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FY-24BPの交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

洗面所とトイレ、2つの部屋の空気を1台でまとめて外へ出す「2室換気用」の天井埋込形換気扇。そのパナソニック製の初代モデルが「FY-24BP」です。型番の末尾に世代を表す数字が付いていないのは、この品番がシリーズの最初の世代だからです。販売店が公開しているパナソニックの新旧対比表では、発売時期は1984年(昭和59年)12月とされています。

結論からお伝えすると、FY-24BPの後継機種はパナソニックの「FY-24BP7」です。パナソニックの「換気送風機器 品番置き換え検索」でFY-24BPを調べると、置き換え品番としてFY-24BP7が表示されます。FY-24BPからFY-24BP7までの間には、FY-24BP2・FY-24BP3・FY-24BP5・FY-24BP6という4つの世代があり、1984年から2008年までの間に少しずつ改良されてきました。埋込寸法は240mm角で、2室換気用・本体鋼板製・ルーバー別売という基本の形はFY-24BP7にも引き継がれています。

この記事では、FY-24BPの交換を考えている方に向けて、後継機種・工事時間・DIYの可否・おすすめの交換方法を最初にまとめ、続いて2室用ならではの交換作業の流れ、シリーズの世代の移り変わり、FY-24BP7との仕様の違い、交換前に確認しておきたいポイントを順に解説します。

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目次

FY-24BP交換の結論まとめ

FY-24BPの交換で判断材料になる4つの項目を、先に一覧にしておきます。表の下で、それぞれの理由を補足します。

項目FY-24BPの場合
後継機種パナソニック FY-24BP7(天埋換気扇・鋼板・ルーバー別売・親子形、2室用、吸込グリル別売)※品番置き換え検索でFY-24BPの置き換え品番として表示
工事時間換気生活のFAQでは浴室・トイレの換気扇交換は15分〜30分程度が目安。2室用は子機(吸込グリル)側の確認や接続ダクトの点検が加わるため、これより長くなることがあります
DIY可否資格のない方は不可。後継のFY-24BP7は電源接続部が本体外部の速結端子で、屋内配線をつなぎ替える作業には電気工事士の資格が必要
おすすめの交換方法電気工事士が在籍する専門業者に、本体(FY-24BP7)・ルーバー・子機側の状態確認までまとめて依頼する

FY-24BPの交換で、普通の1室用換気扇と違う点は「天井の換気扇が1台では完結していない」ことです。FY-24BPは天井に付いた親機(本体)と、隣の部屋の天井に付いた子機(吸込グリル)を、天井裏のダクトでつないで使う親子形の換気扇です。品番置き換え検索の備考にも「子機(吸込グリル)は別売、ルーバー別売」と書かれています。交換の際は、親機だけでなく子機と、親機・子機をつなぐダクトの状態もあわせて見る必要があります。

後継機種のFY-24BP7も、パナソニックの製品情報で「本体とルーバーおよび子機(吸込みグリル)は別売です」と案内されています。つまり、FY-24BP7の本体だけを用意しても、天井の見た目を整えるルーバーや、子機側の吸込グリルをどうするかを決めないと工事は完了しません。どの部材を新しくし、どれを再利用できるかは、現地の状態を見て判断します。

工事時間については、換気生活のFAQにある「浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度」が基準になります。ただしこれは1台の換気扇を同じ開口で入れ替える場合の目安です。2室用のFY-24BPでは、子機側の天井を開けて接続ダクトの外れや潰れを確認したり、子機の吸込グリルを交換したりする工程が加わることがあり、その分だけ時間が延びます。設置から40年を超える現場では、ダクトの補修が必要になることも想定しておきましょう。

DIYについては、FY-24BPの電源接続方式はメーカーの置き換え情報では確認できませんでした。ただ、天井埋込形の換気扇は天井裏の屋内配線を本体の端子に直接つなぐ方式のものが多く、後継のFY-24BP7も電源接続部が本体外部の速結端子です。屋内配線の接続は電気工事士法で有資格者の作業とされているため、資格のない方は交換できません。

