BS-103HMDの交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

浴室の天井に付いているマックスの浴室暖房換気乾燥機「BS-103HMD」。暖房のスイッチを入れても温風がぬるい、乾燥に以前より時間がかかる、トイレの換気が弱くなった気がする――そんな変化をきっかけに型番を調べ、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。BS-103HMDは、浴室だけでなく洗面所とトイレの換気までを1台で受け持つ「3室換気」タイプのAC100V機です。そのため、交換を考えるときは浴室の天井だけでなく、洗面所・トイレ側の吸込口やスイッチまで含めて見ておく必要があります。
結論からお伝えすると、BS-103HMDの後継機種として選ぶのはマックスの3室換気・100Vモデル「BS-133HM」です。天井の取付開口は呼び寸法410×285mmの枠で考えられているため、基本的には天井を大きく切り広げずに入れ替えられます。一方で、販売店が公開しているマックスの後継機種一覧では、洗面所・トイレ側の「副吸込グリル」の寸法や、コールドドラフト対策の操作方法、外部連動端子の有無が新旧で異なると案内されています。つまり「本体を差し替えれば終わり」ではなく、3室ぶんのつながりを確認しながら進めるのがBS-103HMD交換のポイントです。
この記事では、BS-103HMDの交換で最初に押さえたい結論を整理したあと、3室換気機ならではの作業の流れを写真付きのレポート形式で紹介します。続いて、BS-103HMDの特徴と型番のバリエーション、交換を考えるタイミング、BS-133HMとの違い、自分で交換できるかどうかを順に取り上げ、最後に3室換気機の交換で寄せられやすい疑問に答えます。業者に相談する前に、BS-103HMDの交換で知っておきたい情報をひととおり確認できる構成にしています。
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目次
BS-103HMD交換の結論まとめ
BS-103HMDの交換を判断するうえで、とくに大事な4つの項目を先に一覧にしておきます。どの項目も、この後の章で根拠とあわせて詳しく説明します。
| 確認したいこと | 答え |
|---|---|
| 後継機種 | マックス BS-133HM(3室換気・AC100V・リモコン付属)※販売店公開の後継機種一覧ではBS-103HMDの推奨後継をBS-133HM-1(BS-133HMの改良品番)としています |
| 工事時間 | 3室換気の浴室暖房換気乾燥機は、一般的な天井換気扇(15分〜30分程度)より長くかかります。具体的な時間は現場の状況によって異なります |
| DIYできるか | おすすめできません。天井裏での電源接続は電気工事士の資格が必要な作業で、本体は約11kgあり、3室分のダクトとリモコン・スイッチの接続も伴います |
| おすすめの交換方法 | 型番シールと洗面所・トイレのグリル、壁のリモコンを撮影し、浴室暖房換気乾燥機の交換に慣れた業者へ写真を送って相談 |
4つの中でまず意識していただきたいのは、BS-103HMDは「浴室の機械」であると同時に「家の3か所の換気をまとめている機械」でもあるという点です。浴室の天井にある本体が、天井裏のダクトを通じて洗面所とトイレの空気も吸い込み、まとめて屋外へ排出しています。本体が止まれば、浴室だけでなく洗面所とトイレの換気も止まります。交換を後回しにしにくい機械だといえます。
後継機種は、本記事ではBS-133HMを基準に考えます。なお、販売店が公開している「【MAX浴室換気暖房機】後継機種一覧」では、BS-103HMD(末尾に何も付かない品番)の推奨後継機種がBS-133HM-1、BS-103HMD-1やBS-103HMD-WTの推奨後継機種がBS-133HMと記載されています。販売店のBS-133HM-2の商品ページには「旧品番 BS-133HM → BS-133HM-1 の後継品」とあり、BS-133HMの品番がBS-133HM-1、BS-133HM-2と続いていることがわかります。どの末尾番号の製品が届くかは、交換の時期の流通状況によって変わります。換気生活の施工事例でも、BS-103HMD-1などからBS-133HM-1へ交換した例が公開されています。
