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FY-24BM5Kの交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

キッチンの天井、コンロの上あたりに四角い金属の格子が付いていて、その奥で換気扇が回っている。ワンルームや1Kのマンション、社員寮、事務所の給湯室などでよく見かけるこの形の換気扇に「FY-24BM5K」という品番のラベルが貼られていたら、それはパナソニック(当時は松下電器産業)のコンパクトキッチン用の天井埋込形換気扇です。販売店が掲載しているパナソニックの新旧対比表では、FY-24BM5Kの発売時期は1995年(平成7年)7月とされています。

結論からお伝えすると、FY-24BM5Kの後継機種はパナソニックの「FY-24BM6K」です。パナソニックの「換気送風機器 品番置き換え検索」でも、FY-24BM5Kの置き換え品番としてFY-24BM6Kが示されています。どちらも埋込寸法240mm角、本体も羽根も鋼板でできた「オール金属製」の台所向けモデルで、風量の数値は50Hzで216m³/h、60Hzで210m³/hと同じです。そのため、天井の開口を広げずに本体を入れ替える交換が基本になります。

ただし、FY-24BM6Kはルーバー(天井面の格子カバー)が別売のタイプで、台所で使う場合は金属製のルーバーを組み合わせる必要があります。また、FY-24BM6Kの電源は本体外部の速結端子に電線を直接つなぐ方式のため、取り付けには電気工事士の資格が必要です。この記事では、キッチンの天井換気扇ならではの注意点(油汚れ、ルーバーの選び方、ダクトの状態)に重点を置きながら、FY-24BM5Kの交換の進め方を順番に解説します。

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目次

FY-24BM5K交換の結論まとめ

交換を急いでいる方のために、FY-24BM5Kの交換で判断に必要な4つの項目を先に一覧にしました。数値や型番は、パナソニックの品番置き換え検索と同社の製品情報、販売店が掲載しているメーカーの対比表で確認したものです。

項目FY-24BM5Kの場合
後継機種パナソニック FY-24BM6K天埋換気扇(鋼板)コンパクトキッチン用・排気・低騒音・特大風量形・ルーバー別売※品番置き換え検索で「パナソニック現行品番」として表示
工事時間換気生活のFAQでは、浴室・トイレの換気扇交換は15分〜30分程度が目安。キッチンの天井換気扇もこれを基準に、ダクトの油汚れや劣化の補修、ルーバーの固着、開口の調整があると長くなります
DIY可否おすすめしません。後継のFY-24BM6Kは電源線を本体外部の速結端子に直接つなぐ方式のため、配線の接続には電気工事士の資格が必要です
おすすめの交換方法電気工事士が在籍する専門業者に、本体(FY-24BM6K)と金属製ルーバーをセットで交換してもらう方法

表のとおり、FY-24BM5KからFY-24BM6Kへの交換は「同じメーカー・同じ埋込寸法・同じ風量クラス」の入れ替えです。品番の数字が5から6に変わっただけに見えますが、FY-24BM6K自体も2001年7月に発売されたロングセラーで、パナソニックの製品情報では現在も掲載が続いています。製造から年数がたった機種から、メーカーが現行品番として示す機種に移せるという意味で、交換先として迷う要素はあまりありません。

迷いやすいのは、むしろ本体以外の部分です。FY-24BM6Kはルーバーを別に用意する組合せタイプで、パナソニックは台所で使う場合はルーバーを金属製にするよう案内しています。選べるのは鋼板製の角格子ルーバーと、ステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバーの2種類です。今付いているルーバーを流用するのか、新しくするのかで、当日の作業内容が少し変わります。

工事時間は短い部類ですが、キッチンの天井換気扇は浴室やトイレに比べて、ダクトの内側やシャッター部分に油が付きやすい場所です。取り外した時点でダクトに油が溜まっていたり、ダクトのつなぎ目のテープが劣化していたりすると、その補修の分だけ時間が延びます。写真を送っていただければ、天井まわりの状態から当日の段取りを事前にお伝えできます。

