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VD-10ZC11の交換と後継機種まとめ|工事手順も写真付きで解説

「VD-10ZC14」と「VD-10ZC14-C」。三菱電機の換気扇VD-10ZC11の交換先を調べると、末尾に「-C」が付くかどうかだけが違う2つの品番が並んで出てきます。

どちらを選べばいいのか、性能に差はあるのか?

この記事は、その「-C」の一文字で迷っている方に向けて書いています。結論から言うと、VD-10ZC11の交換先はVD-10ZC14かVD-10ZC14-Cのどちらかで、2つの違いは天井に見えるグリルの形だけです。本体の外形寸法・風量・騒音・消費電力は三菱電機の仕様表で同じ数値になっており、選び分けは「今と同じ見た目にするか」「格子の向きを選べるインテリア格子にするか」で決まります。

VD-10ZC11は2019年6月に発売され、翌2020年には生産を終えた、三菱電機の天井埋込形換気扇のなかでも販売期間がとても短い世代です。設置から6〜7年ほどの個体が中心になるため、交換のきっかけは年数よりも、異音などの不具合や、内装リフォームにあわせて天井の見た目を整えたいといった事情になりやすい機種です。本記事では、WIN2K(三菱電機の業務用製品情報サイト)と、VD-10ZC11・後継機種それぞれの取扱説明書・据付工事説明書で確認できた内容をもとに、品番末尾の「-C」の意味、ラベルの見分け方、工事の進め方までを順に整理します。

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目次

VD-10ZC11交換の結論まとめ

はじめに、交換の判断に必要な答えを表にしておきます。どの項目もこのあとの章で根拠と一緒に詳しく説明しているので、気になる行から読み進めてください。

ポイントVD-10ZC11から交換する場合
後継機種VD-10ZC14(十字格子グリル)VD-10ZC14-C(インテリア格子グリル)どちらも2024年4月1日発売の天井埋込形換気扇
2機種の違いグリルの形だけ。-Cは格子の向きを縦・横から選べる本体外形・風量・騒音・消費電力はWIN2K仕様表で同じ数値、埋込寸法も同じ180mm角
選び方の目安ラベルが「VD-10ZC11」→今と同じ見た目はVD-10ZC14ラベルが「VD-10ZC11-C」→今と同じ見た目はVD-10ZC14-C
工事時間浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度が目安(換気生活FAQ)埋込寸法180mm角・φ100mmが同じで、開口の加工は通常不要
DIY可否資格のない方は不可。電源線を本体の速結端子に直接つなぐため、電気工事士の資格が必要
おすすめの交換方法グリルの好みを決めてから、本体ごと後継機種へ交換。ラベルとグリルの写真をLINEで送って相談するとスムーズ

2つの後継機種は「中身が同じでグリル違い」

WIN2Kの製品ページを並べてみると、VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cの「主な機能・仕様」の欄はほぼ同じ文言で、違いはVD-10ZC14-Cにだけ「グリル格子方向(縦・横)選択可能」という1行が加わっている点です。仕様表の外形寸法(高さ199×幅321×奥行250mm)、風量(50Hz 90m³/h/60Hz 95m³/h)、騒音(21.5dB/22dB)、消費電力(7.2W/9.3W)、質量1.4kgもすべて一致しています。取扱説明書と据付工事説明書も同じ1冊で両機種をカバーしています。つまり、天井裏に入る本体は同じもので、天井面に見えるグリルだけが違う、と理解して差し支えありません。

ここで押さえておきたいのは、WIN2Kでの「現行機種」の案内のされ方です。VD-10ZC11の製品ページでは現行機種としてVD-10ZC14(とVD-10ZVC7)が、色違いならぬ「グリル違い」の兄弟機であるVD-10ZC11-Cの製品ページではVD-10ZC14-Cが案内されています。今付いているのが十字格子なら同じ見た目のVD-10ZC14、インテリア格子ならVD-10ZC14-Cというのがメーカーの対応関係です。ただし本体が共通なので、十字格子からインテリア格子へ、またはその逆へと、見た目を変える選び方をしても取り付けの条件は変わりません。

