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VD-10Z2-1の交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

三菱電機の天井換気扇を交換しようと品番を控えたものの、「VD-10Z2-1」で検索してもメーカーの製品ページにたどり着けない。末尾の「-1」が何を表すのかも、手がかりが見つからない。この記事は、そうした情報の少ない品番を前にしている方に向けて書いています。結論から書くと、VD-10Z2-1の交換先は、三菱電機の現行機種「VD-10Z14」です。電材店が公開している三菱換気扇の新旧対比表では、VD-10Z2・VD-10Z2-1・VD-10Z2-2がひとつの欄にまとめられ、買替機種としてVD-10Z14が示されています。枝番の「-1」が付いていても、交換先の考え方は枝番なしのVD-10Z2と変わりません。

VD-10Z2は、三菱電機の総合カタログ資料編にある「ダクト用換気扇の経歴」で発売時期が1987年とされている天井埋込形の換気扇です。表の上では、いまのVD-10Z14まで続く「VD-10Z」の数字付きの並びの先頭にあたり、天井の穴の大きさ(埋込寸法180mm角)、ダクトの太さ(φ100mm)、天井裏でダクトがつながる高さ(排気口高さ102mm)が、VD-10Z14と同じ数字で並んでいます。30年以上前の世代でありながら、取り替えに必要な寸法がそのまま受け継がれている組み合わせです。

一方で、「-1」という枝番の意味は、今回確認した三菱電機の資料には説明がありませんでした。この記事では、わからないことはわからないと書いたうえで、ラベルの見つけ方と読み方、VD-10Z2世代とVD-10Z14の寸法の違い、トイレの天井換気扇を入れ替える流れ、そして交換の判断材料を順に整理します。品番ラベルの写真を手元に用意して読み進めると、ご自宅の換気扇に当てはめやすくなります。

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目次

VD-10Z2-1交換の結論まとめ

VD-10Z2-1の交換について、判断に必要な答えを先に一枚の表へ集めました。表のあとに、それぞれの答えの根拠を短く添えています。

知りたいことVD-10Z2-1の答え
後継機種VD-10Z14(三菱電機 ダクト用換気扇 天井埋込形・2024年6月3日発売)新旧対比表でVD-10Z2/Z2-1/Z2-2の買替機種とされている
穴を広げずに替えられるか埋込寸法180mm角・接続パイプφ100mm・排気口高さ102mmが同じ(カタログ資料編)本体高さは167mm→179mmで12mm高くなる
工事時間浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度が目安(換気生活FAQ)30年以上前の本体は固着やダクトの硬化で延びることがある
DIY可否資格がない方は不可(電源線を本体の速結端子につなぐため電気工事士の作業)グリルを外してラベルを確認するところまでは可能
おすすめの交換方法ラベルの形名を末尾まで撮影 → VD-10Z14へ本体ごと交換

後継機種:枝番があってもVD-10Z14

電材店のタロトデンキが公開している「三菱換気扇 新旧対比表」(2026年7月のデータ)では、VD-10Zタイプの旧品番としてVD-10Z2、VD-10Z2-1、VD-10Z2-2から、VD-10Z3、VD-10Z4……VD-10Z13までが一つの行に並び、買替(現行)機種はVD-10Z14とされています。メーカーのカタログ資料と合わせて見ても、VD-10Z2-1の交換先はVD-10Z14と考えてよいでしょう。

VD-10Z14は、三菱電機の業務支援サイトWIN2Kで「[本体]ダクト用換気扇 天井埋込形」として掲載されている現行機種です。取扱説明書・据付工事説明書では、浴室・トイレ・洗面所・居間・事務所・店舗の天井に取り付ける機種として案内されています。VD-10Z2-1が付いている場所がトイレでも浴室でも、同じ機種を候補にできます。

工事時間:標準は15〜30分、トイレ特有の条件で延びることも

換気生活のよくある質問では、浴室・トイレの換気扇交換は15分〜30分程度が目安とされています。VD-10Z14は埋込寸法と排気口高さがVD-10Z2と同じ数字なので、天井の穴を切り広げたり、ダクトの高さを付け替えたりする工程は基本的に発生しない組み合わせです。