実際のFY-24BM5K交換の様子

ここからは、FY-24BM5Kの交換でよくある現場の一例として、ワンルームマンションのミニキッチンの天井に付いた換気扇を、FY-24BM6Kに入れ替える流れを写真のイメージとともに紹介します。お住まいの間取りや天井裏の状態によって細かな手順は変わりますが、作業の順番は多くの現場で共通です。

Before|コンロの真上で油を受け続けたFY-24BM5K

コンパクトキッチン用の天井換気扇は、レンジフードのようにコンロのすぐ上で煙を囲い込む構造ではなく、天井面から室内の空気ごと吸い込む仕組みです。そのため、ルーバーの格子のすき間や縁に、油を含んだほこりが少しずつ固まっていきます。この例でも、ルーバーの表面がうっすら黄色く変色し、格子の角に黒っぽい汚れがこびりついていました。

このような状態の換気扇では、運転音が以前より大きくなった、焼き魚のあとのにおいが部屋に残りやすくなった、といった変化をきっかけに交換を考える方が多く見られます。どちらも、長年使ったモーターや羽根の汚れでよく見られる症状です。

取り外し作業|まず金属ルーバーを下ろして銘板を確認

最初に、ルーバーを天井から下ろして本体の銘板を確認します。ルーバーはばね(スプリング)で本体に留まっているものが多く、油で固着していると簡単には外れません。無理に引くと天井材を傷めるため、少しずつ左右に動かしながら外します。銘板に「FY-24BM5K」とあることを確かめたうえで、作業に入ります。

FY-24BM5Kには、ほぼ同じ時期に発売された「FY-24BM5」という兄弟品番があり、メーカーの対比表では本体の高さや吐出口の高さが異なります。見た目だけで判断せず、銘板で品番を確認する手順を省かないことが、あとで部材が合わないといったトラブルを防ぎます。

配線処理|検電してから電線とダクトを外す

ブレーカーを切り、検電器で電気が来ていないことを確認してから、本体の取付ネジを外して本体を少し下ろします。FY-24BM5Kの電源接続方式はメーカーの資料では確認できなかったため、現場では本体を下ろした時点で、電線が端子に直接つながっているか(直結)を目で確かめ、直結であれば端子から外します。外した電線の先端は、被覆が硬くなっていないか、割れや焦げた跡がないかを確認し、傷んでいれば切り戻して新しい芯線を出します。

あわせて、天井裏のダクトの接続部も外し、後継機種FY-24BM6Kの接続径(φ100mm)に合うかを実測しておきます。キッチンの換気扇では、ダクトの入口付近に油がたまっていることがあるため、ウエスを用意しておき、天井やコンロ台に垂れないように受けながら作業します。

新型設置|鋼板製のFY-24BM6Kを押し上げて固定

FY-24BM6Kの埋込寸法は、FY-24BM5Kと同じ240mm角です。今回の例では開口の加工は必要なく、ダクトをFY-24BM6Kの吐出口に差し込んでアルミテープで巻き、電源線を本体外部の速結端子に接続しました。そのうえで本体を天井開口に押し上げ、ネジで固定します。

この段階で、ダクトが折れ曲がっていないか、天井裏で本体が傾いていないかを確認しておくと、運転時のビビり音を防げます。FY-24BM6Kには風圧式の高気密シャッターが付いているので、シャッターが引っかかりなく動くかどうかも手で確かめます。

After|ステンレスのグリスフィルタールーバーで仕上げ

最後に金属製のルーバーを取り付けます。この例では、油煙をとらえやすいステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバー(流通サイトではFY-24L19と表記)を選びました。ブレーカーを戻して試運転し、異音がないこと、ルーバー付近で空気が吸い込まれていること、シャッターが開閉することを確かめて作業を終えます。

作業の最後には、ルーバーの外し方と手入れの方法をお伝えしています。キッチンの天井換気扇は、ルーバーに付いた油を早めに落とすほど吸い込みの力を保ちやすくなります。

FY-24BM5Kとは?(特徴・仕様)

