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VD-13ZF13の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室と脱衣所、トイレと洗面所など、2つの部屋を1台でまとめて換気している三菱電機のダクト用換気扇「VD-13ZF13」。三菱電機の品番検索サイト(WIN2K)によると2022年6月1日に発売され、2024年に生産を終えた機種で、販売されていた期間はおよそ2年と短い世代です。設置からまだ数年しか経っていないご家庭も多く、「新しいはずなのに異音がする」「回っているのに脱衣所の湿気が抜けない」といった理由で交換を考え始める方が少なくありません。

先に結論をお伝えすると、VD-13ZF13の後継機種は三菱電機の「VD-13ZF14」です。WIN2KでもVD-13ZF13の後継機種としてVD-13ZF14が筆頭に挙げられており、埋込寸法260mm角・接続パイプφ100mm・2部屋同時換気という基本構成はそのまま引き継がれています。取扱説明書・販売店の仕様表で見る限り、消費電力(50Hz 13.5W/60Hz 15.5W)や質量4.2kgも同じで、天井の開口を広げずに入れ替えられるのが基本です。

この記事では、VD-13ZF13交換の工事時間・DIYの可否を最初にまとめたうえで、浴室と脱衣所を2室換気している現場を例に交換作業の流れをレポート形式で紹介します。さらに、比較的新しいVD-13ZF13をなぜ交換するのか、13世代から14世代で何が変わったのか、金属ボディのZF14と樹脂ボディのZFC14のどちらを選ぶべきか、といったVD-13ZF13ならではのポイントに絞って解説します。

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目次

VD-13ZF13交換の結論まとめ

まずは、VD-13ZF13の交換を検討している方が最初に知りたい項目を表にまとめました。それぞれの根拠や詳しい理由は、この後の章で順に説明します。

項目内容
後継機種VD-13ZF14(三菱電機・天井埋込形ダクト用換気扇/2部屋換気用・低騒音形・金属製本体)※メーカーの後継候補には樹脂製本体のVD-13ZFC14、DCブラシレスモーターのVD-15ZFVC7も挙がっています
寸法の互換性埋込寸法260mm角・接続パイプφ100mm・野縁高さ45mm以下の条件が共通。開口の加工は基本的に不要
工事時間換気生活の案内では浴室・トイレの換気扇で15分〜30分程度。2部屋用はダクト接続口が2つあるため、状況により前後します
DIY可否不可(電源は速結端子への直結配線。取扱説明書・据付説明書に「電気工事は電気工事士の方が実施してください」と明記)
おすすめの交換方法電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼し、主吸込・副吸込の2本のダクト接続と風量バランスまで確認してもらう

後継機種のVD-13ZF14は、WIN2Kで2024年6月3日発売とされている14世代のモデルです。WIN2Kの掲載価格(事業者向けの積算見積価格で、一般向け販売価格ではありません)はVD-13ZF13の29,600円(税抜)に対してVD-13ZF14は33,900円(税抜)と少し上がっていますが、本体の外枠となる埋込寸法やダクト径は変わっていないため、天井を切り広げる工事や、天井裏のダクトを引き直す工事が必要になるケースはほとんどありません。交換作業としては「同じ穴に新しい本体を差し込み、2本のダクトと電源線をつなぎ直す」という流れになります。

DIYについては、VD-13ZF13もVD-13ZF14も、コンセントに挿すプラグ式ではなく、天井裏の電源線を本体の速結端子に直接差し込む方式です。この作業は電気工事士法で資格が必要な「電気工事」にあたり、メーカーの説明書にも電気工事士が実施するよう書かれています。さらに浴室まわりの湿気の多い場所では、D種接地工事(アース)や漏電遮断器の設置についても説明書で触れられています。資格をお持ちでない方がご自身で交換することはできないと考えてください。

おすすめは、2部屋用換気扇の施工経験がある業者に依頼する方法です。VD-13ZF13のような2部屋用は、主吸込口(本体グリル側)と副吸込口の2か所から空気を吸い、1本の排気ダクトで外へ出す構造です。単に本体を入れ替えるだけでなく、副吸込側のダクトが外れていないか、風量調節板の位置が部屋の使い方に合っているかまで確認して初めて、2部屋ともしっかり換気できる状態に戻ります。

実際のVD-13ZF13交換の様子(写真付きレポート)