目安より長くなりやすいのは、便器の真上で脚立の置き場所が限られるトイレ、天井裏の電源線の被覆が硬くなっていて先端を作り直す必要がある場合、ホタルスイッチの交換を同時に行う場合などです。30年以上前の世代では、本体の固定ネジのさびで取り外しに手間取ることもあります。こうした条件は写真で見当をつけられることも多いので、相談の段階で伝えておくと当日の段取りがスムーズです。

DIY可否:ラベル確認までは自分で、配線は有資格者

VD-10Z14は、天井裏から来ている電源線を本体の速結端子に差し込んで接続する機種で、コンセントに差すプラグ式ではありません。据付工事説明書でも電気工事は電気工事士が行うよう求められており、電線の取り外しと接続を伴う交換は、資格のない方は行えない作業です。

ただし、ブレーカーを切ってからグリルを外し、本体のラベルを撮影するところまでは、ふだんのお手入れと同じ範囲の作業です。この写真があると、交換先の判断がぐっと確かになります。電線や端子には触れず、写真を撮ったらグリルを戻しておきましょう。

おすすめの交換方法:形名は末尾まで読んでから決める

おすすめは、ラベルの形名を「VD-10Z2-1」の最後の「-1」まで読み取ったうえで、VD-10Z14へ本体ごと交換する方法です。現行機種のVD-10Z14でさえ補修用性能部品の保有期間は製造打切り後6年とされており、30年以上前の世代の部品を取り寄せて直すことは期待できません。形名を末尾まで読むことにこだわるのは、頭に「D」があるかどうか、数字の前が「Z」か「ZJ」かで交換先が変わるためで、そのくわしい理由は後継機種の章で説明します。

実際のVD-10Z2-1交換の様子

ここからは、トイレの天井に付いたVD-10Z2-1をVD-10Z14へ入れ替える流れを、よくある現場の一例としてご紹介します。舞台は1980年代の終わりごろに建てられた戸建て住宅の1階トイレです。トイレの換気扇は浴室ほど湿気にさらされない一方で、毎日のように長時間回されるため、音や吸い込みの変化に気づいたときには、かなり使い込まれていることがよくあります。

Before

トイレの天井換気扇は、便座の真上かドア寄りの天井に付いていることが多く、最初に脚立をどこに立てられるかを確かめます。グリルはカタログ資料編の数字で242mm角のプラスチック製です。トイレでは湯気よりも紙ぼこりや綿ぼこりが多く、グリルの縁に沿って天井に灰色の筋ができていることがあります。

運転の確認は、スイッチを入れた直後と切った直後の音を聞き比べると手早くできます。回り始めが重い、止めたあとも羽根がカラカラと惰性で鳴り続ける、といった様子はモーターの軸受けの傷みを疑う手がかりです。確認が済んだらグリルを外し、本体のラベルを「VD-10Z2-1」の末尾まで写真に残してから作業に入ります。

取り外し作業

ブレーカーを切って電気が来ていないことを確かめ、便器の上と床を養生します。トイレは空間が狭く、脚立を立てる位置が限られるため、便器のふたを閉めて脚立の脚がタイルの目地にかからない位置を選ぶのが、作業の安全につながります。

カタログ資料編では、VD-10Z2はグリルの取り付けが「バネ取付方式」、ダクト接続口が「スライド脱着式」とされています。グリルは下に引いてばねを外し、本体を固定しているネジを緩めて、本体をゆっくり下ろします。本体は金属製なので、さびたネジの頭をなめないよう、ドライバーのサイズを合わせて少しずつ力をかけていきます。

配線処理

本体を下ろしたら、天井裏から来ている電源線を外します。30年以上同じ位置にあった電線は、被覆が硬くなっていたり、芯線の先が黒ずんでいたりすることがあります。新しいVD-10Z14は速結端子に電線を差し込む方式なので、傷んだ先端は切り詰め、新しくむき直して確実に差し込める状態に整えます。

このとき、壁のスイッチの種類も確かめておきます。VD-10Z14の取扱説明書では、スイッチは別売で、電子式のスイッチやホタルスイッチ(消灯時に小さく光るスイッチ)は不具合が出るおそれがあると注意されています。トイレでは照明と並んだホタルスイッチが使われていることもあるため、交換と同時にスイッチをどうするかをここで相談します。