工事は同じ開口への入れ替えが基本

VD-10ZC11は埋込寸法180mm角、接続パイプφ100mmの機種で、後継のVD-10ZC14・VD-10ZC14-Cも同じ180mm角・φ100mmです(電材堂の商品ページ。据付工事説明書でもVD-10タイプは同じ区分で扱われています)。本体の外形寸法まで同じ数値なので、天井の穴を広げたり天井材を張り替えたりする作業は、通常の交換では発生しません。工事時間は換気生活のFAQにある「浴室・トイレの換気扇は15分〜30分程度」が目安で、本体の固定ネジが固い、ダクトのテープが劣化してはがれにくいといった現場の事情があると、そのぶん長くなります。

DIYができない理由

VD-10ZC11も後継機種も、天井裏から来ている電源線を本体の速結端子に差し込んで接続する方式です。コンセントに挿すだけのプラグ式ではないため、取り外しと取り付けには電気工事士の資格が必要です。後継機種の据付工事説明書にも、電気工事は電気工事士または電気工事店が行うよう明記されています。浴室など湿気の多い場所では、D種接地工事(アース)と漏電ブレーカーの設置も求められます。

実際のVD-10ZC11交換の様子

ここからは、VD-10ZC11をVD-10ZC14-Cに交換する作業を、よくある現場の一例として順に追っていきます。想定しているのは、2019年ごろに建てられた戸建て住宅の洗面所です。新築時から付いている換気扇が、最近になって運転中にときどき「カタカタ」と鳴るようになり、洗面所の内装を張り替えるタイミングにあわせて換気扇も新しくすることになった、という流れです。もとは十字格子のグリルでしたが、新しい壁紙に合わせて格子の向きが選べるインテリア格子を選んだケースとして紹介します。

Before

洗面所の天井には、白っぽい正方形の十字格子グリルが付いています。築6〜7年なので、グリル自体に目立つ黄ばみはありません。ただ、格子の奥をのぞくと羽根のまわりにほこりが付いていて、運転を始めて少しすると軽い打音が混じります。洗面所はドライヤーの風や衣類の繊維が舞いやすく、ほこりがたまりやすい場所です。

作業前の確認で大事なのは、ラベルの品番を最後まで読むことです。グリルを外して本体の銘板を見ると「VD-10ZC11」とあり、末尾に「-C」は付いていません。つまり十字格子の標準タイプです。同時に、本体に表示されている製造年も確認します。VD-10ZC11の取扱説明書によれば、本体には製造年が西暦4桁で表示されていて、設計上の標準使用期間(15年)はこの製造年から数えます。

取り外し作業

まず分電盤で換気扇の回路のブレーカーを切ります。壁のスイッチを切っただけでは本体に電気が残っている配線もあるので、ここは省略しません。次にグリルを両手で少し下げ、左右のバネをつまんで本体の穴から抜きます。バネは片側ずつ外すと引っかからずに外れます。グリルを外すと、本体の中央にシロッコファンと呼ばれる筒形の羽根が見えます。

続いて本体を天井から下ろします。この世代はWIN2Kで「本体スライド脱着式」とされる構造で、本体は野縁に沿って差し込み、木ねじで固定されています。固定の木ねじを外したら、脚立の上での作業になるため、本体を片手で支えながら少しずつ下げ、天井裏の電源線とダクトに無理な力がかからないようにします。

配線処理

本体を下ろしたら、端子カバーを開けて速結端子から電源線を抜きます。差し込み式の端子は、マイナスドライバーで解除ボタンをまっすぐ押しながら引くと電線が抜けます。抜いた電線の先端は、被覆の割れや芯線の変色がないかを目で確かめます。6〜7年程度の使用であれば電線はきれいなことが多いものの、端子のまわりに焦げたような跡があれば、芯線を切り詰めて出し直します。