FY-24BM5Kは、パナソニックの品番置き換え検索で「天井埋込形換気扇、本体:鋼板製、コンパクトキッチン用、オール金属製、特大風量形、ルーバー別売」と説明されている機種です。ここでいうコンパクトキッチンとは、ワンルームや1Kなどに多い、レンジフードを設けない小さなキッチンのことです。天井に埋め込んだ本体がダクトを通して屋外に排気することで、調理の煙やにおいを外に出します。

浴室やトイレの天井換気扇と大きく違うのは、本体だけでなく羽根も金属でできている点です。メーカーの対比表には「台所にご使用の換気扇を買替えられる場合は、本体・羽根・ルーバーが金属製の台所用の商品をお選びください」という注記があり、キッチンでは樹脂製の機種を選ばないことが前提になっています。

項目FY-24BM5Kの仕様
種類天井埋込形換気扇
用途コンパクトキッチン用(台所)
材質本体:鋼板製(オール金属製)
ルーバー別売
埋込寸法240mm角
本体の高さ218mm
吐出口の高さ135mm
風量(50Hz/60Hz)216m³/h/210m³/h
騒音(50Hz/60Hz)38.5dB/38dB
消費電力(50Hz/60Hz)21.5W/25W
発売時期1995年(平成7年)7月
置き換え品番FY-24BM6K

表の数値は、風量・騒音・消費電力がパナソニックの品番置き換え検索、高さ・吐出口の高さ・発売時期が販売店に掲載されたメーカーの新旧対比表によるものです。接続するダクトの径は、FY-24BM5Kの資料では確認できませんでした。後継機種のFY-24BM6Kはφ100mmなので、現場では既存のダクト径を実測して確かめます。

FY-24BM5Kの品番から読み取れること

パナソニックの天井埋込形換気扇は、FY-17、FY-24、FY-27のように、ハイフンの後ろの数字がそろったシリーズで展開されています。FY-24BM5Kの「24」は、埋込寸法の240mm角と一致しています。そのあとの「BM」「5」「K」については、パナソニックの公開資料で各記号の意味を説明したものは確認できませんでした。

一方で、メーカーの対比表を見ると、この系統の品番の移り変わりが分かります。1988年(昭和63年)10月発売の「FY-24BM」、1992年(平成4年)2月発売の「FY-24BM2」、1995年7月発売の「FY-24BM5」と「FY-24BM5K」があり、その4品番すべての買替商品がFY-24BM6Kとされています。数字の部分は世代を追うごとに大きくなっていると読むことができます。

気をつけたいのは、末尾に「K」があるかどうかです。FY-24BM5とFY-24BM5Kは同じ時期に発売され、品番置き換え検索での説明はどちらも「コンパクトキッチン用、オール金属製、特大風量形」と同じです。そのため「Kが付くものだけがキッチン用」とは言えません。違いがはっきり出ているのは寸法で、対比表ではFY-24BM5の高さが200mm・吐出口の高さが113mmなのに対し、FY-24BM5Kは高さ218mm・吐出口の高さ135mmです。騒音値も、FY-24BM5の50Hzが38dBなのに対しFY-24BM5Kは38.5dBと、わずかに異なります。

FY-24BM5Kの交換が必要なタイミング

FY-24BM5Kは、新品で出荷されていたのが後継のFY-24BM6Kが出た2001年ごろまでと考えられます(生産終了の正確な時期はメーカーの資料では確認できませんでした)。仮にその時期に取り付けられたとしても、今では20年以上たっている計算になります。ここでは、交換を考えるきっかけになりやすい症状を3つの視点で整理します。

異音・換気不足

運転中に「カラカラ」「キーン」といった以前はなかった音がする、スイッチを入れてから回転が安定するまでに時間がかかる、といった変化は、モーターの軸受けの摩耗や羽根の汚れによる重心のずれでよく起こります。羽根に油が付いて固まると、回るたびに振動が大きくなり、本体やダクトに伝わって音が増えることもあります。

換気不足のサインとしては、焼き魚や揚げ物のにおいが翌日まで残る、調理中に部屋の中が煙っぽくなる、ルーバーにティッシュを近づけても吸い付きが弱い、といった様子が目安になります。キッチンの換気扇は、ルーバーやシャッター部分に付いた油が空気の通り道を狭めるので、掃除をしても吸い込みが戻らない場合は、内部の劣化も疑ってください。

