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VD-15ZFC5の交換と後継機種まとめ|費用・工事手順も写真付きで解説

浴室やトイレの天井に付いている三菱電機の換気扇「VD-15ZFC5」が、ある日突然回らなくなった、運転音が大きくなってきた、グリルの奥が黒ずんで取れない。そんな状態で「VD-15ZFC5 交換」と調べている方に向けて、最初に結論をお伝えします。VD-15ZFC5の交換先は、同じ三菱電機の2部屋用換気扇の現行機種「VD-15ZFC14」です。天井の開口寸法(260mm角)とダクトの太さ(φ100mm)が同じ系統の機種なので、多くの場合は天井を広げる加工をせずに本体ごと入れ替えられます。

ただし、VD-15ZFC5は天井裏の電源線を本体に直接つなぐ構造のため、交換には電気工事士の資格が必要で、DIYでの交換はできません。また、VD-15ZFC5は浴室と脱衣所、トイレと洗面所のように、1台で2つの部屋を換気できる「2部屋用」の系統に属する機種です。もう一つの部屋につながる副吸込ダクトの扱いを含めて、状況を確認したうえで交換するのが安心です。

この記事では、換気生活で実際にVD-15ZFC5からVD-15ZFC14へ交換した事例を紹介しながら、交換の費用・工事時間・DIYの可否をまとめます。そのうえで、VD-15ZFC5が属する「VD-15ZFC」系統の世代の流れ、同じ2部屋用でも13・15・17・18と分かれるクラスの見分け方、DCブラシレスモーターで省エネ化を図ったVD-15ZFVC7との選び分けなど、VD-15ZFC5ならではのポイントに絞って解説します。

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目次

VD-15ZFC5交換の結論まとめ(最初に知りたい情報)

まずは、VD-15ZFC5の交換を検討している方が最初に知りたい5つのポイントを表にまとめました。表のあとで、それぞれの項目を補足します。

項目内容
後継機種VD-15ZFC14(三菱電機 天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形)
工事時間15分〜30分程度が目安(換気生活サイトの浴室・トイレ換気扇の案内)。2部屋用で副吸込側ダクトの補修や付け直しが必要な場合は長くなることがあります
DIY可否不可(天井裏の電源線を本体に直接接続する構造のため、電気工事士の資格が必要)
おすすめの交換方法同じ2部屋用・15クラスのVD-15ZFC14へ本体ごと交換(常時運転で省エネを重視するならVD-15ZFVC7も候補)

後継機種はVD-15ZFC14。換気生活でも交換実績があります

三菱電機の業務支援サイトWIN2Kでは、VD-15ZFC5と同じ「VD-15ZFC」系統の旧機種(1988年発売のVD-15ZFCや、1993年発売のVD-15ZFC2など)の現行機種として、VD-15ZFC14とVD-15ZFVC7の2機種が案内されています。このうちVD-15ZFC14は「2部屋用低騒音形」とされる標準タイプで、DCブラシレスモーターを採用した「2部屋用定風量タイプ」のVD-15ZFVC7に比べて、事業者向けの積算見積価格も抑えられています。

換気生活でも、VD-15ZFC5からVD-15ZFC14への交換は実際に行っています。施工事例のタイトルに「VD-15ZFC5→VD-15ZFC14」と明記された工事が浴室・トイレの両方であり、品番の末尾に「-1」が付いたVD-15ZFC5-1をVD-15ZFC14に交換した事例もあります。事例ページでは、いずれも特に問題なく交換作業を終えたと紹介されています。

なお、VD-15ZFC5そのものの発売日や生産終了年は、WIN2Kの製品ページでは確認できませんでした。参考として、品番に「5」の付く近い品番のVD-15ZFCD5-RCは、WIN2Kで1999年6月発売・2004年生産終了とされています。VD-15ZFC5も同じ頃の世代である可能性が高く、設置から20年前後が経っている個体が多いと考えられます。