ここからは、浴室の天井にVD-13ZF13を設置し、隣の脱衣所を副吸込口で一緒に換気している戸建て住宅を「よくある現場の一例」として、交換作業の流れを順に紹介します。上に掲載している換気生活の施工事例は、VD-13ZF13より前の世代(VD-13ZFなど)からVD-13ZF14・VD-13ZFC14へ交換した実際の現場です。作業の進め方の参考としてあわせてご覧ください。

Before|設置から数年で調子を崩したVD-13ZF13

例として取り上げるのは、築浅の戸建て住宅の浴室です。浴室の天井にVD-13ZF13の本体グリルがあり、天井裏を通ったダクトが隣の脱衣所の天井にある副吸込グリルにつながっています。24時間換気の一部として常時運転してきた換気扇ですが、ここ最近になって運転中に「カラカラ」という音が混じるようになり、脱衣所の鏡の曇りも以前より取れにくくなった、というよくあるケースです。

VD-13ZF13は2022年発売のモデルなので、設置から長くても4年ほどです。メーカーが取扱説明書で示している「設計上の標準使用期間」は15年で、年数だけを見ればまだ折り返し前です。そのため作業スタッフはすぐに交換と決めつけず、まずグリルを外してほこりの詰まりや、副吸込側のダクト外れがないかを確認しました。グリルを外して羽根を回してみると、モーター部から明らかな異音が出ており、清掃では改善しない状態だと判断し、後継機種のVD-13ZF14への交換を提案しました。

比較的新しい機種で交換を選ぶかどうかは、「掃除で直る不調か、本体側の故障か」で分かれます。グリルのほこりや風量調節板の位置ずれが原因なら清掃や調整で直ることもありますが、モーターの異音や回転不良は本体交換が現実的な選択肢になります。VD-13ZF13はすでに生産を終えているため、同じ品番の新品を手配することは難しく、交換するなら後継のVD-13ZF14を選ぶのが自然な流れです。

取り外し作業|グリルを外して本体をスライドさせる

作業はまず、ブレーカーを落として換気扇への通電を止めるところから始めます。続いて浴室天井の本体グリルを両手で少し下げ、グリル裏のバネをつまんで本体内部の長穴から外します。この手順はVD-13ZF13の取扱説明書に記載されている外し方と同じで、無理にこじるとグリルの爪を割ってしまうため、丁寧に行います。

グリルを外すと、本体を天井の野縁に固定している木ネジが見えます。VD-13ZF13の据付説明書では、付属の木ネジで本体をすき間なく固定するよう指示されており、このネジをドライバーで1本ずつ外していきます。VD-13ZF13は本体を「副吸込側ダクト接続口にはめ込んだ後、排気側のダクト接続口にはめ込む」スライド式で据え付ける構造なので、外すときは逆の順序で本体を少しずつずらしながら天井開口から下ろします。本体は4.2kgほどあるため、脚立の上では片手で支えず、もう1人が下で受け取る形をとると安全です。

このとき、天井裏に残る2本のダクト(副吸込側と排気側)の状態も確認します。塩化ビニル管やアルミフレキシブルダクトの接続部にほこりや結露の跡がないか、テープが劣化していないかを見ておくと、新しい本体をつないだ後のトラブルを防げます。

配線処理|速結端子から電源線を抜く

本体を下ろしたら、電源線を速結端子から外します。VD-13ZF13は電源線の芯線を端子の奥まで差し込んで固定する速結端子方式で、外すときは端子の解除ボタンを押しながら芯線を引き抜きます。浴室の換気扇ではアース線も接続されているため、電源線とあわせて外し、どちらの線がどこにつながっていたかを確認しておきます。

外した電源線は、被覆の傷みや芯線の変色がないかをチェックします。設置から数年のVD-13ZF13であれば電線そのものが傷んでいることは多くありませんが、湿気の多い浴室の天井裏では、端子まわりに水滴が回っていないかを見ておくことが大切です。芯線の先端が曲がっていたり、差し込み跡で傷んでいたりする場合は、先端を切り詰めて皮むきをし直してから新しい本体につなぎます。

新型設置|VD-13ZF14を同じ開口に差し込む

いよいよ後継機種のVD-13ZF14を取り付けます。埋込寸法は260mm角でVD-13ZF13と同じなので、天井開口の加工は不要でした。VD-13ZF14の据付説明書でも、野縁の内寸260mm・野縁高さ(天井材の厚さを含む)45mm以下という条件が示されており、既存の開口がこの条件を満たしていればそのまま使えます。