新型設置

開口の四辺と天井の下地を確かめてから、VD-10Z14を取り付けます。埋込寸法は180mm角で、排気口の高さもVD-10Z2と同じ102mmなので、天井裏のダクトを大きく曲げ直さずに新しい接続口へ届かせることができます。本体高さはカタログ資料編で167mmから179mmへ12mm高くなるため、天井裏の梁や配管との間に余裕があるかを、取り外した直後に一度のぞいて確認しておきます。

ダクトは段付構造の接続口に差し込んでアルミテープで巻き、電源線を速結端子に差し込んで本体を固定します。据付工事説明書では、本体のフランジと天井材の間に2〜3mmのすき間を設けること、グリルの側面と壁を150mm以上離すことが指示されています。壁が近いトイレでは、この距離も確認しておきたいポイントです。

After

グリルをばねで留めてブレーカーを戻したら、確認はトイレのドアを閉めた状態で行います。グリルの前に手をかざして吸い込みを感じるか、運転音に引っかかりがないか、グリルが天井面に沿って浮きなく納まっているかを順に見ていきます。グリル角寸法はカタログ資料編で242mmから250mmへ広がるため、古いグリルの縁に沿ってできていた灰色の筋は隠れやすくなります。

引き渡しでは、新しい本体には製造年が表示されていること、グリルのお手入れは6か月に1度が目安と取扱説明書に書かれていることをお伝えします。製造年の表示がなかったVD-10Z2世代と違い、次に交換時期を考えるときの手がかりが本体に残ります。

VD-10Z2-1とは?(特徴・仕様)

VD-10Z2-1は、三菱電機のダクト用換気扇のうち、天井に本体を埋め込むタイプです。室内から見えるのはグリルだけで、本体は天井裏に収まり、吸い込んだ空気をφ100mmのダクトで屋外まで運びます。換気扇の位置が外壁に面していなくても排気できるため、窓のないトイレや外壁から離れた浴室の天井に使われる形式です。

WIN2Kで製品ページが見つからない理由として考えられること

三菱電機の業務支援サイトWIN2Kには、旧型品でも発売日や生産終了年、現行機種を載せた製品ページが用意されているものがあります。ところがVD-10Z2-1とVD-10Z2については、検索を重ねても製品ページを見つけられませんでした。そのため、発売日や生産終了年、騒音・消費電力といった数字は、VD-10Z2-1についてはメーカーの資料で確認できていません。

代わりに手がかりになったのが、三菱電機の総合カタログの資料編にある「ダクト用換気扇の経歴」(タロトデンキが掲載しているPDF)です。この表には「VD-10Z2」の行があり、発売時期や寸法、材質が載っています。ただし、表に載っているのは枝番なしのVD-10Z2だけで、VD-10Z2-1やVD-10Z2-2の行はありません。以下の数字は、あくまでVD-10Z2の値として読んでください。

項目VD-10Z2(カタログ資料編の値)
種類ダクト用換気扇 天井埋込形
発売時期1987年
風量(50Hz/60Hz)90/72m³/h(開放時)
埋込寸法180mm角
排気径(接続パイプ)φ100mm
本体高さ167mm
排気口高さ102mm
グリル角寸法242mm
本体材質/グリル材質金属/プラスチック
ダクト接続口の着脱スライド脱着式
グリルの取り付けバネ取付方式
騒音・消費電力・生産終了年メーカーの資料では確認できませんでした
VD-10Z2-1としての固有の数値メーカーの資料では確認できませんでした

枝番「-1」について確認できたこと・できなかったこと

「-1」が何を意味するのかは、三菱電機のWIN2K、カタログ資料編、VD-10Z14の取扱説明書のいずれにも説明が見つかりませんでした。色の違いなのか、部品の変更なのか、販売経路の違いなのかを推測で書くことはできないため、この記事では「意味はメーカー資料で確認できなかった」としておきます。

確認できたのは、取り替えの実務にかかわる事実です。新旧対比表では、VD-10Z2・VD-10Z2-1・VD-10Z2-2が同じ欄に並び、交換先はそろってVD-10Z14でした。また同じ表の「V-10Zタイプ」の欄には、頭に「D」のない「V-10Z2-1」という品番も載っています。枝番の付き方が似ていても、頭の文字が違えば属する欄が変わるということです。