経年劣化

金属製の本体は丈夫ですが、モーターや配線の被覆、シャッターの動く部分は年数とともに傷みます。とくに、スイッチを入れても回らない、回ったり止まったりを繰り返す、運転中に焦げたようなにおいがする、本体の周りが異常に熱い、といった症状が出たときは、使用を止めて点検や交換を検討してください。

キッチンでは、油を含んだほこりがモーターまわりにたまりやすい点にも注意が必要です。見た目には動いていても、内部に汚れが蓄積した状態で使い続けるのは安心とは言えません。ルーバーを外して本体の中をのぞいたときに、羽根やモーターのまわりが油で黒く固まっていれば、交換のタイミングと考えてよい状態です。

使用年数の目安

扇風機やエアコンなどと同じく、換気扇は「長期使用製品安全表示制度」の対象製品です。パナソニックの説明によると、この制度では2009年4月1日以降に製造された換気扇に、製造年と設計上の標準使用期間、期間を超えて使うと経年劣化による発火やけがなどの事故につながるおそれがある旨が表示されています。

1995年発売のFY-24BM5Kはこの制度が始まる前の製品なので、本体にこの表示はありません。言い換えれば、メーカーが想定した使用期間の目安が手元で確かめられない機種です。設置から20年を超えている可能性が高いことを踏まえると、目立った不具合がなくても、点検や交換を前向きに考えてよい時期に入っています。新しく取り付けるFY-24BM6Kには、製造年と設計上の標準使用期間が表示されるので、次の交換時期の目安も分かりやすくなります。

FY-24BM5Kの後継機種と互換性

公式後継機種の型番

パナソニックの品番置き換え検索でFY-24BM5Kを調べると、置き換え品番として「FY-24BM6K(パナソニック現行品番)」が表示されます。製品情報での品名は「天埋換気扇(鋼板)コンパクトキッチン用」で、「排気 低騒音・特大風量形」と表記されています。用途は台所、本体・羽根とも鋼板製です。発売日は2001年7月20日とされています。

FY-24BM6Kの特長として、パナソニックは高静圧・大風量のオール金属製であること、ハイテーパーブレードファンの採用で省エネ・高効率であること、風圧式高気密シャッターを搭載していること、電源接続部が本体外部にあることを挙げています。流通サイトの仕様欄には「24時間・局所換気兼用」「スライドユニット」とも書かれています。別売のスイッチとしてはFY-SV06W(入-切)が案内されています。

ルーバーは別売で、鋼板製の角格子ルーバーか、ステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバーを選びます。流通サイトでは、本体とルーバーの組合せ品番として、ステンレス製パンチンググリスフィルタールーバー「FY-24L19」を組み合わせたFY-24BM6K/19と、角格子タイプのルーバー「FY-24L34」を組み合わせたFY-24BM6K/34が掲載されています。どちらを選ぶかは、後の「注意点」で説明します。

サイズ・性能の違い(比較表)

項目FY-24BM5K(旧)FY-24BM6K(後継)
用途コンパクトキッチン用コンパクトキッチン用(台所)
材質本体:鋼板製(オール金属製)本体:鋼板製/羽根:鋼板製
埋込寸法240mm角240mm角
本体の高さ218mmメーカーの資料では確認できませんでした
接続ダクト径メーカーの資料では確認できませんでしたφ100mm
風量(50Hz/60Hz)216/210m³/h216/210m³/h
騒音(50Hz/60Hz)38.5/38dB38.5/38dB
消費電力(50Hz/60Hz)21.5/25W21/25W
有効換気量(直管相当長30m)メーカーの資料では確認できませんでした122/125m³/h
シャッターメーカーの資料では確認できませんでした風圧式高気密シャッター
電源接続メーカーの資料では確認できませんでした本体外部(速結端子)
ルーバー別売別売(金属製を選ぶ)
発売1995年7月2001年7月20日