実際のFY-24BP交換の様子

ここでは、FY-24BPからFY-24BP7への交換がどう進むのかを、よくある現場の一例として紹介します。想定するのは、1980年代後半に建てられた戸建て住宅です。1階の洗面所の天井に親機、隣り合うトイレの天井に子機の吸込グリルが付いていて、1台の換気扇で2部屋の空気を外へ出しています。親機と子機のどちらをどの部屋に付けるかは住宅によって違いますが、この例では洗面所側に親機がある間取りとして話を進めます。

ご相談のきっかけは、洗面所の天井の換気扇から以前はしなかった「カラカラ」という音が出るようになったことでした。LINEで届いた写真に写っていたのは、ルーバーの内側にある「FY-24L35」という表示です。ただ、FY-24L35はルーバーの品番で、本体の品番ではありません。この段階では本体がFY-24BPなのか、別の世代なのかを決められないため、現地で本体側の表示を確かめることにしました。

Before|洗面所に親機、トイレに子機

現場ではまず、2部屋の天井をそれぞれ確認します。洗面所側には240mm角クラスの親機のルーバー、トイレ側には小ぶりな吸込グリルがあり、どちらも長年の使用で黄ばみが目立つ状態でした。親機のルーバーを外すと本体側に型番の表示が残っており、ここで初めてFY-24BPであることが確定しました。

ルーバーの表示だけで判断しなかったのには理由があります。パナソニックの品番置き換え検索で確認すると、FY-24L35は本体FY-24BPと組み合わせた「FY-24BP/35」だけでなく、FY-24BP2と組み合わせた「FY-24BP2/35」や、ステンレス製本体のFY-24BPKXと組み合わせた「FY-24BPKX/35」にも使われているルーバーです。しかもFY-24BPKX/35の置き換え品番はFY-24CPK8で、FY-24BP系とは交換先が異なります。ルーバーの品番だけで機種を決めると選び間違いにつながるため、本体側の表示を見るまでは機種を確定させないのが基本です。

運転してみると、親機からは軸のこすれるような音が出ていました。トイレ側の子機の吸込グリルは、格子の目に綿ぼこりが詰まってすき間がほとんど見えない状態です。子機は空気の入口にあたる部分なので、ここがふさがるとトイレ側の換気はそれだけで弱くなります。

取り外し作業|親機を外し、子機側も点検

ブレーカーを切ってから、洗面所側の親機のルーバーを外し、本体の取付ネジを1本ずつ外していきます。FY-24BPは本体が鋼板製です。ネジを外した瞬間に本体が落ちないよう、片手で支えながら少しずつ下ろします。

本体を下ろすと、天井裏には2本のダクトが見えてきます。1本は屋外へ排気するためのダクト、もう1本はトイレ側の子機から空気を引き込むためのダクトです。ここで大切なのは、子機側のダクトがFY-24BPのどの面につながっていたかを記録しておくことです。後継のFY-24BP7は子機側の吸込口を3方向から選べるため、既存のダクトの向きと照らし合わせて、どの吸込口を使うかをこの時点で決めておくと、設置がスムーズに進みます。

続いてトイレ側の子機の吸込グリルを外し、子機につながるダクトに潰れや破れ、接続部のゆるみがないかを確認します。この例ではダクトに大きな傷みはなく、トイレ側の吸い込みを妨げていたのは主に吸込グリルの目詰まりと、親機のファンの劣化だと考えられました。ダクトに傷みがある場合は、その部分を新しいダクトに替えます。

配線処理|端子の電源線を外してつなぎ直す準備

本体を天井から下ろしたら、検電器で電気が来ていないことを確かめ、本体の端子から電源線を外します。ここから先の配線作業は、電気工事士の資格を持つ作業員が担当する工程です。

設置から40年を超える電線は、先端の被覆が硬くなっていることがあります。被覆が割れていたり芯線が傷んでいたりする場合は、傷んだ部分を切り詰めて芯線を出し直してから、新しい本体につなぎます。FY-24BP7の電源接続部は本体外部の速結端子なので、芯線をまっすぐ差し込める状態に整えておくことが大切です。