図:品番ラベルの見つけ方と「VD-10Z2-1」の読み方

図の左側は、ラベルを見つけるまでの手順です。カタログ資料編でVD-10Z2のグリルはバネ取付方式とされているので、グリルを少し下に引けば、ばねを外して取り外せます。ラベルの位置は年式によって異なることがあるため、本体の内側をライトで照らしながら探し、見つけたら形名の文字列を末尾まで写真に収めてください。現行のVD-10Z14でも、形名は本体に表示されていると取扱説明書に書かれています。

図の右側は、形名を3つに分けて、それぞれについて資料で確認できたことを並べたものです。「VD-10Z」の部分はVD-10Z3、VD-10Z4からVD-10Z14まで同じ並びで続き、「2」の部分はカタログ資料編で1987年発売のVD-10Z2にあたります。「-1」は、先に書いたとおり意味までは確認できませんでしたが、交換先の判断には影響しないことが新旧対比表からわかります。

VD-10Z2世代の位置づけ

カタログ資料編の表では、VD-10Z2の直前の行が1986年の「VD-10Z」、同じ1987年の行に「VD-10ZJ」が並びます。VD-10ZとVD-10ZJは排気口高さが140mm、本体高さが205mmなのに対して、VD-10Z2は排気口高さ102mm、本体高さ167mmと、ひと回り背の低いつくりになっています。VD-10Z2は、その低いつくりのまま、1990年のVD-10Z3、1994年のVD-10Z4へと引き継がれていきました。

VD-10Z3ではグリル角寸法が250mmに変わり、その後のVD-10Z4、VD-10Z6、VD-10Z13、VD-10Z14も250mmで並んでいます。Z系の並びでグリルが242mmなのは、表の上ではVD-10Z2の世代までです。天井のグリルの大きさは、交換後の見た目にかかわる数字として覚えておくとよいでしょう。

VD-10Z2-1の交換が必要なタイミング

VD-10Z2-1は、発売年こそ確認できないものの、VD-10Z2が1987年、次のVD-10Z3が1990年に発売されていることから、30年以上前の世代と考えられます。ここでは「いま交換を急ぐべきか」を判断するための材料を、症状と年数の両面から整理します。

異音・換気不足

トイレや浴室の換気扇で多いのは、回り始めの「ウーン」というこもった音が大きくなる、運転中に「チリチリ」「カタカタ」と何かが擦れる音が混じる、といった変化です。羽根に付いたほこりで回転のバランスが崩れているだけなら掃除で静かになることもありますが、モーターの軸受けがすり減って出る音は、掃除をしても戻りません。

換気不足は、においや湿気の残り方で気づくことが多いサインです。トイレのにおいがなかなか抜けない、浴室の天井の水滴がいつまでも乾かない、といった変化があれば、グリルにティッシュを近づけて吸い込みを確かめてみてください。吸い込みが弱いときは、本体の能力の低下に加えて、天井裏のダクトの外れやつぶれ、シャッターの動きの悪さが重なっていることもあります。

VD-10Z14の取扱説明書には、スイッチを入れても回らない、異常な音や振動がする、回転が遅い・不規則、こげ臭いにおいがする、取付部に腐食や破損がある、といった症状が出たら使用をやめて電源を切るよう書かれています。古い換気扇でも同じ症状は見逃せないサインです。

経年劣化

VD-10Z2の本体はカタログ資料編で金属製、グリルはプラスチック製とされています。浴室に付いている場合は、取付金具やネジのまわりのさび、グリルの黄ばみや細かなひびが目立ちやすくなります。トイレに付いている場合は湿気によるさびは浴室ほど進まないことが多い一方、毎日長い時間回されるため、音の変化として傷みが表に出てくる傾向があります。設置場所によって劣化の出方が違うことを知っておくと、点検のときに見るべきところが絞れます。

見落としがちなのが、壁のスイッチと電線です。30年以上前に付けられたスイッチは、入り切りの手ごたえが鈍くなったり、押しても一度で入らなかったりすることがあります。換気扇の交換は天井裏の電線や壁のスイッチの状態を見直すよい機会でもあるので、気になることがあれば一緒に相談しておくと手戻りがありません。

