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DVP-G10L8の交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

浴室の天井で換気扇がうなるように回っている。しかも、ふだん気にしていなかった洗面所やトイレの天井の小さな吸込口のほうも、吸い込みが弱くなった気がする。そこで浴室のルーバーを外して銘板を見たら「DVP-G10L8」と書かれていた。この記事は、そんな方のためのものです。

最初に結論です。DVP-G10L8の後継機種は、日本キヤリア(旧・東芝)の「DVP-T10L」です。どちらも浴室の本体(親機)と、別の部屋の吸込グリル(子機)をダクトでつないで、1台で2部屋を同時に換気する「2部屋用」のダクト用換気扇で、DVP-T10Lはメーカーの仕様図で埋込寸法17.5cm角(175mm角)・接続ダクトφ100mmとされています。電源は本体の端子に電線を直接つなぐ方式のため、交換には電気工事士の資格が必要です。

注意したいのは、品番が1文字だけ違う「DVF-G10L8」という機種がある点です。こちらは同じ東芝の1部屋用で、後継機種もDVF-T10Lと別になります。この記事では、DVP-G10L8が2部屋用であることを確かめる方法から、DVP-T10Lとの仕様の違い、子機側を含めた交換作業の流れ、交換前に知っておきたい注意点まで、順番に解説します。

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目次

DVP-G10L8交換の結論まとめ

DVP-G10L8の交換を考えるときに判断の軸になる4つの項目を、先に一覧にしておきます。それぞれの根拠は表のあとで説明します。

確認したいことDVP-G10L8の場合
後継機種DVP-T10L(日本キヤリア/旧・東芝)ダクト用換気扇・2部屋用・低騒音形・スタンダード格子
工事時間の目安浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度が基準(換気生活のよくある質問より)2部屋用は子機側の吸込グリルとダクトも確認するため、これより長くなることがあります
DIY可否不可(SL端子への直結配線。電気工事士の資格が必要)
おすすめの交換方法2部屋用の扱いに慣れた換気扇の専門業者に、親機と子機の両方を見てもらって交換する

後継機種は、電材販売店タロトデンキが公開している東芝換気扇の新旧対比表で確認できます。2部屋・3部屋用タイプの欄では、DVP-10F、DVP-10F2、DVP-10FH、DVP-G10FH、DVP-G10L3、DVP-G10L4、DVP-G10L8などの旧品番がひとつの行にまとめられ、置き換え先がDVP-T10Lとされています。通販のモノタロウでも、取り扱いを終えたDVP-G10L8の代わりとしてDVP-T10Lが「メーカーモデルチェンジ品(後継品)」と案内されており、複数の販売店で同じ結論になっています。

工事時間は、換気生活のよくある質問で案内している「浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度」を基準にしています。ただしDVP-G10L8は2部屋用で、浴室の親機だけでなく、洗面所やトイレ側にある子機の吸込グリルと、そこから親機までのダクトの状態も確かめる必要があります。子機側の部品も新しくする場合や、ダクトの補修が必要になった場合は、その分だけ作業時間が延びると考えておいてください。

DIYについては、DVP-G10L8もDVP-T10Lも「SL端子」と呼ばれる差し込み式の端子に、天井裏の電線を直接つなぐ構造です。コンセントにプラグを挿すタイプではないため、電線の付け外しは電気工事士の資格を持つ人しか行えません。さらに浴室で使う場合は接地(アース)工事が必要と販売店の仕様ページに明記されています。資格のない方がご自身で交換することはできないので、専門業者に任せるのが前提になります。

実際のDVP-G10L8交換の様子

ここでは、DVP-G10L8をDVP-T10Lへ交換するときの流れを、よくある現場の一例としてご紹介します。舞台は、浴室の天井に親機、隣の洗面脱衣所の天井に子機の吸込グリルがある戸建て住宅です。2部屋用は子機の場所が住まいによって違い、トイレの天井に付いていることもあります。作業時間や手順の細部は現場ごとに異なるので、交換のイメージをつかむための参考としてお読みください。