工事時間とDIYができない理由

換気生活のサイトでは、浴室・トイレの換気扇交換は15分〜30分程度と案内しています。VD-15ZFC5の交換もこの範囲が目安です。ただし2部屋用のため、本体につながるダクトが排気側と副吸込側の2本あり、副吸込ダクトが外れていたり傷んでいたりして補修や付け直しが必要な場合は、そのぶん作業時間が長くなります。

VD-15ZFC5のような天井埋込形の換気扇は、コンセントにプラグを差すタイプではなく、天井裏まで来ている電源線を本体に直接つなぐ構造です。交換先のVD-15ZFC14も速結端子で電源線を接続する方式で、こうした屋内配線の接続は電気工事士法により資格を持つ人しか行えません。三菱電機の据付工事説明書でも「電気工事は電気工事士の方が実施してください」、取扱説明書でも電気工事は電気工事店に依頼するよう明記されています。浴室のような湿気の多い場所ではアース(接地)の確認も必要になるため、専門業者への依頼をおすすめします。

実際のVD-15ZFC5交換の様子(写真付きレポート)

ここからは、換気生活の施工事例「神奈川県横浜市 Y様邸 浴室換気扇取替工事 VD-15ZFC5→VD-15ZFC14」と同じ、浴室の天井に付いたVD-15ZFC5をVD-15ZFC14に取り替える工事を例に、作業の流れを順番にご紹介します。各工程の説明は、2部屋用換気扇の交換で一般的に行う内容をもとにしています。

Before|VD-15ZFC5が付いた浴室の天井

浴室の天井には、四角いグリルのVD-15ZFC5が取り付けられています。作業に入る前に、まずグリルを外して本体の銘板ラベルを確認します。ラベルに「VD-15ZFC5」とあれば、交換先はVD-15ZFC14です。末尾に「-1」が付いたVD-15ZFC5-1の場合も、換気生活ではVD-15ZFC14への交換実績があります。一方で「-BL」が付いている場合はBL認定品向けの後継機種を選ぶ必要があるため、末尾の記号まで必ず読み取ります。

2部屋用の換気扇で大事なのが、「もう一つの部屋」の確認です。VD-15ZFC系統は、浴室の天井にある本体のほかに、脱衣所や洗面所の天井に小さな吸込口(副吸込グリル)があり、そこから天井裏のダクトを通して本体へ空気を引き込む仕組みです。脱衣所の天井に丸や四角の小さなグリルがあるかどうかを見て、副吸込側を使っているかを確認します。

点検口から天井裏をのぞき、本体に接続されている排気ダクトと副吸込ダクト(いずれもφ100mm)の状態も確認します。アルミテープの劣化やダクトの外れ、つぶれがないかを見ておくと、交換後に「換気が弱い」というトラブルを防げます。

取り外し作業|グリルとVD-15ZFC5本体を外す

作業の前に、分電盤のブレーカーを切って換気扇への通電を止めます。浴室の照明と同じ回路になっていることも多いため、脚立のそばに投光器を置いて手元を照らしながら進めます。グリルは本体にバネや爪で留まっているので、両手で少しずつ引き下げて外します。

グリルを外すと、本体の中に羽根(シロッコファン)とモーターが見えます。20年近く使われてきた本体では、羽根のすき間に湿気を含んだほこりが固まり、羽根の回転バランスが崩れていることもあります。本体は天井の野縁に木ネジで固定されているので、ドライバーでネジを1本ずつ外していきます。本体の重さを片手で支えながらの作業になるため、ネジを全部外す前に天井裏側で本体を仮に支える位置を決めておきます。

年数の経った樹脂部品は硬くなって割れやすくなっています。グリルの爪や本体の取付部が割れて天井材を傷めないよう、無理な力をかけずに外すのがポイントです。

配線処理|電源線とダクトの切り離し

本体を少し下げて天井裏とのすき間をつくり、電源線を本体の端子から外します。検電器で電気が来ていないことを確認してから作業し、外した電線の先端は、新しい本体に接続できる状態かどうかを確認します。被覆が硬化していたり、芯線が傷んでいたりする場合は、先端を切り戻して新しく被覆をむき直します。