工事時間について、換気生活のFAQでは浴室・トイレの換気扇交換の目安を15分〜30分程度と案内していますが、これは一般的な換気扇の場合です。BS-103HMDの交換では、重さのある本体の入れ替えに加え、洗面所とトイレから来るダクトの付け替え、壁付けリモコンの交換、試運転での3室それぞれの確認が入るため、この目安より長くなります。天井裏の点検口の位置やダクトの状態によっても変わるため、本記事では根拠のない数字を挙げず「現場の状況によって異なる」としています。参考までに、他社が公開しているBS-103HMDからの交換事例(交換先はBS-113HMD-CX)には「2時間」と記載された例がありました。
DIYについては、結論として資格のない方はおすすめできません。BS-103HMDは100Vの機種なので「家庭用のコンセントと同じ電圧なら自分でできそう」と感じるかもしれませんが、浴室暖房換気乾燥機は天井裏で屋内配線とつなぐのが一般的で、この接続は電気工事士の資格がなければ行えない作業です。くわしくは「交換の方法と工事の流れ」の章で説明します。
実際のBS-103HMD交換の様子(写真付きレポート)
ここからは、BS-103HMDからBS-133HMへの交換がどのように進むのかを、よくある現場の一例としてレポート形式で紹介します。
Before|浴室天井のBS-103HMDと、洗面所・トイレの小さなグリル
現場に入ってまず確認するのは、浴室の天井にある本体だけではありません。3室換気タイプでは、洗面所とトイレの天井にも小さな吸込口(副吸込グリル)が付いていて、そこから吸った空気が天井裏のダクトを通って浴室の本体へ集まります。作業前に浴室・洗面所・トイレの3か所を順に見て、グリルの位置と大きさ、汚れ具合を記録していきます。
型番は、本体のフロントパネルを開けた内側の銘板で確認するほか、リモコンでも確かめます。マックスがBS-103HMD-1の取扱説明書で「お買い上げいただいた商品の品番は、リモコンの右下に表示されています」と案内しているとおり、このシリーズは浴室の外にあるリモコンでも品番を確認できます。今回の現場では、リモコンの表示も本体の銘板も「BS-103HMD」で一致しました。末尾に「-1」「-WT」「-CX」などが付くかどうかで推奨後継機種の品番が変わることがあるため、この確認は省けません。
続いて、実際に運転させて症状を確かめます。暖房をかけても吹出口の風に以前のような温かさがなく、乾燥運転も仕上がりまでに余計な時間がかかるようになっていました。トイレのスイッチを入れると換気は動くものの、副吸込グリルにティッシュをかざしても引き寄せ方は弱めです。フィルターやファンの汚れだけでは説明しきれず、部品の経年劣化も疑われる状況です。
取り外し作業|フロントパネルを外し、ダクトと電源を切り離す
最初の作業は、分電盤で浴室暖房換気乾燥機の回路を遮断することです。そのうえで浴室の床と浴槽にキズ防止のシートを敷き、脚立の脚にもカバーを付けます。濡れたままの浴室の床は滑りやすいので、水気を拭き取ってから脚立を立てるのも欠かせない準備です。
次に本体のフロントパネルを外します。パネルの奥には、ファンや温風を作るヒーター部分、天井裏とつながる接続口が見えてきます。BS-103HMDは浴室側の吸込口に加えて、洗面所とトイレのダクトがつながる副吸込口を持っているため、天井裏には本体に向かって複数のダクトが集まっています。どのダクトがどの部屋から来ているのかを取り外す前に確かめ、印を付けておくと、新しい本体への付け替えで迷いません。
本体を天井から下ろすときは、取付ネジを外す前に本体を支える体勢をつくっておきます。後継機種のBS-133HMは、販売店の仕様表で取付枠・ダクト接続口・フロントパネルを含めて質量11kgとされています。旧機種のBS-103HMDの質量はメーカー資料で確認できませんでしたが、同じクラスの3室換気機を頭の上で扱う作業になるため、2人で作業するか、支えを使いながら慎重に下ろします。
配線処理|電源線とリモコン線を外し、トイレスイッチの状態も見る
本体を少し下ろすと、天井裏からの電源線と、壁のリモコンにつながる線が見えてきます。ここから先は電気工事士の資格を持つ作業員の担当です。まず検電器を当てて無電圧であることを確認し、それから端子の電線を1本ずつ外します。年数が経った住宅では電線の被覆が硬くなっていることがあるため、傷んだ部分は切り詰めて芯線を出し直します。
