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VD-08ZC5の交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

トイレの天井で、家を建てたころから一度も替えていない換気扇。脚立に上ってグリルを外すと、本体には「VD-08ZC5」の文字。ところがこの品番で検索しても、三菱電機の製品情報にはそのもののページが見当たらない――。

結論から言うと、VD-08ZC5の交換先は、三菱電機が2024年6月に発売した現行機種「VD-08ZC14」です。

VD-08ZC5は、トイレ用の小さな天井埋込形換気扇「VD-08ZC」系のうち、1999年ごろから2004年ごろにかけて作られていたと推定される世代です。VD-08ZC14まではおよそ7世代分の開きがありますが、天井の開口150mm角と接続パイプφ100mmという基本の寸法は、仕様を確認できたVD-08ZC6・VD-08ZC10・VD-08ZC14のいずれでも共通しています。そのため、天井を切り広げずに新しい本体へ入れ替えられる見込みが高い組み合わせです。

一方で、20年以上前の機種ならではの確認ポイントもあります。本体に「設計上の標準使用期間」の表示がないこと、天井裏の電線や天井材そのものが年数相応に傷んでいること、そして途中の世代の在庫品が通販に残っていて交換先を迷いやすいことです。この記事では、VD-08ZC5の時代に何が標準だったのか、そこから現在のVD-08ZC14までに何が変わり何が変わらなかったのかを、メーカーの資料で確認できた範囲で整理しました。

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目次

VD-08ZC5交換の結論まとめ

VD-08ZC5の交換を考え始めた方がまず押さえておきたい4つの点を、表にしました。表の下で、それぞれの判断の根拠を補足します。

項目VD-08ZC5の場合
後継機種VD-08ZC14(三菱電機 ダクト用換気扇 天井埋込形・低騒音トイレ用、2024年6月発売)
工事時間15分〜30分程度が目安(換気生活の案内による浴室・トイレ換気扇の標準時間)。長年の使用で天井材や電線の手直しが必要な場合は延びることがあります
DIY可否不可(天井裏の電源線を本体の端子に接続するため、電気工事士の資格が必要)
おすすめの交換方法途中世代の在庫品ではなく、現行のVD-08ZC14へ本体ごと交換する

交換先が「VD-08ZC14」になる理由

三菱電機の業務支援サイトWIN2Kでは、VD-08ZC5そのものの製品ページは今回の調査では確認できませんでした。ただし、VD-08ZC5の一つ前の世代にあたるVD-08ZC2(1996年11月発売・1999年生産終了)と、一つ後の世代にあたるVD-08ZC6(2004年6月発売・2007年生産終了)は、どちらもWIN2Kで「現行機種:VD-08ZC14」と案内されています。さらに、三菱換気扇の新旧対比表を公開している販売店のページでも、VD-08ZC2・VD-08ZC5・VD-08ZC6からVD-08ZC13までの旧品番の買い替え機種は、すべてVD-08ZC14とされています。

前後の世代がいずれもVD-08ZC14につながっていること、販売店の対比表でもVD-08ZC5の買い替え先がVD-08ZC14と明記されていることから、VD-08ZC5の交換先はVD-08ZC14と考えて差し支えありません。VD-08ZC14はWIN2Kで「低騒音トイレ用」とされる天井埋込形で、トイレのような小さな空間を換気するという役割もVD-08ZC5の系統と変わりません。

工事時間とDIYについて

目安となる工事時間は15分〜30分程度で、これは換気生活が浴室・トイレの換気扇について示している標準の時間です。開口150mm角・φ100mmのまま本体を入れ替える作業なので、工程自体に特別なものはありません。時間が読みにくくなるのは、20年以上の湿気で天井材が柔らかくなっていたり、電線の先が硬化していたりと、新しい本体を付ける前に手当てが要る現場です。そうした作業が加わる分だけ、標準より長くかかることがあります。