使用年数の目安

いまの換気扇には、製造年と「設計上の標準使用期間」が表示されています。これは長期使用製品安全表示制度によるもので、2009年4月1日以降に製造された換気扇・扇風機・エアコン・洗濯機の製品に、製造年、設計上の標準使用期間、期間を超えて使うと経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨を表示する仕組みです。VD-10Z14の取扱説明書では、設計上の標準使用期間は15年とされています。

VD-10Z2世代は、この制度が始まるずっと前の製品と考えられるため、ラベルに標準使用期間の表示がなくても不思議ではありません。表示がないから大丈夫なのではなく、現行機種で15年がひとつの区切りとされていることを物差しにすると、VD-10Z2-1はその倍以上の年月を重ねている可能性が高いということです。

判断の材料内容確認できた資料
VD-10Z2の発売時期1987年(次のVD-10Z3は1990年)カタログ資料編「ダクト用換気扇の経歴」
VD-10Z2-1の製造年メーカーの資料では確認できませんでした—
現行機種の標準使用期間15年(製造年を始期とする)VD-10Z14の取扱説明書
補修用性能部品の保有期間製造打切り後6年VD-10Z14の取扱説明書
標準使用期間の表示制度2009年4月1日以降に製造された換気扇が対象長期使用製品安全表示制度の解説(メーカー公表)

製造年の表示がない世代の換気扇では、年数の手がかりは建物の築年数くらいしかありません。築30年前後の住まいで新築時からの換気扇が付いたままなら、音や吸い込みに大きな変化がなくても、ラベルを撮って交換先だけでも確かめておくと、いざ止まったときに慌てずに済みます。

VD-10Z2-1の後継機種と互換性

ここでは、VD-10Z2-1の交換先がVD-10Z14になる根拠を寸法の数字で確かめ、取り違えやすい品番や、他の現行機種・他メーカー品との関係を整理します。

公式後継機種の型番

WIN2KでVD-10Z2-1の製品ページが見つからなかったため、「メーカーのページに現行機種としてこう書いてある」という形での確認はできていません。そのかわり、三菱電機のカタログ資料編の寸法と、電材店の新旧対比表という二つの資料が、同じ答えを示しています。新旧対比表ではVD-10Z2・Z2-1・Z2-2の買替機種がVD-10Z14、カタログ資料編ではVD-10Z2とVD-10Z14の埋込寸法・排気径・排気口高さがそろっています。

後継のVD-10Z14は、2024年6月3日に発売された現行機種です。WIN2Kに並ぶ特長を拾うと、汚れ対策としてグリル部と羽根部に使われたデュアルバリアマテリアル、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」、省電力設計の高効率モーター、高密閉風圧式シャッター、低騒音設計があります。施工面では、テーピングしやすい段付構造のダクト接続口、塩ビ管接続時に全方向7°まで調整できる仕組み、速結端子接続、本体スライド脱着式が挙げられています。

サイズ・性能の違い(比較表)

なお、VD-10Z14の高さはカタログ資料編では179mm、WIN2Kの仕様表の外形寸法では193mmと、資料によって数字が異なります。どこからどこまでを測るかの違いとみられるため、新旧を比べる行はカタログ資料編どうしの値でそろえ、WIN2Kにしかない数字は出典を添えて別の行にしました。

項目VD-10Z2(旧世代)VD-10Z14(後継機種)
発売時期1987年2024年6月3日
埋込寸法180mm角180mm角
排気径φ100mmφ100mm
排気口高さ102mm102mm
本体高さ(カタログ資料編)167mm179mm
グリル角寸法242mm250mm
本体材質/グリル材質金属/プラスチック金属/プラスチック
グリルの取り付けバネ取付方式バネ取付方式
風量(50Hz/60Hz・開放時)90/72m³/h90/95m³/h
騒音(50Hz/60Hz)資料で確認できず24.5/25.5dB(WIN2K)
消費電力(50Hz/60Hz)資料で確認できず7.2/9.3W(WIN2K)
外形寸法・質量資料で確認できず193×324.5×250mm・1.9kg(WIN2K)
電源接続資料で確認できず速結端子接続・単相100V(WIN2K)

取り替えの可否を決める3つの数字、つまり天井の穴の大きさ、ダクトの太さ、ダクトがつながる高さは、すべて同じです。本体とグリルの材質の組み合わせも、グリルがばねで留まる方式も変わりません。VD-10Z2-1を使ってきたご家庭にとっては、見た目も外し方もなじみのある形のまま、中身が新しくなる交換といえます。