比べてみると、風量と騒音はまったく同じ数値で、消費電力も50Hzで0.5W下がっただけです。体感できるほどの性能差を期待する交換ではなく、「同じ能力の現行品に入れ替えて、古いモーターや配線の不安をなくす」交換だと考えると分かりやすいでしょう。運転音が大きくなっていた場合は、劣化した旧本体から新品になることで、本来の静かさに戻ることが期待できます。

寸法面で確認が必要なのは、本体の高さと吐出口の位置です。FY-24BM6Kの本体の高さは、今回調べた範囲のメーカーの資料では確認できませんでした。天井裏の空間に余裕がない現場や、ダクトの取り回しがぎりぎりの現場では、FY-24BM6Kの仕様図面で高さと吐出口の位置を確かめ、既存のダクトがそのまま届くかを事前に確認します。品番置き換え検索のページにも、消費電力・風量・騒音のほか、外形寸法、埋込寸法、接続ダクト径、色などを現状の設置品や仕様図面で必ず確認するよう注意書きがあります。

比較表にある「有効換気量」は、ダクトをつないだ状態で実際にどれだけ空気を出せるかを示す数値です。カタログの風量216m³/h(50Hz)はダクトの抵抗がない状態の値で、ダクトが長くなるほど実際に流れる量は減ります。流通サイトに掲載されたFY-24BM6Kの仕様では、直管相当長20mで143m³/h、30mで122m³/h(いずれも50Hz)とされています。天井裏のダクトがつぶれていたり、油で内径が狭くなっていたりすると、この数値よりさらに下がるため、交換時にダクトの状態を確かめる意味は小さくありません。

なお、ある流通サイトでは、FY-24BM6Kの旧商品品番としてFY-24BM、FY-24BM2、FY-24BM5、FY-24BM5Kのほか、FV-18BFA、FV-18BFA-A、FV-18BFBも挙げられています。いくつもの旧品番の行き先が、このFY-24BM6Kになっていることが分かります。

他メーカーとの互換性

三菱電機や東芝などにも、天井に埋め込むダクト用換気扇は用意されています。ただし、メーカーが違うと埋込寸法、ダクト径、取付金具の位置、ルーバーの留め方などが一致するとは限りません。台所で使うには、本体・羽根・ルーバーが金属製であることも条件になり、浴室やトイレ向けの樹脂製モデルは選べません。

FY-24BM5Kの場合、同じメーカーのFY-24BM6Kが埋込寸法・風量・用途とも同じで、メーカーの品番置き換え検索でも置き換え品番として示されているため、他メーカーに切り替える理由はほとんどありません(ただし置き換え検索も、すべての条件で互換とは限らないとしています)。他メーカー品を検討するのは、FY-24BM6Kが入手しにくい場合や、すでにキッチンの改修でダクトの経路を変える予定がある場合などに限られるでしょう。その場合は、開口の加工や補修が必要になることもあるため、現場を見たうえで判断します。

FY-24BM5K交換の方法と工事の流れ

FY-24BM5Kの交換は、作業そのものは短時間で終わりますが、手順の中に電気工事が含まれます。ここでは、資格をお持ちの方向けの手順、業者に依頼した場合の当日の流れ、キッチンの天井換気扇ならではの注意点を順に説明します。

DIY手順

後継のFY-24BM6Kは電源線を本体外部の速結端子に直接つなぐ方式で、天井埋込形の換気扇は旧機種側も直結になっていることが一般的です(FY-24BM5Kの接続方式はメーカーの資料では確認できませんでした)。配線の取り外しと接続は電気工事士の資格がある方しか行えません。以下は、資格をお持ちの方が作業する場合の一般的な手順です。資格がない場合は、ルーバーの掃除までにとどめ、本体の交換は業者に依頼してください。