ダクトは、接続口に巻いてあるアルミテープをはがして本体から外します。φ100mmのダクトはそのまま再利用するので、内側にほこりの層ができていないか、天井裏で折れたりつぶれたりしていないかを手の届く範囲で確認します。後継機種の据付工事説明書では、排気ダクトに屋外へ向けて1/100以上の下り勾配をつけることや、極端な曲げや絞りのない施工が求められているので、ダクトの経路に問題がないかもここで見ておきます。

新型設置

新しいVD-10ZC14-Cは、まず本体の段付構造のダクト接続口にダクトを差し込み、アルミテープですき間なく巻きます。電源線を速結端子の奥まで差し込み、軽く引いて抜けないことを確かめたら、本体を野縁に沿って開口に差し込み、付属の木ねじ4本で固定します。本体の外形寸法は旧機種と同じ数値なので、天井裏の空間に当たって入らないということは通常ありません。

インテリア格子ならではの作業が、グリルの向きの調整です。取扱説明書・据付工事説明書には、インテリア格子タイプはグリルの据付け方向を90°変更できると書かれています。マイナスドライバーでバネの固定ピースを押してバネを外し、位置を90°変えて付け直すと、格子の向きが縦から横(または横から縦)に変わります。この現場では、洗面台の鏡と平行になる向きにそろえました。向きが決まったら、バネを本体の穴に差し込み、グリルを軽く押し上げて天井面に密着させます。

After

ブレーカーを戻してスイッチを入れ、運転音と吸い込みを確認します。仕様上の騒音値は旧機種と同じ21.5dB(50Hz)ですが、ほこりの付いた羽根が当たる音がなくなるので、交換前よりも静かに感じられることがあります。ティッシュを1枚グリルに近づけ、すっと吸い寄せられれば換気も問題ありません。

天井を見上げると、十字格子のときとは印象が変わり、平行に並んだ格子がすっきりとした見た目になりました。性能は同じでも、毎日目に入る洗面所の天井では、グリルの形が仕上がりの満足感に直結します。取り外した旧本体を回収し、周辺を清掃して作業は完了です。

VD-10ZC11とは?(特徴・仕様)

VD-10ZC11は、三菱電機の「[本体]ダクト用換気扇 天井埋込形」に分類される機種です。天井の中に本体を埋め込み、φ100mmのダクトで屋外へ排気するタイプで、流通サイト(電材堂)では「サニタリー用」「低騒音形」とされ、用途は浴室・トイレ・洗面所(居間・事務所・店舗)と記載されています。WIN2Kでは2019年6月1日発売、2020年生産終了の旧型品です。

項目VD-10ZC11の仕様
種類ダクト用換気扇 天井埋込形(サニタリー用・低騒音形)
発売/生産終了2019年6月1日発売/2020年生産終了(WIN2K)
埋込寸法180mm角(電材堂)
接続パイプ径φ100mm
外形寸法(高さ×幅×奥行)199×321×250mm
羽根径100mm(シロッコファン)
風量(50Hz/60Hz)90/95m³/h
騒音(50Hz/60Hz)21.5/22dB
消費電力(50Hz/60Hz)7.2/9.3W
電源単相100V
質量1.4kg
グリル十字格子(プラスチック)。兄弟機のVD-10ZC11-Cはインテリア格子
シャッター高密閉風圧式シャッター
汚れ対策羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラス

数値は、外形寸法・風量・騒音・消費電力・質量がWIN2Kの仕様表、埋込寸法・グリル・材質が電材堂の商品ページによるものです。本体・羽根・グリルはいずれもプラスチック製で、グリルの色はマンセル記号で0.8GY9.0/0.5(近似色)とされています。