DIYについて言えば、VD-08ZC5もVD-08ZC14も、プラグをコンセントに差すだけの機種ではありません。天井裏まで配線された電源線を、本体の端子へじかにつなぐ方式です。VD-08ZC14の据付工事説明書にも電気工事は電気工事士が行うよう書かれており、資格をお持ちでない方が自分で交換することはできません。

途中世代の在庫品より現行機種をすすめる理由

VD-08ZC5の品番で通販サイトを探すと、VD-08ZC12やVD-08ZC13といった一つ二つ前の世代が「在庫あり」で表示されることがあります。開口と接続の系統は同じなので取り付け自体はできると考えられますが、WIN2Kを見るとVD-08ZC12は2022年、VD-08ZC13は2024年に、すでに生産を終えています。20年以上使った本体を替える機会に、わざわざ生産終了品を選ぶ理由は見当たりません。次にまた長く使うことを前提にするなら、現在作られているVD-08ZC14にしておくのが筋の通った選び方です。

実際のVD-08ZC5交換の様子

ここからは、その事例そのものの再現ではなく、VD-08ZC5が付いたトイレでよくある現場の一例として、20年以上使われた本体を交換するときの流れを工程ごとに追っていきます。

Before|20年以上使われたVD-08ZC5のトイレ天井

便器の真上あたりの天井に、手のひらより少し大きい四角いグリルがあります。白かったはずの樹脂は全体にクリーム色へ変わり、格子の角には綿ぼこりが固まって張り付いています。スイッチを入れると回ることは回るものの、回り始めに一瞬うなるような音がして、運転中も以前より音が耳につくようになった、というのがこの現場でよくある相談の入り口です。

最初に確認するのは品番です。グリルを外して本体のラベルを見ると「VD-08ZC5」とあります。ここで注意したいのが、三菱電機には「VD-08ZCC」という丸穴取付タイプの別系統や、ひと回り小さい「VD-07ZC」の系統もあることです。ラベルの「08」と「ZC」のあとに数字が続いていることを確かめてから、交換先をVD-08ZC14に決めます。

天井材も、この段階で触って確かめておきます。手洗いや床の水拭きで湿気がこもりやすいトイレでは、グリルのまわりの天井材がわずかに波打っていたり、ビスの頭が赤くさびていたりすることがあります。VD-08ZC14の据付工事説明書が据付けの条件としているのは、天井材の厚さ20mm以下、野縁の高さと天井材の厚さの合計40mm以下という2つの数字です。新築時の天井のままなら収まることが多いものの、後から天井材を上張りした住宅では超えている場合があるため、取り外す前に寸法を控えておきます。

取り外し作業|硬くなったグリルと本体を外す

作業は、トイレの換気扇がつながっている回路を分電盤で遮断し、検電器を当てて電気が来ていないと確かめたところから始めます。トイレの照明も同じ回路で消えてしまうことが多いので、ヘッドライトや置き型のライトを先に用意しておくと手元が暗くなりません。

20年以上たったグリルは、樹脂が硬く、もろくなっていることがあります。VD-08ZC14の据付工事説明書にある外し方は、グリルを両手で少し下げ、ばねを握って本体内部の長穴から抜くというもので、ばねは片側ずつ外すとスムーズとされています。古いグリルも基本は同じですが、無理にこじると爪が欠けたり、ばねが天井裏へ落ちたりします。回収するグリルであっても、天井材を傷めないようゆっくり外すのがコツです。

グリルが外れると、樹脂製のシロッコファンが見えます。VD-08ZC5の次の世代のVD-08ZC6は、羽根もグリルもプラスチック製で、WIN2Kの特長欄にも汚れ対策の記載はありません。VD-08ZC5の時代の本体も、長年のほこりが羽根の溝にびっしりとたまっていることが珍しくありません。本体を天井に留めているねじを外し、片手で支えながら少しずつ下ろしていきます。

配線処理|年数のたった電線を整える

本体を下ろすと、天井裏から来ているダクトと電源線が見えます。まずダクトの接続部のテープをはがしてφ100mmのダクトを抜き、再利用できる状態かを確認します。20年以上前のアルミテープは粘着が切れて浮いていることが多く、ダクトが接続口からほとんど外れかけていたというケースもあります。