3室換気タイプならではの確認が、トイレのスイッチまわりです。販売店公開の後継機種一覧では、BS-103HMDからの交換について「使用しているトイレスイッチによっては、スイッチを入れた時にスイッチランプが点灯しない、または暗い場合があります」と注意書きがあります。また、BS-103HMDにあった外部連動端子がBS-133HMにはないことも案内されています。トイレのスイッチで換気が動く仕組みになっている住戸では、交換後にスイッチのランプ表示が変わる可能性がある点を、作業前にお住まいの方へ伝えておきます。
新型設置|BS-133HMを同じ開口に収め、3本のダクトをつなぎ直す
本体を撤去したら、天井開口のまわりのほこりを掃除し、開口の寸法を測ります。BS-103HMD-1の施工説明書では浴室の天井に呼び寸法410×285mmの取付用開口部が必要とされ、BS-133HMも販売店の仕様で開口寸法285×410mmと案内されています。同じ枠の中で入れ替えられるため、天井材を大きく切り広げる工事は基本的に必要ありません。ただし、本体を納めるのに必要な高さは販売店によって「205mm以上」「212mm以上」と表記が分かれていたため、実際には天井裏の高さを測って確かめます。
続いて、排気ダクトと洗面所・トイレからのダクトを新しい本体の接続口につなぎます。BS-133HMの適合ダクトは呼び径φ100mmです。既存のダクトにつぶれや破れがあれば、この時点で部分的に交換し、接続部はアルミテープで巻いてすき間をふさぎます。洗面所とトイレの副吸込グリルは新旧で寸法が異なると案内されているため、グリルも新しいものに付け替え、天井とのすき間が出ないように仕上げます。
最後に、電源線とリモコン線を新しい本体の端子へ確実に接続し、本体を天井にネジで固定してフロントパネルを取り付けます。壁のリモコンも、BS-133HMに付属する専用リモコンに交換します。販売店の情報ではリモコンの外形寸法はW116×120mmとされています。古いリモコンを外した跡が新しいリモコンで隠れるかどうかも、仕上がりに関わる確認ポイントです。
After|3室すべての換気と、暖房・乾燥・涼風を順に確認

ブレーカーを戻したら試運転です。浴室の換気から始めて、暖房、乾燥、涼風の順にリモコンで運転を切り替え、それぞれの動きを見ていきます。BS-133HMの運転モードは暖房・衣類乾燥・涼風・換気・24時間換気で、涼風は入浴後のほてった体を扇風機のように冷ますための機能で、冷房機能はないと販売店の情報で説明されています。お住まいの方にはこの違いもあわせてお伝えします。
続いて洗面所とトイレに移動し、副吸込グリルにティッシュを近づけて吸い込みを確認します。3室換気機の交換では、浴室の動作だけを見て終わらせず、ほかの2部屋もきちんと換気できているかを確かめることが欠かせません。トイレのスイッチを入れたときの動作とランプの状態も確認し、問題がなければ作業完了です。取り外したBS-103HMDの本体と古いグリル、リモコンを回収し、養生を片付けて引き渡します。
BS-103HMDとは?(特徴・仕様)
BS-103HMDは、マックス株式会社が販売していた浴室暖房換気乾燥機(マックスのシリーズ名は「ドライファン」)です。マックスの施工説明書の表題では「24時間換気機能付 浴室換気・乾燥・暖房機」とされ、浴室を暖める・換気する・衣類を乾かすという3つの役割に、住まい全体の24時間換気の役割を加えた機種です。
いちばんの特徴は、先にも触れた3室換気です。浴室の天井に取り付けた本体1台が、浴室の空気に加えて、天井裏のダクトでつながった洗面所とトイレの空気も吸い込み、まとめて屋外へ排出します。マンションなどで浴室・洗面所・トイレが近くに配置されている間取りでは、部屋ごとに換気扇を付ける代わりに、この方式で換気をまとめていることがよくあります。下の図で、その空気の流れを確認してみてください。

図:3室換気の空気の流れと、BS-103HMD→BS-133HMで変わる点
図のように、洗面所とトイレの天井にあるのは換気扇ではなく、空気を吸い込むためのグリル(副吸込グリル)です。ファンを持っているのは浴室の本体だけなので、本体が故障すると3か所の換気が同時に止まります。逆にいえば、交換するのも浴室の本体1台と、必要に応じて副吸込グリルやリモコンだけで済むのが、3室換気機の交換の特徴です。