1年ほどで次の世代に切り替わった機種

同じVD-10ZC系の前の世代であるVD-10ZC10は、WIN2Kでは2016年6月発売・2019年生産終了とされています。VD-10ZC11はその後を受けて2019年6月に登場し、2020年にはもう生産を終えています。製品比較サイトの掲載情報ではVD-10ZC12が2020年6月発売とされており、VD-10ZC11はおよそ1年でバトンを渡した計算です。販売期間が短いため、同じVD-10ZC系でも「どの世代の後継か」で迷いやすい品番ですが、WIN2KではVD-10ZC10・VD-10ZC11ともに現行機種としてVD-10ZC14が案内されています。

世代は短くても、機能の中身は充実しています。WIN2Kの主な機能・仕様欄には、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」、省電力設計の高効率モーター、高密閉風圧式シャッター、低騒音設計、段付構造のダクト接続口(フレキダクト接続時)、塩ビ管接続時に全方向7°の微調整ができる構造、速結端子接続、本体スライド脱着式が並んでいます。後継のVD-10ZC14もこれらをそのまま引き継いでいるため、施工の手順はほとんど変わりません。

末尾の「-C」はインテリア格子のしるし

VD-10ZC11には、末尾に「-C」が付いたVD-10ZC11-Cという兄弟機があります。WIN2KのVD-10ZC11-Cの機能欄には「グリル格子方向(縦・横)選択可能」とあり、流通サイトでは「インテリア格子タイプ」と紹介されています。発売日・生産終了年はWIN2KでVD-10ZC11と同じ、仕様の数値も流通サイト(電材堂)でVD-10ZC11と同じで、違いはグリルだけです。VD-10ZC11の取扱説明書でも、VD-10ZC11は「十字格子タイプ」、VD-10ZC11-Cは「インテリア格子タイプ」と分けて記載されています。後継世代でもこの関係は変わらず、VD-10ZC14-CのWIN2Kページの説明文は「天井埋込形換気扇 低騒音インテリア格子タイプ」となっています。品番の「-C」は、格子の向きを選べるインテリア格子のグリルを示す記号として読めば迷いません。

なお、製品比較サイトなどでは同じVD-10ZC系に「-IN」「-BL」といった別の末尾の品番も見られます。後継世代にもVD-10ZC14-IN・VD-10ZC14-BLといった品番が掲載されていますが、これらは「-C」とは別の仕様で、この記事では扱っていません。ラベルにこうした末尾がある場合は、その品番のまま現行機種を確認する必要があります。

VD-10ZC11の交換が必要なタイミング

VD-10ZC11は2019〜2020年に生産された比較的新しい機種なので、「まだ交換は早いのでは」と感じる方も多いはずです。ここでは、年数よりも症状で判断したほうがよい理由と、具体的なサインを整理します。

異音・換気不足

交換を考えるきっかけとして最も多いのが、運転音の変化です。後継機種の取扱説明書では、スイッチを入れても羽根が回らない、運転中に異常な音や振動がする、回転が遅い・不規則、こげ臭いにおいがする、といった症状が出たら、すぐに使用をやめて電源を切るよう案内されています。21.5dBという静かな設計の機種なので、「カタカタ」「ブーン」といった音がはっきり聞こえるようになったら、羽根の汚れや軸受けの摩耗を疑うサインです。

換気不足は、浴室の鏡がなかなか乾かない、洗面所に湿気がこもる、トイレのにおいが残るといった形で気づくことが多い症状です。グリルを掃除しても改善しない場合は、本体の能力が落ちているか、ダクトや屋外の排気口に問題があると考えられます。6〜7年でこうした症状が出るのは早く感じますが、洗面所のようにほこりの多い場所や、長時間運転を続けている場所では、使用年数以上に負担がかかっていることがあります。