端子から抜いた電源線は、先端を目で見て、指で曲げてみて状態を判断します。熱と湿気を長年受けた電線は、被覆がこわばって曲げると白っぽく筋が入ったり、銅の芯線が黒く変色したりしています。そうした部分はニッパーで落とし、健全な位置から芯線を出し直します。VD-08ZC14の据付工事説明書が指定する皮むきの長さは10mmで、むき過ぎると漏電につながるとされているので、出し直すときもこの寸法にそろえます。

電線の長さに余裕がない場合や、被覆のひび割れが奥まで続いている場合は、そのまま使わずに手直しが必要です。こうした下ごしらえは見た目には地味ですが、20年以上使った現場で新しい換気扇を安全に動かすためには欠かせない工程です。

新型設置|VD-08ZC14を取り付ける

新しいVD-08ZC14には、まずダクトをつなぎます。接続口はフレキダクトのテープ巻きがしやすい段付きの形になっていて、古いテープの跡を落としたダクトを差し込み、新しいアルミテープで継ぎ目を一周以上覆います。あわせて、ダクトが屋外側へ向かって1/100以上の下り勾配になっているかも見直します。据付工事説明書で求められている条件で、途中でたるんで低くなっている箇所があれば、このタイミングで吊り直します。

整えた電線を速結端子の奥まで押し込み、引っ張っても抜けないことを確かめてから、本体を天井の開口へ持ち上げます。固定は、付属の木ネジのうち4本を使って向かい合う2辺の据付穴で留める方法です。VD-08ZC5が納まっていた150mm角の開口にそのまま入るので、天井材を切り足す作業は通常ありません。

本体は「本体スライド脱着式」で、WIN2Kの特長欄にも挙げられています。この仕組みはVD-08ZC6の主な機能にもすでに載っていたもので、VD-08ZC5の後の世代から受け継がれてきた施工のしやすさといえます。最後にグリルを取付ばねで本体に差し込み、天井面に密着させます。

After|VD-08ZC14に入れ替わったトイレ

通電したら壁のスイッチを入れ、本体の振動やグリルの浮き、運転音に違和感がないかを確かめます。カタログ上の騒音値は、VD-08ZC6も後継のVD-08ZC14も25.5dBで変わりません。それでも交換前の本体は、羽根にたまったほこりや軸の摩耗の分だけ音が増えていたはずなので、新しい本体に替えると音の印象が軽くなったと感じることが多くあります。

引き渡しのときには、VD-08ZC14の取扱説明書にあるお手入れの目安もお伝えします。グリルは6か月に1度を目安に外し、汚れは台所用中性洗剤を含ませた布でふき取り、洗剤が残らないよう乾いた布で仕上げます。VD-08ZC5には見当たらなかった製造年の表示が新しい本体にはあるので、「次はいつごろ替えるか」を話し合う手がかりが、この交換から手に入ります。

VD-08ZC5とは?(特徴・仕様)

VD-08ZC5は、三菱電機のダクト用換気扇(天井埋込形)のうち、品番がVD-08ZCで始まる系統の一世代です。本体は天井裏に隠れ、室内に見えるのは四角いグリルだけ。排気はダクトで屋外へ送る仕組みで、主にトイレのような小さな部屋に使われてきました。ここでは、VD-08ZC5がどんな時代の機種なのかを、前後の世代の資料から読み解きます。

VD-08ZC5の単体資料が見つからない理由と、その補い方

今回の調査では、WIN2KでVD-08ZC5そのものの製品ページや仕様表は確認できませんでした。WIN2Kには古い旧型品も多く載っていますが、すべての世代がそろっているわけではないようです。そこでこの記事では、VD-08ZC5の買い替え先がVD-08ZC14であることを販売店の新旧対比表で確認したうえで、仕様の目安として、すぐ後の世代でWIN2Kに仕様表が残っているVD-08ZC6の数値を参考にしています。