BS-103HMDの仕様のうち、マックスの施工説明書・取扱説明書の表題と、販売店が公開している後継機種一覧で確認できた項目は次のとおりです。消費電力や換気風量など、資料で確かめられなかった項目は空欄にせず、その旨を記載しています。
| 項目 | BS-103HMDの仕様(確認できた範囲) |
|---|---|
| メーカー | マックス株式会社(ドライファン) |
| 種類 | 浴室暖房換気乾燥機(24時間換気機能付 浴室換気・乾燥・暖房機) |
| 換気室数 | 3室(浴室+洗面所+トイレ) |
| 電圧 | AC100V |
| 天井の取付開口 | 呼び寸法410×285mm(BS-103HMD-1の施工説明書の表題より) |
| リモコン時計表示 | 12時間表示 |
| コールドドラフト対策 | 浴室照明と連動 |
| 外部連動端子 | あり(BS-103HMD-WTの行には記載なし) |
| 品番の表示場所 | リモコンの右下(BS-103HMD-1の取扱説明書より) |
| 消費電力・換気風量・発売時期 | メーカーの資料では確認できませんでした |
表にある「コールドドラフト対策」とは、冬場に浴室へ入ったときや換気の始まりに、冷たい空気が体に当たるのを和らげるための機能のことです。BS-103HMDでは浴室の照明と連動する方式でしたが、後継のBS-133HMではリモコンで操作する方式に変わったと案内されています。毎日の使い勝手にかかわる部分なので、交換後に「前と動き方が違う」と戸惑わないよう、事前に知っておくと安心です。
もうひとつ知っておきたいのが、BS-103HMDには末尾違いの派生品番が多いという点です。販売店公開の後継機種一覧を見ると、BS-103HMD、BS-103HMD-1、BS-103HMD-WT、BS-103HMD-WT-1、BS-103HMD-HWT、BS-103HMD-CX、BS-103HMDNLなど、多くのバリエーションが並んでいます。末尾の記号によって推奨後継機種がBS-133HM、BS-133HM-1、BS-133HM-CX-1などに分かれているため、型番は末尾まで正確に読み取ることが大切です。末尾の記号それぞれの意味は、メーカーの資料では確認できませんでした。
BS-103HMDの交換が必要なタイミング
【📷写真】年数を経て吸込口やフィルターにほこりが付着した浴室暖房換気乾燥機のアップ
浴室暖房換気乾燥機は、換気扇よりも多くの機能を持っているぶん、不調のサインもさまざまな形で現れます。BS-103HMDの場合は、浴室だけでなく洗面所やトイレの様子にも目を向けると、交換のタイミングを判断しやすくなります。
異音・換気不足
運転音の変化は、内部の状態を知る手がかりになります。「ゴー」「ブーン」という音が以前より大きくなった、ときどき「カタカタ」と何かが当たるような音が混じる場合は、ファンの軸受けやモーターが傷んできている可能性があります。浴室暖房換気乾燥機は天井の中でファンが長時間回り続ける機械なので、音の違和感は早めに気に留めておきましょう。
3室換気のBS-103HMDでとくに見ておきたいのが、洗面所とトイレの換気不足です。トイレの臭いが残りやすくなった、洗面所の鏡がなかなか曇りから戻らない、といった症状は、副吸込グリルやダクトの汚れが原因のこともあれば、浴室の本体側の能力が落ちていることもあります。グリルの表面を掃除しても改善しない場合は、本体の点検を受けるタイミングだと考えてください。
換気の力を簡単に確かめるなら、浴室の吸込口と洗面所・トイレの副吸込グリルに、それぞれティッシュを近づけてみる方法があります。3か所のうち1か所だけ極端に弱い場合はダクトのつぶれや外れ、3か所とも弱い場合は本体側の問題というように、原因の切り分けにも役立ちます。
経年劣化
浴室暖房換気乾燥機ならではの不調として、暖房や乾燥の効きが悪くなることが挙げられます。寒い日に暖房をかけても浴室が冷えたままに感じる、吹き出す風がぬるい、部屋干しの洗濯物が乾燥運転で乾き切らなくなった、といった症状です。フィルターの目詰まりで風量が落ちているだけのこともありますが、掃除をしても戻らない場合は、ヒーターやファンなどの部品が劣化している可能性があります。