経年劣化

目に見える劣化として確認したいのは、グリルの取付バネと本体の据付部です。後継機種の据付工事説明書では、バネの固定部に割れやひびがないかを確認するよう求めており、取扱説明書でも本体の据付部に腐食や破損がある場合は使用を中止するよう書かれています。グリルが天井から浮いてすき間ができている、グリルを外すたびにバネがゆるくなっていく、といった状態は放置しないほうが安全です。

また、VD-10ZC11の生産終了は2020年です。VD-10ZC11の取扱説明書では、補修用性能部品の保有期間を「製造打切り後6年」としています。2020年の生産終了から数えると、2026年はちょうどこの目安の期間が終わるころにあたり、部品の確保が難しくなり始める時期です。モーターや羽根だけを取り寄せて直す方法は選びにくくなっていくため、不具合が出た時点で本体ごと交換するほうが現実的です。

使用年数の目安

VD-10ZC11の取扱説明書では、設計上の標準使用期間は15年で、本体に表示された製造年から数えるとされています(後継機種の取扱説明書も同じ15年です)。VD-10ZC11の製造は2019〜2020年なので、この目安に当てはめると2034〜2035年ごろまでは期間内です。言いかえると、VD-10ZC11の交換は「年数が来たから」ではなく、「不具合が出た」「リフォームにあわせて見た目を整えたい」といった理由で検討されるのが普通の機種です。

年数に余裕があるうちは、グリルのお手入れを続けることで状態を保ちやすくなります。ここで1つ注意したいのが、取扱説明書のお手入れの目安が世代で違うことです。VD-10ZC11の取扱説明書は「3か月に1度」を目安にグリルの清掃をするよう案内しており、グリルにほこりが付くと風量低下や異常音の原因になるとしています。後継機種の取扱説明書では、グリルの清掃の目安は「6か月に1回」です。VD-10ZC11を使い続ける間は、3か月ごとの清掃を目安にしてください。そのうえで、上で挙げた異音や停止、こげ臭いにおいといった症状が出たら、年数にかかわらず使用を中止して点検・交換を検討してください。

VD-10ZC11の後継機種と互換性

VD-10ZC11の交換先は、表の値どおりVD-10ZC14とVD-10ZC14-Cの2機種です。ここでは、メーカーの案内のされ方、性能の比較、そしてグリルの選び方を順に説明します。

公式後継機種の型番

WIN2KのVD-10ZC11の製品ページでは、現行機種としてVD-10ZC14とVD-10ZVC7が案内されています。一方、インテリア格子のVD-10ZC11-Cのページでは、現行機種はVD-10ZC14-Cです。VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cはどちらも2024年4月1日発売で、同じ1冊の取扱説明書・据付工事説明書を使う兄弟機です。

なお、WIN2KではVD-10ZVC7も現行機種として並んでいますが、これはVD-10ZC14系とは品番の系統が異なる機種です。本記事では、同じ系統で開口・寸法・性能が一致することを確認できたVD-10ZC14とVD-10ZC14-Cに絞って紹介しています。

サイズ・性能の違い(比較表)

項目VD-10ZC11(旧機種)VD-10ZC14VD-10ZC14-C
発売2019年6月1日2024年4月1日2024年4月1日
グリル十字格子十字格子インテリア格子(縦・横の向きを選べる)
埋込寸法180mm角180mm角180mm角
接続パイプ径φ100mmφ100mmφ100mm
外形寸法(高さ×幅×奥行)199×321×250mm199×321×250mm199×321×250mm
風量(50/60Hz)90/95m³/h90/95m³/h90/95m³/h
騒音(50/60Hz)21.5/22dB21.5/22dB21.5/22dB
消費電力(50/60Hz)7.2/9.3W7.2/9.3W7.2/9.3W
質量1.4kg1.4kg1.4kg
汚れ対策羽根部にハイブリッドナノコーティング・プラスグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアル
電源接続速結端子速結端子速結端子