続いて、本体の排気側接続口と副吸込側接続口に巻かれたアルミテープをはがし、2本のダクトを切り離します。既存のダクトは天井裏に残し、新しい本体にそのまま接続するのが基本です。2本のダクトを取り違えると、脱衣所側から排気しようとするなど換気が正しく機能しなくなるため、外す前にどちらが排気側かを確認して目印を付けておきます。

新型設置|VD-15ZFC14を取り付ける

新しいVD-15ZFC14は、三菱電機の据付工事説明書で天井開口260mm角とされています。VD-15ZFC系統の旧機種と同じ260mm角の開口に収まるため、天井の穴を広げる加工は基本的に必要ありません。まず天井裏で排気ダクトと副吸込ダクトを本体の接続口に差し込み、アルミテープでしっかり巻いて空気漏れを防ぎます。VD-15ZFC14のダクト接続口は、テープを巻きやすい段付構造になっています。

次に、電源線を本体の端子に接続し、軽く引っ張って抜けないことを確認します。据付工事説明書では、接続部に力がかからないよう電源線を本体付近で少したるませるよう指示されています。本体を開口に収めて木ネジで固定したら、グリルを取り付けます。浴室と脱衣所の2部屋で使う場合、本体は必ず浴室側に設置するよう説明書で指定されているので、既存と同じく浴室の天井に本体が来ていることも確認します。

After|VD-15ZFC14の設置が完了した浴室

ブレーカーを戻して壁のスイッチを入れ、新しい換気扇が回ることを確認します。浴室のグリルと脱衣所の副吸込グリルの両方にティッシュを近づけ、どちらもすっと吸い寄せられれば、2部屋とも換気できている証拠です。天井裏から異音やビビり音がしないか、グリルがガタつかないかも確認します。

最後に、作業場所を片付け、グリルのお手入れ方法をご説明して作業完了です。VD-15ZFC14は、グリル部と羽根部に汚れが付きにくい「デュアルバリアマテリアル」を採用しています。取扱説明書では6か月に1度を目安にグリルを清掃するよう案内されているので、お手入れのタイミングもあわせてお伝えしています。

VD-15ZFC5とは?(特徴・仕様)

VD-15ZFC5は、三菱電機のダクト用換気扇(天井埋込形)のうち、「VD-15ZFC」という品番の系統に属する機種です。天井に埋め込んだ本体から、屋外へ向かうダクトで排気するタイプで、浴室やトイレの天井によく使われています。換気生活の施工事例でも、浴室とトイレの両方でVD-15ZFC5からの交換が行われています。

一方で、VD-15ZFC5そのものの製品ページや仕様書は、WIN2Kで確認できませんでした。そのため、ここでは同じ系統の旧機種・現行機種についてメーカーが公開している情報を並べ、VD-15ZFC5がどのような機種なのかを整理します。風量・騒音・消費電力など、VD-15ZFC5単体の数値はメーカーの資料で確認できなかったため記載していません。

項目VD-15ZFC5について確認できたこと
メーカー三菱電機
種類ダクト用換気扇 天井埋込形(VD-15ZFC系統)
設置場所の例浴室・トイレ(換気生活の施工事例で確認)
系統の特徴同系統のVD-15ZFC2はWIN2Kで「プラスチック本体・2部屋用」、現行のVD-15ZFC14は「2部屋用低騒音形」
埋込寸法・パイプ径同系統のVD-15ZFC2・VD-15ZFC3-BLはWIN2Kで埋込260mm角・接続パイプφ100mm(VD-15ZFC5単体の値は未確認)
発売・生産終了VD-15ZFC5単体はメーカー資料で確認できず(参考:「5」の付く近い品番VD-15ZFCD5-RCは1999年6月発売・2004年生産終了)
派生品VD-15ZFC5-1(換気生活の施工事例で確認)
交換先VD-15ZFC14(換気生活の施工事例で交換実績あり)