  1. 天井のルーバーを外し、本体の銘板でFY-24BM5Kであることを確認する(FY-24BM5とは寸法が異なるため)
  2. FY-24BM6K本体と金属製ルーバー(鋼板製角格子またはステンレス製パンチンググリスフィルター)、アルミテープ、ウエスを用意する
  3. コンロや調理台を養生し、換気扇の回路のブレーカーを切って検電器で無電圧を確認する
  4. 本体の取付ネジを外して本体を少し下ろし、ダクトの接続部のテープをはがしてダクトを外す
  5. 端子から電源線を外し、旧本体を撤去する
  6. 天井裏のダクト内の油汚れや破れ、電源線の被覆の状態を確認し、必要に応じて清掃・補修する
  7. FY-24BM6Kの吐出口にダクトを接続してアルミテープで固定し、電源線を速結端子に接続する
  8. 本体を240mm角の開口に差し込んでネジで固定し、金属製ルーバーを取り付ける
  9. ブレーカーを戻して試運転し、異音、吸い込み、シャッターの動きを確認する

手順の中でとくに注意したいのは、6番目のダクトの確認です。キッチンのダクトは、長年のうちに内側へ油が付着していることがあります。ここを見落として新しい本体だけを付けると、せっかく交換しても空気の通りが悪いままになったり、においが戻ったりします。

業者依頼の流れ

換気生活に依頼していただいた場合は、LINEで今付いている換気扇の写真と銘板の写真を送っていただくところから始まります。写真から品番と設置状況を確認し、FY-24BM6Kと組み合わせるルーバーの種類、当日の作業内容をご案内します。そのうえで日程を決め、当日は下の図のような流れで作業を進めます。

図:FY-24BM5KからFY-24BM6Kへの交換工事当日の流れ

図の1〜4が旧本体を外すまで、5〜8が新しい本体を付けて仕上げるまでの工程です。作業時間の多くを占めるのは、3の撤去と5の設置ですが、キッチンの現場では4のダクト点検に時間をかけることがあります。ダクトの入口に油がたまっている場合は拭き取り、つなぎ目のテープが劣化していれば巻き直します。

8の説明では、スイッチの使い方とルーバーの外し方、日ごろの手入れの方法をお伝えします。取り外したFY-24BM5Kの本体と古いルーバーは、作業後に引き取ります。当日はキッチンの調理台の上に脚立を立てるスペースが必要になるため、作業前にコンロ周りの物を片付けておいていただくとスムーズです。

注意点

1つ目の注意点は、ルーバーを必ず金属製にすることです。パナソニックはFY-24BM6Kについて、台所で使う場合はルーバーを金属製にするよう案内しています。選択肢は、鋼板製の角格子ルーバーと、ステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバーの2種類です。パンチングのタイプは、販売店の商品説明で油煙の捕集に優れるとされており、油を本体の奥に入れにくい一方で、表面の穴に付いた油をこまめに拭く必要があります。角格子のタイプは鋼板製で、流通サイトの商品説明ではスプリング式で着脱するとされています。

2つ目は、既存のルーバーを流用するかどうかの判断です。FY-24BM5Kもルーバー別売の機種だったため、天井には別品番のルーバーが付いています。年数がたったルーバーは、ばねが弱っていたり、油で変色していたりすることが多く、新しい本体と一緒に交換したほうが仕上がりも衛生面も安心です。

3つ目は、ブレーカーの位置と回路の確認です。キッチンの天井換気扇は、照明やコンセントと同じ回路になっていることがあります。作業中に冷蔵庫などの電源が切れてしまわないよう、どの回路を落とすかを事前に確認しておきます。

4つ目は、FY-24BM5とFY-24BM5Kの取り違えです。品番が1文字違うだけですが、メーカーの対比表では本体の高さと吐出口の高さが異なります。どちらもFY-24BM6Kに置き換えられますが、ダクトの位置合わせが変わる可能性があるため、銘板の写真で品番を確認してから当日を迎えるようにしています。

FY-24BM5K交換・後継機種に関するよくある質問

Q. FY-24BM5Kが動かなくなったら、どの品番を選べばよいですか?

A. パナソニックの品番置き換え検索では、FY-24BM5Kの置き換え品番はFY-24BM6K(パナソニック現行品番)と表示されます。FY-24BM6Kは鋼板製・コンパクトキッチン用・ルーバー別売の天井埋込形換気扇で、埋込寸法はFY-24BM5Kと同じ240mm角です。