変わるのは、本体の背の高さとグリルの大きさです。本体はカタログ資料編の値で12mm高くなるため、天井裏にほとんど余裕がない場所では事前の確認が要ります。グリルは8mm大きくなるので、古いグリルの跡は隠れやすくなります。風量は50Hzでは90m³/hのまま、60Hzでは72m³/hから95m³/hへと増え、とくに西日本など60Hzの地域では数字の差が大きくなります。

取り違えやすい品番:VD-10ZJ14とV-10Z2-1

VD-10Z2-1の交換先を調べていると、名前のよく似た「VD-10ZJ14」に行き当たることがあります。VD-10ZJ14もWIN2Kに載っている2024年発売の天井埋込形で、「従来タイプ取替専用機種」と書かれているため、古い換気扇の交換先として目に入りやすい機種です。ただしカタログ資料編では、VD-10ZJ系の排気口高さは140mmで、VD-10Z2の102mmとは38mmの差があります。天井の穴の大きさが同じでも、ダクトのつながる高さが合わないため、VD-10Z2-1の交換先としてはVD-10Z14が基本です。

もうひとつは、頭に「D」のない「V-10Z2-1」です。新旧対比表では、V-10Z2-1はV-10Zタイプの欄に入っていて、買替機種はVD-10ZJ14とされています。末尾の「2-1」が同じでも、「V-」か「VD-」かで交換先が分かれるわけです。ラベルの文字がかすれているときは、頭の2文字が読めるように角度を変えて撮影してください。

ラベルの形名新旧対比表の買替機種カタログ資料編の排気口高さ
VD-10Z2-1(本記事)VD-10Z14102mm(VD-10Z2の値)
V-10Z2-1VD-10ZJ14140mm(V-10Zタイプの値)

他の現行機種・他メーカーとの互換性

換気生活の施工事例のタイトルを見ると、VD-10Z2-1の交換先としてVD-10ZC14が選ばれたケースが、浴室とトイレで1件ずつあります。VD-10ZC14は流通サイトの仕様で埋込寸法180mm角・φ100mm・風量90/95m³/hとされ、ここまではVD-10Z14と同じ数字です。違うのはつくりで、同じ仕様欄ではボディ・ファン・グリルがプラスチック、質量1.4kgとされ、金属ボディで1.9kgのVD-10Z14とは構成が異なります。この記事ではVD-10Z14を基本の交換先としていますが、実際の現場ではVD-10ZC14が選ばれることもある、という事実として押さえておいてください。

パナソニックや東芝の天井埋込形にも、φ100mmのダクトに接続する機種はあります。ただ、VD-10Z2-1からの交換で鍵になる排気口の高さについて、他メーカー品の数字は今回の調査では確認できませんでした。埋込寸法もメーカーごとに異なるため、他メーカー品を選ぶ場合は、古い本体を外した状態で開口とダクトの位置を見てから判断することになります。寸法の一致を資料で確かめられているという理由から、この記事ではVD-10Z14を基本にしています。

VD-10Z2-1交換の方法と工事の流れ

ここでは、VD-10Z2-1を外してVD-10Z14を付けるまでを三つの立場から説明します。電気工事士の資格をお持ちの方が作業する場合の手順、換気生活に任せる場合の流れ、そしてトイレや浴室の天井で気をつけたい点です。

DIY手順

以下は第二種電気工事士以上の資格をお持ちの方を想定した大まかな流れです。実際の作業では、VD-10Z14の据付工事説明書の指示を必ず優先してください。資格をお持ちでない方は、手順1〜3の「ラベルの撮影」までにとどめ、そこから先は専門業者に任せましょう。