新型設置|FY-24BP7を240mm角の開口へ

後継機種FY-24BP7の取り付けに移ります。FY-24BP7の埋込寸法は240mm角で、新旧対比表に記載されたFY-24BPの埋込寸法240mmと同じです。開口の状態に問題がなければ、天井材を切り広げずに本体を差し込めます。

まず屋外への排気ダクトを本体の吐出口に接続し、アルミテープで空気が漏れないよう巻き付けます。FY-24BP7の適用パイプ径はφ100mmです。次に、子機側のダクトを本体の吸込口に接続します。FY-24BP7は、パナソニックの製品情報で「子機側の吸込口は間取りに応じて3方向から選択可能」とされています。取り外しの際に記録しておいたダクトの向きに合わせて吸込口を選べるので、天井裏でダクトを無理に曲げずに済む場合があります。

電源線を速結端子につないで本体を固定したら、ルーバーを取り付けます。FY-24BP7はスプリング式のワンタッチルーバーで、ルーバーからオリフィス、羽根までを外しやすい構造です。トイレ側の子機の吸込グリルも、状態に応じて新しいものに交換します。

After|運転音が静まり、子機の格子もすっきり

ブレーカーを戻して運転すると、親機から聞こえていたこすれるような音がなくなりました。トイレ側でも、新しくした吸込グリルの前で空気が引き込まれていることを確かめ、2部屋とも換気が戻っていることを確認します。FY-24BP7の騒音値は、品番置き換え検索で50Hz・60Hzとも32dBとされており、FY-24BPの34dBより2dB低い数値です。

最後に、2部屋の天井まわりに落ちたほこりを片付け、取り外したFY-24BPの本体とルーバーを回収して作業完了です。2室用の交換では、親機の入れ替えに加えて子機側の点検が入り、ダクトの補修が必要な場合はその分の作業も加わります。

FY-24BPとは?(特徴・仕様)

FY-24BPは、パナソニック(発売当時は松下電器産業)の天井埋込形換気扇で、品番置き換え検索では「天井埋込形換気扇、2室換気用、排気」とされています。本体は鋼板製で、子機(吸込グリル)とルーバーはいずれも別売です。1台のファンで親機を付けた部屋と子機を付けた部屋の2か所から空気を吸い込み、ダクトを通して屋外へ排気する仕組みです。

FY-24BPについて、メーカーの置き換え検索と販売店の新旧対比表で確認できた仕様は次のとおりです。

項目FY-24BPの仕様
種類天井埋込形換気扇
用途2室換気用・排気
本体材質鋼板製
子機・ルーバー子機(吸込グリル)別売、ルーバー別売
風量(50Hz/60Hz)166/166 m³/h
騒音(50Hz/60Hz)34/34 dB
消費電力(50Hz/60Hz)19/20 W
埋込寸法240mm(新旧対比表)
本体高さ200mm(新旧対比表)
吐出口高さ130mm(新旧対比表)
発売時期1984年12月(新旧対比表の「S59/12」)

仕様で目を引くのは、風量と騒音が50Hzでも60Hzでも同じ値になっている点です。電源周波数が違う東日本と西日本のどちらに設置しても、カタログ上は同じ166m³/hの風量が出る設計でした。

FY-24BPには、ルーバーとの組合せで登録された派生品番があります。品番置き換え検索では、FY-24BP/35(本体FY-24BP+樹脂製・インテリア形のルーバーFY-24L35)と、FY-24BP/36(本体FY-24BP+照明取付可のルーバーFY-24L36)が確認できます。また、BL認定品の「FY-24BP1BL」も登録されています。仕様の数値はどれもFY-24BPと同じですが、置き換え品番はそれぞれ異なるため、後継機種の章で詳しく説明します。

なお、FY-24BPの接続パイプ径、シャッターの有無と方式、電源の接続方式、子機の吸込グリルの品番は、メーカーの置き換え情報や新旧対比表では確認できませんでした。現場では天井裏のダクト径と配線を実際に見て、交換の方法を決めます。