※系統の特徴・寸法・発売時期は三菱電機WIN2Kの各製品ページ、設置場所・派生品・交換先は換気生活の施工事例で確認した内容です。

VD-15ZFC5の特徴① 1台で2部屋を換気する「VD-15ZFC」系統

VD-15ZFC5の最大の特徴は、2部屋換気の系統に属していることです。WIN2Kでは、1993年発売のVD-15ZFC2が「プラスチック本体・2部屋用」、現行のVD-15ZFC14が「2部屋用低騒音形」と紹介されています。本体のある部屋(多くは浴室)と、副吸込グリルのある部屋(脱衣所や洗面所)の空気を、1台の換気扇でまとめて屋外へ排出します。

マンションや戸建てで、浴室と脱衣所に1つずつ換気扇を付ける代わりに、1台で両方をまかなう設計はよく見られます。そのため、交換の際は「浴室の換気扇を替える」だけでなく、脱衣所側の副吸込グリルやダクトも含めて1つのシステムとして考える必要があります。換気生活の施工事例ではトイレに付いたVD-15ZFC5の交換もあり、トイレと洗面所をまとめて換気しているケースも考えられます。

VD-15ZFC5の特徴② 品番の「15」とクラスの見分け方

三菱電機の2部屋用換気扇は、品番の「VD-」に続く数字でクラスが分かれています。現行の14世代では、取扱説明書にVD-13ZFC14・VD-15ZFC14・VD-15ZFPC14・VD-17ZFC14・VD-18ZFPC14が並んでおり、風量や消費電力がそれぞれ異なります。VD-15ZFC5の後継は、同じ「15」で「ZFC」のVD-15ZFC14です。

現行機種(14世代)風量(m³/h)消費電力(W)50Hz/60Hz埋込寸法
VD-13ZFC14170〜175(周波数により異なる)13.5/15.5260mm角
VD-15ZFC1421020/23260mm角

※三菱電機WIN2Kの各機種の仕様表で確認した値です(VD-13ZFC14は50Hzで175m³/h、60Hzで170m³/h)。VD-15ZFPC14・VD-17ZFC14・VD-18ZFPC14も同じ説明書に載っている別の機種で、能力や寸法が異なります。

表のとおり、同じ2部屋用・同じ260mm角でも「13」と「15」では風量と消費電力が違い、「15」でも「ZFPC」は別の機種です。品番を「VD-13ZFC」や「VD-15ZFPC」と読み違えると、交換後に能力が変わってしまいます。VD-15ZFC5の本体ラベルで「15」「ZFC」を確認し、VD-15ZFC14を選ぶのが確実です。

VD-15ZFC5の特徴③ VD-15ZFC系統の世代の流れ

VD-15ZFC系統は、長い期間にわたって世代を重ねてきました。WIN2Kで確認できた範囲では、もっとも古いVD-15ZFCが1988年10月発売・1992年生産終了、VD-15ZFC2が1993年2月発売・1999年生産終了となっています。VD-15ZFC2の特長欄には「低騒音設計」「スライド脱着式」「テーピングしやすい段付構造のパイプガイド」が挙げられており、現在の機種につながる基本の設計がこの頃から取り入れられていたことがわかります。

機種発売/生産終了(WIN2K)備考
VD-15ZFC1988年10月/1992年WIN2Kで確認できた最も古い品番。現行機種はVD-15ZFC14・VD-15ZFVC7
VD-15ZFC21993年2月/1999年プラスチック本体・2部屋用・260mm角・φ100mm
VD-15ZFC3-BL1993年5月/1999年BL品。現行機種はVD-15ZFC14-BL
VD-15ZFCD5-RC1999年6月/2004年「5」の付く近い品番(ZFCD系)。参考として掲載
VD-15ZFC5メーカー資料で確認できず換気生活でVD-15ZFC14への交換実績あり
VD-15ZFC142024年6月〜(現行)デュアルバリアマテリアル・デルタシロッコファンβ

VD-15ZFC5は、この系統の途中の世代にあたると考えられます。VD-15ZFC2の生産終了が1999年で、「5」の付くVD-15ZFCD5-RCが1999年から2004年まで販売されていたことから、VD-15ZFC5も2000年前後から2000年代前半に設置されたものが多いと推定されます。2026年時点では、設置から20年前後が経っている計算になります。