Before:浴室天井のDVP-G10L8と、洗面所の天井にある子機

ご相談のきっかけは、入浴後に浴室の換気扇から低いうなり音がするようになったことと、洗面所の湿気がなかなか抜けなくなったことでした。2部屋用の場合、浴室と洗面所でそれぞれ別の換気扇が動いていると思われていることがあります。2部屋用は、浴室の本体が洗面所側の空気もまとめて吸っているため、浴室の換気扇の不調が洗面所の換気不足として表れることがあります。

LINEで送っていただいた写真では、銘板の文字が湿気でかすれていて「DV□-G10L8」の3文字目がはっきり読めませんでした。FかPかで1部屋用と2部屋用が分かれるため、ここは大事なポイントです。そこで、洗面所の天井にも丸い吸込口があるかどうかを写真で確認していただき、吸込口があったことから2部屋用のDVP-G10L8と判断しました。現地では、ルーバーを外して銘板を改めて読み、品番に間違いがないことを確かめています。

あわせて、スイッチを入れた状態で洗面所の吸込グリルにティッシュを近づけ、吸い込みの強さを確認しました。ティッシュがわずかに揺れる程度で、浴室側に比べると明らかに弱い状態です。モーターの能力が落ちているのか、子機からのダクトが外れかけているのかは、本体を外して天井裏を見るまでわかりません。この段階で、子機側のダクトも点検することをお伝えしてから作業に入りました。

取り外し作業:浴室天井から親機を下ろす

まず分電盤で換気扇の回路を切り、検電器で電気が来ていないことを確かめます。浴室のルーバーを外すと、ファンのまわりには湿気を含んだほこりが層になって付いていました。DVP-G10L8の本体枠は亜鉛鉄板で、ケーシングや羽根は樹脂製です。長年の結露で本体枠の端にうっすらとさびが出ていることもあり、取り外しの前にその様子も記録しておきます。

DVP-G10L8には、本体を天井下地に留めるためのタッピンねじ10本と取付ボルトが付属していました。ねじは1本ずつ、外した順番がわかるように置きながら外していきます。浴室の湿気でねじ頭がさびていると、ドライバーが滑ってねじ山をつぶしやすくなります。固いねじは無理に回さず、角度を変えながら少しずつゆるめるのがコツです。

本体を少し下げると、天井裏で2本のダクトがつながっているのが見えます。屋外へ向かう排気ダクトと、洗面所の子機から来ている吸込ダクトです。どちらがどちらにつながっていたかを確認し、テープを丁寧にはがして外します。この現場では、吸込ダクトの接続部のテープが劣化して浮き、すき間ができていました。洗面所側の吸い込みが弱かった原因のひとつは、ここにあったと考えられます。

配線処理:SL端子から電線を抜き、状態を確かめる

本体が下りてきたら、SL端子の解除ボタンを押しながら電源線を引き抜きます。差し込み式の端子なので一見かんたんに見えますが、電線の付け外しは電気工事士の資格が必要な作業です。換気生活では、資格を持つスタッフがこの工程を担当しています。

抜いた電線は、先端の銅線が変色していないか、被覆が硬くなってひびが入っていないかを確認します。傷みがある場合は、その部分を切り落として被覆をむき直してから新しい本体につなぎます。浴室で使う換気扇なので、アース線が来ているかどうかもここで確かめます。DVP-T10Lは浴室で使用する場合に接地工事が必須とされているため、アース線がない住まいでは、その対応も工事内容に含めて考える必要があります。

配線を外したDVP-G10L8の本体は、開口からそのまま取り出します。続けて、外した吸込ダクトの先を洗面所側へたどり、子機の吸込グリルとの接続部も確認しました。こちらは外れやつぶれがなく、テープを巻き直せば使える状態でした。

新型設置:DVP-T10Lを取り付け、2本のダクトをつなぐ

新しいDVP-T10Lは、メーカーの仕様図で埋込寸法17.5cm角(175mm角)とされています。DVP-G10L8側の埋込寸法はメーカー資料で確認できませんでしたが、新旧対比表ではDVP-G10L8に寸法が異なる旨の注記はなく、販売店もDVP-T10Lを「旧品番DVP-G10L8」として175mm角で案内しています。それでも世代が変わると本体の奥行きや排気口の位置に差が出ることがあるため、実際に開口とダクトの位置を測ってから取り付けます。