FY-24BPから始まったシリーズは、FY-24BP7まで次のように世代を重ねてきました。発売時期は新旧対比表(FY-24BP〜FY-24BP6)とパナソニックの製品情報(FY-24BP7)、仕様は品番置き換え検索によるものです。

図:FY-24BPからFY-24BP7までの世代の年表と仕様の推移

年表を見ると、FY-24BPの次の世代FY-24BP2(1988年10月)とFY-24BP3(1992年2月)では、騒音が34dBから32dBに下がった一方、消費電力は50Hzで19Wから20.5Wに増えています。本体高さも200mmから206mmになりました。消費電力が15Wまで下がったのは1995年7月発売のFY-24BP5からで、2001年9月発売のFY-24BP6、2008年5月発売のFY-24BP7もこの15W(50Hz)を受け継いでいます。品番置き換え検索の一覧にFY-24BP4は見当たらず、FY-24BP3の次はFY-24BP5になっています。

また、風圧式高気密シャッターについては、品番置き換え検索の備考ではFY-24BP6に、パナソニックの製品情報ではFY-24BP7に「風圧式高気密シャッター付」の記載があります。各世代の生産終了の時期は、メーカーの公開資料では確認できませんでした。

FY-24BPの交換が必要なタイミング

FY-24BPは1984年12月発売の初代モデルです。後継世代のFY-24BP2が1988年10月に発売されていることを考えると、FY-24BPが付いている住宅の多くは築35年以上と考えられます。ここでは、2室用ならではの症状も含めて、交換を考えるべきサインを紹介します。

異音・換気不足

FY-24BPのカタログ上の騒音値は34dBです。運転音がこれよりはっきり大きく感じられる、「カラカラ」「キュルキュル」といった音が混ざる、という場合は、モーターの軸受けの摩耗や、羽根に付いたほこりによる回転のぶれが疑われます。

2室用の換気扇で特に気をつけたいのが、子機側だけ換気が弱くなる症状です。親機のファンは、自分の部屋と子機の部屋の両方から空気を引いています。ファンの能力が落ちたり、子機側のダクトが外れかけたりすると、離れた子機側の吸い込みが先に弱まります。「洗面所は大丈夫なのにトイレの臭いだけ残る」といった偏りは、親機の劣化かダクトの不具合のサインです。確認するときは、親機のルーバーと子機の吸込グリルの両方にティッシュペーパーを近づけて、吸い込みの強さを比べてみてください。

トイレの天井クロスに黒ずみが出てきた、洗面所に干したタオルが乾きにくくなった、といった変化も、換気量が足りていない可能性を示しています。

経年劣化

モーターの寿命が近づくと、スイッチを入れてもしばらく羽根が回らない、回転数が上がったり下がったりする、といった変化が出てきます。運転中にふだんと違う臭いがする、本体まわりが熱を持っているといった場合は、使用を中止してブレーカーを切り、点検を依頼してください。

外から見える部分では、ルーバーや吸込グリルの黄ばみ・割れ、天井面からの浮きが劣化の目安になります。本体が鋼板製のFY-24BPは、湿気の多い洗面所で長く使っているとサビが出ることもあります。天井裏では、ダクトの接続部を留めているテープが乾いてはがれたり、ダクト自体が硬くなって割れたりしていることも珍しくありません。2室用は1室用よりダクトの本数が多い分、こうした劣化が起きる場所も増えます。

使用年数の目安

FY-24BPは1984年12月発売で、後継世代のFY-24BP2が1988年10月に出ていることから、今も付いているものは設置から30年を大きく超えて使われているケースがほとんどと考えられます。製造から長い年月がたった機種なので、モーターなど一部の部品だけを入手して修理するのは現実的ではありません。シリーズのどの世代が付いているかで、おおよその使用年数を推測することもできます。