壁のリモコンにも劣化のサインは出ます。液晶の表示がかすれる、ボタンの反応が鈍い、時計がずれやすい、といった症状です。BS-103HMDは3室の換気をリモコンで操作するため、リモコンの不調は浴室以外の換気にも影響しかねません。また、運転中に焦げたような臭いがする、ブレーカーが落ちることがある、といった症状が出た場合は、使用をやめて早めに専門業者へ相談してください。そのまま使い続けることは安全面からもおすすめできません。
見た目の劣化としては、フロントパネルの黄ばみや割れ、本体まわりの天井材のシミなどがあります。浴室は湿気が多い場所なので、パネルの内側にカビやほこりがたまりやすく、掃除で取り切れない汚れが増えてきたら、機械全体の年数を意識するきっかけになります。
使用年数の目安
BS-103HMDの発売時期はメーカーの資料では確認できませんでした。ただ、販売店の情報では後継のBS-133HM自体がすでに廃盤と表示され、その改良品番のBS-133HM-1は2022年10月発売とされています。後継機種がさらに世代交代しているほどなので、BS-103HMDは設置からかなりの年数が経っている住戸が多いとみてよいでしょう。
浴室暖房換気乾燥機の交換は、10年を過ぎたあたりから検討を始めるのがひとつの目安とされています。もっとも、傷み方は使い方しだいで、冬場に毎日暖房を使う家庭や、梅雨どきに乾燥機能を多用する家庭では、部品の消耗も早くなりがちです。次の表は、年数ごとの考え方をまとめたものです。
| 使い始めからの年数 | よくある状態 | 考えたい行動 |
|---|---|---|
| 〜10年 | フィルター掃除で性能が戻ることが多い | フィルター・グリルの定期的な掃除 |
| 10年を超えたころ | 暖房・乾燥の効きや音に変化が出やすい | 症状を記録し、点検や交換の検討を始める |
| それ以上 | 部品の劣化が重なり、故障が増えやすい | 故障前に後継機種への交換を計画する |
BS-103HMDが止まると、浴室・洗面所・トイレの3か所の湿気と臭いが同時に行き場を失います。浴室暖房換気乾燥機は在庫状況によって納品まで時間がかかる場合もあるため、暖房を多く使う冬や、乾燥機能が欠かせない梅雨を迎える前に入れ替えを済ませておくと、換気のない期間をつくらずに済みます。
BS-103HMDの後継機種と互換性
ここでは、BS-103HMDの後継機種BS-133HMについて、品番の関係、新旧の仕様の違い、他メーカー製品との互換性を順に説明します。
公式後継機種の型番
本記事では、BS-103HMDの後継機種をBS-133HMとして紹介します。BS-133HMは、販売店の商品情報で「3室換気(24時間換気機能)」の電気式・AC100Vモデルとして案内されているマックスの浴室暖房換気乾燥機で、BS-103HMDと同じく3室換気・AC100Vの組み合わせです。
一方、販売店の「【MAX浴室換気暖房機】後継機種一覧」を細かく見ると、末尾に何も付かないBS-103HMDの推奨後継機種はBS-133HM-1、BS-103HMD-1とBS-103HMD-WTの推奨後継機種はBS-133HMと書き分けられています。BS-133HM-1は販売店の情報で2022年10月発売とされ、BS-133HM-2は「旧品番 BS-133HM → BS-133HM-1 の後継品」として掲載されています。BS-133HM自体は販売店で廃盤・取扱い終了と表示されていて、「後継品での出荷になる場合がございます」との注記もありました。
これらをまとめると、BS-103HMDから交換する場合の考え方は「BS-133HMシリーズ(BS-133HM/BS-133HM-1/BS-133HM-2)の中から、交換する時点で入手できる品番を選ぶ」ということになります。販売店の仕様では、いずれも3室換気・100V・開口410×285mmで共通しているため、天井開口の点では同じように入れ替えられます。どの品番になるかは、リモコンの品番表示や型番シールの写真を見てもらい、在庫とあわせて判断してもらいましょう。
サイズ・性能の違い(比較表)
BS-103HMDとBS-133HMの主な仕様を並べました。BS-103HMDの値はメーカー資料の表題と後継機種一覧、BS-133HMの値は販売店の仕様表によるものです。
| 項目 | BS-103HMD(旧機種) | BS-133HM(後継機種) |
|---|---|---|
| 換気室数 | 3室 | 3室 |
| 電圧 | AC100V | AC100V(50Hz/60Hz) |
| 天井の取付開口 | 呼び寸法410×285mm | 410×285mm |