排気ダクトは、テープを巻きやすい段付排気口に差し込み、すき間が残らないようにしっかり巻いて固定します。ダクト接続は全方向に7°の調整ができる仕様(塩ビ管接続時)なので、長年の間にわずかに向きがずれたダクトでも、無理な力をかけずにつなげられます。洗面所の子機から来ている吸込ダクトも、劣化したテープをすべて取り除いてから接続し直しました。

電源線をSL端子に奥まで差し込み、軽く引いて抜けないことを確かめたら、アース線を接続して本体を天井下地に固定します。DVP-T10Lは付属品に木ねじ10本、取付枠1個、吸込グリル1個が含まれています。子機側のグリルも新しいものに交換したい場合は、付属の吸込グリルを使えるかどうかを、既存の子機の取り付け状態を見て判断します。

After:うなり音の消え方と、洗面所側の吸い込みを見比べる

ワンタッチルーバーを取り付けてブレーカーを戻し、試運転をします。浴室側のルーバーにティッシュを近づけるとしっかり吸い寄せられ、交換前のうなり音もなくなりました。DVP-T10Lは両吸込シロッコファンを採用した低騒音形で、販売店の仕様表では騒音26dBとされています。

続いて洗面所の吸込グリルでも同じように確認します。吸込ダクトの接続をやり直したことで、交換前はわずかに揺れる程度だったティッシュが、はっきり吸い寄せられるようになりました。DVP-T10Lの風量割合は親機7:子機3で、販売店の案内ではDVP-T10Lは7:3のみとされています。割合の切り替えで子機側を強めることは期待できないため、交換時にダクトの状態を整えておくことが、洗面所の換気を確保するうえで大切です。

最後に取り外したDVP-G10L8を引き取り、浴室と洗面所の天井まわりを清掃してお引き渡しとなりました。羽根を取り外して掃除できることもお伝えし、浴室側のルーバーと洗面所側の吸込グリルの両方を、ときどきお手入れしていただくようお願いしています。

DVP-G10L8とは?(特徴・仕様)

DVP-G10L8は、東芝の天井埋込形ダクト用換気扇のうち、1台で2部屋を換気する「2部屋用(2室換気用)」の機種です。浴室の天井に本体(親機)を取り付け、洗面所やトイレの天井に付けた吸込グリル(子機)とダクトでつなぎ、両方の部屋の空気をまとめて1本の排気ダクトから屋外へ出します。φ100mmのダクトを使う、10cmクラスの小型の2部屋用です。

東芝の換気扇は、以前は東芝ライテックが販売していましたが、東芝ライテックは2019年9月末で換気扇の販売を終了し、その後は東芝キヤリア(現在の日本キヤリア)に引き継がれています。DVP-G10L8はすでに流通サイトで取り扱いを終えた機種で、モノタロウでは「取り扱いを終了」と表示されています。

DVP-G10L8の仕様として確認できたこと

メーカーの現行サイトではDVP-G10L8の資料を確認できなかったため、流通サイト(モノタロウ)の商品情報を中心に、販売店の新旧対比表や製品比較サイトkakaku.comの製品情報で確認できた範囲を次の表にまとめます。

項目DVP-G10L8について確認できた内容
メーカー東芝(換気扇事業は現在、日本キヤリア)
種類天井埋込形ダクト用換気扇(2部屋用)・スタンダード格子タイプ
風量(0Pa)85/87㎥/h
騒音28.5/29dB
消費電力8.5/9.8W
電流0.09/0.11A
電源・電動機100V 50/60Hz・2極コンデンサー誘導電動機
端子SL端子(AC300V 7A)
質量2.1kg
主な材質本体枠・排気口・吸気口・取付板:亜鉛鉄板/ケーシング・羽根・電気グリル・取付枠・シャッター枠:PP樹脂/本体カバー:ABS樹脂/シャッター:アルミ板・ABS樹脂
付属品タッピンねじ(φ4×35L)10本、取付ボルト1本
埋込寸法・接続ダクト径メーカー資料・流通サイトの仕様欄では確認できませんでした(後継DVP-T10Lは175mm角・φ100mm。新旧対比表にDVP-G10L8の寸法注記はなく、販売店はDVP-T10Lを「旧品番DVP-G10L8」として案内)
発売年・生産終了年製品比較サイトkakaku.comの製品情報では発売日2009年4月1日(メーカー資料では未確認)生産終了年は確認できませんでした