本体の品番発売時期(新旧対比表)使用年数の考え方
FY-24BP1984年12月初代。35年以上経過している可能性が高く、症状がなくても交換を計画
FY-24BP2・BP31988年10月・1992年2月30年以上経過の可能性。異音や吸い込み低下があれば早めに交換
FY-24BP5・BP61995年7月・2001年9月20年以上経過の可能性。定期的に2部屋の吸い込みを点検

「まだ回っているから」とFY-24BPを使い続けている方も多いのですが、親機が完全に止まると2部屋の換気が同時に止まってしまうのが2室用の弱点です。異音や吸い込みの低下といった兆しが出た段階で写真を送ってご相談いただければ、子機側の部材やダクトの補修も含めて準備を整えたうえで工事日を決められます。

FY-24BPの後継機種と互換性

ここからは、後継機種FY-24BP7の位置づけと、FY-24BPとの仕様の違い、さらに派生品番やほかの機種を選ぶ場合の考え方を説明します。

公式後継機種の型番

パナソニックの品番置き換え検索でFY-24BPを調べると、置き換え品番はFY-24BP7です。販売店が掲載している新旧対比表でも、FY-24BPの買替(現行)商品はFY-24BP7とされ、FY-24BP2・FY-24BP3・FY-24BP5・FY-24BP6も同じくFY-24BP7が買替え先になっています。つまり、FY-24BPシリーズのどの世代が付いていても、標準の交換先はFY-24BP7です。

FY-24BP7は、パナソニックの製品情報で「天埋換気扇(鋼板)ルーバー別売・親子形」「排気 低騒音形 2室用(吸込グリル別売)」とされている機種で、発売日は2008年5月26日です。用途はトイレ・洗面所で、本体は鋼板製、羽根は樹脂製。高効率モーターとG・Cシロッコファンを採用し、風圧式高気密シャッターが付いています。別売部材として、壁埋込形のスイッチFY-SV06W(ON-OFF)が案内されています。

注意したいのは、FY-24BP7の製品情報に「浴室など湿気の多い所には取付けないでください」と明記されている点です。FY-24BPを洗面所とトイレで使っているなら問題ありませんが、もし浴室とつないで使っている場合は、FY-24BP7はそのまま選べません。

派生品番の場合は、置き換え品番が変わります。品番置き換え検索では、ルーバー組合せのFY-24BP/35はルーバーセットの「XFY-24BP7/80」(格子ルーバー・ホワイト)、照明取付可のルーバーと組み合わせたFY-24BP/36は樹脂製・ルーバー付属の「FY-24CPK8」、BL認定品のFY-24BP1BLは樹脂製・BL認定品の「FY-24CP6BL」がそれぞれ置き換え品番とされています。FY-24BP/36からFY-24CPK8に替える場合、置き換え検索の比較では照明取付が「不可」になる点も覚えておきましょう。この記事では表の値にもとづき、本体FY-24BPの後継機種をFY-24BP7として説明しています。

サイズ・性能の違い(比較表)

FY-24BPとFY-24BP7の主な仕様を並べると、次のようになります。FY-24BPは品番置き換え検索と新旧対比表、FY-24BP7は品番置き換え検索とパナソニックの製品情報で確認した値です。

項目FY-24BP(旧機種)FY-24BP7(後継機種)
発売時期1984年12月(新旧対比表)2008年5月26日(製品情報)
用途2室換気用・排気2室用・排気(トイレ・洗面所)
本体材質鋼板製鋼板製(羽根は樹脂製)
子機・ルーバーいずれも別売いずれも別売
埋込寸法240mm240mm角
適用パイプ径資料で確認できずφ100mm
風量(50Hz/60Hz)166/166 m³/h164/162 m³/h
有効換気風量(50Hz/60Hz)資料で確認できず112/116 m³/h(直管相当長30m)
騒音(50Hz/60Hz)34/34 dB32/32 dB
消費電力(50Hz/60Hz)19/20 W15/16.5 W
シャッター資料で確認できず風圧式高気密シャッター付
電源接続資料で確認できず本体外部(速結端子)
本体高さ200mm(新旧対比表)公開資料で確認できず