VD-08ZC6は、WIN2Kで「トイレなど小空間専用のダクト用換気扇です」と説明されている機種です。VD-08ZC5と同じ系統の直後の世代なので、本体の大きさや能力の方向性はおおむね近いと考えられます。ただし、VD-08ZC5の正確な数値ではない点はご了承ください。

項目VD-08ZC6(VD-08ZC5の次の世代・参考)
種類ダクト用換気扇 天井埋込形(トイレなど小空間専用)
発売/生産終了2004年6月1日発売/2007年生産終了
埋込寸法150mm角
接続パイプ径φ100mm
本体外形寸法高さ195×幅283.5×奥行210mm
風量50m³/h(50Hz・60Hz)
騒音25.5dB(50Hz・60Hz)
消費電力4.6W(50Hz)/4.9W(60Hz)
羽根シロッコファン(プラスチック製・羽根径85mm)
グリル十字格子(プラスチック製)
シャッター高密閉風圧式シャッター
質量1.2kg

※数値は三菱電機WIN2KのVD-08ZC6の製品ページ・仕様表で確認したものです。VD-08ZC5単体の仕様はメーカーの資料では確認できませんでした。

VD-08ZC5が作られていた時期

VD-08ZC系の世代をWIN2Kでたどると、VD-08ZC2が1996年11月に発売され1999年に生産を終え、VD-08ZC6が2004年6月に発売されています。販売店の新旧対比表ではVD-08ZC2の次にVD-08ZC5が並び、その次がVD-08ZC6です。このことから、VD-08ZC5は1999年ごろから2004年ごろにかけて作られていた世代と推定できます。

仮に推定の最後の年である2004年に作られた本体だったとしても、2026年には22年がたっています。2000年前後に建った住宅で、新築以来換気扇に手を入れていないのであれば、天井のVD-08ZC5は建物と同じだけの年月を回り続けてきたことになります。この時代の本体は後で触れるとおり年数の表示がないことが多いため、いつ付いたものかは建物の築年数から見当をつけるのが現実的です。

VD-08ZC5の時代の換気扇らしさ

VD-08ZC6の製品ページの主な機能欄を見ると、「薄型ミニボディ設計」「テーピングが容易な段付構造のパイプガイド採用(フレキダクト接続時)」「塩ビ管接続時のダクト方向微調整可能(全方向7°)」「速結端子接続」「スライド脱着式」といった項目が並びます。省電力設計の高効率モーター、高密閉風圧式シャッター、低騒音設計も挙げられており、施工のしやすさや静かさについては、2000年代前半の時点で現在のVD-08ZC14に通じる骨格ができていたことが読み取れます。

反対に、VD-08ZC6の資料には、羽根やグリルに汚れが付きにくくする素材やコーティングの記載がありません。VD-08ZC系で汚れ対策が特長として前面に出てくるのは、確認できた範囲では2016年発売のVD-08ZC10(羽根にハイブリッドナノコーティング・プラス)からで、現行のVD-08ZC14ではグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルが採用されています。VD-08ZC5を長年使ったご家庭で「掃除してもすぐ汚れる」と感じていたなら、それは時代の差によるところも大きいといえます。

似た品番との見分け方

VD-08ZC5の交換先を探すときに混同しやすいのが、同じ三菱電機の「VD-08ZCC」で始まる品番です。WIN2Kでは、VD-08ZCC-Cなどが「天井材穴開けが簡単な丸穴取付タイプ」「天井材直取付可能」と説明されており、現行機種もVD-08ZCC8-Cと別系統になっています。また、「VD-07ZC」で始まる系統もあり、VD-07ZC2の現行機種はVD-07ZC14・VD-07ZVC7とされています。

ラベルが「VD-08ZC5」であれば、ZCのあとにCが重ならず、数字が08であることを確認できれば、交換先はVD-08ZC14の系統で間違いありません。ラベルがかすれて読みにくい場合は、無理に推測せず、写真を撮って業者に確認してもらうのが確実です。