風量・騒音・消費電力などは2つの値が並んで掲載されていますが、流通サイトの表記ではどちらが50Hzでどちらが60Hzかが明示されていませんでした。一般的な表記の順から50Hz/60Hzの順と考えられますが、この記事では断定せず、掲載どおりの並びで記載しています。

DVP-G10L8とDVF-G10L8は「P」と「F」の1文字違い

DVP-G10L8でもっとも気をつけたいのが、よく似た品番のDVF-G10L8です。東芝のダクト用換気扇では、2部屋用に「DVP」、1部屋用に「DVF」から始まる品番が使われています。G10L8の部分が同じため、銘板がかすれていると見分けにくく、交換先を取り違える原因になります。

比較項目DVP-G10L8DVF-G10L8
換気する部屋2部屋(親機+子機)1部屋
新旧対比表の置き換え先DVP-T10LDVF-T10L
見分けるヒント別の部屋の天井に吸込グリル(子機)がある子機はなく、取り付けた部屋だけを換気

見分け方はシンプルで、浴室の換気扇を動かしたときに、洗面所やトイレの天井にある小さな丸い吸込口からも空気が吸い込まれていれば2部屋用です。品番の3文字目が読めないときは、浴室の銘板の写真に加えて、隣の部屋の天井の写真もあわせて送っていただくと、判別がスムーズになります。

同じDVP-G10Lシリーズの見分け方

新旧対比表では、DVP-G10L8と同じ行にDVP-G10L3、DVP-G10L4が並び、いずれも置き換え先はDVP-T10Lです。さらに古いDVP-10F、DVP-10F2、DVP-10FH、DVP-G10FHも同じ行にまとめられています。末尾の数字が3でも4でも8でも、交換先の候補は同じDVP-T10Lになるということです。

ただし、同じ行に並ぶDVP-10BLについては、対比表に「埋込寸法・排気口位置など異なる」と注記があります。また、DVP-S10FHやDVP-S10FH1はDVP-S10FH4という別の機種が置き換え先です。DVP-G10L8であれば対象外ですが、銘板に書かれた品番を最後まで正確に読むことが、交換先を間違えないための基本になります。

DVP-G10L8の交換が必要なタイミング

2部屋用のDVP-G10L8は、1台のモーターで浴室と、もう一部屋の換気を担っています。そのため不調のサインは浴室だけでなく、子機のある部屋にも出てきます。ここでは、2部屋用ならではの視点も交えて、交換を考えたいタイミングを整理します。

異音・換気不足

運転中に「ブーン」「ゴー」といううなり音が大きくなった、「カタカタ」「カラカラ」と何かが当たるような音がする、といった変化は、モーターの軸受けの摩耗や、羽根に付いた汚れで回転のバランスが崩れているサインです。掃除をしても音が変わらない場合は、部品そのものの劣化が進んでいると考えられます。

2部屋用で見落としやすいのが、子機側の換気不足です。浴室側はまだ動いているのに、洗面所の床がいつまでも湿っている、トイレのにおいが残る、といった症状は、親機のモーターの能力低下か、子機から親機までのダクトの外れ・つぶれが原因であることが多くあります。DVP-T10Lの風量割合が親機7:子機3であるように、2部屋用はもともと子機側に流れる空気が少ない設計です。わずかな能力低下でも、子機側では換気不足として感じやすくなります。

確認のしかたとしては、換気扇を回した状態で、浴室のルーバーと子機の吸込グリルの両方にティッシュを近づけてみてください。浴室側だけが吸い込み、子機側がほとんど動かない場合は、本体の交換とあわせてダクトの点検も必要です。

経年劣化

DVP-G10L8は、本体枠が亜鉛鉄板、ケーシングや羽根、グリルが樹脂でできています。浴室の湿気にさらされ続けると、樹脂のルーバーは黄ばんだり、細かなひびが入ったりします。本体枠の金属部分にさびが出てくることもあり、浴室の天井のルーバーまわりに茶色いしみが広がっている場合は、内部の劣化が進んでいる可能性があります。