比較してわかるのは、FY-24BP7が「風量はほぼそのまま、音と消費電力を抑えた」後継機種だということです。カタログ上の風量はFY-24BPの166m³/hに対しFY-24BP7は50Hzで164m³/h、60Hzで162m³/hと、ほぼ同等です。一方、騒音は34dBから32dBへ、消費電力は50Hzで19Wから15W、60Hzで20Wから16.5Wへ下がっています。2部屋を受け持つ換気能力は保ったまま、運転音と消費電力を小さくした世代と言えます。

FY-24BP7には、ダクトの長さを考慮した有効換気風量も示されています。直管相当長30mの条件で50Hzは112m³/h、60Hzは116m³/hです。カタログの風量と比べて数値が小さいのは、ダクトの抵抗を含めた値だからです。2室用は親機と子機をつなぐダクトもあるため、実際の換気量は天井裏のダクトの長さや曲がりに左右されます。

サイズ面では、埋込寸法が240mmで共通しているため、開口はそのまま使えるのが基本です。ただし、FY-24BP7の本体高さはメーカーの公開情報では確認できませんでした。FY-24BPの本体高さは200mmなので、天井裏の高さに余裕のない現場や、梁が近い現場では、FY-24BP7の図面で高さを確認してから施工します。品番置き換え検索でも、外形寸法・埋込寸法・接続ダクト径・色を現設置品で確認するよう注意書きがあります。

子機側については、FY-24BP7の子機(吸込グリル)は別売です。既存の子機を流用できるかどうかは、メーカーの公開資料では確認できませんでした。子機側のダクト径や吸込グリルの状態を現地で見て、交換するかどうかを決めるのが確実です。

他メーカーとの互換性

三菱電機や東芝などからも2室用の天井埋込形換気扇は出ていますが、埋込寸法、本体高さ、吐出口や子機側吸込口の位置、ダクト径の設計はメーカーごとに異なります。2室用の場合は、親機の開口だけでなく、子機側のダクトをどの位置で親機につなぐかも機種によって変わるため、他メーカー品に替えると天井の開口調整やダクトの引き回しのやり直しが必要になることがあります。

FY-24BPの場合は、同じパナソニックのFY-24BP7が埋込寸法240mmを共有し、子機側の吸込口も3方向から選べるため、既存のダクトを生かしやすい組み合わせです。天井やダクトの工事を最小限にしたい場合は、FY-24BP7を第一候補にするのが無理のない選び方です。他メーカー品を検討する場合は、候補の機種の図面と現地の状況を照らし合わせたうえで判断してください。

FY-24BP交換の方法と工事の流れ

FY-24BPの交換は、電気工事士の資格をお持ちの方が自分で行うか、専門業者に依頼するかのどちらかになります。2室用は1室用より確認する場所が多いため、それぞれの流れを具体的に見ていきます。

DIY手順

FY-24BPの交換では、天井裏の電源線を本体の端子から外し、新しい本体につなぎ直す作業が発生します。この作業は電気工事士の資格が必要です。以下は、電気工事士の資格をお持ちの方を想定した手順です。資格をお持ちでない方は、作業内容を知るための参考としてご覧いただき、交換は業者に依頼してください。

  1. ルーバーを外して本体側の型番を確認し、FY-24BP本体であること(/35・/36の組合せ品番やBL品でないこと)と、親機・子機がどの部屋に付いているかを確認する
  2. 設置場所が浴室でないことを確かめ、FY-24BP7本体・ルーバー・必要に応じて子機の吸込グリル、アルミテープ、ダクトを用意する
  3. 換気扇の回路のブレーカーを切り、検電器で電気が来ていないことを確認する
  4. 親機のルーバーと取付ネジを外し、本体を支えながら少し下ろす
  5. 排気ダクトと子機側ダクトの接続部を外し、電源線を端子から外して本体を撤去する
  6. 子機側の吸込グリルを外し、子機につながるダクトの潰れ・破れ・外れを点検して必要に応じて交換する
  7. FY-24BP7の吸込口の向きを既存の子機側ダクトに合わせて選び、排気ダクトと子機側ダクトを接続してテープで固定する
  8. 電源線を速結端子に接続し、本体を開口に固定してルーバーと子機の吸込グリルを取り付ける
  9. ブレーカーを戻して運転し、親機側・子機側の両方で吸い込みと運転音を確認する