VD-13ZF14もVD-13ZF13と同じく、本体を副吸込側のダクト接続口にはめ込んでから排気側のダクト接続口にはめ込むスライド脱着式です。塩化ビニル管と接続する場合はダクトの向きを全方向に7°まで微調整できるため、天井裏のダクトの角度が多少ずれていても無理なく接続できます。本体を固定したら、速結端子に電源線とアース線を差し込み、軽く引いて抜けないことを確認します。

最後に、本体グリル裏にある風量調節板の位置を決めます。VD-13ZF14でも、風量調節板を動かすことで本体側(浴室)と副吸込側(脱衣所)の風量の割合を変えられます。今回は浴室の湿気を優先して抜きたいという使い方に合わせて位置を合わせ、グリルを取り付けました。副吸込グリルも新しいものに交換しています。

After|浴室も脱衣所もすっきり換気できる状態に

ブレーカーを戻して試運転を行い、本体グリルと脱衣所の副吸込グリルの両方で空気がしっかり吸い込まれていること、運転音に異音が混じっていないことを確認しました。VD-13ZF14の運転音は取扱説明書の仕様値で29dB(50Hz)と、VD-13ZF13と同じ低騒音の水準です。交換前に聞こえていた「カラカラ」という音はなくなり、24時間運転に戻しても気にならない静かさになりました。

交換後は、6か月に1度を目安にグリルを清掃していただくようお伝えしました。これはVD-13ZF13・VD-13ZF14どちらの取扱説明書にも書かれているお手入れの目安です。VD-13ZF14はグリル部と羽根部に「デュアルバリアマテリアル」を採用していることをメーカーが特長として挙げており、日々のお手入れを続けながら長く使っていただける状態で作業を終えました。

VD-13ZF13とは?(特徴・仕様)

VD-13ZF13は、三菱電機のWIN2Kで「[本体]ダクト用換気扇」の「天井埋込形」に分類される機種で、品名は「天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形」です。1台の本体で2つの部屋の空気を同時に吸い込み、1本のダクトで屋外へ排出するのが最大の特徴です。浴室と脱衣所、トイレと洗面所など、隣り合う水まわりをまとめて換気する目的で、住宅の水まわりで使われるタイプです。

本体は金属製で、同じ世代には樹脂製本体のVD-13ZFC13も存在しました。販売店の掲載情報では、VD-13ZFC13は質量3kg、VD-13ZF13は4.2kgで、同じ2部屋換気・260mm角でも本体の材質と重さが異なります。品番の「C」の有無で本体の素材が変わると覚えておくと、ご自宅の機種を見分けるときに役立ちます。

項目VD-13ZF13の仕様
品名天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形(WIN2K分類:ダクト用換気扇・天井埋込形)
用途浴室・トイレ・洗面所など(2部屋同時換気)
本体材質金属製(樹脂製の兄弟機はVD-13ZFC13)
埋込寸法□260mm(野縁の内寸260mm・野縁高さ45mm以下)
接続パイプφ100mm(排気側・副吸込側)
消費電力50Hz:13.5W/60Hz:15.5W
風量50Hz:175m³/h/60Hz:170m³/h
騒音50Hz:29dB/60Hz:28.5dB
質量4.2kg
電源・接続単相100V・速結端子接続(アース接続あり)
シャッター風圧式シャッター(排気側)
副吸込副吸込グリル付き・副吸込口は3方向から選択可能
風量調節本体グリルの風量調節板で本体側と副吸込側の風量割合を変更
WIN2K掲載価格(事業者向けの積算見積価格)29,600円(税抜・販売終了時)
発売/生産終了2022年6月1日発売/2024年生産終了

表の数値は、三菱電機の取扱説明書・据付説明書とWIN2Kの製品ページで確認できたものです。VD-13ZF13の据付説明書は同じ世代のVD-15ZF13(大風量タイプ)と共通で、1冊の説明書に2機種がまとめて記載されています。ご自宅の換気扇がどちらなのかは、グリルを外した本体内部の銘板で品番を確認してください。VD-15ZF13は取扱説明書の仕様表で騒音が35dBとVD-13ZF13の29dBより大きい大風量タイプで、後継機種もVD-13ZF14とは別の品番から選ぶことになります。