止まっているときに外の風の音が聞こえる、冬場にルーバーから冷たい空気が下りてくる、といった症状は、逆流を防ぐシャッターがうまく閉じていないサインです。DVP-G10L8のシャッターはアルミ板とABS樹脂でできており、長年の使用で動きが渋くなることがあります。焦げたようなにおいがする、回ったり止まったりを繰り返す、という場合は配線やモーターの異常のおそれがあるため、使用をやめて早めに点検を依頼してください。

使用年数の目安

換気扇の寿命は、換気生活のよくある質問でもご案内しているとおり、一般的に約10年〜15年といわれています。DVP-G10L8の発売年はメーカーの資料では確認できませんでしたが、製品比較サイトkakaku.comの製品情報では発売日が2009年4月1日と掲載されています。すでに流通サイトで取り扱いを終え、後継のDVP-T10Lに置き換わっている機種です。設置から10年を超えている住まいが多いと考えられます。

生産を終えた機種は、モーターなどの交換部品を手に入れるのが難しくなります。修理で延命するよりも、本体ごと後継機種に入れ替えるほうが現実的です。特に2部屋用は、止まると浴室と子機側の部屋の両方の換気が同時に止まります。浴室のカビや洗面所の湿気、トイレのにおいが一度に悪化しやすいため、異音や吸い込みの低下に気づいた段階で交換の準備を始めると安心です。

DVP-G10L8の後継機種と互換性

ここでは、DVP-G10L8の後継機種DVP-T10Lについて、型番の根拠、仕様の違い、他の機種や他メーカーへの交換を考える場合のポイントを解説します。2部屋用の換気の仕組みは、下の図で確認してください。

図:DVP-T10Lの親機・子機の配置と、2部屋の空気の流れ(風量割合7:3)

図のように、2部屋用のDVP-T10Lは浴室の親機が中心です。子機の吸込グリルから入った空気は天井裏の吸込ダクトを通って親機に集まり、浴室の空気と一緒に排気ダクトから屋外へ出ていきます。販売店の仕様ページでは「本体は必ず浴室側に取り付けること」とされており、湿気の多い浴室側に本体を置く前提の設計です。

公式後継機種の型番

DVP-G10L8の後継機種は、日本キヤリアのDVP-T10Lです。根拠は3つあります。1つ目は、タロトデンキの東芝換気扇 新旧対比表で、DVP-G10L3・DVP-G10L4・DVP-G10L8などの置き換え先がDVP-T10Lとされていること。2つ目は、まいどDIYの商品ページで、DVP-T10Lが「DVP-G10L8 DVP-G10L4 DVP-G10L3 の後継品」と案内されていること。3つ目は、モノタロウでDVP-G10L8の代替品としてDVP-T10Lが「メーカーモデルチェンジ品(後継品)」と表示されていることです。

なお、日本キヤリアの公式サイトは今回の調査では読み込めませんでした。販売店が掲載しているDVP-T10Lのメーカー仕様図(平成30年6月作成)で仕様は確認できましたが、メーカー自身がDVP-G10L8とDVP-T10Lの対応を示した資料は確認できていません。後継関係は、上記の販売店・流通サイトの情報にもとづいています。

サイズ・性能の違い(比較表)

DVP-G10L8とDVP-T10Lの主な仕様を、確認できた範囲で比べます。DVP-G10L8はモノタロウの商品情報、DVP-T10Lはメーカーの仕様図と、電材堂・モノタロウ・まいどDIYの仕様表記によるものです。