  1. 分電盤で換気扇の回路のブレーカーを切り、検電器で電気が来ていないことを確かめる
  2. グリルを下に引いてばねを外し、取り外す
  3. 本体のラベルを照らして、形名「VD-10Z2-1」を頭の文字から末尾の枝番まで撮影する
  4. 本体の固定ネジを外して本体を下ろし、電源線(アース線があればアース線も)を端子から外す
  5. ダクト接続部のテープをはがしてダクトを抜き、本体を取り外す
  6. 180mm角の開口と下地、天井裏の高さの余裕(本体が12mm高くなる分)、ダクトの傷みを確認する
  7. VD-10Z14の接続口にダクトを差し込み、アルミテープですき間なく巻く
  8. 電源線を速結端子に差し込み、浴室の場合はアース線を接続してD種接地とする
  9. フランジと天井材の間に2〜3mmのすき間を取って本体を固定し、グリルを取り付ける
  10. ブレーカーを戻して試運転し、運転音と吸い込みを確かめる

据付工事説明書には、ダクトは屋外に向けて1/100以上の下り勾配をつけること、本体の近くに点検口を設けること、断熱材で本体の上をふさがないこと、浴室内にコントロールスイッチを設けないことなども書かれています。アース線は単線φ1.6mmまたはより線1.25mm²を使うよう指定されています。手順の数は多くありませんが、どれも天井を見上げたままの作業になるため、狭いトイレでは脚立の安定と足元の確保を最優先にしてください。

業者依頼の流れ

換気生活では、LINEで写真を送っていただくところから相談が始まります。VD-10Z2-1のように枝番の付いた古い品番は、ラベルの写真に加えて壁のスイッチの写真があると、当日必要な作業まで見通しやすくなります。

  1. LINEで「天井の換気扇を少し離れて撮った写真」「グリルを外した本体ラベルの写真」「壁スイッチの写真」を送る
  2. 写真から、形名がVD-10Z2の仲間か、スイッチの交換も要りそうかを確認してご案内
  3. 進め方にご納得いただけたら、工事日を決める
  4. 当日は便器や床を養生し、VD-10Z2-1を外してVD-10Z14を取り付ける
  5. ドアを閉めた状態で吸い込みと運転音を確かめ、製造年の表示とお手入れの間隔をお伝えして完了

ラベルの文字は、正面からフラッシュを当てると反射で白く飛びやすくなります。スマートフォンのライトを横から当て、少し角度をつけて撮ると印字が読み取りやすくなります。ラベルが見つからない場合でも、グリルを外した本体の内側全体が写っていれば判断の手がかりになります。

注意点

形名の読み取りでは、頭の文字と、数字の前のアルファベットに注目します。この記事で見てきたように、VD-10Z2-1とV-10Z2-1では交換先が違い、名前の近いVD-10ZJ14は排気口の高さが合いません。反対に、末尾が「-1」でも「-2」でも、VD-10Z2の仲間であれば交換先の考え方は同じです。

設置場所については、VD-10Z14の取扱説明書で、使える場所が浴室・トイレ・洗面所・居間・事務所・店舗の天井とされています。台所・厨房など熱気や油煙が出る場所、40℃以上になる場所、温泉の浴室、傾斜した天井などには取り付けないよう書かれているため、VD-10Z2-1が勾配天井の部屋などに付いている場合は事前にお知らせください。

トイレでは、照明のスイッチと並んだホタルスイッチで換気扇を入り切りしていることがあります。VD-10Z14のスイッチは別売で、市販の埋込スイッチか三菱電機のコントロールスイッチを使い、ホタルスイッチや電子式のスイッチは不具合のおそれがあるとされています。浴室に取り付ける場合はD種接地工事と漏電遮断器が求められているので、アース線の有無もあわせて確認します。

VD-10Z2-1交換・後継機種に関するよくある質問

Q. ラベルの「-1」は何を表していますか?

A. 三菱電機のWIN2K、総合カタログ資料編、VD-10Z14の取扱説明書を確認しましたが、枝番「-1」の意味は説明されていませんでした。確認できたのは、電材店の新旧対比表でVD-10Z2・VD-10Z2-1・VD-10Z2-2が同じ欄にまとめられ、交換先がいずれもVD-10Z14とされていることです。枝番の意味がわからなくても、交換先の判断には影響しません。