外形寸法・風量・騒音・消費電力・質量はWIN2Kの仕様表、埋込寸法は電材堂の各商品ページ(VD-10ZC14-Cは製品比較サイトの掲載情報でも180mm角)、汚れ対策と機能はWIN2Kの主な機能・仕様欄で確認しました。後継機種の据付工事説明書でも、VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cは「VD-10タイプ」として同じ区分で扱われています。

表を見てのとおり、VD-10ZC11と後継2機種の性能の数字はまったく同じです。大きな変化は汚れ対策で、VD-10ZC11が羽根部だけにコーティングを施していたのに対し、後継機種はグリル部と羽根部の両方にデュアルバリアマテリアルを採用しています。天井から見えるグリルにもほこりが付きにくい工夫が加わったので、洗面所のように見た目の汚れが気になる場所では、注目したい変更点です。

図:VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cのグリルの違いと選び方

グリルで選ぶVD-10ZC14とVD-10ZC14-C

2機種のどちらを選ぶかは、性能ではなく天井の見た目で決めます。VD-10ZC14の十字格子は、縦と横の格子が交差した昔ながらの形で、浴室やトイレの天井によく見かける見た目です。今のグリルと同じ印象のまま交換したい、天井の他の設備と見た目をそろえたいという場合は、VD-10ZC14を選べば違和感がありません。

VD-10ZC14-Cのインテリア格子は、格子が一方向に並ぶすっきりとした形で、取り付けるときに格子の向きを縦・横から選べます。天井の板目や照明、壁際のラインと格子の向きを合わせられるので、洗面所や廊下、居室に近い場所など、天井が目に入りやすい部屋に向いたタイプです。向きの変更はバネの位置を付け替えるだけでできるため、設置後に模様替えをして向きを変えたくなった場合も対応できます。

迷ったときは、まず今のラベルの末尾を確かめるのが近道です。「VD-10ZC11」なら十字格子、「VD-10ZC11-C」ならインテリア格子が付いているので、同じ見た目を保ちたいならそれぞれVD-10ZC14、VD-10ZC14-Cを選びます。見た目を変えたいときは、この対応にこだわらず、もう一方を選んで問題ありません。

他メーカーとの互換性

VD-10ZC11の開口に、パナソニックなど他メーカーの天井埋込形換気扇を取り付けることも検討はできます。ただし、メーカーごとに埋込寸法や本体の固定方法、ダクト接続口の位置が異なります。たとえばパナソニックのFY-17C8は埋込寸法177mm角で、180mm角の開口とは数mmの差があります。開口が大きい側に小さな本体を入れる形になるため、すき間の処理や固定方法を現地で確認する必要があり、グリルの大きさが変わると天井に旧グリルの跡が見えることもあります。

VD-10ZC11の場合は、同じ三菱電機の後継2機種で寸法・性能がそろい、グリルの選択肢まで用意されています。他メーカーへの切り替えは、メーカーをそろえたい特別な事情がない限り、手間のわりにメリットは限られます。

VD-10ZC11交換の方法と工事の流れ

VD-10ZC11を交換する方法は、電気工事士の資格を持つ人が自分で作業するか、専門業者に任せるかの2通りです。以下では両方の進め方を順に説明し、最後に-C付きの機種を含めて交換前に見ておきたい点を挙げます。

DIY手順

資格のない方は、配線をともなう作業は行えません。資格をお持ちの方が作業する場合も、必ず後継機種に付属する据付工事説明書の指示に従ってください。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 分電盤で換気扇の回路のブレーカーを切り、検電器で通電していないことを確かめる
  2. グリルを下げてバネを片側ずつ外し、本体ラベルで「VD-10ZC11」か「VD-10ZC11-C」かを確認する
  3. 本体を天井から下ろし、速結端子から電源線を抜く
  4. 接続口のアルミテープをはがしてダクトを外し、ダクトの傷みや経路を点検する
  5. VD-10ZC14(またはVD-10ZC14-C)の接続口にダクトを差し込み、アルミテープで気密に巻く
  6. 電源線を速結端子の奥まで差し込み、浴室など湿気の多い場所ではアースを接続する
  7. 本体を開口に納めて固定する
  8. インテリア格子の場合はバネの位置で格子の向きを決め、グリルを取り付ける
  9. ブレーカーを戻して試運転し、運転音・吸い込みを確認する