項目DVP-G10L8DVP-T10L
種類ダクト用換気扇・2部屋用ダクト用換気扇・2部屋用・低騒音形
埋込寸法確認できず(販売店はDVP-T10Lを「旧品番DVP-G10L8」として案内)175mm角(メーカー仕様図で17.5cm角)
接続ダクト径確認できず(同上)φ100mm
風量(0Pa)85/87㎥/h50Hz 87/60Hz 87㎥/h
風量(ダクト20m相当長)確認できず50Hz 73/60Hz 72㎥/h
風量(ダクト30m相当長)確認できず50Hz 68/60Hz 67㎥/h
騒音28.5/29dB50Hz 26/60Hz 26dB
消費電力8.5/9.8W50Hz 10/60Hz 11.5W
質量2.1kg2.3kg
本体本体枠:亜鉛鉄板金属(鋼板ボディ)
ファン確認できず両吸込シロッコファン(羽根着脱可能)
風量割合(親機:子機)確認できず7:3(販売店の案内では7:3のみ)
開口面積確認できず親機54㎠/子機70㎠
付属品タッピンねじ10本、取付ボルト1本木ねじ10本、取付枠1個、吸込グリル1個

0Pa時の風量はほぼ同じで、騒音はDVP-G10L8の28.5/29dBから、DVP-T10Lでは26dBへと小さくなっています。一方で消費電力はDVP-T10Lのほうがわずかに大きく、質量も0.2kg増えています。風量を保ったまま運転音を抑える方向に進化した、というのが数字から読み取れる違いです。

寸法については、モノタロウの商品情報だけがDVP-T10Lの埋込寸法を225mm角と表記しています。しかし、販売店が掲載しているメーカーの仕様図では17.5cm角(175mm角)とされ、電材堂・まいどDIY・クローバーなど他の販売店の表記とも一致します。225mm角は14cmクラスのDVP-T14L(仕様図で22.5cm角)と同じ数値なので、取り違えの可能性があります。ただしDVP-G10L8側の埋込寸法はメーカー資料で確かめられていないため、交換前には天井の開口を必ず実測してください。

使い勝手の面では、DVP-T10Lは羽根を外して洗えること、ワンタッチルーバー、帯電防止ルーバー、カートリッジ式排気口、段付排気口、SL端子、軽量鉄骨への対応といった特長が販売店の仕様表に並んでいます。DVP-G10L8から交換すると、ふだんのお手入れのしやすさも変わってきます。

他の機種・他メーカーとの互換性

電材堂の商品ページでは、DVP-T10Lの関連品としてDVP-T14LやDVP-T14LQ(大風量形)が並んでいます。ただし、これらは14cmクラスの2部屋用で、DVP-T14Lの仕様図では埋込寸法が22.5cm角とされています。175mm角の開口にそのまま入るものではなく、選ぶ場合は天井の開口を広げる工事が前提になります。DVP-G10L8からの交換では、同じ10cmクラスのDVP-T10Lを選ぶのが基本です。

三菱電機やパナソニックなど他メーカーの2部屋用を候補にする場合、分かれ目になるのは親機の開口寸法とダクト径が合うかどうかに加えて、いま付いている子機(吸込グリル)と吸込ダクトをそのまま生かせるかどうかです。子機の仕様は機種ごとに違うため、品番の名前だけで置き換えを決めることはできません。新旧対比表でDVP-G10L8の置き換え先として示されているのはDVP-T10Lなので、他メーカー品を検討するときは、浴室と子機側の両方の天井を見たうえで個別に判断してもらうのが確実です。

DVP-G10L8交換の方法と工事の流れ

DVP-G10L8の交換は、電気工事士の資格が必要な作業です。ここでは、資格をお持ちの方向けの一般的な手順と、換気生活に依頼した場合の流れ、2部屋用ならではの注意点を順に説明します。

DIY手順

DVP-G10L8は、天井裏の電線を本体のSL端子に直接差し込む直結配線の換気扇です。電気工事士法により、こうした電線の接続作業は資格を持つ人でなければ行えません。資格のない方はDIYで交換できませんので、以下は第二種電気工事士以上の資格をお持ちの方が作業する場合の目安としてご覧ください。