VD-13ZF13の特徴のひとつが、2部屋の風量バランスを調整できる点です。本体グリルの裏にある風量調節板を動かすと、本体側(主吸込)と副吸込側の吸い込む割合を変えられます。たとえば浴室の湿気を優先して抜きたいなら本体側を多めに、トイレのにおい対策を優先したいなら副吸込側を多めに、といった調整ができます。交換後に「片方の部屋の換気が弱くなった」と感じる場合、この風量調節板の位置が原因になっていることもあります。

もうひとつの特徴は、副吸込口の向きを3方向から選べることです。天井裏のダクトの取り回しに合わせて副吸込口の位置を選び、使わない口はカバープレートでふさぐ構造になっています。交換の際は、既存の副吸込ダクトがどの向きの口につながっていたかを確認し、後継機種でも同じ向きの口を使うことで、天井裏のダクトを引き直さずに済みます。

周波数による性能差にも触れておきます。VD-13ZF13は50Hz地域(東日本)と60Hz地域(西日本)で消費電力と風量が少し異なり、60Hzのほうが消費電力は2W多く、風量はわずかに少ないという仕様です。この差は後継のVD-13ZF14でも同じ傾向で、お住まいの地域によって電気代や換気量が大きく変わるほどの違いではありません。

VD-13ZF13の交換が必要なタイミング

VD-13ZF13は2022年から2024年にかけて販売された比較的新しい機種です。30年、40年と使われてきた古い換気扇とは違い、「寿命だから交換する」というより、「不具合が出たので交換を考える」というケースが中心になります。ここでは、VD-13ZF13で交換を検討すべきサインと、年数の考え方を整理します。

異音・換気不足

VD-13ZF13の交換相談で多いのは、運転中の異音と換気不足です。三菱電機の取扱説明書では、「スイッチを入れても羽根が回転しない」「運転中に異常音や振動がする」「こげ臭いにおいがする」といった症状があれば、使用を中止して販売店に相談するよう案内されています。特にモーター部分から聞こえる「カラカラ」「ウーン」といった音や、以前はなかった振動は、清掃だけでは直らない本体の不具合であることが多い症状です。

2部屋用ならではの換気不足にも注意が必要です。浴室側はしっかり吸っているのに脱衣所側の副吸込グリルの吸い込みが弱い場合、原因は本体ではなく、天井裏の副吸込ダクトの外れや、ダクト内のほこり詰まり、風量調節板の位置ずれにあることもあります。反対に、本体グリル・副吸込グリルの両方で吸い込みが弱いなら、本体のモーターや羽根の性能低下が疑われます。ティッシュを1枚ずつ両方のグリルに近づけて、どちらも吸い付くかを見てみると、どこに原因があるかの手がかりになります。

浴室の鏡がいつまでも曇る、脱衣所にカビが出やすくなった、トイレのにおいがこもるようになった、といった変化も換気不足のサインです。VD-13ZF13は24時間換気の一部として常時運転されていることが多いため、止まっていても気づきにくいという面があります。気になったときはグリルに手をかざして、空気が吸い込まれているかを確認してみてください。

経年劣化

設置から数年のVD-13ZF13でも、使い方によっては汚れの蓄積が進みます。浴室の湿気と、脱衣所の衣類から出る綿ぼこりが一緒に吸い込まれる2部屋用は、グリルや羽根にほこりが湿気と混ざって付着しやすい環境です。取扱説明書では6か月に1度を目安にグリルを清掃するよう書かれていますが、この清掃が長く途切れていると、羽根にほこりがたまって風量が落ちたり、回転のバランスが崩れて異音の原因になったりします。

また、排気側にある風圧式シャッターの動きが悪くなると、外からの風の逆流や「パタパタ」という音につながることがあります。シャッターの不具合が本体側の部品に起因する場合は、年数に関係なく交換を検討するきっかけになります。なお、据付説明書では、野縁高さを45mm以上で据え付けるとシャッターの開閉不良や異常音の原因になると注意されており、設置時の条件が不具合につながっているケースもあります。

使用年数の目安

三菱電機はVD-13ZF13の取扱説明書で、「設計上の標準使用期間は15年」と示しています。これは標準的な使用条件で安全に使える期間の目安として示されている年数です。VD-13ZF13は2022年発売のため、最も早く設置されたものでも標準使用期間の半分に届いていません。