Q. FY-24BM5とFY-24BM5Kは同じ機種ですか?

A. どちらも1995年7月発売のコンパクトキッチン用で、後継はどちらもFY-24BM6Kですが、別の品番です。メーカーの対比表では、FY-24BM5は高さ200mm・吐出口の高さ113mm、FY-24BM5Kは高さ218mm・吐出口の高さ135mmとされており、騒音値もわずかに異なります。交換前に銘板で確認してください。

Q. キッチン天井の古い金属ルーバーは、新しい本体に付け直せますか?

A. FY-24BM6Kはルーバー別売で、台所では金属製のルーバーを使うよう案内されています。既存のルーバーが適合するかは品番で確認が必要で、年数のたったルーバーはばねの弱りや油の染み込みも多いため、本体と同時に新しい金属製ルーバーへの交換をおすすめしています。

Q. ステンレスのパンチングルーバーと角格子ルーバーはどちらがよいですか?

A. 揚げ物や炒め物をよくするご家庭では、油煙をとらえやすいとされるステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバーが向いています。調理の頻度が少なく、手入れを簡単にしたい場合は鋼板製の角格子ルーバーも選択肢です。どちらも金属製で、FY-24BM6Kに組み合わせられます。

Q. FY-24BM5Kをトイレや浴室用の換気扇に交換できますか?

A. おすすめできません。メーカーは、台所で使う換気扇を買い替えるときは本体・羽根・ルーバーが金属製の台所用の商品を選ぶよう注記しています。浴室・トイレ用の樹脂製の換気扇は、キッチンの熱や油を想定したつくりではありません。

Q. 交換工事の間、キッチンは使えますか?

A. 作業中はブレーカーを落とし、調理台の上に脚立を立てるため、キッチンは使えません。作業時間の目安は15分〜30分程度で、ダクトの補修などがなければ、終わり次第すぐに使えます。調理の予定がない時間帯に日程を組むのがおすすめです。

Q. FY-24BM6Kは24時間換気にも使えますか?

A. 流通サイトの仕様欄では、FY-24BM6Kは「24時間・局所換気兼用」とされています。ただし、建物の24時間換気計画の中でキッチンの換気扇がどのような役割を持っているかは住まいごとに異なるため、運転の仕方は管理会社や建物の資料もあわせて確認してください。

Q. 写真だけで交換できるかどうか分かりますか?

A. ルーバーを付けた状態の天井の写真と、ルーバーを外したときに見える本体の銘板の写真があれば、品番と設置状況のおおよその確認ができます。LINEで写真を送っていただければ、FY-24BM6Kへの交換の可否と当日の作業内容をご案内します。

まとめ|FY-24BM5Kの交換と後継機種選び

FY-24BM5Kは、1995年7月に発売されたパナソニックのコンパクトキッチン用天井埋込形換気扇です。本体が鋼板製のオール金属製で、ルーバーは別売、埋込寸法は240mm角という仕様でした。後継機種はパナソニックが品番置き換え検索で示しているFY-24BM6Kで、埋込寸法、風量、騒音が同じため、天井の開口を広げずに入れ替えられるのが基本です。

交換の際に気をつけたいのは、本体よりも周りの部分です。台所で使う以上、ルーバーは金属製を選び、ステンレス製のパンチンググリスフィルタールーバーか鋼板製の角格子ルーバーかを、調理のスタイルに合わせて決めます。天井裏のダクトに油が付いていないか、つなぎ目が傷んでいないかも、本体を外したタイミングで確認しておくと、交換後の吸い込みが安定します。また、FY-24BM5と取り違えないよう、銘板で品番を確かめることも大切です。

FY-24BM6Kの電源は本体外部の速結端子に直接つなぐ方式なので、交換には電気工事士の資格が必要です。作業時間は15分〜30分程度が目安ですが、ダクトの補修などがあれば長くなります。異音や吸い込みの弱まり、焦げたようなにおいなどが気になり始めたら、使用年数も考えて早めの交換を検討してください。天井の写真と銘板の写真をLINEで送っていただければ、FY-24BM6Kへの交換について具体的にご相談いただけます。

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