  1. 浴室のルーバーを外して銘板を確認し、「DVP」で始まる2部屋用であることと、子機の位置を確かめる
  2. 分電盤で換気扇の回路を切り、検電器で電気が来ていないことを確認する
  3. 本体を固定しているねじを外し、本体を少し下げる
  4. 排気ダクトと子機からの吸込ダクトの位置を記録してから、それぞれ外す
  5. SL端子から電源線とアース線を外し、旧本体を取り出す
  6. 天井の開口寸法とダクト径を実測し、DVP-T10Lが納まることを確かめる
  7. 排気ダクトと吸込ダクトをDVP-T10Lにつなぎ、テープで気密に固定する
  8. 電源線とアース線を接続し、本体を天井下地に固定してルーバーを付ける
  9. 電源を戻し、浴室側と子機側の両方で吸い込みと異音の有無を確認する

この手順で要になるのは、4番目の「外す前の記録」です。2部屋用の本体には排気用と吸込用の2本のダクトがつながっていて、取り付け直すときに取り違えると、子機側の部屋の換気がうまくいかなくなります。外す前にスマートフォンで接続の向きを撮っておき、新しいDVP-T10Lでも同じ向きにつなぎましょう。また、DVP-T10Lは販売店の案内では風量割合7:3のみとされ、DVP-T14Lの仕様図にある「6:4に変更できます」という記載も、DVP-T10Lの仕様図には見当たりません。子機側の吸い込みは割合の切り替えではなく、吸込ダクトを確実につなぐことで確保すると考えてください。

業者依頼の流れ

換気生活にDVP-G10L8の交換をご依頼いただく場合の流れは、次のとおりです。写真で機種を特定できれば、現地調査を省いて工事日の調整まで進められることもあります。

  1. LINEで相談し、浴室の銘板・ルーバーの写真と、子機のある部屋の天井の写真を送る
  2. 写真から2部屋用のDVP-G10L8であることを確認し、後継機種DVP-T10Lと工事内容をご案内
  3. 必要に応じて現地で開口寸法・ダクト・アース線の状態を確認
  4. 工事日を決め、当日は旧本体の撤去からDVP-T10Lの取り付けまでを実施
  5. 浴室側と子機側の両方で試運転を行い、古い本体を引き取って完了

写真を送っていただくときは、浴室の天井全体が写った写真、ルーバーを外した本体と銘板のアップ、そして子機の吸込グリルが付いている部屋の天井の写真の3点があると、判断がしやすくなります。銘板の文字がかすれていても、子機の有無がわかれば2部屋用かどうかを見分けられます。換気生活では、取り付け後の商品・工事に10年間の保証をご用意しています。

注意点

1つ目は、品番の読み違いです。先に説明したとおり、DVP-G10L8とDVF-G10L8は1文字違いで、置き換え先がDVP-T10LとDVF-T10Lに分かれます。1部屋用のDVF-T10Lを2部屋用の現場に付けてしまうと、子機側の部屋が換気されなくなります。品番は3文字目まで確実に確認しましょう。

2つ目は、本体の取り付け位置と接地です。DVP-T10Lは本体を必ず浴室側に取り付け、浴室で使う場合は接地工事を行うよう、販売店の仕様ページに明記されています。もともとDVP-G10L8が浴室に付いていた現場でも、古い住まいではアース線が来ていないことがあるため、事前の確認が欠かせません。

3つ目は、天井裏の状態です。今回の一例のように、子機側の吸い込みが弱い原因が本体ではなく吸込ダクトの接続部にあることもあります。旧本体を下ろしたタイミングで、開口のまわりに結露のしみやカビが出ていないかもあわせて見てもらうと、ダクトからの湿気漏れに早く気づけます。マンションの場合は、浴室の換気扇が住戸全体の換気計画に組み込まれていることもあるため、管理規約もあわせて確認しておくと安心です。

DVP-G10L8交換・後継機種に関するよくある質問

Q. 銘板の文字がかすれて、DVP-G10L8かDVF-G10L8か読み取れません。どう見分ければいいですか?

A. 浴室の換気扇を回した状態で、洗面所やトイレの天井に小さな丸い吸込口(子機)があり、そこからも空気が吸い込まれていれば2部屋用のDVP-G10L8です。子機がなく浴室だけを換気しているなら、1部屋用のDVF-G10L8の可能性が高くなります。判断に迷う場合は、浴室の銘板と隣の部屋の天井の写真をLINEで送っていただければ確認します。