VD-15ZFC5の特徴④ 末尾の「-1」「-BL」に注意

VD-15ZFC5には、品番の末尾に記号が付いたものもあります。換気生活の施工事例では、愛知県名古屋市の浴室でVD-15ZFC5-1をVD-15ZFC14に交換しています。この「-1」の意味はメーカー資料では確認できませんでしたが、交換先は標準のVD-15ZFC14で問題なく取り替えられています。

一方、VD-15ZFC系統にはBL認定品(-BL)もあり、WIN2KではVD-15ZFC2-BLやVD-15ZFC3-BLの現行機種がVD-15ZFC14-BLとされています。BL品は集合住宅などで仕様が指定されていることがあるため、本体ラベルに「-BL」が付いている場合は、VD-15ZFC14-BLを交換先の候補にして、管理会社の指定がないかも確認しておくと安心です。

VD-15ZFC5の交換が必要なタイミング

VD-15ZFC5は、設置から20年前後が経っていると考えられる機種です。次のような症状が出ていたら、修理よりも本体ごとの交換を検討するタイミングです。

異音・換気不足が出てきたとき

もっとも多いのは、音の変化と停止です。「ブーン」という運転音が以前より大きくなった、回り始めに「キュルキュル」「カラカラ」と音がする、スイッチを入れても羽根が回らない、といった症状は、モーターの軸受けの摩耗や、羽根に付いた汚れによる回転バランスの崩れが原因になっていることが多くあります。換気生活の施工事例でも、VD-15ZFC5が動かなくなった、異音がし始めたといった理由での交換が見られます。

2部屋用ならではのサインが、「もう一つの部屋の換気不足」です。浴室は換気できているようでも、脱衣所の副吸込グリルにティッシュを近づけても吸い込まない場合は、本体の能力低下のほか、副吸込ダクトの外れや詰まりが考えられます。入浴後に脱衣所の鏡が曇ったまま、洗面所ににおいがこもる、といった変化にも注意してください。

経年劣化が見えるとき

見た目の変化も判断材料になります。グリルが黄ばんで硬くなり、外すときに爪が割れそうになる、本体のまわりの天井材にシミやカビが出ている、グリルの奥の羽根に黒い汚れがびっしり付いている、といった状態は、本体の樹脂部品やモーターが劣化しているサインです。

浴室では、湿気とほこりが混ざった汚れが羽根やシャッターに付きやすく、掃除をしても臭いが残ることがあります。シャッターの動きが悪くなると、換気扇を止めているときに外の冷たい空気やにおいが逆流してくることもあります。お手入れをしても改善しない場合は、交換を考える時期です。

使用年数の目安

三菱電機は、現行のVD-15ZFC14などの取扱説明書で、換気扇の標準使用期間を15年としています。標準使用期間を超えて使い続けると、経年劣化による発火やけがなどの事故につながるおそれがあると注意書きされています。VD-15ZFC5は、同世代の機種の販売時期から見て、多くがこの15年をすでに超えていると考えられます。

また、生産終了から年数が経った機種は、モーターなどの交換部品の入手が難しくなります。故障して止まってから慌てて手配すると、浴室と脱衣所の両方で湿気がこもる期間が長くなってしまいます。まだ動いていても、音や換気の状態に変化を感じたら、早めに交換の見積もりを取っておくことをおすすめします。

VD-15ZFC5の後継機種と互換性

公式後継機種の型番

VD-15ZFC5の交換先として、この記事ではVD-15ZFC14をおすすめしています。WIN2Kでは、同じVD-15ZFC系統の旧機種(VD-15ZFC、VD-15ZFC2)の現行機種としてVD-15ZFC14とVD-15ZFVC7の2機種が案内されており、換気生活の施工事例でもVD-15ZFC5をVD-15ZFC14の「後継機種」として交換しています。