手順そのものは単純に見えますが、上を向いたままの作業が続くうえ、速結端子への差し込み不足は発熱の原因になります。据付工事説明書では、本体のフランジと天井材の間に2〜3mmのすき間をあけること、天井材の厚さは25mm以下であることなど、細かな条件も定められています。資格があっても慣れていない場合は、無理をせず専門業者に任せるほうが安心です。

業者依頼の流れ

換気生活に交換を相談する場合の流れは次のとおりです。グリルの好みが決まっていなくても、写真を見ながら一緒に選べます。

  1. LINEで、天井のグリル全体と、グリルを外した本体ラベル(品番の末尾まで写るように)の写真を送って相談する
  2. 写真をもとに、VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cのどちらにするか、交換できるかを案内
  3. 工事日を決める(インテリア格子の場合は格子の向きの希望も伝える)
  4. 工事当日、VD-10ZC11の取り外しから後継機種の取り付け、試運転まで実施
  5. 旧本体を回収し、周辺を清掃して完了

ラベルが読みにくい場合は、グリルの形の写真だけでも十字格子かインテリア格子かを判断できます。インテリア格子を選ぶ場合は、天井の板目や照明の配置がわかるように少し引いた写真も送っていただくと、格子の向きの提案がしやすくなります。

注意点

1つ目は、スイッチの確認です。後継機種の据付工事説明書では、適応スイッチとしてP-11SW2などが挙げられており、電子式のスイッチやホタルスイッチ(切るとランプが点くタイプ)は組み合わせによって不具合が出るおそれがあるため事前確認が必要とされています。VD-10ZC11で問題なく使えていたスイッチでも、交換を機に種類を確認しておくと安心です。浴室の場合、スイッチを浴室内に設けないことも定められています。

2つ目は、設置場所の条件です。後継機種の使用場所は、浴室・トイレ・洗面所・居間・事務所・店舗の天井とされています。一方で、内釜式の風呂を設置した浴室や傾斜した天井には据え付けないこと、本体の上を断熱材で覆わないことも説明書に書かれています。リフォームで天井裏に断熱材を足す予定がある場合は、換気扇の上にかぶせないよう工事の順番を調整しましょう。

3つ目は、グリルの扱いです。インテリア格子の向きは後から変えられますが、作業の際は必ずブレーカーを切り、手袋をしてから行います。また、後継機種は壁際から150mm以上離して据え付けるよう定められています。旧機種と同じ位置に付ける交換なら通常は問題になりませんが、内装リフォームで壁の位置が変わる場合は確認が必要です。

VD-10ZC11交換・後継機種に関するよくある質問

Q. ラベルに「VD-10ZC11-C」と書いてありました。交換先はどれですか?

A. WIN2KのVD-10ZC11-Cの製品ページでは、現行機種としてVD-10ZC14-Cが案内されています。末尾の「-C」はインテリア格子のグリルを示しており、VD-10ZC14-Cも同じインテリア格子です。今と同じ見た目のまま交換したい場合は、VD-10ZC14-Cを選んでください。

Q. 十字格子のVD-10ZC11から、インテリア格子のVD-10ZC14-Cに替えても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cは本体の外形寸法・風量・騒音・消費電力がWIN2Kの仕様表で同じ数値で、取扱説明書・据付工事説明書も共通です。違うのはグリルの形だけなので、見た目を変えたい場合はVD-10ZC14-Cを選べます。

Q. インテリア格子の向きは、取り付けたあとでも変えられますか?

A. 変えられます。取扱説明書・据付工事説明書には、インテリア格子タイプはグリルの据付け方向を90°変更できると書かれており、マイナスドライバーでバネの固定ピースを押してバネを外し、位置を90°変えて付け直す方法が示されています。作業の前には必ずブレーカーを切ってください。