| 天井裏に必要な高さ | メーカーの資料では確認できませんでした | 205mm以上/212mm以上(販売店により表記が異なる) |
| 排気ダクト | メーカーの資料では確認できませんでした | 適合ダクト呼び径φ100mm |
| 質量 | メーカーの資料では確認できませんでした | 11kg(取付枠・ダクト接続口・フロントパネル含む) |
| 消費電力(暖房・乾燥) | メーカーの資料では確認できませんでした | 1100W/1150W(50Hz/60Hz) |
| 消費電力(涼風) | メーカーの資料では確認できませんでした | 31W/35W(50Hz/60Hz) |
| リモコンの時計表示 | 12時間表示 | 24時間表示 |
| コールドドラフト対策 | 浴室照明連動 | リモコン操作 |
| 外部連動端子 | あり | なし |
| 副吸込グリル | 新旧で寸法が異なる | 新旧で寸法が異なる |
比較表からわかるとおり、天井の開口・換気室数・電圧という「入れ替えの土台」は共通しています。そのため、天井材を大きく加工したり、200Vの電源工事を新たに行ったりする必要は、基本的にありません。この点は、BS-103HMDからBS-133HMへの交換が比較的スムーズに進みやすい理由です。
一方で、操作や周辺部材に関わる部分は変わります。リモコンの時計が12時間表示から24時間表示になること、コールドドラフト対策が浴室照明との連動からリモコン操作に変わること、外部連動端子がなくなること、洗面所・トイレの副吸込グリルの寸法が違うことの4点です。とくに副吸込グリルは、本体と一緒に交換しないと天井とのすき間や見た目の違和感が出ることがあるため、工事の範囲に含めて考えておくと安心です。
BS-133HMは、販売店の情報によると住宅の専有面積で最大120m²まで24時間換気に対応できるとされています(天井高2.5m、換気回数0.5回/h、24時間換気設定「特強」の条件)。24時間換気は弱・中・強・特強の段階で切り替えられるため、住戸の広さに合わせて調整できます。なお、販売店のブログではマックスのHMシリーズにプラズマクラスターが採用されていると紹介されていますが、BS-133HMの販売店の仕様表にはプラズマクラスターの記載がありませんでした。品番によって搭載の有無が異なる可能性があるため、気になる方は交換前に品番ごとの仕様を確認してください。
他メーカーとの互換性
他メーカーの浴室暖房換気乾燥機に替えることも、選択肢としてはあり得ます。ただし、開口寸法や本体の高さ、ダクトの接続位置、副吸込口の数や位置はメーカーごとに異なるため、天井開口の加工やダクトの引き直しが必要になることがあります。
参考として、高須産業は他社品からの置き換え候補を調べられる「同等品検索」を公開しており、同じBS-103HMシリーズのBS-103HM-1に対して同社のBF-533SJDなどを挙げ、「既存開口寸法をそのまま利用可能」と記載しています。ただし、同社自身が独自に作成した参考情報で、仕様の細部は異なる場合があり仕様図での確認が必要としています。BS-103HMDそのものの行は今回の調査では確認できませんでした。
3室換気の機種は、洗面所・トイレのダクトの数と位置がきちんと合うことが前提になります。天井や配管の追加工事をできるだけ避けたいのであれば、同じマックスのBS-133HMシリーズを選ぶのが、条件をそろえやすい選択です。他メーカー品を検討するなら、副吸込口の数と位置が合うかどうかを現地で確かめてもらうことが欠かせません。
BS-103HMD交換の方法と工事の流れ
BS-103HMDの交換方法は、資格を持つ人が自分で行うか、業者に依頼するかのどちらかです。ここでは、それぞれの流れと、3室換気機ならではの注意点を説明します。
DIY手順
最初に前提をはっきりさせておきます。BS-103HMDは100Vの機種ですが、浴室暖房換気乾燥機は天井裏で屋内配線と本体をつなぐのが一般的で、コンセントにプラグを差し込むだけの家電とは違います。屋内配線の接続は電気工事士法で資格が必要とされている作業なので、資格をお持ちでない方は電源まわりの作業をしてはいけません。今回の調査ではマックスの施工説明書の本文を開けなかったため、BS-103HMDの具体的な接続方式は、実物の端子部で確認する必要があります。