VD-15ZFC14は、2024年6月3日に発売された現行機種です。WIN2Kの特長欄には「グリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル採用」「高効率羽根『デルタシロッコファンβ』採用」「2部屋同時換気」「副吸込グリル付(グリル部分着脱可能)」「高密閉風圧式シャッター搭載(排気側)」「低騒音設計」「テーピングが容易な段付構造のダクト接続口採用」「本体スライド脱着式」が挙げられています。

もう一つの現行機種VD-15ZFVC7は、WIN2Kで「2部屋用定風量タイプ」とされ、DCブラシレスモーターによる省エネ化と、ダクト配管による圧力損失の変化に左右されない安定した換気風量の確保をうたう上位機種です。事業者向けの積算見積価格(一般向け販売価格ではありません)はVD-15ZFC14の34,400円に対してVD-15ZFVC7は54,200円(いずれも税別)と差があります。

選び方おすすめの機種向いているケース
標準(多くの方)VD-15ZFC14VD-15ZFC5と同じ使い方(壁スイッチでオン・オフ)で、そのまま入れ替えたい
常時運転・省エネ重視VD-15ZFVC7常時運転が前提で、DCモーターの省エネ性や定風量を重視したい
BL品からの交換VD-15ZFC14-BL本体ラベルに「-BL」があり、集合住宅などでBL品が指定されている

サイズ・性能の違い(比較表)

VD-15ZFC5単体の仕様書はメーカーの資料で確認できなかったため、ここでは同系統のVD-15ZFC2(WIN2K)と後継機種のVD-15ZFC14を並べて、交換時に関わる項目を比べます。

項目VD-15ZFC5(旧機種)VD-15ZFC14(後継機種)
品名・用途VD-15ZFC系統(同系統のVD-15ZFC2は2部屋用)天井埋込形換気扇 2部屋用低騒音形
発売日メーカー資料で確認できず2024年6月3日(現行)
埋込寸法260mm角(同系統のVD-15ZFC2の値)260mm角
接続パイプ径φ100mm(同系統のVD-15ZFC2の値)φ100mm
外形寸法確認できず高さ218×幅442×奥行330mm
風量確認できず210m³/h
騒音確認できず34dB
消費電力確認できず20W(50Hz)/23W(60Hz)
質量確認できず2.9kg
シャッター確認できず高密閉風圧式シャッター(排気側)
汚れ対策確認できずグリル部・羽根部にデュアルバリアマテリアル

※VD-15ZFC14の値は三菱電機WIN2Kの仕様表・特長欄、埋込寸法は据付工事説明書で確認した値です。VD-15ZFC5の欄は、同系統のVD-15ZFC2のWIN2K記載を参考にしています。

交換で大切なのは、天井の開口とダクトがそのまま使えるかどうかです。WIN2Kで確認できたVD-15ZFC系統の旧機種(VD-15ZFC2、VD-15ZFC3-BL)と現行のVD-15ZFC14は260mm角・φ100mmで共通しており、換気生活でもVD-15ZFC5からVD-15ZFC14への交換を問題なく終えた事例があります。ただし、20年前後前の本体とは外形寸法が異なる可能性があるため、天井裏のスペースや野縁の状態は現地で確認します。

性能面では、VD-15ZFC14は羽根に高効率の「デルタシロッコファンβ」を使い、グリルと羽根の両方に汚れ対策の素材を採用しています。VD-15ZFC5単体の仕様は確認できませんが、汚れ対策の素材は現行機種の特長として挙げられている点です。

他メーカーとの互換性

パナソニックや東芝(日本キヤリア)にも2室換気に対応した天井埋込形換気扇はありますが、埋込寸法、本体の高さ、排気側と副吸込側の接続口の位置や向きは、メーカーごとに設計が異なります。他メーカー品にすると、天井開口の加工や、副吸込ダクトの取り回しの変更が必要になることがあり、工事の手間と費用が増えやすくなります。

VD-15ZFC5の場合、同じ三菱電機の系統で開口寸法とダクト径がそろったVD-15ZFC14があり、実際の交換実績もあります。特別な理由がない限り、同じメーカーの後継機種を選ぶほうが、手間と費用を抑えやすくなります。