Q. VD-10ZC11の取扱説明書ではグリル掃除が3か月ごとでした。後継機種でも同じですか?

A. VD-10ZC11の取扱説明書では「3か月に1度」を目安にグリルを清掃するよう書かれていますが、VD-10ZC14・VD-10ZC14-Cの取扱説明書では「6か月に1回」が目安です。後継機種はグリル部と羽根部にデュアルバリアマテリアルを採用しています。ただし使用環境によって汚れ方は変わるため、ほこりの多い場所では目安より早めの清掃が安心です。清掃の際は電源を切ってから行ってください。

Q. 後継機種に替えると、換気の強さや静かさは変わりますか?

A. 仕様上の風量(50Hz 90m³/h/60Hz 95m³/h)と騒音(21.5dB/22dB)は、VD-10ZC11とVD-10ZC14・VD-10ZC14-Cで同じです。数字の上での性能アップはありませんが、汚れた羽根や劣化した部品による音がなくなるため、交換後は静かに感じられることがあります。

Q. WIN2KではVD-10ZVC7も現行機種になっています。こちらを選ぶべきですか?

A. WIN2KのVD-10ZC11のページでは、VD-10ZC14とあわせてVD-10ZVC7も現行機種として案内されています。ただしVD-10ZVC7はVD-10ZC14系とは品番の系統が異なる機種です。今と同じ使い方・同じ見た目で入れ替えるなら、寸法と性能が一致するVD-10ZC14かVD-10ZC14-Cが選びやすい交換先です。

Q. 浴室に付いている場合も、どちらの後継機種でも使えますか?

A. 後継機種の説明書では、使用場所として浴室・トイレ・洗面所・居間・事務所・店舗の天井が挙げられており、VD-10ZC14とVD-10ZC14-Cは同じ説明書の対象機種です。浴室ではアース(D種接地工事)と漏電ブレーカーが必要で、スイッチを浴室内に設けないことも定められています。

Q. VD-10ZC11を自分で交換することはできますか?

A. VD-10ZC11も後継機種も、天井裏の電源線を本体の速結端子に直接つなぐ方式です。配線作業には電気工事士の資格が必要なため、資格のない方は交換できません。本体だけ購入した場合も、取り付けは資格のある業者に依頼してください。

まとめ|VD-10ZC11の交換と後継機種選び

VD-10ZC11は、2019年に発売されて2020年に生産を終えた、三菱電機の天井埋込形換気扇です。販売期間が短く情報が少ない機種ですが、交換先ははっきりしていて、十字格子のVD-10ZC14と、インテリア格子のVD-10ZC14-Cの2機種です。どちらも埋込寸法180mm角・接続パイプφ100mmの開口にそのまま入れ替える前提の機種で、本体の外形寸法や風量・騒音・消費電力はWIN2Kの仕様表で同じ数値になっています。

選び分けのポイントは、天井に見えるグリルの形です。今のラベルが「VD-10ZC11」なら同じ見た目はVD-10ZC14、「VD-10ZC11-C」ならVD-10ZC14-Cが対応します。見た目を変えたい場合はもう一方を選んでもかまいませんし、インテリア格子なら格子の向きを縦・横から選べます。後継機種ではグリルにも汚れ対策の素材が使われるようになったので、ほこりの付きやすい洗面所などでは気にしておきたい違いです。

VD-10ZC11は設計上の標準使用期間の15年にはまだ届かない機種ですが、異音や停止、こげ臭いにおいといった症状が出たら、年数にかかわらず使用をやめて交換を検討してください。交換には電気工事士の資格が必要です。グリルの写真と、品番の末尾まで写したラベルの写真をLINEで送っていただければ、どちらの後継機種が合うかを含めてご相談いただけます。

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