VD-08ZC5の交換が必要なタイミング

VD-08ZC5は、推定される生産時期から考えると、どの個体もすでに20年以上使われています。まだ回っているから大丈夫、と考えがちですが、この年数になると「不具合が出たら替える」より「動いているうちに計画して替える」ほうが、トイレが使いにくくなる期間を作らずに済みます。

異音・換気不足

交換を急ぐべきかどうかの線引きとして、後継のVD-08ZC14の取扱説明書が挙げている「すぐに使用を中止すべき症状」が参考になります。スイッチを入れても羽根が動かない、異音や振動が出る、回り方が遅い・むらがある、こげくさい、本体を据え付けた部分に腐食や破損が見える、の5つです。VD-08ZC5にひとつでも当てはまるなら、使い続けずに点検と交換を手配してください。

そこまでではなくても、気づきやすい変化があります。用を足したあとのにおいがなかなか消えない、冬になると便器のまわりや窓に水滴がつきやすくなった、スイッチを入れた直後の音が重い――こうした変化は、モーターの力の衰えや羽根の汚れが重なった結果であることが多いものです。羽根やグリルを掃除しても戻らない場合、20年以上使った本体では軸受けの摩耗が考えられ、掃除では取り戻せません。

経年劣化

見た目でわかる劣化もあります。グリルの黄ばみやひび、取付ばねのさび、グリルの周りの天井材のしみや黒ずみは、長年の湿気と熱を受けてきた証拠です。とくにトイレは床掃除の水拭きや手洗いの湿気が上にたまりやすく、本体の金属部分や天井のビスが少しずつさびていきます。

天井裏では、ダクトの接続テープの劣化も進んでいます。接続部が外れかけていると、排気の一部が天井裏に漏れ、換気扇が回っているのににおいが抜けない状態になります。本体の交換は、こうした天井裏の不具合をまとめて点検できる機会でもあります。

使用年数の目安

現在の換気扇は、長期使用製品安全表示制度の対象です。2009年4月から始まったこの制度により、対象製品の本体には製造年と「設計上の標準使用期間」、そして期間を過ぎて使うと経年劣化で事故に至るおそれがある旨が表示されるようになりました。後継のVD-08ZC14の取扱説明書では、この標準使用期間を15年としています。

VD-08ZC5は、推定される生産時期が制度の始まる前にあたります。本体に年数の表示が見当たらないのはそのためで、不具合のサインではありません。年数を測るときは、推定の生産時期をそのまま当てはめてみるのが手っ取り早い方法です。もっとも新しい2004年製と仮定しても、2026年時点で22年。VD-08ZC14の15年と比べて7年以上長く使っている計算になり、交換を先送りする根拠はほとんど残っていないといえます。

VD-08ZC5の後継機種と互換性

VD-08ZC5からVD-08ZC14までの間には、ZC6、ZC7、ZC9、ZC10、ZC12、ZC13と、確認できただけでも6つの世代があります。間が大きく空いている分、「本当にそのまま付くのか」が気になるところです。ここでは世代の流れと、新旧で変わった点・変わらない点を整理します。

公式後継機種の型番

VD-08ZC5の交換先はVD-08ZC14です。VD-08ZC14はWIN2Kで2024年6月3日発売、用途は「低騒音トイレ用」とされる天井埋込形で、販売店の新旧対比表でもVD-08ZC5の買い替え機種として示されています。WIN2Kで確認できたVD-08ZC2、VD-08ZC6、VD-08ZC10、VD-08ZC12、VD-08ZC13の現行機種も、いずれもVD-08ZC14です。

VD-08ZC14は、WIN2Kの製品ページに生産終了の記載がない、現在作られている機種です。VD-08ZC6と見比べると、高密閉風圧式シャッターや速結端子、スライド脱着の仕組みはそのまま残り、新たにグリル部と羽根部へデュアルバリアマテリアルが加わっています。VD-08ZC5の時代から続く「トイレの天井に小さく納まる換気扇」という役割は変えずに、汚れ対策と省電力の面で手が加えられた機種といえます。

サイズ・性能の違い(比較表)