Q. DVP-T10Lに交換すると、子機側(洗面所やトイレ)の吸い込みを強くできますか?

A. DVP-T10Lの風量割合は親機7:子機3で、販売店の案内では7:3のみとされています。DVP-T14Lの仕様図には「6:4に変更できます」とありますが、DVP-T10Lの仕様図ではその記載を確認できませんでした。割合の切り替えには頼れないと考えておくのが無難です。子機側の吸い込みが弱い原因がダクトの外れやテープの劣化にある場合は、交換時にダクトの接続をやり直すことで改善が期待できます。

Q. 親機を洗面所側に、子機を浴室側にして付け替えることはできますか?

A. できません。DVP-T10Lは「本体は必ず浴室側に取り付けること」と販売店の仕様ページ(電材堂・モノタロウ)に明記されており、浴室で使う場合は接地(アース)工事も必要です。DVP-G10L8から交換するときも、親機は浴室の天井、子機は洗面所やトイレの天井という配置のまま入れ替えるのが前提になります。

Q. DVP-G10L3やDVP-G10L4の場合も、交換先はDVP-T10Lですか?

A. はい。東芝換気扇の新旧対比表では、DVP-G10L3・DVP-G10L4・DVP-G10L8のいずれもDVP-T10Lに置き換えるよう案内されています。ただし同じ行に並ぶDVP-10BLは埋込寸法や排気口位置などが異なると注記されているため、品番は最後まで確認してください。

Q. もっと風量の大きい2部屋用に替えることはできますか?

A. 日本キヤリアには14cmクラスの2部屋用(DVP-T14Lや大風量形のDVP-T14LQなど)もありますが、DVP-T14Lの仕様図では埋込寸法が22.5cm角とされており、175mm角の開口には納まりません。選ぶ場合は天井の開口を広げる工事が必要になるため、まずは現地の状況を見てご相談ください。

Q. DVP-G10L8の交換は自分でできますか?

A. 電気工事士の資格がない方はできません。DVP-G10L8は電線を本体のSL端子に直接つなぐ方式で、配線の付け外しには資格が必要です。浴室で使う場合は接地工事も必要になるため、専門業者への依頼をおすすめします。

Q. 交換すると運転音は静かになりますか?

A. 流通サイトの表記では、DVP-G10L8の騒音は28.5/29dB、DVP-T10Lは26dBで、数値上はDVP-T10Lのほうが小さくなっています。加えて、軸受けの摩耗などで出ていた異音は、新品に替えることでなくなるのが一般的です。

Q. 工事のあいだ、浴室や洗面所は使えませんか?

A. 作業中は換気扇の回路を切り、浴室の天井まわりで作業するため、浴室と子機のある部屋は一時的に使えません。工事時間は浴室・トイレの換気扇で15分〜30分程度が基準ですが、2部屋用は子機側の確認やダクトの補修で長くなることがあります。

まとめ|DVP-G10L8の交換と後継機種選び

DVP-G10L8は、浴室の親機と洗面所・トイレの子機をダクトでつなぎ、1台で2部屋を換気する東芝の2部屋用ダクト用換気扇です。後継機種は日本キヤリアのDVP-T10Lで、新旧対比表や複数の販売店でDVP-G10L8の置き換え先として案内されています。メーカーの仕様図では埋込寸法17.5cm角(175mm角)・接続ダクトφ100mmで、騒音26dBの低騒音形、羽根を外して洗える両吸込シロッコファンを備えています。

交換でまず気をつけたいのは、1文字違いのDVF-G10L8(1部屋用)と取り違えないことです。子機の吸込口があるかどうかを確かめれば、2部屋用かどうかは見分けられます。また、DVP-T10Lは販売店の案内で風量割合7:3のみとされているため、子機側の換気をしっかり確保するには、交換時に吸込ダクトの接続や子機の状態を整えておくことが大切です。DVP-G10L8側の埋込寸法はメーカー資料で確かめられないため、現地での実測もあわせて行いましょう。

DVP-G10L8は直結配線のため、交換には電気工事士の資格が必要で、浴室では接地工事も欠かせません。浴室のうなり音や、洗面所・トイレの換気不足が気になりはじめたら、浴室の銘板と子機のある部屋の天井を写真に撮って、LINEで相談してみてください。

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