それでも交換を検討する理由は、主に次の3つです。ひとつ目は、先に挙げたモーターの異音や回転不良など、清掃では直らない不具合が出た場合です。ふたつ目は、浴室や脱衣所のリフォームで天井を張り替えるタイミングにあわせて、換気扇も新しい世代にそろえておきたい場合です。三つ目は、VD-13ZF13がすでに生産を終えていることから、今後の部品の手配や同一品番での入れ替えが難しくなる点を考えて、不具合が出た段階で後継機種に切り替えておきたい場合です。

メーカー保証の期間内であれば、交換より先に購入先や施工したハウスメーカー・工務店に相談するのが順番です。保証期間を過ぎていて、修理費用と後継機種への交換費用があまり変わらないようであれば、新しいVD-13ZF14に入れ替えたほうが、その後15年の標準使用期間を新たにスタートできる分、結果的に安心につながります。

VD-13ZF13の後継機種と互換性

ここでは、VD-13ZF13の後継機種の型番と、13世代から14世代で何が変わったのかを詳しく見ていきます。VD-13ZF13は発売から2年で14世代に切り替わっているため、両者の違いは「大きく作り替えた」というより「同じ骨格のまま細部を改良した」という性格のものです。

公式後継機種の型番

三菱電機のWIN2KでVD-13ZF13を検索すると、後継機種として「VD-13ZF14」「VD-13ZFC14」「VD-15ZFVC7」の3機種が表示されます。このうち、VD-13ZF13と同じ金属製本体・2部屋換気・低騒音形の構成を引き継いでいるのがVD-13ZF14で、本記事ではVD-13ZF14を後継機種としてご紹介しています。販売店のタロトデンキでも、VD-13ZF14は「VD-13ZF13の後継機種」と明記されています。

残りの2機種は、条件によって選択肢になるモデルです。VD-13ZFC14は品番に「C」が入った樹脂製本体のモデルで、販売店の掲載情報では質量3kgと、VD-13ZF14の4.2kgより軽くなっています。VD-15ZFVC7はDCブラシレスモーターを搭載したモデルで、販売店の定価表示でもVD-13ZF14より価格帯が上です。こちらも埋込寸法260mm・接続パイプφ100mmとされています。価格や用途が異なるため、どれを選ぶかは次の比較表と選び方を参考にしてください。

後継候補本体向いているケース
VD-13ZF14金属製・4.2kgVD-13ZF13と同じ金属製・同じ構成でそのまま入れ替えたい
VD-13ZFC14樹脂製・3kg本体の軽さや価格を重視したい。換気生活に掲載価格あり
VD-15ZFVC7DCブラシレスモーターDCブラシレスモーターの機種を検討したい(価格は上がる)

VD-13ZF14とVD-13ZFC14のどちらを選ぶかは、現場の条件とご予算で決めるのが現実的です。VD-13ZF13からそのまま入れ替えるなら、同じ金属製本体のVD-13ZF14が最も素直な選択です。一方で、換気生活ではVD-13ZFC14のコミコミ価格が掲載されており、2部屋用換気扇の交換事例もVD-13ZFC14が多く見られます。どちらでも寸法や2部屋換気の仕組みは同じなので、見積もりの際に両方の金額を比べて決めていただくのがおすすめです。

サイズ・性能の違い(比較表)

VD-13ZF13とVD-13ZF14の仕様を、三菱電機の取扱説明書・製品ページと販売店の仕様表で確認できた範囲で比べると次のとおりです。

項目VD-13ZF13(旧機種)VD-13ZF14(後継機種)
発売2022年6月1日2024年6月3日
WIN2K掲載価格(税抜)29,600円(販売終了時)33,900円
埋込寸法□260mm□260mm
野縁高さの条件45mm以下45mm以下
接続パイプφ100mmφ100mm
消費電力(50/60Hz)13.5W/15.5W13.5W/15.5W
風量(50/60Hz)175/170m³/h175/170m³/h
騒音(50/60Hz)29/28.5dB29/28.5dB
質量4.2kg4.2kg
本体材質金属製金属製(羽根・グリルは樹脂)
羽根メーカー資料で名称の記載は確認できず高効率羽根「デルタシロッコファンβ」
汚れ対策の素材メーカー資料で記載は確認できずグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル
副吸込副吸込グリル付・3方向選択副吸込グリル付(グリル部分着脱可能)・3方向選択
風量調節板あり(本体グリル)あり(本体グリル裏面部)
ダクト方向微調整塩ビ管接続時 全方向7°塩ビ管接続時 全方向7°
本体の据付スライド式(副吸込側→排気側の順にはめ込み)本体スライド脱着式
電源接続速結端子速結端子