下の図は、VD-08ZC系の世代の流れと、VD-08ZC5の次の世代であるVD-08ZC6とVD-08ZC14を比べたときに「変わらない点」と「変わった点」をまとめたものです。VD-08ZC5単体の資料が確認できないため、比較には仕様が確認できる最も近い世代のVD-08ZC6を使っています。

図:VD-08ZC5からVD-08ZC14までの世代の流れと新旧で変わった点

項目VD-08ZC6(ZC5の次世代・参考)VD-08ZC14(後継機種)
発売2004年6月2024年6月
用途トイレなど小空間専用低騒音トイレ用
埋込寸法150mm角150mm角
接続パイプ径φ100mmφ100mm
本体外形寸法195×283.5×210mm193×283×210mm
風量50m³/h50m³/h
騒音25.5dB25.5dB
消費電力(50/60Hz)4.6W/4.9W3.8W/4.9W
質量1.2kg1.2kg
汚れ対策特長欄に記載なしグリル部・羽根部にデュアルバリアマテリアル
接続・取付速結端子・スライド脱着式速結端子・本体スライド脱着式
製造年・標準使用期間の表示制度開始(2009年)前の世代製造年を本体に表示・標準使用期間15年

※VD-08ZC6・VD-08ZC14の数値は三菱電機WIN2Kの仕様表と、VD-08ZC14の取扱説明書・据付工事説明書で確認したものです。

交換でいちばん大切な埋込寸法と接続パイプ径は、150mm角・φ100mmで変わっていません。本体の外形寸法も高さで2mm、幅で0.5mmの差にとどまり、奥行は同じです。天井裏のスペースに収まらないといった心配は、まず要らない組み合わせといえます。

性能面では、風量50m³/hと騒音25.5dBが20年をまたいで据え置かれているのが特徴的です。トイレという用途に必要な能力は、VD-08ZC5の時代にすでに決まっていたということでしょう。そのうえで、50Hz地域の消費電力は4.6Wから3.8Wへと小さくなっています。トイレの換気扇は長時間回し続けるご家庭も多いため、小さな差でも積み重ねれば意味のある改善です。

目に見えて変わるのは、汚れに対する考え方です。VD-08ZC14ではグリル部と羽根部の両方にデュアルバリアマテリアルが採用されています。羽根にほこりがこびり付いて音が大きくなる、という古い換気扇でよくある不調への対策が、世代を重ねて加えられてきました。

他メーカーとの互換性

VD-08ZC5を外して、パナソニックや東芝(日本キヤリア)といった別のメーカーの天井埋込形に付け替えることも、選択肢としてはあり得ます。ただし、トイレ・小空間向けの機種でも、天井に開ける穴の寸法、本体の高さ、ダクトをつなぐ位置はメーカーによってまちまちです。150mm角の開口に合わない機種を選べば、天井材を切り足したり、場合によっては下地を補強したりする作業が増えます。

VD-08ZC5の場合、同じメーカーの同じ系統に、開口とダクト径がそろったVD-08ZC14があります。他メーカー品を選ぶなら、メーカーの置き換え検索や据付工事説明書で埋込寸法を必ず確かめ、開口の加工が必要かどうかを事前に把握しておきましょう。特別な理由がなければ、VD-08ZC14へ交換するのが手間の少ない選び方です。

VD-08ZC5交換の方法と工事の流れ

VD-08ZC5を外してVD-08ZC14を付ける作業には、天井裏の電源線を端子へつなぐ電気工事が含まれます。以下では、電気工事士の資格を持つ方が自分で行う場合の手順、換気生活に頼む場合の段取り、そして古い世代からの交換で見落としやすい点を順に取り上げます。

DIY手順(電気工事士の資格がある場合)

有資格の方が作業する場合の流れを、VD-08ZC5からの交換で確認が増える項目も含めて並べました。細部は必ずVD-08ZC14に付属の取扱説明書・据付工事説明書に従ってください。