手順の6〜7番が、2室用ならではの工程です。子機側のダクトは天井裏で見えにくい場所を通っていることが多く、親機の開口から手を入れて接続を確かめる作業は、慣れていないと時間がかかります。脚立の上で鋼板製の本体を支えながらの作業になるため、2人で作業するほうが安全です。

業者依頼の流れ

業者に依頼する場合は、次のような流れになります。換気生活では、LINEで写真を送っていただくことで、工事前に交換の内容をご相談いただけます。

  1. LINEで、親機のルーバーを外した本体の型番表示、親機と子機それぞれの天井の写真を送って相談する
  2. 写真をもとに、後継機種FY-24BP7(派生品番や設置場所によっては別の機種)と、子機側の部材・ダクト補修の要否について案内を受ける
  3. 内容に納得したら、工事日程を決める
  4. 工事当日、作業員が親機を取り外し、子機側とダクトを点検したうえでFY-24BP7を取り付ける
  5. 親機側・子機側の両方で試運転して確認し、取り外したFY-24BPを回収して完了

写真を送る際は、親機だけでなく子機の吸込グリルも撮っておくと、どの部材が必要かを判断しやすくなります。「どちらが親機かわからない」という場合も、2部屋の天井をそれぞれ撮影して送っていただければ、写真をもとに確認します。業者を選ぶときは、電気工事士が在籍しているか、施工後の保証があるかもあわせて確認しましょう。

注意点

FY-24BPの交換で特に気をつけたい点を、2室用・初代モデルという事情から整理します。

1つ目は、本体の型番をルーバーの表示と取り違えないことです。FY-24BPには、本体とルーバーの組合せ品番(FY-24BP/35、FY-24BP/36)があり、ルーバー側にはFY-24L35などの別の品番が付いています。FY-24L35はFY-24BP2やステンレス製本体のFY-24BPKXとの組合せにも使われ、組合せによって置き換え品番が異なります。BL認定品のFY-24BP1BLも置き換え品番が異なるため、ルーバーを外した本体側の表示で確認してください。

2つ目は、子機とダクトを点検対象から外さないことです。親機だけを新しくしても、子機側のダクトが外れていたり潰れていたりすれば、子機の部屋の換気は戻りません。交換のタイミングで2部屋分の天井裏をまとめて点検してもらいましょう。

3つ目は、設置場所の確認です。FY-24BP7はトイレ・洗面所用で、製品情報に浴室など湿気の多い場所に取り付けないよう注意書きがあります。浴室とつながっている場合は、樹脂製の2室用機種など、設置場所に合った機種を選ぶ必要があります。

4つ目は、スイッチの扱いです。FY-24BP7にはスイッチが付属していないため、既存の壁スイッチを使い続けるか、交換するかを決めておきます。パナソニックの製品情報では、別売部材として壁埋込形スイッチFY-SV06Wが案内されています。

FY-24BP交換・後継機種に関するよくある質問

Q. FY-24BPに世代番号が付いていないのはなぜですか?

A. FY-24BPは2室換気用のFY-24BPシリーズの初代モデルで、新旧対比表では1984年12月発売とされています。その後、FY-24BP2・FY-24BP3・FY-24BP5・FY-24BP6と末尾に数字が付いた世代が続き、現行の後継機種がFY-24BP7です。品番置き換え検索の一覧にFY-24BP4は見当たりません。