表を見るとわかるように、消費電力・風量・騒音・質量といった基本性能はVD-13ZF13とVD-13ZF14で同じ数値です。埋込寸法、ダクト径、野縁高さの条件、ダクト方向の微調整幅も変わっていないため、VD-13ZF13からVD-13ZF14への交換は、寸法面ではほぼそのまま置き換えられる組み合わせといえます。天井裏のダクトをそのまま生かし、天井の開口も加工せずに済むのが一般的です。

13世代から14世代への変化としてメーカーが特長に掲げているのは、グリル部と羽根部の「デュアルバリアマテリアル」と、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」の採用です。販売店の掲載情報では、同世代の樹脂製モデルVD-13ZFC13はグリル部にデュアルバリアマテリアル(防汚コーティング)、羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラスを採用していたと説明されています。VD-13ZF14では、デュアルバリアマテリアルがグリル部と羽根部の両方に使われていることが、製品ページの特長に明記されています。

なお、VD-13ZF13のWIN2Kの製品ページには特長の説明文が掲載されておらず、VD-13ZF13の羽根の名称や素材について、VD-13ZF14と同じ条件で比べられる公式資料は確認できませんでした。そのため比較表では「記載は確認できず」としています。性能の数値が同じである以上、VD-13ZF13から交換して「換気の力が大きく上がる」「電気代が下がる」といった効果は期待しすぎず、同じ性能の新品に戻しつつ、汚れにくさへの配慮が加わったモデルと考えるのが実態に近いでしょう。

価格面では、WIN2Kの掲載価格(事業者向けの積算見積価格)が29,600円から33,900円(いずれも税抜)へ上がっています。実際の販売価格や工事費込みの金額は販売店や業者によって異なるため、交換を検討する際は本体だけでなく、工事費・処分費・出張費を含めた総額で比較することが大切です。

他メーカーとの互換性

VD-13ZF13を他メーカーの換気扇に交換できるかというと、2部屋換気という特殊な構成のため、基本的には三菱電機の後継機種を選ぶのが無難です。パナソニックなど他社にも2室換気用のダクト用換気扇はありますが、埋込寸法、副吸込口の位置と向き、ダクト接続口の高さ、野縁の組み方の条件がメーカーごとに異なります。

VD-13ZF13は、副吸込口の向きを3方向から選べる構造で、天井裏の副吸込ダクトもその向きに合わせて配管されています。他社製品に替えると、副吸込口の位置がずれてダクトの引き直しが必要になったり、天井開口の寸法を調整する工事が発生したりする可能性があります。そうなると、本体価格が多少安くても、工事費がかさんで総額では高くつくことがあります。

特別な理由がない限り、寸法と構成がそろっている三菱電機のVD-13ZF14(またはVD-13ZFC14)を選ぶことで、工事の手間と費用を抑えられます。他社製品を検討したい場合は、現地で天井裏の状況を確認したうえで判断してもらうようにしましょう。

VD-13ZF13交換の方法と工事の流れ

VD-13ZF13の交換は、電気工事士の資格が必要な工事です。ここでは、資格をお持ちの方が作業する場合の手順と、業者に依頼する場合の流れ、そして2部屋用ならではの注意点をまとめます。

DIY手順

はじめにお伝えしておくと、VD-13ZF13の交換は電源線を本体の速結端子に直接つなぐ作業を含むため、電気工事士の資格が必要です。資格をお持ちでない方がご自身で行うことはできません。以下は、電気工事士の資格をお持ちの方が作業する場合の、VD-13ZF14の据付説明書に沿った大まかな流れです。

  1. 分電盤のブレーカーを切り、換気扇への通電が止まっていることを確認する
  2. 本体グリルと副吸込グリルを取り外し、VD-13ZF13本体の固定ネジを外す
  3. 本体をスライドさせてダクト接続口から外し、天井開口から下ろす
  4. 速結端子から電源線とアース線を外し、芯線の状態を確認する
  5. 既存の野縁の内寸が260mm・高さ45mm以下であること、2本のダクトの状態を確認する
  6. VD-13ZF14本体を副吸込側ダクト接続口にはめ込んでから排気側ダクト接続口にはめ込み、付属の木ネジで固定する
  7. 速結端子に電源線とアース線を奥まで差し込み、抜けないことを確認する
  8. 風量調節板の位置を部屋の使い方に合わせて設定し、本体グリルと副吸込グリルを取り付ける
  9. ブレーカーを戻して試運転し、2つのグリルで吸い込みと異音の有無を確認する