  1. 本体ラベルでVD-08ZC5(VD-08ZCCやVD-07ZCではないこと)を確かめ、壁のスイッチの種類を見ておく
  2. 天井材の厚さが20mm以下、野縁の高さと合わせて40mm以下に収まるかを測る
  3. 分電盤で回路を切り、検電器で電気が来ていないことを確かめてからグリルと本体を外す
  4. φ100mmのダクトを抜き、電源線の先端を点検して傷んだ部分を切り落とす
  5. VD-08ZC14の段付接続口にダクトを差し、アルミテープで巻く(屋外へ1/100以上の下り勾配を確保)
  6. 被覆を10mmむいた電線を速結端子に奥まで差し、引いて抜けないことを確かめる
  7. 付属の木ネジ4本で本体を固定し、グリルを取付ばねで納める
  8. 通電して運転音・振動・グリルの浮きを確認する

工程の数は多くありませんが、VD-08ZC5の交換では「この電線はどこまで切れば使えるか」「この天井材でねじが効くか」といった、年数のたった現場ならではの判断が途中に入ります。電線の余長が足りない、天井材が崩れてねじが利かないといった問題は、本体を外してはじめてわかることも珍しくありません。資格があっても経験が浅い場合は、専門の業者に任せたほうが確実です。

業者依頼の流れ

換気生活では、最初のご相談をLINEで受け付けています。天井のグリル全体、グリルを外して見える本体ラベル(VD-08ZC5の表記)、トイレの壁スイッチの3点を撮って送っていただければ、交換先の機種と工事の内容をお知らせします。ラベルがかすれていても、本体の形やグリルの寸法から見当がつくことがあります。

当日の作業は、VD-08ZC5の撤去、VD-08ZC14の取り付け、試運転、外した本体の引き取りと掃除までです。途中で電線や天井材、ダクトに手当てが必要だとわかった場合は、手を付ける前に状況をお見せしてご相談します。作業中はトイレの照明が消える時間がありますが、作業時間は15分〜30分程度が目安です。

注意点

1つ目は、壁のスイッチです。VD-08ZC14は本体にスイッチが付いておらず、取扱説明書・据付工事説明書では市販の埋込スイッチかコントロールスイッチが必要とされ、適合するコントロールスイッチとしてP-11SW2が示されています。VD-08ZC5と一緒に20年以上使われてきたスイッチは、そのまま使えることが多い一方、押したときの手応えが鈍い、プレートにひびがあるといった状態なら、換気扇と同じ日に替えてしまうと後で天井と壁の両方を気にせずに済みます。

2つ目は、本体以外の経路です。VD-08ZC5が付いている住宅は築20年を超えているため、ダクトの継ぎ目のテープがはがれて排気が天井裏に漏れていたり、屋外の排気口がほこりでふさがりかけていたりすることがあります。新しい本体に替えたのに換気が弱いと感じる場合、原因はたいていこちらにあります。本体を外したときは、ダクトの継ぎ目と勾配まで目を通しておくと安心です。

3つ目は、設置場所の確認です。VD-08ZC14は取扱説明書でトイレ(小空間)専用とされ、浴室での使用は禁止されています。VD-08ZC5がトイレではなく、たとえば洗面所や浴室の近くに付いていた場合は、その場所にVD-08ZC14を付けてよいかを含めて確認が必要です。気になる場合は、写真を送っていただければ設置場所もあわせて確認します。

VD-08ZC5交換・後継機種に関するよくある質問

VD-08ZC5の交換について、古い世代ならではの質問を中心にまとめました。

Q. VD-08ZC5の本体に「設計上の標準使用期間」の表示が見当たりません。故障ですか?

A. 壊れているわけではありません。製造年と設計上の標準使用期間の表示は、2009年4月に始まった長期使用製品安全表示制度で求められるようになったもので、VD-08ZC5は推定される生産時期がそれより前です。年数の目安としては、後継機種VD-08ZC14の標準使用期間が15年とされていることが参考になります。VD-08ZC5は最も新しい個体でも20年を超えていると考えられます。

