと天井材の厚さの合計を40mm以下、天井材の厚さを25mm以下にすることが条件とされています。天井材を重ね張りして厚くなっている場合は条件を満たさないことがあるため、本体の周りの写真や点検口から見た天井裏の様子を確認したうえで判断します。
Q. 電気工事士の資格がなくても、VD-10ZFC5の交換はできますか?
A. できません。VD-10ZFC5は天井裏の屋内配線を本体の端子につなぐ機種で、この作業には電気工事士の資格が必要です。浴室ではD種接地工事や漏電ブレーカーの取付けも求められているため、資格をお持ちでない方は専門業者にご依頼ください。
まとめ|VD-10ZFC5の交換と後継機種選び
VD-10ZFC5は、三菱電機の天井埋込形換気扇のうち、浴室と脱衣所などを1台で換気する2部屋用・10クラスの機種です。WIN2Kで単体の資料は確認できませんでしたが、前後の世代の販売時期から1999年ごろから2004年ごろの機種と考えられ、現行機種の標準使用期間である15年を超えている個体が多いと推定されます。止まる、こげ臭い、異常な振動があるといった症状が出ていればすぐに使用をやめ、音の変化や脱衣所側の吸い込み不足があれば清掃と点検のうえで交換を検討してください。
交換先は、同じ215mm角・φ100mmの10クラスで2部屋用のVD-10ZFC14が基本です。開口とダクトがそのまま使えるため、天井を広げる工事は通常いりません。13や15のクラスは開口が260mm角になるので、品番の数字の取り違えに注意しましょう。常時運転させたい場合は、24時間換気機能付のVD-10ZFLC14や定風量タイプのVD-10ZFVC7も候補になります。
交換作業は電源線の接続を伴うため電気工事士の資格が必要で、DIYはできません。工事時間は15分〜30分程度が目安で、副吸込側ダクトの補修やスイッチの交換が必要な場合は長くなります。換気生活では、本体・銘板・副吸込グリル・壁スイッチの写真をLINEで送っていただければ、交換先の選び方から工事の内容までご相談いただけます。
| こんな悩みはありませんか? 音が大きくなってきた 吸い込みが弱く、においが残る 10年以上使用している 換気扇、浴室乾燥機、レンジフードの交換は、換気生活にお任せください。 年間7,102件の圧倒的な施工実績を持ち、取り付け後は10年間保証をご用意しております。商品、工事、処分、出張費をすべて含んだ安心の料金体系も強みです。見積もりやご相談は完全無料となりますので、この機会になんでもご相談ください。 |