作業で特に注意したいのは、本体をダクト接続口にはめ込む順番です。VD-13ZF13・VD-13ZF14はどちらも、副吸込側のダクト接続口に先にはめ込み、その後で排気側のダクト接続口にはめ込む構造になっています。順番を誤ると、ダクトの接続が不完全になり、天井裏に湿気が漏れる原因になります。塩化ビニル管で接続している場合は、全方向7°の微調整範囲を生かして、ダクトに無理な力がかからない向きで接続することがポイントです。

浴室まわりのように湿気の多い場所では、据付説明書でD種接地工事(アース工事)や漏電遮断器の設置が求められています。既存の配線にアースがない場合や、分電盤の状況が不明な場合は、無理に作業を進めず、専門業者に相談してください。

業者依頼の流れ

業者に依頼する場合は、次のような流れで進むのが一般的です。換気生活では、LINEで写真を送っていただくことで、現地に伺う前に概算のお見積もりをお出ししています。

  1. LINEで問い合わせ、本体の銘板(VD-13ZF13の表記)と本体グリル・副吸込グリルの写真を送る
  2. 後継機種(VD-13ZF14またはVD-13ZFC14)と、本体・工事・処分・出張費を含めた見積もりを受け取る
  3. 日程を決め、当日は作業スタッフが既存機種の取り外しと天井裏のダクト確認を行う
  4. 後継機種を取り付け、電源線・アース線を接続し、風量調節板を設定する
  5. 試運転で2部屋の吸い込みと運転音を確認し、お手入れ方法の説明を受けて完了

費用の目安は、VD-13ZF14への交換で35,000円〜45,000円前後(本体+工事+処分+出張費、設置状況により変動)です。換気生活では、樹脂製本体のVD-13ZFC14がコミコミ価格36,850円(税込・本体+工事、下取り適用時、2026年9月時点の掲載価格)で掲載されています。天井裏の点検口の有無、ダクトの劣化や外れの補修、アース工事の追加などで金額が変わることがありますので、正確な金額はLINEから無料見積もりでご確認ください。

見積もりを依頼する際は、本体の品番だけでなく、副吸込グリルがどの部屋にあるか、24時間換気として常時運転しているか、といった情報もあわせて伝えると、より正確な見積もりにつながります。VD-13ZF13と間違えやすいVD-15ZF13やVD-13ZFC13とでは後継機種が異なるため、銘板の写真は必ず添えるようにしましょう。

注意点

VD-13ZF13の交換で注意したい点の1つ目は、品番の見分けです。VD-13ZF13(金属製・2部屋用・低騒音形)とVD-15ZF13(同構成の大風量タイプ)は据付説明書が共通で、見た目も似ています。また樹脂製のVD-13ZFC13もあります。後継機種はそれぞれ異なるため、本体内部の銘板で正確な品番を確認することが大切です。

2つ目は、野縁高さの条件です。VD-13ZF14の据付説明書では、野縁高さ(天井材の厚さを含む)が45mmより大きい場合は据え付けできないとされています。VD-13ZF13も同じ条件だったため、既存の設置が正しく行われていれば問題ありませんが、天井のリフォームで天井材を重ね張りしている場合などは、条件を超えていないか確認が必要です。

3つ目は、交換後の風量バランスです。2部屋用の換気扇は、風量調節板の位置によって本体側と副吸込側の換気量が変わります。交換前と同じ位置に設定しておかないと、「脱衣所の換気が弱くなった」「トイレのにおいが残る」といった違和感につながります。交換を依頼する際は、交換前の使い心地をスタッフに伝え、試運転の段階で2部屋の吸い込みを一緒に確認するのがおすすめです。

4つ目は、24時間換気との関係です。VD-13ZF13が住宅の24時間換気の一部として設置されている場合、交換後も常時運転できる状態に戻すことが前提になります。スイッチの設定や、壁のスイッチが24時間換気と連動している場合の配線にも注意が必要です。