Q. VD-08ZC5は今のところ普通に回っています。それでも交換したほうがよいですか?

A. 推定される生産時期から考えると、VD-08ZC5はどの個体も20年以上使われています。回っていても、モーターの軸受けや電線、本体の取付部の劣化は進んでいます。止まってから慌てて交換するとトイレの換気ができない期間が生じるため、動いているうちに計画的にVD-08ZC14へ交換することをおすすめします。

Q. 通販でVD-08ZC12やVD-08ZC13を見つけました。VD-08ZC5の交換に使えますか?

A. 系統が同じなので、取り付けそのものはできると考えられます。ただ、WIN2KではVD-08ZC12が2022年、VD-08ZC13が2024年に生産を終えており、どちらも現行機種としてVD-08ZC14が示されています。VD-08ZC5からは20年以上ぶりの交換になるのですから、生産中のVD-08ZC14を選んでおくほうが、この先の年月を考えたときに迷いがありません。

Q. VD-08ZC5から交換すると、消費電力は変わりますか?

A. VD-08ZC5単体の数値はメーカーの資料で確認できませんでしたが、次の世代のVD-08ZC6は50Hzで4.6W、VD-08ZC14は50Hzで3.8Wです(60Hzはどちらも4.9W)。風量50m³/hと騒音25.5dBは同じで、50Hz地域では同じ能力のまま消費電力が小さくなっています。

Q. 天井裏の電線がかなり古そうです。そのまま新しい換気扇につなげますか?

A. 多くの場合は、傷んだ先端を切り落として新しい芯線を出し直せば使えます。VD-08ZC14の速結端子には、被覆を10mmむいた電線を差し込むよう指定されています。ただし、被覆のひび割れが奥まで続いている、長さが足りないといった場合は手直しが必要です。電線の状態は工事の際に確認し、必要な作業を事前にご説明します。

Q. VD-08ZC5を交換したのに、トイレのにおいが抜けにくい気がします。

A. 換気扇は、どこかから入ってくる空気があってはじめて排気できます。トイレのドアの下にすき間や通気口がない、あっても物でふさがっている、といった場合は、本体を新しくしても空気が動きにくくなります。そのうえで、天井裏のダクトの継ぎ目が外れかけている、屋外の排気口が詰まっているといった経路側の原因も考えられます。気になる場合は点検をご相談ください。

Q. 洗面所の天井に付いている換気扇もVD-08ZC5でした。同じようにVD-08ZC14に替えられますか?

A. VD-08ZC14は取扱説明書でトイレ(小空間)専用とされ、浴室での使用は禁止されています。また、湿気の多い場所への据付けも避けるよう注意されています。洗面所の状況によって判断が変わるため、設置場所の写真と本体ラベルの写真を送っていただければ、適した機種を確認してご案内します。

まとめ|VD-08ZC5の交換と後継機種選び

VD-08ZC5は、三菱電機のトイレ用天井埋込形換気扇VD-08ZC系のうち、VD-08ZC2とVD-08ZC6の間、2000年前後に作られていたと推定される世代です。メーカーのWIN2Kには単体のページが見つかりませんでしたが、前後の世代の現行機種と販売店の新旧対比表がそろってVD-08ZC14を示しており、交換先は現行のVD-08ZC14と判断できます。

VD-08ZC5からVD-08ZC14までにはいくつもの世代がありますが、埋込寸法150mm角、接続パイプφ100mm、風量50m³/h、騒音25.5dBという基本は変わっていません。そのため、天井を切り広げずに入れ替えられる見込みが高く、工事時間も15分〜30分程度が目安です。変わったのは、消費電力の低減、グリルと羽根の汚れ対策、そして本体に製造年と標準使用期間が表示されるようになったことです。

一方で、20年以上使われた現場では、電線の先端や天井材、ダクトの継ぎ目といった本体以外の部分にも年数相応の傷みがあります。交換は電気工事士の資格が必要な作業なので、専門の業者に任せ、あわせて天井裏の経路も見てもらうと、新しいVD-08ZC14の能力を十分に生かせます。グリルと本体ラベルを撮った写真をLINEでお送りいただければ、交換先や工事の内容についてご相談いただけます。

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