VD-15ZFC5交換の方法と工事の流れ

DIY手順(電気工事士の資格がある場合)

VD-15ZFC5の交換は電源線の接続を伴うため、電気工事士の資格を持つ方だけが行える作業です。資格のない方が作業すると法律違反になるだけでなく、漏電や火災の原因にもなります。ここでは、資格をお持ちの方が作業する場合の大まかな流れを紹介します。

  1. 本体ラベルで品番(末尾の「-1」「-BL」を含む)を確認し、交換機種(標準品ならVD-15ZFC14)を用意する
  2. 脱衣所・洗面所の副吸込グリルの有無と、天井裏の排気ダクト・副吸込ダクトの接続状態を確認する
  3. ブレーカーを切り、検電器で換気扇に電気が来ていないことを確認する
  4. グリルを外し、本体を固定している木ネジを外す
  5. 電源線を端子から外し、排気側・副吸込側の2本のダクトを取り違えないよう目印を付けて切り離す
  6. 新しい本体の接続口に2本のダクトを差し込み、アルミテープで巻いて固定する
  7. 電源線を端子に接続し、本体を開口に収めて木ネジで固定する
  8. グリルを取り付け、ブレーカーを戻して2部屋それぞれの吸込みを確認する

作業のポイントは、2本のダクトの扱いです。排気側と副吸込側を逆につなぐと、換気が正しく機能しません。また、据付工事説明書では浴室と他の部屋で使う場合は本体を必ず浴室に設置するよう指定されています。天井裏での作業姿勢も不安定になりやすいため、浴室の床に養生マットを敷き、脚立を安定させてから作業してください。

業者依頼の流れ

換気生活にご依頼いただく場合の流れは次のとおりです。LINEで写真を送っていただくスピード見積もりを用意しており、VD-15ZFC5の施工事例でも写真での確認だけで見積もりを済ませたケースがあります。

  1. LINEで「VD-15ZFC5の交換希望」とご連絡いただく
  2. 浴室(またはトイレ)の換気扇本体、本体ラベル(品番)、副吸込グリルのある部屋の天井の写真を送っていただく
  3. 写真をもとに交換機種と費用をご案内し、工事日を決める
  4. 当日、既存のVD-15ZFC5を取り外し、VD-15ZFC14を取り付ける
  5. 2部屋の吸込み・異音の有無を確認し、お手入れ方法をご説明して完了

費用は、標準的な取替工事であれば本体と工事費を合わせた金額が基本になります。VD-15ZFC14は2026年9月時点で換気生活のサイトに単体の価格が掲載されていないため、40,000円〜45,000円前後を目安にお考えください。ダクトの補修や副吸込ダクトの付け直し、スイッチ交換などの追加作業が必要な場合は、作業前にご説明し、ご了承いただいてから進めます。正確な金額は、LINEからの無料見積もりでご確認いただけます。

交換時の注意点

1つ目の注意点は、品番の読み違いです。「VD-15ZFC」と「VD-13ZFC」は1文字違いですが、13クラスは風量が異なり、現行機種ではVD-13ZFC14という別の品番になります。また、「VD-15ZFPC」のように「P」が入る品番は別の機種です。本体ラベルの写真を送っていただければ、換気生活で交換先を判断します。

2つ目は、副吸込側の状態です。長年使われてきたVD-15ZFC5では、副吸込ダクトが天井裏で外れていたり、つぶれていたりすることがあります。本体を新しくしても、ダクトに問題があれば脱衣所の換気は改善しません。交換のタイミングでダクトの状態も一緒に確認することをおすすめします。

3つ目は、使い方の変化です。常に運転させている場合は、DCブラシレスモーターで省エネ化を図ったVD-15ZFVC7のほうが電気代を抑えやすいことがあります。一方で、入浴後やトイレ使用時だけスイッチを入れる使い方なら、VD-15ZFC14で十分です。今の使い方を伝えていただければ、どちらが合うかご提案します。