Q. FY-24BPとFY-24BP2・BP3・BP5・BP6で、後継機種は違いますか?

A. 本体の品番であれば同じです。新旧対比表では、FY-24BPからFY-24BP6までのどの世代も、買替商品はFY-24BP7とされています。ただし、ルーバーとの組合せ品番やBL認定品など、派生品番では置き換え品番が異なる場合があります。

Q. ルーバーの裏に「FY-24L35」と書かれていました。これが型番ですか?

A. FY-24L35はルーバーの品番です。品番置き換え検索では、FY-24L35はFY-24BP/35・FY-24BP2/35(置き換え品番はルーバーセットのXFY-24BP7/80)のほか、ステンレス製本体のFY-24BPKX/35(置き換え品番はFY-24CPK8)にも使われています。ルーバーの表示だけでは交換先が決まらないため、ルーバーを外した本体側の型番表示を確認してください。

Q. トイレ側(子機側)の吸い込みが弱いのは、子機の故障ですか?

A. FY-24BPの子機は「吸込グリル」で、空気を引く力を生んでいるのは親機のファンです。そのため子機側の吸い込みが弱いときは、親機のファンの劣化、吸込グリルの目詰まり、親機と子機をつなぐダクトの外れや潰れなどが考えられます。原因は現地で天井裏を確認して判断します。

Q. 親機と子機がどちらの部屋に付いているかわからなくても相談できますか?

A. はい。2部屋の天井をそれぞれ撮影し、可能であればルーバーを外した本体側の型番表示の写真も添えてLINEで送ってください。写真から親機・子機の位置と本体の品番を確認し、FY-24BP7への交換で必要な部材をご案内します。

Q. FY-24BP7の「有効換気風量」は、ふつうの風量とどう違うのですか?

A. 品番置き換え検索に載っているFY-24BP7の風量は50Hzで164m³/h、60Hzで162m³/hです。一方、パナソニックの製品情報にある有効換気風量は、直管相当長30mのダクトをつないだ条件での値で、50Hzで112m³/h、60Hzで116m³/hとされています。ダクトの抵抗を含めた分だけ小さい数値になっており、実際の換気量は天井裏のダクトの長さや曲がりにも左右されます。

Q. 浴室とつながっているFY-24BPもFY-24BP7に交換できますか?

A. FY-24BP7はトイレ・洗面所用で、パナソニックの製品情報に「浴室など湿気の多い所には取付けないでください」とあります。浴室とつながっている場合は、設置場所に合った別の機種を選ぶ必要がありますので、写真を送ってご相談ください。

Q. FY-24BPの交換は自分でできますか?

A. 天井裏の電源線を本体の端子につなぎ直す作業があり、後継のFY-24BP7も電源接続部は本体外部の速結端子です。屋内配線の接続には電気工事士の資格が必要なため、資格のない方は交換できません。2室用は子機側のダクト点検も伴うため、専門業者への依頼をおすすめします。

まとめ|FY-24BPの交換と後継機種選び

FY-24BPは、1984年12月に発売されたとされるパナソニック(発売当時は松下電器産業)の2室換気用天井埋込形換気扇で、FY-24BPシリーズの初代モデルです。洗面所とトイレのような2部屋を1台で換気する親子形で、今も使われているものは35年以上経過している可能性が高く、運転音の変化や、子機側だけ換気が弱いといった症状が出ていたら交換の時期です。

後継機種はパナソニックのFY-24BP7で、FY-24BPからFY-24BP6までのどの世代からも、標準の交換先はFY-24BP7です。埋込寸法は240mmで共通し、風量はほぼそのままに、騒音は34dBから32dBへ、消費電力は50Hzで19Wから15Wへ抑えられています。子機側の吸込口を3方向から選べるため、既存のダクトを生かしやすいのも特長です。一方で、ルーバーと子機の吸込グリルは別売であること、組合せ品番やBL認定品は置き換え品番が異なること、浴室には取り付けられないことには注意が必要です。

交換作業では天井裏の配線をつなぎ直すため、電気工事士の資格が必要です。2室用ならではの子機側ダクトの点検もあわせて行うことで、2部屋の換気をしっかり取り戻せます。換気生活では、親機の本体の型番表示と、親機・子機それぞれの天井の写真をLINEで送っていただければ、FY-24BPからFY-24BP7への交換についてご相談を承ります。お気軽にLINEでご相談ください。

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