Q. ラベルには「VD-10Z2」とだけ書かれていました。交換先は違いますか?

A. 同じです。新旧対比表ではVD-10Z2も、VD-10Z2-1・VD-10Z2-2と同じ欄にあり、買替機種はVD-10Z14です。この記事で紹介しているカタログ資料編の寸法も、枝番なしのVD-10Z2の行の値です。

Q. VD-10Z2-1の製品ページがメーカーのサイトで見つかりません。

A. 今回の調査でも、三菱電機のWIN2KでVD-10Z2-1とVD-10Z2の製品ページは見つかりませんでした。発売時期や寸法は、三菱電機の総合カタログ資料編「ダクト用換気扇の経歴」にあるVD-10Z2の行で確認できます(1987年発売、埋込寸法180mm角、排気径φ100mm、排気口高さ102mm)。騒音や消費電力、生産終了年はメーカーの資料では確認できませんでした。

Q. 「従来タイプ取替専用」と書かれたVD-10ZJ14のほうが合うのではありませんか?

A. カタログ資料編では、VD-10ZJ系の排気口高さは140mm、VD-10Z2とVD-10Z14は102mmです。天井の穴の大きさは同じ180mm角でも、天井裏でダクトがつながる高さが38mm違うため、VD-10Z2-1からの交換ではVD-10Z14が基本です。VD-10ZJ14は、頭に「D」のないV-10Zタイプ(V-10Z2-1など)の交換先として新旧対比表に示されています。

Q. グリルの外し方は、今までと同じですか?

A. カタログ資料編では、VD-10Z2もVD-10Z14もグリルは「バネ取付方式」です。グリルを少し下に引いてばねを外す、という手順は変わりません。VD-10Z14の取扱説明書では、グリルを少し下げてからばねを片側ずつ外す方法が図で示されています。グリル角寸法は242mmから250mmへ8mm大きくなりますが、材質はどちらもプラスチックです。

Q. 天井裏が狭いのですが、そのまま入りますか?

A. カタログ資料編の本体高さは、VD-10Z2が167mm、VD-10Z14が179mmで、12mm高くなります。多くの住宅では問題にならない差ですが、梁や配管が本体のすぐ上に迫っている場合は、古い本体を外した段階で天井裏をのぞいて確認します。LINEで天井裏の写真を送っていただければ、事前の判断材料になります。

Q. トイレの換気扇をホタルスイッチで入り切りしています。そのまま使えますか?

A. VD-10Z14の取扱説明書では、ホタルスイッチや電子式のスイッチを使うと不具合が出るおそれがあると注意されています。スイッチは別売で、市販の埋込スイッチか三菱電機のコントロールスイッチを使う機種です。交換のときにスイッチも替えるかどうかを決めておくと、工事が一度で済みます。

Q. グリルを外してラベルを見るところまでは、自分でやっても大丈夫ですか?

A. ブレーカーを切ってからグリルを外し、ラベルを撮影するところまでは、ふだんのお手入れと同じ範囲の作業です。電線や端子には触れず、撮影が済んだらグリルを戻してください。電源線を外したり、VD-10Z14の速結端子につないだりする作業は、据付工事説明書で電気工事士が行うよう指示されており、資格がない方は行えません。

まとめ|VD-10Z2-1の交換と後継機種選び

VD-10Z2-1は、三菱電機の天井埋込形のダクト用換気扇で、カタログ資料編では枝番なしのVD-10Z2が1987年発売とされています。WIN2Kで製品ページは見つからず、枝番「-1」の意味もメーカー資料では確認できませんでしたが、電材店の新旧対比表ではVD-10Z2・Z2-1・Z2-2のいずれも、買替機種がVD-10Z14とされています。

VD-10Z14とVD-10Z2は、埋込寸法180mm角、排気径φ100mm、排気口高さ102mmがそろい、本体は金属、グリルはプラスチックでばね留めという組み合わせも同じです。違いは、本体高さが12mm高くなること、グリルが8mm大きくなること、60Hzの風量が72m³/hから95m³/hへ増えることです。名前の近いVD-10ZJ14は排気口高さ140mmの別系統で、頭に「D」のないV-10Z2-1とは交換先が異なるため、ラベルの形名は頭の文字から末尾の枝番まで読み取ることが大切です。

交換は電源線をつなぐ工事を伴うため、電気工事士の資格が必要です。現行機種でも設計上の標準使用期間が15年とされているなかで、VD-10Z2世代は30年以上前の機種と考えられます。グリルを外して撮った形名の写真と、天井全体・壁スイッチの写真をLINEで送っていただければ、VD-10Z14への入れ替えで進められるかをご案内します。

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