VD-15ZFC5交換・後継機種に関するよくある質問

Q. VD-15ZFC5の後継機種は何ですか?

A. 三菱電機の2部屋用換気扇「VD-15ZFC14」です。WIN2Kでは同じVD-15ZFC系統の旧機種の現行機種としてVD-15ZFC14とVD-15ZFVC7が案内されており、換気生活でもVD-15ZFC5からVD-15ZFC14への交換を実際に行っています。常時運転で省エネを重視する場合は、DCブラシレスモーターのVD-15ZFVC7も候補になります。

Q. VD-15ZFC5からVD-15ZFC14に交換するとき、天井の穴を広げる必要はありますか?

A. 基本的には必要ありません。WIN2Kで確認できたVD-15ZFC系統の旧機種(VD-15ZFC2など)も現行のVD-15ZFC14も埋込寸法260mm角・接続パイプφ100mmで共通しており、換気生活でもVD-15ZFC5からVD-15ZFC14への交換実績があります。ただし、天井裏の状況によって調整が必要な場合もあるため、事前に写真で確認します。

Q. 脱衣所の天井にも小さなグリルがあります。一緒に交換が必要ですか?

A. 脱衣所や洗面所のグリルは、2部屋用換気扇の副吸込グリルと考えられます。VD-15ZFC14には副吸込グリルが付属しているため、本体と一緒に新しくできます。天井裏の副吸込ダクトに外れやつぶれがあれば補修が必要になることもあるので、交換時に状態を確認します。

Q. 本体ラベルに「VD-15ZFC5-1」と書かれています。交換先は同じですか?

A. 換気生活では、愛知県名古屋市の浴室でVD-15ZFC5-1をVD-15ZFC14に交換した事例があります。末尾の「-1」の意味はメーカー資料で確認できませんでしたが、交換先はVD-15ZFC14で対応できています。念のため、本体ラベルの写真を送っていただければ確認します。

Q. トイレに付いているVD-15ZFC5もVD-15ZFC14に交換できますか?

A. はい。換気生活では、東京都多摩市のトイレに付いていたVD-15ZFC5をVD-15ZFC14に交換した事例があります。2部屋用の機種なので、トイレと洗面所など隣の部屋にも副吸込グリルがあるかを確認したうえで交換します。

Q. VD-15ZFC5と「VD-13ZFC」の換気扇は同じものですか?

A. いいえ、クラスが異なります。現行機種で比べると、VD-15ZFC14の風量は210m³/h、VD-13ZFC14は170〜175m³/hと、同じ2部屋用・260mm角でも能力が違います。VD-15ZFC5の交換では、本体ラベルの「15」を確認し、VD-15ZFC14を選んでください。

Q. VD-15ZFC5を自分で交換することはできますか?

A. できません。VD-15ZFC5のような天井埋込形は天井裏の電源線を本体に直接接続する構造で、この作業には電気工事士の資格が必要です。三菱電機の据付工事説明書でも、電気工事は電気工事士が実施するよう案内されています。資格をお持ちでない方は、専門業者にご依頼ください。

まとめ|VD-15ZFC5の交換と後継機種選び

VD-15ZFC5は、三菱電機のダクト用換気扇(天井埋込形)のうち、1台で2つの部屋を換気できる「VD-15ZFC」系統の機種です。「5」の付く近い品番が1999年から2004年まで販売されていたことから、設置から20年前後が経っているものが多いと考えられ、メーカーが示す標準使用期間の15年を超えていると考えられます。異音や停止、脱衣所側の換気不足が出てきたら、本体ごとの交換を考えるタイミングです。

交換先は、同じ2部屋用・15クラスの現行機種VD-15ZFC14が基本です。埋込寸法260mm角・φ100mmのダクトという系統の基本寸法が共通しており、換気生活でも浴室・トイレでVD-15ZFC5からの交換実績があります。常時運転で省エネを重視するならVD-15ZFVC7、BL品からの交換ならVD-15ZFC14-BLも候補になります。品番の「13」「15」「ZFPC」の読み違いには注意してください。

電源線の接続を伴うため、交換には電気工事士の資格が必要で、DIYはできません。

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