次の手順は、電気工事士の資格があり、浴室暖房換気乾燥機の取付けに慣れた方向けの概略です。資格をお持ちでない方は、業者がどんな作業をするのかを知るための参考として読んでください。
- リモコンの右下表示と本体の銘板で型番を末尾まで確認し、入手できるBS-133HMシリーズの品番を決める
- 洗面所・トイレの副吸込グリルの位置と、天井裏の高さ(205mm以上/212mm以上の表記差を考慮)を確認する
- 回路のブレーカーを切り、浴室を養生して、検電器で無電圧を確かめる
- フロントパネルを外し、各ダクトがどの部屋から来ているかに印を付けてから取り外す
- 電源線・リモコン線を外し、約11kgクラスの本体を2人で支えながら下ろす
- 新しい本体を開口に合わせ、排気ダクト(φ100mm)と洗面所・トイレのダクトを接続してアルミテープで気密を取る
- 電源線・リモコン線を接続して本体を固定し、副吸込グリルとリモコンを新しいものに付け替える
- ブレーカーを戻し、暖房・乾燥・涼風・換気・24時間換気と、洗面所・トイレの吸い込みを確認する
手順を見ると、一般的な天井換気扇の交換と比べて工程が多いことがわかります。重い本体を浴室の濡れやすい床の上で扱うこと、天井裏で複数のダクトを手探りでつなぐこと、リモコンやトイレスイッチとの連動まで確認することなど、慣れていないと時間がかかるうえに、ダクトのつなぎ間違いや気密不良が起こりやすい作業です。ダクトがきちんとつながっていないと、湿気を含んだ空気が天井裏に漏れ、結露やカビの原因にもなります。
業者依頼の流れ
業者に頼む場合は、おおむね次の順で進みます。換気生活では、LINEで写真を送っていただくと、型番や設置状況を確認したうえで交換の進め方をご案内しています。
- LINEで、リモコンの品番表示・本体の型番シール・洗面所とトイレのグリルの写真を送って相談する
- 写真をもとに、BS-133HMシリーズのどの品番になるか、副吸込グリルやリモコンの交換範囲の案内を受ける
- 内容に納得したら工事日を決め、当日までに浴室まわりの物を片付けておく
- 工事当日、作業員が養生・取り外し・ダクトと配線の接続・取り付けを行う
- 浴室と洗面所・トイレの動作を一緒に確認し、新しいリモコンの使い方の説明を受ける
写真を送るときは、浴室の本体だけでなく、洗面所とトイレの天井にあるグリルと、壁のリモコンも撮影しておくのがポイントです。3室換気機の交換では、グリルの形状やリモコンの位置が工事内容に直接かかわるため、最初の相談の時点でこれらがそろっていると、話がスムーズに進みます。可能であれば、浴室の天井点検口を開けた状態の写真もあると、天井裏の高さやダクトの様子を事前に把握しやすくなります。
依頼先を選ぶ際は、施工するのが電気工事士であるか、浴室暖房換気乾燥機、とくに3室換気機の交換を手がけた実績があるか、工事後の保証が付くかを確かめておくと安心です。換気生活では、マックスの3室用浴室暖房乾燥機の取替工事にも対応しています。
注意点
BS-103HMDの交換でまず注意したいのは、型番の末尾の読み違いです。前述のとおり、BS-103HMDには-1、-WT、-HWT、-CX、NLなどの派生品番があり、推奨後継機種も末尾によって分かれています。リモコンの品番表示と本体の銘板の両方を写真に撮り、末尾まで正確に伝えるようにしてください。
次に、交換後の操作の変化です。コールドドラフト対策が浴室照明との連動からリモコン操作に変わるため、「照明をつけると自動で動いていた機能が動かない」と感じることがあります。これは仕様の変更によるもので、不具合ではありません。工事の最後に新しいリモコンの操作を一緒に確認しておけば戸惑わずに済みます。リモコンの時計が24時間表示になる点も覚えておきましょう。
三つ目は、トイレスイッチとの関係です。BS-103HMDでは外部連動端子がありましたが、BS-133HMにはありません。また、使っているトイレスイッチによっては、交換後にスイッチのランプが点灯しない、または暗くなる場合があると案内されています。トイレのスイッチで換気が動く住戸では、工事の相談の段階でスイッチの写真も送っておくと確実です。
最後に、マンションにお住まいの場合は、管理規約で工事の届け出が必要かどうかを確認しておきましょう。浴室暖房換気乾燥機の排気ダクトは共用部の外壁につながっていることが多く、工事の日時や作業音について管理組合への届け出を求められることがあります。