VD-13ZF13交換・後継機種に関するよくある質問

VD-13ZF13の交換について、よくいただく質問をまとめました。

Q. VD-13ZF13は発売からまだ数年ですが、交換するのは早すぎませんか?

A. VD-13ZF13は2022年6月発売で、設計上の標準使用期間は15年とされています。年数だけ見れば早い交換ですが、モーターの異音や回転不良など清掃では直らない不具合が出ている場合は、交換が現実的な選択です。メーカー保証の期間内であれば、まず購入先や施工したハウスメーカー・工務店に相談してください。

Q. VD-13ZF13とVD-13ZF14は何が違うのですか?

A. 埋込寸法260mm角、接続パイプφ100mm、消費電力(50Hz 13.5W/60Hz 15.5W)、風量、騒音、質量4.2kgは同じ数値です。VD-13ZF14では、グリル部と羽根部へのデュアルバリアマテリアルと、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」の採用がメーカーの特長として挙げられています。WIN2Kの掲載価格(事業者向けの積算見積価格)は29,600円から33,900円(税抜)に変わっています。

Q. VD-13ZF14とVD-13ZFC14のどちらを選べばよいですか?

A. どちらもWIN2KでVD-13ZF13の後継機種として挙げられている2部屋換気用のモデルです。VD-13ZF14は金属製本体(4.2kg)でVD-13ZF13と同じ構成、VD-13ZFC14は樹脂製本体(3kg)です。そのまま同等品に入れ替えたいならVD-13ZF14、価格を比べて決めたいならVD-13ZFC14も候補になります。見積もりで両方の金額をご確認ください。

Q. 交換すると天井の穴を広げる工事が必要になりますか?

A. VD-13ZF14の埋込寸法は260mm角でVD-13ZF13と同じなので、基本的に天井開口の加工は不要です。ただし、野縁高さ(天井材の厚さを含む)が45mmを超えていると据え付けできないため、天井を重ね張りしている場合などは事前確認が必要です。

Q. 脱衣所の副吸込グリルも交換する必要がありますか?

A. VD-13ZF14には副吸込グリルが付属しているため、本体と一緒に交換するのが一般的です。副吸込側の天井裏のダクトは、状態に問題がなければそのまま使えます。交換の際に、副吸込ダクトの外れやほこり詰まりがないかもあわせて確認します。

Q. VD-13ZF13の交換を自分でできますか?

A. できません。VD-13ZF13とVD-13ZF14は電源線を速結端子に直接つなぐ方式で、この作業には電気工事士の資格が必要です。メーカーの説明書にも「電気工事は電気工事士の方が実施してください」と記載されています。

Q. 交換後に片方の部屋の換気が弱く感じます。故障でしょうか?

A. 2部屋用換気扇は、本体グリルの風量調節板の位置で本体側と副吸込側の風量割合が変わります。交換後に片方の換気が弱い場合は、まず風量調節板の位置を確認してください。それでも改善しない場合は、副吸込ダクトの接続不良などが考えられるため、施工業者に相談しましょう。

Q. VD-13ZF13とVD-15ZF13の見分け方を教えてください。

A. グリルを外した本体内部の銘板で品番を確認するのが確実です。VD-15ZF13は取扱説明書の仕様表で騒音が35dBと、VD-13ZF13(29dB)より大きい大風量タイプで、後継機種もVD-13ZF14とは別の品番になります。見積もりの際は銘板の写真を送っていただくと確実です。

まとめ|VD-13ZF13の交換と後継機種選び

VD-13ZF13は、2022年6月に発売され2024年に生産を終えた、三菱電機の2部屋換気用・低騒音形のダクト用換気扇です。比較的新しい機種ですが、モーターの異音や回転不良など清掃では直らない不具合が出た場合は、後継機種への交換が現実的な選択になります。

後継機種はVD-13ZF14で、埋込寸法260mm角・接続パイプφ100mm・消費電力・風量・騒音・質量はVD-13ZF13と同じです。天井開口の加工は基本的に不要で、グリル部と羽根部のデュアルバリアマテリアルや高効率羽根「デルタシロッコファンβ」といった改良が加わっています。樹脂製本体のVD-13ZFC14も後継候補の1つなので、見積もりで両方を比べて選ぶのがおすすめです。

交換には電気工事士の資格が必要で、2部屋の風量バランスや副吸込ダクトの確認も欠かせません。

VD-13ZF13の交換をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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