BS-103HMD交換・後継機種に関するよくある質問
Q. BS-103HMDとBS-103HMは同じ機種ですか?
A. どちらもマックスの3室換気・100Vの浴室暖房換気乾燥機ですが、品番としては別のものです。販売店公開の後継機種一覧でも別々の行として掲載されていて、末尾の違いによって推奨後継機種の品番が分かれています。型番は「D」の有無や末尾の数字まで正確に確認してください。
Q. 品番がBS-103HMDなのに、BS-133HM-1を勧められました。間違いではありませんか?
A. 間違いではありません。販売店公開のマックスの後継機種一覧では、末尾に記号のないBS-103HMDの推奨後継機種はBS-133HM-1と記載されています(BS-103HMD-1・BS-103HMD-WTはBS-133HM)。販売店ではBS-133HM→BS-133HM-1→BS-133HM-2と品番が続いており、いずれも3室換気・100V・開口410×285mmです。換気生活の施工事例にもBS-103HMD-1などからBS-133HM-1への交換例があります。
Q. 洗面所とトイレのグリルも交換が必要ですか?
A. 交換をおすすめします。販売店公開の後継機種一覧では、BS-103HMDとBS-133HMで副吸込グリルの寸法が異なると案内されています。古いグリルのままでは天井とのすき間や見た目の違いが出ることがあるため、本体と同時に新しいグリルへ付け替えるのが一般的です。
Q. 交換したら浴室照明と連動しなくなりますか?
A. コールドドラフト対策の操作方法が変わります。BS-103HMDでは浴室照明と連動する方式でしたが、BS-133HMではリモコンで操作する方式になると案内されています。照明をつけたときの動き方が変わるので、交換時に使い方を確認しておきましょう。
Q. 100Vの機種なら自分で交換できますか?
A. 電圧が100Vでも、天井裏で屋内配線と本体をつなぐ作業は電気工事士の資格が必要です。さらに本体は約11kgクラスの重さがあり、3室分のダクトとリモコンの接続も伴うため、資格と施工経験のある業者に依頼するのが安全です。
Q. トイレのスイッチはそのまま使えますか?
A. 販売店公開の後継機種一覧では、BS-103HMDからの交換について、使用しているトイレスイッチによってはスイッチを入れたときにランプが点灯しない、または暗い場合があると案内されています。換気の動作とは別に表示の問題が出ることがあるため、トイレのスイッチの写真も相談時に送り、交換の要否を確認してもらうと確実です。
Q. 200Vの浴室暖房換気乾燥機に替えることはできますか?
A. どちらもAC100Vの機種なので、BS-133HMシリーズに交換する限り電源の電圧を変える工事は基本的に不要です。200V機を希望する場合は、分電盤からの回路を200V用に変更する工事が必要になることがあり、建物の配線状況によって可否が変わります。現地で配線を見てもらったうえで判断しましょう。
まとめ|BS-103HMDの交換と後継機種選び
BS-103HMDは、浴室の天井に付いた本体1台で、浴室・洗面所・トイレの3か所の換気をまとめて受け持つマックスの3室換気・100Vの浴室暖房換気乾燥機です。後継機種はBS-133HMで、販売店ではBS-133HM-1、BS-133HM-2へと改良品番が続いています。天井の取付開口は呼び寸法410×285mmの枠で共通しているため、天井を大きく加工せずに入れ替えられるのが基本です。
その一方で、洗面所・トイレの副吸込グリルの寸法、コールドドラフト対策の操作方法、外部連動端子の有無、リモコンの時計表示など、3室換気機ならではの違いがあります。交換を考えるときは、浴室の本体だけでなく、洗面所・トイレのグリル、壁のリモコン、トイレのスイッチまで含めて確認しておくと、交換後に戸惑うことがありません。
交換には天井裏での電源接続が伴うため、電気工事士の資格のない方のDIYはおすすめできません。暖房や乾燥の効きが落ちた、洗面所やトイレの換気が弱くなったと感じたら、リモコンの品番表示と本体の型番シール、洗面所とトイレのグリルを撮影して、換気生活までLINEでご相談ください。写真から品番と現場の条件を読み取り、BS-133HMシリーズへの入れ替え方法をお伝えします。
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